「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



品川から新幹線、たった1駅の贅沢。
出来るだけ早く着きたい、
早くスタジアムに潜り込みたい。
クラブ、選手に大きな迷惑を掛けてしまった直後の試合。
僕らに出来ることは、いつもと同じように振る舞うこと。
いつも以上に勝たせるために集中すること。

GK加藤
DF森脇・那須・槙野
MF平川・阿部勇樹・啓太・柏木・原口・宇賀神
FW興梠
リザーブ山岸・坪井・暢久・永田充・梅崎・マルシオ・関口
ウメが復帰、FW登録なし、DF登録3枚。
柔軟性に欠ける気がしているのは僕だけだろうか。

試合前の散水。
「横浜って繋ぐチームだったっけ?」
ライブで痛めつけられた芝生は、どちらの味方なのか。

「前から来るなぁ」
前線から圧力を掛ける横浜、後手を踏む浦和。
「ファール?」
相手と競った森脇が倒れる。
「大丈夫か!?」
ピッチに戻る、自らベンチにバツを出す。
「やっぱりダメだ…」
6分、森脇out坪井in。
「殆どアップしてなかったよな…」
戦術的にも痛い交代、荒れる予感がする。
左からドゥトラのクロス、ノブヒロが弾く。
「エグいな」
対応し切れない、落ち着いてボールを回せない。
「こんなに動くのか…」
真夏の連戦、横浜の運動量に圧される。
「これで向こうは90分持つのか?」
縦にボールが入らない、
啓太、阿部勇樹がスペースを見つけられない。
「上手く休んでるんだよな、あっちは」
活路を見出せない苦しい展開。

「それ流すのか…」
横浜のファールに見える、流される。
「注意ぐらいしろよ」
激しい当たり、倒される。
「それカードじゃないの?」
那須が倒される、笛は鳴らない。
主審は扇谷氏。

「早く、早く離せ」
ゴール前、ボールを捏ねる。
「クリア!!」
掬われる。
「・・・。」
27分、横浜先制1-0。
乗れないウチが何度も繰り返している、つまらないミスからの失点。
「まだまだ、頑張ろう」
クロスが入る、零れ球を拾われる。
29分、横浜追加点2-0。
「またマルキかよ…」
溜め息を吐きたい、肩を落としたくなる。
それは決してやってはならないこと。
諦めない、どんなことがあっても。
「厳しいよな、得点する気配がないんだよな」
試合の流れがウチに全く傾かない。

38分、原口に警告。
「苛立ってるのかな」
パスが繋がらないなら個人技で。
それも儘ならない。
ロングボール、興梠が抑え込まれる。
「どうしたらいいんだ…」

前半終了、横浜2-0浦和。

「こういうので1点返さたらな」
柏木のFK、笛が鳴る。
「ファールなの!?」
悩ましいジャッジ、流れを引き寄せることが出来ない。
「しっかり、マーク外すなよ」
ゴール正面、俊輔の切り返しに翻弄される。
「マジかよ…」
48分、横浜3点目。
「いくらなんでも。な…」
ウチに3点差を跳ね返す力はあるのか。
痛い、手痛い失点。
「少しずつ、得失点差だってあるんだから」
苦しくても辛くても前を向く。
苛立つ声を封じ込めるように声を張る。
「負けてたまるか!」
試合だけじゃない、ヤジを飛ばす輩に。

52分、啓太outマルシオin。
「これで変わるといいんだけど」
ロングボールは競り勝てない、
ドリブルを封じ込まれる、パスは繋がらない。
「どうしたらいいんだ…」
ドゥトラの左、DFの裏を狙われる。
「どうして左足って分かってるのに…」
56分、平川out梅崎in。
「これで3枚目か」
もう後がない、良くても悪くても交代枠はない。
「手詰まりかもな…」
負傷明けの梅崎が、どこまで戻って来ているか。
「ウメ、頼むぞ」

「行け!」
原口のドリブル。
「ちょっと位置が低いか」
DFに捕まる、中央には繋がらない。
「ニアだ!」
マルシオのクロスに興梠が飛び込む。
「角度がなかったか…」
シュートはサイドネット。
「止めろ!」
簡単に交わされる、中央からミドルシュート。
「助かった…」
クロスバーを越えていくシュート。
「どうしてなんだ…」
個人技でも劣る浦和、成す術がない。

縦パスが通る、原口がフリック。
「打て!」
興梠が狙う。
「何でだよ…」
GKに阻まれる。
「GKまで乗ってきやがった…」
CK、競り勝つ、槙野のヘッドは決まらない。
「フリーだったのにな」
悔しさを露わにする槙野。
「早く戻れ!」
興梠がパスを浮かす、原口が走り込む。
「これもGKかよ」
決まらない。

「抑えろ!」
ポストを決められる、ブラインドからシュートを打たれる。
「危ない!」
ノブヒロが飛び出す、ボールを抱える。
「チクショウ…」
アディショナルタイム3分。
梅崎のドリブル、前線には繋がらない。
声を張る、負けると覚悟していても止めてはいけない。

主審の手が挙がる。
試合終了、横浜3-0浦和。
不満の声は聞きたくない。
選手たちに背負わせたものがあるのなら、
それは僕らの責任だ。
ブーイングを浴びせる資格などないはず。

選手を迎えることなくスタジアムを後にした。
完敗。
何も出来なかった。
中2日、立て直すことは出来るのか。
喉が、掠れた。



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嫌いなんだよね。
何かことが起こると正面切って正論唱えるの。

