「誇」-URAWA REDS-
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本当に本当に、選手生命が絶たれることがなくて良かった…。
故障が癒えたとき、僕たちの「ワンダーボーイ」が還ってくる。
その日まで、その時が来るまで。
焦らずに、焦らせずに。

昨日、浦和レッズオフィシャルHPに達也のコメントが掲載された。
達也気丈…土屋さん気にしないで(スポニチ)
達也全治5~6カ月、右足首脱臼骨折だった(日刊スポーツ)
大好きなことが出来ない苦しさ、夢を中断しなければならない辛さ、そして傷の痛み。周りを気遣うどころではないはずだ。

“気遣うことができる達也は偉い?”
違うよな。
“気を遣わせたのは一体誰なんだ?”
自称「浦和サポーター」たちだよな。
その労力、勝たせるために使ったら?
それができないのなら浦和を語る資格は、ない。

一番辛いのは誰?
せめてもう少し、そっとして置いてあげようよ。

[追記]
僕がそれを知ったのは「祝勝会」の最中。
救急車、病院直行、骨折、今季絶望…。
暗い言葉ばかりが頭を駆け巡った。
そしておそらく、一部の輩が誤った行動を起すことも容易に想像された。
まさか達也の下にも届いてしまうほど、大きくなってしまっていたとは…。
強くなった浦和に感じる僕の「違和感」はこんなところにもあるんだよな、きっと。
御門違い(2005/10/16)

[追記2]
贈られる側はどんな気持ちなのかな。
あんまりたくさんあると、邪魔じゃないかな。
「何かしたい、してあげたい」
たくさんの人の気持ちを伝えるには、有効な手段だよね。
一折一折丁寧に、願いを込めて。
いい年こいて恥ずかしいけど、僕もひとつ。

F.P.C.P.(Folded Paper Crane Project)

針と糸は、相方に頼もうっと。

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開門から遅れること1時間。
“静かだな、駒場…”
いつもの喧騒とは異なる雰囲気。
“ちょっと勝てない位でこうなのかな?”

GK都築
DF坪井・堀之内・内舘
MF永井・啓太・長谷部・酒井・ポンテ
FWマリッチ・達也
リザーブ山岸・細貝・赤星・横山・セルヒオ
“酒井が左で永井が右、リザーブも若いなぁ”
“楽しみだよね、こういう試合って”
“あれっ、岡野は?”

静かな立ち上がり。
3分、明神に警告。
“今日の基準はこれなんだな”
主審は山西氏。
サイドから丁寧にボールをまわす浦和。
外国人選手+玉田以外目立たない柏。
“駒場だからね、負けちゃいけないんだ”
“余り引いてこないな、柏”
13分、明神の足の長いスライディングタックル。2枚目のイエロー。
“あ、そうなの!?”
主審から大きなアドバンテージをプレゼントされる。
“これで無理しなくても何とかなりそうだな”
中盤のパスが回る、ゲームを支配し始める。
“永井の位置、低くないかな?”
“ともちゃん、頑張ってるねぇ”
23分、長谷部の縦パスを背中で受けた永井がセンタリング。
“達也、打て”
“ポンテだ!”
綺麗に崩した先制点。
“さあ、もう1点取りに行こう”
ポンテ、長谷部、酒井、そして永井。
数的有利を感じさせる攻撃。
坪井、ホリ、内舘、啓太。
ピンチの芽を摘む守備。
危険なタックルで止めにくる柏。
8番、波戸に警告。
“もう切れてるの、奴ら?”
“玉田のFK、ちょっとヤな感じだな”
危なげない試合運び。1-0なのに「余裕」を感じさせてくれる。
“これが駒場なんだよ”

49分、ルーズボールを繋いで最後は達也がネットを揺らす。
“いいねぇ、達也らしいよ”
54分、右サイドを駆け抜けた永井のクロスからマリッチのヘッド。
“右の永井は光るなぁ、ドンピシャだよ”
“マリッチ、ゴール前ひとりだったのにね”
3-0。
“これでやりたい放題だな”
56分、柏の8番も退場。
“バッカじゃないの、あれはイエローだよ”
“切れちゃったな、柏”
“もらったよ、今日は”
57分、再び永井からマリッチ。4-0。
“マリッチ、ストライカーだね”

戦意を喪失したのか、プレーが荒くなる柏の9人。
58分、左サイドを抜けた達也に土屋がバックチャージ。
“汚ねーぞ土屋!”
起き上がらない達也。
“交代だ、担架だよ…”
“何?(怪我が)酷いってこと…?”
顔を覆うバウル、沈痛な空気が流れる。
ポンテが主審に食い下がる。
“カード出せよ、カード”
柏のスローインからリスタート。
“何でだよ、おかしいだろ”
“何でだよ、それじゃどうして達也が怪我したんだよ”
“達也、大丈夫なのか?”
60分達也outセルヒオin。
“セル、頑張れよ。頼んだぞ”
63分、マリッチハットトリック達成。
“やったぜトミー”
“次はセル、お前が(点を)取れよ”
67分、左サイドから中央にするすると抜けて来た酒井がそのままシュート。
GKほとんど動けず、6-0。
“南、固まってるよ”
“あんなのまで決まっちゃうの?”
“南のゴールも見たいよね”
68分永井out横山in。
カニがFWに、セルが右に入る。
パス交換から右へ流してセルがフィニッシュ、決まらない。
“セル、惜しいよ。次、次だ”
主審への苛立ちを隠せない柏、凍りつく出島。
74分長谷部out赤星in。
“萌ちゃんも出してあげたかったな”
セルのシュートはポスト、カニのシュートはクロスバー直撃。
“頑張れ、あとちょっとだ”
気の抜けたプレーも散見するようになる。
“集中しろよ、これ以上怪我は勘弁だからな”
狂ったように跳ねている柏サポーター。出島も、切れた。
ロスタイム、横山が南を弄び7点目。
“踊ってるよ、カニ”
右に出たボールに啓太が反応。
「ちゅどーーーん」
“啓太ったらもう”

圧勝。
嬉しいはずなのに、小骨が喉に引っ掛かっている。
次第に小声になる凱歌。
“達也、大丈夫なんだろうか”
嬉しいはずなのに。
余韻も楽しまずに、僕らはスタジアムを後にした。

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