「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



15時、到着。
「風が抜ける場所は涼しいのにね」
待機列は、暑い。
夏休み最後の試合。
ここまでは“真っ黒”な夏休み。
勝てない日々。
まさかここまで勝てないとは。
自分のことではジンクスなんて気にしないのに、
色々験を担いだのに、全て効き目はなし。

GK都築
DF平川・阿部勇樹・坪井・暢久
MF細貝・啓太・原口・セルヒオ
FW高原・エジミウソン
リザーブ山岸・堀之内・宇賀神・峻希・西澤・梅崎・ファイサル
ロビー、闘莉王が出場停止。
どうしても選手が揃わない今年の浦和。
新加入の2人がベンチ入り。
「誰でもいいんだよ、誰かラッキーボーイが現れてくれたら」
きっかけさえあれば。
そのきっかけさえ掴めていないのは、どうしてだろう。

「マ、マズい…」
「集中!!」
キックオフと同時にラインが下がる。
中央を意図も簡単に突破される。
「あっ…」
後ろから追いかけるDF。
0分、神戸先制。
「何やってんだ??」
ふわっとした立ち上がり。
与えてはならない失点。
「何やってんだよ…」
キックオフと同時に頂点に上げたボルテージが
萎んでいく。

声、跳ねる。
僕にはこれしか出来ない。
「しっかり!」
「そうだ、いいぞ!」
少しでもいいプレーには、精一杯の声で。
FKのチャンス。
「阿部勇樹、蹴れよ」
「エジ!?何で譲るんだよ」
疲れているのだろうか、阿部勇樹から“気”を感じない。
「休ませられるなら、休ませてやりたいけど」
暢久からも“キレ”が感じられない。
「良くないな、どうも…」
セル、原口が動く。
細貝が身体を張る。
「無理するな、萌!」

両サイドの裏、タテに入れてFWが狙う。
ウチへの対処法を忠実に実行する神戸。
中央付近で細貝が倒される。
「ファール!じゃないのかよ…」
「戻れ、危ない!」
30分、都築を嘲笑うかのようなゴールが決まる。
0-2。
「頑張れ、頑張れよ」
選手に向けた声は、自分に向けた声でもあった。
選手から伝わる気持ち。
気持ちだけでは、勝てないのか。
「ウチ、弱いんだな…」
現実が、重く圧し掛かる。

「落ち着いて、慌てるな」
パスの出し所がない。
奪い所が決まらない。
風の抜けないスタジアム。
汗が滴り落ちる。
細かいパスが繋がる。
向こう側での混戦。
「打てるか!?」
「打て!」
「決まった!」
41分、浦和反撃、2-1。
「誰か傷んでるね」
「セル?セルだ!」
足を引き摺りながらセンターサークルに戻る。
「大丈夫かよ、セル…」

前半終了、1-2。

「呼んでやろうよ」
僕らに向かって攻めて来る浦和。
少しでも力になりたい。
もう、負けたくないんだ。
51分、セルヒオout梅崎in。
「やっぱり無理だったのか、セル…」
エジと相手6番が交錯。
「エジの頭と相手のどこか、かな」
神戸は10人のまま試合続行。
「今だ、チャンスだよ」
交代の準備を進める神戸。
「しっかり回して、攻めろ!攻めるんだ」
57分、神戸選手交代。
その直後、梅崎と平川が左サイドを駆ける。
「ウメ!!」
57分、高原のヘッドが決まる。
浦和同点、2-2。
「さあ、集中していこう!」
久々の2得点、やっと追い付いた後半戦。
「頑張ろう、勝てる、勝てるよ」
勝ちたい、勝ちたいよ。

61分、CKから失点。
3-2。
「折角苦労して追い付いたのに…」
これも負のスパイラルなのか。
原口の素晴らしい突破、
都築のスーパーセーブ。
“個”の力はある、それなのに。
「もっと狭いエリアで」
「動いて貰わなきゃ!」
高原が最終ライン手前までボールを追い掛ける。
「タカにそこまでさせちゃダメなんだよ」
最終ラインからワンツーで再び前線へ。
奮闘する19番が痛々しい。

70分、暢久out峻希in。
右サイドを駆け上がる峻希。
前線を掻き回す原口、梅崎。
漸くウチらしさが出てくる。
78分、啓太out堀之内in。
「ここでホリなのか…」
最後の一枚は守備的な選手。
「啓太が限界だったってことだよね?」
圧しているのは浦和。
中央を固める神戸。
峻希のクロス、高原のミドル。
どうしてもゴールを奪えない。