クラブに迷惑とか、
“サポ”じゃないとか。

何だ?サポって、思っちゃう。
略して呼ぶと軽い言葉だよね。

スタジアムの外、ウチらには関係ないこと。
巻き込まれて迷惑だよ。
クラブも選手も僕らも。

非難する人も煽る人も、それだけなら同じなんだよ。
何を為すべきか。
選手たちのために、何が出来るのか。

答えはひとつだけだと思うんだ。


横浜より。

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「少し涼しくなったかな」
「いや、気のせいだよ」
掛川乗り換え、愛野着。
ヤマハでもなく、日本平でもなく、
エコパ開催なのは有難い。
「チケット取りやすいからね」
遠い近い、観やすい見辛いではない、
対戦相手に求めるものはそれだけだ。

GK加藤
DF森脇・那須・槙野
MF平川・阿部勇樹・啓太・柏木・原口・宇賀神
FW興梠
リザーブ山岸・坪井・暢久・永田充・マルシオ・関口・阪野
直輝が負傷離脱。
長期ブランクを感じさせないパフォーマンスが仇となってしまったか。
代わりに阪野がベンチ入り。
頑張りどころの3連戦の初戦。
苦手エコパを乗り越えて、横浜との直接対決を迎えたい。

「追い回して来たな」
清水が浦和DFに食い付く。
「うまくいなせばチャンスありだね」
磐田戦ほど暑くはなく、息苦しさもない。
「行け!」
原口が左からカットイン。
「打てるぞ!」
シュートはポストの左。
「啓太がボール持てるんだよね」
誰も啓太をケアしない清水、楽な展開になりつつある。

左に大きく振る、ウガが受ける、中央に進出する。
「決まった!」
右足のシュートが決まる。
7分、浦和先制0-1。
「誰?」
「興梠!?」
得点者は柏木。
「陽介の右足か…」
大きなアドバンテージを得る浦和。
「いい感じだ、乗って行こう」

啓太がマークを外す、パスを受け前線にボールを供給する。
清水がプレスを掛ける、嘲笑うように左サイドに蹴り出す。
「同じ事何回でも通るのね」
修正出来ない清水。後ろから危険なタックルを浴びせてくる。
「誰だよ、50番って」
笛は鳴らない、主審は佐藤氏。
「怪我する前に何とかしてくれよ」
物議を醸している審判だけに、不安が残る。
「いいのかな、あっち」
那須がFWを離さない、単純なクロスはFWに合わない。
「こんなのが清水のサッカーでいいのかな」
かつて日本平で奏でていた美しいパスサッカーは、
跡形もなく消えている。

那須から宇賀神へロングパス、シュートはGKに弾かれる。
「まだある!」
ネットが揺れる。
27分、浦和追加点0-2。
「今度は興梠なんだね」
点を取れる時は何て簡単に取れるんだろう。
一発しかない相手なら、2点差あれば勝てる。
「いいねぇ、楽だねぇ」
原口のミドル、槙野のFK、立て続けにチャンスを演出する。
「もう1点で決まりなんだけどな」
右から清水のCK。
「マーク外すなよ、気を付けろ」
ノブヒロが弾く、跳ね返りをポストに救われる。
「ツイてるぞ、しっかりやろう!」

前半終了、清水0-2浦和。

「オフサイドか?」
原口のパスに2列目から興梠が飛び出す。
「違うだろ、それは…」
関与していない平川がオフサイドなのか。
審判への不信感が拭えない。

「これしかないんだよね」
単純にクロスを入れてくる清水。
那須、槙野、森脇が相手FWに仕事をさせない。
「これなら大丈夫、落ち着いてやろう」
啓太から右に展開、平川のクロスボールが入る。
「どうだ!?」
原口のヘッドは枠の外。
「これが決まってたらな…」
試合を支配する浦和、セーフティリードが欲しい。

アバウトなクロスボール、鋭さのないCK。
安心は出来ないけれど、落ち着いて試合を観ることが出来る。
「つまらないミスだけだな、怖いのは」
チーム力の差が如実に表れている。
「これなら負けない」
71分、原口outマルシオin。
緩い相手の中盤、巧いマルシオが翻弄してくれるに違いない。
「直輝がいたらね、面白かったのに」
ないもの強請りしたくなるほど、余裕がある。

「ウガ!」
柏木のスルーパスに届かない。
「今日はウガだね」
何度も左から決定機を演出する宇賀神。
「取らせてやりたいね」
79分、平川out関口in。
「速い!」
関口が右サイドを突破。
「どうする、早く、早く」
躊躇してあげたクロスはDFに当たる。
「ここが足りないんだよな…」
素晴らしい武器を持っているのに…。
85分、啓太out暢久in。
「暢久だ、暢久だよ」
暢久がいると楽しい、暢久がいると笑みが零れてしまう。

「凄い、スゲーな」
関口のドリブル、交わす、超える。
「上げろ!」
クロスが上がる、合わない。
「ポテンシャルは凄いんだけどな…」
マルシオのCK、GKが弾いたボールに詰める。
「決まらないなぁ」
追加点が奪えそうで奪えない。

アディショナルタイム3分。
興梠から関口、関口から柏木、オフサイド。
「まあいい、ゼロで抑えよう」
ロングボールに阿部勇樹が抜け出す。
「決めろ!」
スローダウンする阿部勇樹、後ろを振り返る、奪われる。
「何やってんだ!?」

時間を遣う、笛が鳴る。
試合終了、清水0-2浦和。
「よし、勝った!」
1年の間に2回も愛野でこんな気分になれるなんて。
秋を感じる風が心地いい。

さあ、浦和に帰ろう!

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王国  


カウンターでしか活路を見出だせない王国と、
華麗なパスワークで相手を翻弄する王国と。

羨ましかったんだよね、大嫌いなんだけど。

打ち上がる花火、勇者の港、不思議な踊り。

あれもこれも悔しくてね。


日常にfootballがあるって、こういうことなんだねって。


これでいいのかな?
他所のことだからどうでもいいんだけど。

ラフプレー、雑なクロス。


おかげでウチは助かったんだけどさ。

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小村監督を解任した鳥取は栃木と対戦。
代志也が右SBでスタメン、岡野は後半25分から出場。
一時の勢いを失っている栃木。
もしかしたら本当に昇格して来るかも、っというくらい調子よかったのにね。
もしかしたらあのスタジアムに行かなきゃいけないのか、
なんて危惧してたけど…

永井が今期初スタメン。
攻撃の起点として機能していたようだけど、後半早々に途中交代。
横浜はカイオを放出したから、出場機会も増えていくかもね。
そてにしても京都は乗れないねぇ。
タレントは揃っているのに成績が上がらないのは、
監督の指導力の限界じゃないのかなぁ。
どうもね、代表でコーチ経験のある人って
そういうイメージなんだけどな。
山口素弘監督(横浜FC)記者会見コメント
【J2:第29節 横浜FC vs 京都】試合終了後の各選手コメント

岡本拓也が長崎に移籍。
合流して直ぐに3バックの右でスタメン出場。
これをハンドと判定されるのは厳しいかと思うんだけどね、
堤のいる福岡との一戦は、ちょっと苦いデビュー戦になっちゃったかな。
【J2:第29節 福岡 vs 長崎】試合終了後の各選手コメント

岡山は近藤徹志がスタメン出場。
チーム内での競争に勝って得た出場機会。
このまま定着して欲しいんだけどな。
【J2:第29節 岡山 vs 東京V】試合終了後の各選手コメント


【出場記録 (出場試合数)◎フル出場▽途中交代▲途中出場】
河合竜二(札幌)---(10)
中村隼(山形)----(0)
堀之内聖(山形)---(18)◎
本間幸司(水戸)---(14)◎
西澤代志也(栃木)--(7)◎
三都主(栃木)----(18)
富居大樹(群馬)---(0)SUB
高橋峻希(千葉)---(22)▽80
高原直泰(東京ヴ)--(29)◎
小池純輝(東京ヴ)--(22)◎
佐藤謙介(横浜)---(23)▲3
永井雄一郎(横浜)--(6)▽57
川鍋良祐(松本)---(18)SUB
大山俊輔(富山)---(18)SUB
黒部光昭(富山)---(8)◎
西川優大(富山)---(22)
平野又三(岐阜)---(0)
山瀬功治(京都)---(21)▽76
原一樹(京都)----(19)▽61
サヌ(京都)-----(4)
徳重健太(神戸)---(10)◎
相馬崇人(神戸)---(10)
ポポ(神戸)-----(28)▽78
吉野智行(鳥取)---(7)
岡野雅行(鳥取)---(9)▲20
近藤徹志(岡山)---(11)◎
坂本和哉(岡山)---(0)
寄特直人(岡山)---(0)
青山隼(徳島)----(24)▽73
高崎寛之(徳島)---(16)SUB
堤俊輔(福岡)----(27)◎
畑本時央(福岡)---(1)
岡本拓也(長崎)---(1)▽78

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「暑いなぁ」
出不精になってしまうほど暑い。
開門に間に合わず、15時半スタジアム着。

GK加藤
DF森脇・那須・槙野
MF平川・阿部勇樹・啓太・柏木・原口・宇賀神
FW興梠
リザーブ山岸・坪井・暢久・永田充・マルシオ・関口・直輝
暢久が入り阪野がベンチ外。
前節の敗戦を受け、後ろの枚数を増やした浦和。

「エンド逆か…」
風は南から北に。
「大分は風下を選んだってことか」
いつもと違うエンドからのスタートは、座りが悪い。

「しっかりマークして」
誰が誰の面倒を見るのか、はっきりしない。
「フリーにさせるな!」
相手38番、7番が煩い。
大分FK。
「緩いんだよ」
12分、大分先制0-1。
「梶山なの?」
甘いマーク、あっさり得点を許してしまう。
「目を覚ませ!」
大分はどうしていつもこうなるのか。

「危ないって!」
突破を許す、ノブヒロが抑える。
CKからの混戦。
「しっかり!」
ネットが揺れる、沸く南側スタンド。
15分、大分追加点0-2。
「どうしてフリーにさせるんだ?」
簡単にやられてしまう。
「ったく…」
改善の兆しのない守備、暑さのせいじゃない。
「マズいぞ、これは」
上位を狙うには、優勝を目指すのなら、あってはならない失点。
左からのCK。
「決めろ!」
競り勝つ、跳ね返るボール。
「押し込め!」
ラインを割ったように見える。
「入ったか!?」
副審は認めていない。
「まだ時間はある、落ち着いて行こう」
浅いクロス、競り負ける。
浦和を嘲笑うかのようなシュートが決まる。
「はぁ?」
20分、大分3点目。
「いかん…」
練習パターンを変えたというのは、
チーム状態が良くないことの裏返しだったのか。
「今年は優勝なんて早いのかな」
覇気のない浦和、成す術もなく大量リードを許してしまう。

興梠が粘る、右から平川が詰める。
「空いてるぞ!」
シュートコースが見える。
「吹かしたか…」
決定機を逃す浦和。
「もったいなかったな…」
確実にものにする強さが欲しい。