ロスタイム4分。
「ダメなのか…」
諦めちゃいけない。
そんなことは分かっている。
けれど…。
相手にボールを回される。
シュートまで持っていけない。
「時間、ないな…」

試合終了、2-3。
信じるって決めたから。
この苦しみは、明日への糧になるから。
だから、頑張るよ。
そうじゃないとタカに申し訳ないから。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




訳の分からない報道で、仲間割れは嫌だからね。
あれはもう、捏造以外の何物でもないから。
試合後に怒号??
本当にそう聞こえたなら、
一度耳鼻科に診てもらった方がいいと思うな。

連敗に憂いているのは事実だよ。
何とかしなきゃ、
何とかならないのか、
と心の中で叫んでいるよ。

けれど、
バッシングとしか思えない記事のようなことは、
試合後、特に試合直後にはなかった。
記者と同じく「現場」にいた者として、
「事実」を伝えて置きたくてね。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


帰路  


こんなあとの帰り道は、
長くて疲れるんだよね。

何だかね、とんでもない迷い道だよ。
みんな頑張ってるのに。
連敗街道。
ブーイングもんだけどね、ホントは。
必死が伝わってくるから…。


それが余計に、辛いんだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




勝てないのは弱いから。

勝てないから逃げるなんて、しないよ。

覚悟を決めたシーズン。

まだまだ、まだまだ。


辛いけどね。
辛いよ、ホントに。
タカの頑張りに、涙が出そうになったよ…

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




この試合に集中すること。
一試合一試合、大切に闘うこと。

それだけ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「新大阪で買い損ねたら、ウチ着くまでおあずけかも」
上り特急・スーパーくろしお号は5分遅れ。
お盆の帰省ラッシュがピークを迎えた日。
電車はきっと、もっと遅れるはず。

「駅弁、買おうか!?」
“立ち食いそば屋がついでに駅弁も扱っている”
そんな佇まいの売店。
「これしかないんだね」
「1個にしとこうか」
子安 いなりずしを購入。

「小ぶりだねぇ」
揺れる車内。
「これ、振り子電車じゃないんだ!?」
揺れる揺れる。
「遅れ、取り戻そうとしてる!?」
何回シャッターを押してもこの始末。
ブレてる…

5個入り500円。
2個は僕、3個は相方。
これがウチの力関係、なのか?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




ファイサルでもないし、
モハメド、でもないしなぁ。
僕の中ではすっかり“ガーナ君”で
定着しちゃったよ。

どんなプレーをするのか。
まずはサテライトからかな?
それとも…

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




あれ?お盆休みもあったよな?


山本タカヒロは決して大袈裟じゃなかったのね。

織田ユージはやっぱり、ウザイなぁ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




優勝出来て、本当に嬉しかった。
3年掛かると覚悟していたのに。
フェスタや語る会、望年会での社長の熱き想いに感動し、
「もうブレない」
「地に足をつけて基礎からやり直すんだ」
と腹を括っていたんだ。

ところが、
「3年なんて甘い」
と強烈なリーダーシップを発揮する新社長の下、
2年目の秋に『結果』が出たんだよね。
ただし、土台作りは疎かになってしまったけれど。
その後は承知のとおり、
ウチは元旦に勝利し、リーグを獲り、アジアの頂点まで登った。
2年間の遺産と、豊富な資金力をバックにして。

『弱い浦和』を短期間で『強い浦和』に築き上げたリーダーはその後、
Jリーグへ、さらにJFAのリーダーになった。
浦和出身者がJFAのトップへ。
嬉しくないはずはない。
浦和時代の手腕を日本で、アジアで、世界で発揮してくれるなら
どんなに頼もしいだろう。
僕個人の意見としては、秋春制も推進して欲しいし、
(だって、夏の連戦は辛いもの…)
アジアにおける日本の地位も向上させて貰いたいし。
やることいっぱい、だよ。

だからさ、ちっぽけなウチのことなんて
そっとしといてよ。
マスコミのバッシングに追い風を吹かせるなんてもう…。
監督が日本を嫌いになったら、どうする気さ。
ウチは今、何時ぞや作り損ねた土台を再構築してる最中なんだから。

もう迷わないよ。
原さんの時もチッタの時もオフトの時もオジェックの時も。
もうちょっと我慢出来たなら、
きちんと周りがフォローしていたなら、
もうちょっとうまくやれたと思うんだ。
だからさ、お願いだよ。

[追記]
そういえば、ピッタ監督っていい監督だったなぁ。
あの年の天皇杯、楽しかったもの。
プイと横を向いてしまったフィジカルコーチとは
エラい違いだったよね。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