左サイドを槙野が上がる、クロスが入る。
「スルーか!?」
1人飛ばす、興梠が受ける。
「巧い!」
24分、浦和1-3。
「行くぞ!」
一瞬の静寂。
「どうした!?」
興梠を叫ぶ。
「そうなのか?」
個人より大事なものがあるんじゃないのか。

「動け!」
「何やってんだよ!」
上から声がする。
劣勢になると顕れる“いらない声”。
荒げたって何の意味も成さないのに。
「時間はある、焦るな、落ち着け」
選手たちの意地を信じて、
己の成すべきことを果たさなければ。

31分、柏木に警告。
「それでハンドなの?」
神経質な笛がなる、主審は西村氏。
「基準がそれなら守れよな」
審判が敵になるのは勘弁だ。
「これもか!」
興梠がDFに競り勝つ、反転する、笛が鳴る。
「厳しいな、これじゃ…」
原口のトラップ、これもハンドの判定。
「わざとじゃないし、手広げてないし…」
試合に乗れていない原口にも厳しい笛が鳴る。
「今日は良くないのかな」

アディショナルタイム4分。
「向こうの遅延はしっかり取ってるのね」
真ん中が空く、ミドルシュートを放つ。
「決まらないか…」
「あ、啓太だったんだね」
前半終了、浦和1-3大分。

不満を声にする輩たち、
それを打ち消す声がする。
長い間戦い続けているから出来ること。
共感出来ないこともあるけれど、
諦めない気持ち、
最後まで戦い抜く気持ちは同じだから。
不満を口にする輩が消える。
これで変わる、変わるはず。
戦っているのは選手だけじゃない。
俺たちも共に戦ってるんだ。


「そうなるよな、今日は」
HT、原口outマルシオin。
「ファール!」
PA前、興梠が倒される。
「マルシオには少し遠いかな」
槙野か、マルシオか、陽介か。
「マルシオだ!」
急角度で落ちるボール、GKが触ることを許さない。
47分、浦和得点2-3
「勝てる!ひっくり返せるぞ!」
後半開始早々、素晴らしいシュートが決まる。

「嫌な感じなんだよな、30番と梶山が」
前回対戦時にはいなかったふたりが気になる。
「陽介!」
啓太の縦パスに反応。
「タイミング良過ぎたか…」
シュートはGK正面。
左からウガが仕掛ける。
「ハンドだろ!」
「内?外!?」
「コーナー、じゃないよな?」
阿部勇樹がスポットに歩き出す。
「PKだ!」
「マルシオの方が確率高い気がするけど…」
監督の方針ならば仕方ない。
「頼むぞ」
タイミングを外すステップ。
「余計なことを…」
右に飛ぶボール、右に飛ぶGK。
「入れ!」
56分、浦和同点3ー3。
「勝つぞ!」
これで負けはない、勢いはウチにある。

66分、宇賀神out関口in。
「興梠、強いな」
競り負けない、攻撃の基点になる。
関口が左サイドを走る、走る。
「上手く絡めれば武器になるな」
運動量が落ち始めた大分。
絡み付くような暑さから解放された埼玉スタジアム。
「これなら大丈夫だろう」
残り時間は十分、行ける。

マルシオから柏木へ。
「右足だったか…」
シュートはGKに弾かれる。
「追い付け!」
関口が突っ込む。
「速い、惜しいねぇ」
身体が軽い、自分の体力も十分にある。

「直輝だ」
浦和が動く。
「啓太かな」
4審が13番を用意している。
「ヒラ、ダメか?」
平川が倒れている。
「どうする?」
平川が起き上がる。
「そのまま見たいだね」
82分、啓太out直輝in。
「やるねぇ」
いきなり直輝が狙う。
「森脇!」
マルシオから右に展開、クロスが上がる。
「決まった!」
85分、浦和逆転4-3。
「那須だ、那須が残ってたのか」
とうとう仕留めた、ひっくり返した。
「集中しよう、しっかり!」
荒れた試合、何が起きても不思議じゃない。
直輝が前線を掻き回す、関口が必死に追い縋る、
陽介が諦めない、奪う。

アディショナルタイム5分。
「前後半で9分か…」
勝つぞ、勝つんだ。
しっかり、落ち着いて。
ミスさえしなければ、焦り慌てなければ。
「あと少しだ」
南側深く、ボールをキープする。
「もう時間じゃないのか?」

笛が鳴る。
「勝った!」
大きな勝ち点3、明日に繋がる勝利。
「これでいいってことじゃないけどさ」
選手を迎えずに、コンコースに抜ける。
「次、次が大事なんだ」
頂きを目指すなら、勝ち続けなければ。



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北関東ダービー優勝は、水戸ホーリーホック!なんだって。
どす黒い彼の国も、同じカテゴリーに落ちてくれたらいいのにな。
【J2:第28節 水戸 vs 栃木】試合終了後の各選手コメント

高原の決勝ゴールは今季10得点目。
厳しい暑さの中、フル出場を続ける黄金世代。
監督の信頼とチーム戦術がマッチして、
やっと高原に合うサッカーに巡り合えたんだろうね。
磐田時代とは違う輝きを放っているよ。
【J2:第28節 東京V vs 長崎】試合終了後の各選手コメント

中断期間のないJ2。
竜二と相馬、吉野智行が長期離脱中。
峻希は左SB、青山はCBに新しい活路を見出し、
代志也と徳重は漸くレギュラーポジションを確保。
高原、堤、山瀬はチームになくてはならない存在に、
ポポは放出したことを後悔させるほどの活躍を見せている。
そして、長崎には岡本拓也が加わる。
昇格争いの他にも、興味が尽きないよ。



【出場記録 (出場試合数)◎フル出場▽途中交代▲途中出場】
河合竜二(札幌)---(10)
中村隼(山形)----(0)
堀之内聖(山形)---(17)
本間幸司(水戸)---(13)◎
西澤代志也(栃木)--(6)◎
三都主(栃木)----(18)
富居大樹(群馬)---(0)SUB
高橋峻希(千葉)---(21)
高原直泰(東京ヴ)--(28)◎①
小池純輝(東京ヴ)--(21)◎
佐藤謙介(横浜)---(22)SUB
永井雄一郎(横浜)--(5)▲32
川鍋良祐(松本)---(18)SUB
大山俊輔(富山)---(18)SUB
黒部光昭(富山)---(7)▽70
西川優大(富山)---(22)
平野又三(岐阜)---(0)
山瀬功治(京都)---(20)◎
原一樹(京都)----(18)▽62
サヌ(京都)-----(4)
徳重健太(神戸)---(9)◎
相馬崇人(神戸)---(10)
ポポ(神戸)-----(27)◎
吉野智行(鳥取)---(7)
岡野雅行(鳥取)---(8)▲9
近藤徹志(岡山)---(10)SUB
坂本和哉(岡山)---(0)
寄特直人(岡山)---(0)
青山隼(徳島)----(23)◎
高崎寛之(徳島)---(16)▲2
堤俊輔(福岡)----(26)◎
畑本時央(福岡)---(1)

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永井雄一郎が復帰!
たった9分間の出場だけれど、これが礎になるといいね。

神戸がポポの契約を終了させて、新たにFWを獲得するというのは、
噂ではなくて本当に動いていたみたい。
チーム得点王に対する待遇として、どうなのかな。
【J2:第27節 神戸 vs 栃木】試合終了後の各選手コメント

福岡vs東京Vは東京Vが残り3分から逆転勝ち。
負けて反省する堤俊輔と、勝って気を引き締める高原。
共にチームの中心選手らしいコメントを残してるよ。
【J2:第27節 福岡 vs 東京V】試合終了後の各選手コメント
高崎も復帰、1アシスト。
監督からの要求はポストプレーとスライドする動き。
もっと出来るはず、もっと活躍できるはず。
青山はCBで出場。
どんなプレーだったのか、観てみたかったな。
小林伸二監督(徳島)記者会見コメント
【J2:第27節 徳島 vs 岐阜】試合終了後の各選手コメント

ホリが欠場した山形と対戦した京都は、原一樹のゴールで引き分け。
首位との勝ち点差は10。
上2つが強いだけに、差を詰めるのは容易じゃないかな。
大木武監督(京都)記者会見コメント
【J2:第27節 京都 vs 山形】試合終了後の各選手コメント


【出場記録 (出場試合数)◎フル出場▽途中交代▲途中出場】
河合竜二(札幌)---(10)
中村隼(山形)----(0)
堀之内聖(山形)---(17)
本間幸司(水戸)---(12)◎
西澤代志也(栃木)--(5)◎
三都主(栃木)----(18)▲45
富居大樹(群馬)---(0)SUB
高橋峻希(千葉)---(21)◎
高原直泰(東京ヴ)--(27)◎
小池純輝(東京ヴ)--(20)▽88
佐藤謙介(横浜)---(22)
永井雄一郎(横浜)--(4)▲9
川鍋良祐(松本)---(18)▽45
大山俊輔(富山)---(18)SUB
黒部光昭(富山)---(6)▽75
西川優大(富山)---(22)
平野又三(岐阜)---(0)
山瀬功治(京都)---(19)▽84
原一樹(京都)----(17)▽89①
サヌ(京都)-----(4)
徳重健太(神戸)---(8)◎
相馬崇人(神戸)---(10)
ポポ(神戸)-----(26)▽85①
吉野智行(鳥取)---(7)
岡野雅行(鳥取)---(7)▲1
近藤徹志(岡山)---(10)SUB
坂本和哉(岡山)---(0)
寄特直人(岡山)---(0)
青山隼(徳島)----(22)◎
高崎寛之(徳島)---(15)▲74
堤俊輔(福岡)----(25)◎
畑本時央(福岡)---(1)SUB

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「屋根は開いてるね」
「ここって屋根閉まらないんだっけ?」
浦和より明らかに蒸し暑い豊田。
駅から続く一本道、左側からアウェイに向かう。
「すっきり勝って帰りたいから」
決して得意ではないトヨタ。
何かを変えたかった。

GK加藤
DF森脇・那須・槙野
MF平川・阿部勇樹・啓太・柏木・原口・宇賀神
FW興梠
リザーブ山岸・坪井・永田充・マルシオ・関口・直輝・阪野
暢久がベンチを外れ、永田充がベンチ入り。
スタメンは広島戦と同じメンバー。
主審は飯田淳平氏。
「しまった、ここで飯田か…」
相性の良くない審判。
何事もなければいいが…。

「啓太がいると締まるね」
大きなサイドチェンジ、要所を抑えた守備。
浦和に安定感を齎している。
「動かないなぁ」
何もしなくても滴る汗、ボールを回しても奪いに来ない名古屋。
リスクを冒さない浦和。
「夏は無理なんだよな、やっぱり」
激しい戦いとは無縁の展開。
「それでもいいんだ、ミスだけはするなよ」
1点勝負なら、先に奪えばいい。
「まずは我慢かな」
相手が消耗するまでは、リスクを負わない。
「それじゃ、つまんないんだけどね」
勝てばいい、今はそれでいい。

「ウガっ!」
ショートカウンター、興梠がDFの裏を狙う。
「この形だよ、きっと」
数少ないチャンスをものに出来るか。
「気を付けろ、離すな!」
クロスが上がる、ケネディが空中戦を制す。
「しっかり!」
暑い、堪らなく暑い。
「向こう、全然動かないんだよな」
揺さぶりが通用しない、速いパスワークが影を潜めている。
「芝、長いのかな」
暑さと苦手な主審と慣れないピッチ。
決定機のないまま時間が過ぎていく。

「陽介、かな」
PA付近からのFK。
「もうちょっとだったか…」
弧を描いたボールはバーの上。
「行け!」
原口が走る。
「打てるか!?」
DFにクリアされる。
「行けるところまで上げて」
那須が持ち上がる、左サイドに展開する。
「決めろ!」
興梠が抜け出す。
「マジかよ…」
絶好機を外してしまう。
「完全に崩したのに…」

「打てる!」
角度のない所から柏木が狙う。
「巧過ぎるんだよ、楢崎…」
ニアを塞がれる、得点を挙げることが出来ない。

前半終了、名古屋0-0浦和。

右から平川、クロスはDFがクリア。
「デカいんだよ、名古屋」
簡単に壁は破れない。
「離すな、離すなよ!」
ケネディに狙われる、シュートは枠の外。
「フリーにさせたらマズいって…」
立ち上がり、劣勢に立たされる浦和。

53分、啓太に警告。
「その程度でなのか?」
55分、槙野に警告。
「キレやがったか、飯田淳平」
嫌な予感がする。
「苦手なんだよな、この主審」
57分、ケネディに警告。
「押してたじゃん、今のは」
執拗に抗議するケネディ。
「もう1枚、もう1枚だせよ!」
早く優位に立ちたい、どんなことをしてでも。

「あっ!」
パスをカットされる、カウンターを浴びる。
「啓太、追い付け!」
間に合わない。
60分、名古屋先制1-0。
「やっちまったか…」
ミスからの失点、与えなくてもいい得点。
「まだ1点、追い付けるよ」
暑さとともに集中力が奪われないように、己を奮い立たせる。
「戻れ!」
一気に攻められる、浅いサインを突破される。
64分、不甲斐ない失点、2-0。
「ったく…」
重い、あまりに痛い。
振り上げかけた拳の行き先を失う。
「まだだ、まだだよ」
追い付けばいい、勝ち点1でもいいんだ。

67分、啓太out直輝in。
「マルシオじゃないんだ?」
監督の第1選択肢は、直輝。
「右足の位置だよな」
FK。
柏木、槙野、阿部勇樹が集まる。
「もしかしたら?」
阿部勇樹がボールをセットする。
「練習してんのかな」
壁に当たって弾かれる。
73分、平川out関口in。
「向こうの運動量も落ちるはずだよな」
チャンスはある、必ず来る。
「関口!!」
右サイドを駆ける、中央に切れ込む。
「決まらないな」
中央を固める名古屋、崩れない。

87分、宇賀神outマルシオin。
「遅い、遅いよ」
2点差を跳ね返す力が、ウチに残っているのか。
アディショナルタイム4分。
「しっかり、早く!」
ボールをキープされる、ライン際に追い詰められる。
「頑張れ、まだあるぞ」
「ダメか、厳しいな」
ボールを奪えない、運べない。

試合終了、名古屋2-0浦和。
手を膝に付く、汗が流れ落ちる。
「上手くいかないな」
真夏のリーグ戦。
簡単に勝てる相手なんていない。

無言のままスタジアムを去り、橋を渡り。
人波をすり抜ける力はもう、残っていなかった。






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「暑い!」
待機列、照り返す光が眩しい。
青い空と降り注ぐ太陽。
「寒いよりはいいけどね」
観る側の都合と、選手たちのコンディション。
Jリーグが抱える問題の妥協点は、なかなか見つからないかもな。

GK加藤
DF森脇・那須・槙野
MF平川・阿部勇樹・啓太・柏木・原口・宇賀神
FW興梠
リザーブ山岸・坪井・暢久・マルシオ・関口・直輝・阪野
啓太が復帰。
前節負傷退場した梅崎は欠場、スタメン出場していた永田充がベンチ外。
勝てば首位との差が勝ち点2になり、負ければ8差に広がる。
ACLを捨てた広島と、懸命に縋った浦和との対戦。
「そういうクラブには、負けたくない」
中2日、激しい戦い。
ビジュアルを掲げる、気合を入れる。
「さあ、やるか」

静かな立ち上がり。
「似てるからね、お互い」
ヒサトと興梠、陽介と高萩。
「槙野と森脇のところがちょっと違うかな」
両DFが攻め上がる浦和と、自重する広島。
「ウチは先に点取らないと厳しいかも」
柏木のFK。
「ラッキー!」
興梠のヘッドがネットに吸い込まれる。
5分、浦和先制1-0。
「巧いよね、難しいの決めるの」
試合を握るため、どうしても欲しかった先制点。
「これで落ち着いて戦える」
真夏の消耗戦、優位に立つ。

「回されてるなぁ」
ボールを支配する広島。
「啓太がいて良かったよ」
局面でボールを導き出す、素晴らしい動き。
「これがなかったんだよな」
啓太不在で苦戦した3試合と比較してしまう。
「オフサイド、だよね」
長いボールに反応した興梠、副審の旗が上がる。
無理なチャレンジはせず、機会を伺う浦和。
「侮れないからな、向こうも」
DFの裏を狙うヒサトが怖い。
「打て!」
陽介から興梠にボールが渡る。
「まだだ、打て、打て!」
「入った!!!」
28分、浦和追加点2-0。
オーロラビジョンに映し出される得点シーン。
「股抜きだよ、原口」
首位・広島を突き放す理想的な展開。
「いいね、いい感じだね」
心が躍る。
「しっかり、集中して行こう」
2点差は安全圏じゃない。

「しまった!」
左からのクロス、真ん中にボールが収まる。
「ノブヒロっ!」
決定機を防ぐ。
「あれ?傷んでる!?」
32分広島、山岸out清水in。
森脇が苦しまされていた相手左サイドにアクシデント。
「ウチは楽になったね」
縦パスから原口、森脇が進出する。
「うわっ…」
もたつく間にボールを失う。
「どん臭いな、森脇」
ボールを回す広島、網を張る浦和。
「ポゼッションは向こうが上だな」

前半終了、浦和2-0広島。

「見えないじゃん」
オーロラビジョンに隠される花火。
勝っているから余裕で笑える。
負けてたら振り返りもしないんだろうな。

「陽介もいいよね」
良く動く、攻める守備、安定したパスワーク。
いい頃の“太陽”に戻っている。
「啓太、90分やらない気だよね」
相手の最終ラインまでチェイシング。
「本当にいい選手だよ、啓太は」
リズムを掴もうとする広島に、その隙を与えない。
「行ける!」
平川が右サイドを駆ける。
「ニアだ!」
クロスに興梠が反応。
「いいゴールだ!」
55分、浦和3点目。
久しぶりに赤が目立つスタンド。
「4万は超えてるね」
いい試合を観せること、いい雰囲気を作ること。
何よりも大事なことは、勝たなければ生み出せない。
「さあ、頑張ろう」

「来たか!?」
原口がカットイン。
「狙ったんだけどな…」
GKに阻まれる。
63分、啓太out暢久in。
「まだ完全じゃないんだろうね、啓太」
「暢久かぁ」
嬉しい、暢久がピッチにいる浦和は楽しい。
「ウガ、頑張れ!」
磐田戦で散々だった宇賀神、ミドルシュートは枠の外。
69分、興梠out阪野in。
「なるほど、点差あるしな」
「阪野に点取らせてやりたいね」
相変わらずポゼッションを保つ広島。
「でもミキッチだけでしょ?」
3点差が奏でる精神的な余裕が、ポジティブな気持ちにさせる。
「落ち着いてるな、大丈夫だ」

原口が抜け出す。
「取らせたいのか?」
阪野にボールが出る。
「決まれ!!」
GKに弾かれる。
「西川じゃなかったら入ってたかも…」
右サイドから原口のクロス、柏木追い付けず。
「速いよ、ボールが」
集中が切れたような表情を見せる原口。
「ここまでか?」
カツン、と音がする。
「あれ、暗くなった!?」
照明が消えるオーロラビジョン、試合が止まる。
「再開するの?時計分かんないけど…」

俄かに落ち着かなくなる。
「時間、どうなってるんだろう?」
85分、原口outマルシオin。
「戻ってるね、後ろは」
北側オーロラビジョンに示される時計。
アディショナルタイム4分。
「無失点で行こう」
混戦が続くJ、得失点差も稼ぎたい。
「あ…、勿体ない…」
93分失点、3-1。
「セットプレーだもんな…」
「もう少しだから、しっかり」
もう残り時間はないはず。

笛が鳴る。
試合終了、浦和3-1広島。
「いいゲームだ、良く頑張った」
厳しい日程、連勝。
虎視眈々と、狙うには丁度いいポジション。
「最後に頂点に立てばいいんだよ」

模倣した浦和が、広島相手に勝利。
嬉しくない訳がないじゃない。




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ポポのFKで試合を決める。
しかも緩い弧を描く“らしくない”シュートで。
夏のウインドウが開いたけど、
あの噂はあくまで噂だったってことなのかな。
【J2:第26節 神戸 vs 横浜FC】試合終了後の各選手コメント


原一樹が2ゴール。
点取るって宣言して取っちゃうなんてね。
夏に入って調子を上げて来た京都。
G大阪、神戸に喰らい付くのはここじゃないかな。
【J2:第26節 京都 vs 福岡】試合終了後の各選手コメント


雷雨に見舞われた栃木戦は中止。
同じ北関東の群馬はキックオフを遅らせて試合成立。
観客は1815人。
天候って、興行に響くからね。
雨の方が燃えるって人はほんの一部だから。


【出場記録 (出場試合数)◎フル出場▽途中交代▲途中出場】
河合竜二(札幌)---(10)
中村隼(山形)----(0)
堀之内聖(山形)---(17)◎
本間幸司(水戸)---(11)◎
西澤代志也(栃木)--(4)◎
三都主(栃木)----(17)
富居大樹(群馬)---(0)SUB
高橋峻希(千葉)---(20)◎
高原直泰(東京ヴ)--(26)◎
小池純輝(東京ヴ)--(19)◎①
佐藤謙介(横浜)---(22)▲23
永井雄一郎(横浜)--(3)
川鍋良祐(松本)---(17)SUB
大山俊輔(富山)---(18)SUB
黒部光昭(富山)---(5)▲18
西川優大(富山)---(22)▽80
平野又三(岐阜)---(0)
山瀬功治(京都)---(18)▽90
原一樹(京都)----(16)▽65②
サヌ(京都)-----(4)
徳重健太(神戸)---(7)◎
相馬崇人(神戸)---(10)
ポポ(神戸)-----(25)▽73①
吉野智行(鳥取)---(7)
岡野雅行(鳥取)---(6)▲5
近藤徹志(岡山)---(10)▲4
坂本和哉(岡山)---(0)
寄特直人(岡山)---(0)
青山隼(徳島)----(21)◎
高崎寛之(徳島)---(14)
堤俊輔(福岡)----(24)◎
畑本時央(福岡)---(1)SUB


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リーグ戦が再開する。
仕事を抜け出し新幹線に乗っても、緊張が走らない。
「これでいいのか?」
今シーズン2度目の中断期間。
連敗していることを忘れてはいけない。
下位にいるチームほど、怖いものはない。

GK加藤
DF森脇・永田充・槙野
MF平川・阿部勇樹・那須・梅崎・柏木・宇賀神
FW興梠
リザーブ山岸・坪井・暢久・マルシオ・原口・関口・直輝
東アジア帰りの槙野、森脇はスタメン、原口はベンチスタート。
リベロに永田充、ボランチに那須。
直輝が1年4か月ぶりに復帰。
負傷離脱中の啓太は戻れず。
「永田、大丈夫かよ…」
「それにしても蒸し暑いな…」
息苦しくなるほど、肌に纏わり付く湿気。
「キツいな、これは…」

「随分慎重だな」
チャレンジしない、リスクを負うパスを繰り出さない。
「負けたくないって感じかな」
前から仕掛ける磐田、ラインが下がる浦和。
「いいのかな、これで」
左へ長いパスが上がる。
「ウガっ!」
タッチを割るボール、つまらないミスが出る。
「良くないな、どうも」
動きながら攻める、ブロックを形成して守る。
磐田の術中に嵌っている。
「向こうも負けないサッカーなんだよな」
主導権を握られている、シュートの拙さに救われている。
「磐田もどうなんだかね」
どっちもどっち、低調な試合。
「ウチはボール持たせてるのかな」
「いや、違うな」
ウチらしい縦に通るパスは全くない。

「槙野も疲れてるのかな」
「森脇も上がれないよね」
梅崎、興梠にボールが渡らない。
「もっと陽介がボール触れればいいんだけど…」
戦略なのか、動けないのか、苦しい時間が続いている。
「ここで何とかなれば…」
柏木のCKがニアに入る。
「どうだ!?」
決まらない。
速いパスが興梠に通る。
「強すぎたか…」
ボールが足に付かない。

「やっちまったか…」
カウンターを喰らう、DFの枚数が足りない。
「追い付け!」
森脇が相手を倒す。
36分、森脇に警告。
「仕方ないよ、これは」
パスを回される、シュートを打たれる。
「何本打たれてるんだろ」
ゼロで抑えることすら怪しくなっている。
「ウメ、だよね」
向こう側、選手が倒れている。
「出血したのかな」
「大丈夫みたいだ、良かった」
ピッチに戻る。
「いや、ダメだ…」
42分、梅崎out原口in。
「ここで切らなきゃいけないのか…」
ツキも味方をしてくれない。

前半終了、磐田0-0浦和。

翻弄される。
「しっかり!」
カウンターを浴びる。
「堪えて、頼むぞ」
ボールを失う。
「戻れ、早く!」
阿部勇樹がカット。
「那須のボランチも上手く行かないのかな…」
ボールを運べない、走れない。
「危なかったな」
「振られたらアウトだったかも」
磐田の拙攻に助けられる。

「誰、ツボ?誰と!?」
ベンチが動く。
59分、宇賀神out坪井in。
「そっか、森脇を上げるのか」
新たなオプションを見せる浦和。
「低いよ、まだ」
原口のドリブル、囲まれる、奪われる。
「しまった…」
64分、磐田先制1-0。
「頑張らなくちゃ…」
蒸し暑いスタジアム。
集中を切らず、諦めずに。
「勝たなきゃいけない試合なんだ」

67分、永田充outマルシオin。
那須と柏木が1枚ずつ下がる。
「何だっていいんだ、追い付こう」
柏木、原口のパスから興梠が裏を突く。
「オフサイドか…」
左から中央へ、右に流れる。
「ヒラ!」
シュートは大きく外れていく。
「向こうの動きも鈍って来てるかな」
そう思いたい、思い込みたい。

「気を付けろよ、慎重に、焦るなよ」
失点は試合を決してしまう。
「チャンスはある、絶対あるから」
サウナにいる様な暑さがスタジアムを包む。
「いい位置だ!」
FKを奪う。
「早いって…」
リスタートに森脇が反応、折り返しに興梠。
「惜しい!」
行ける、追い付ける。
得点の匂いがする。

「槙野!」
ショートカウンター、フリーの平川にボールが渡る。
「打て!」
零れる、マルシオが足を延ばす。
「決まれ、入れ、入れ、入れ!」
82分、浦和同点1-1。
「勝つぞ!」
選手を代える磐田。
勝てる、勝とう、勝つんだ。
諦めない、絶対に。

アディショナルタイム4分。
陽介から槙野、槙野から森脇。
「どうする!?打てるか?」
「やった!入った!!」
93分、浦和逆転1-2。
「しっかり締めよう、集中しよう」
まだ試合は終わっていない。
「興梠…」
決定機を外す。
「いいんだ、シュートで終わらせたんだから」
選手の動きが止まる。
「終わり、でしょ」

試合終了、磐田2-1浦和。

「さあ、ダッシュだ!」
スタンドを後にする。
「よっしゃ!!」
雄叫びを上げる。
「勝った、勝った、勝ったぞ!」





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