せっかくだから、有名店で食べてみよう。
和歌山駅から徒歩10分弱、井出商店。
「あれじゃない?」
古い家屋に沢山の行列。
「ここは環8か!?」
午後2時。
真夏の日差しが照りつける。
「並ぶのは、やだよね」
「うん、やだ」

ラーメンを諦め、途中立ち寄った焼き魚のお店も
店内で待ちぼうけ。
レジ前で立たされたまま放置プレイ。
「やっぱりラーメン食べろってことだよ」

店の前に自転車が数台停めてあって、
中にお客さんがいそう。
それだけの理由で“龍王亭”に。

「量が少なくていいね」
冷たいビールがうまい。
「これ、豚骨醤油?」
「だね」
おいしいんだけど、
なんだかはっきりしない味な気がしたよ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




大阪から和歌山へ1時間。
そこからさらに1時間。
18きっぷで向かった先は、紀勢線御坊駅。
海南市付近で海と出会えるものの、
その他は淡々と緑の中を走る路線。

「あ、これだこれだ!」
ホームの隅っこに佇む気動車。
もうすぐなくなっちゃうって噂もあってね。
一度乗ってみたかったんだ。

先客は5名。
そうやら全員、観光客。
バネの効かない座席シート。
エアコンなんて、ある訳もなく。

発車ベルもなく、ゴゴゴゴとけたたましい音を靡かせて、出発。
「ねえ、ドア閉まってないよ」
のろのろと走り出す車両。
それ以上のろのろと締まるドア。

やっと締まったかと思ったら次の駅。
市街地をすり抜け、
たった8分で終点西御坊駅到着。
「で、出口どこ?」
余所んちの勝手口のような狭い通路を抜ける。
「あれ?こっちは裏口??」
線路脇の砂利道を回る。
「廃墟に捨てられた電車みたいだね」

まるで時に置き去りにされてしまったかのよう。
近くのアーケード街にも人影はなく、
駅の周りを行ったり来たり。
さっき乗ってきた人を再び乗せ、御坊駅に。

「凄いねぇ」
「変わったアトラクションに乗った気分だよ」
沿線にはカメラの放列もあったりして、
人気はあるのに地元の人は乗らないんだね。
「エアコンついてないしね」
「毎日使う人はイヤだよね」
グッズを買うことも出来ず、退散。
思い出だけが、残ったよ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「雨も降らないし、そんなに暑くもないし」
「久しぶりじゃない?」
山腹にあるスタジアム。
暑かったり寒かったり、突然雨に見舞われたり。
「ビッグアーチの印象って、こんな感じだよね」
連敗中。
にもかかわらずアウェイ側を染める赤。
今度こそ、今度こそと思い続けてはや1ヶ月。
「このままじゃ、勝てないまま夏休み終わっちゃうよ」
「今度こそ、だね」

GK都築
DF平川・阿部勇樹・坪井・暢久
MF細貝・啓太・原口・ロビー
FWセルヒオ・エジミウソン
リザーブ山岸・闘莉王・堀之内・永田・西澤・梅崎・高原
坪井、啓太が復帰。
怪我の影響か、闘莉王はベンチスタート。
スタメンにセルヒオ。
「高原、調子いいと思うんだけどな」
「エジの方が疲れてる気がするんだけど」
「連敗脱出のカンフル剤はセルってことだね」
どんなメンバーでも構わない。
ゴールへの執着心を見せて欲しいんだ。

「互角以上じゃない?」
パスを繋ぐ浦和。
パスが、繋がる。
ロングボールを繰り出す広島。
裏を狙う佐藤寿人。
「嫌らしい動だな、ヒサトって」
その動きから
ウチに達也がいたら、と思ってしまう。
「カウンター狙いなんだ、広島」
日本の夏。
「ウチも夏はそれでもいいんじゃないかな」
勝てば何でもいい訳じゃないけれど、
もうそろそろ、勝ちたいよ。

「点取れそうなんだけどな」
セルと原口が左サイドを崩す。
「行け!グッチ!」
相手陣内に深く切れ込む。
鋭いクロスボールがGK前に飛ぶ。
「中だ、誰か突っ込め!」
DFがクリア。
「チクショウ…」
原口のライナー性のシュートもGK正面。
悪くない、悪くないのに点が取れない。

「右、誰か付いて!」
エジが振られる。
「中、フリーだ…」
26分、広島先制1-0。
「何でこうなるんだ?」
一瞬の隙と狙われ、失点。
連敗中何度も見させられた光景。
唇をかみ締める。
「チクショウ…」
(諦めちゃいけない)
折れそうになるココロを、周囲の声が勇気付ける。
「負けない、よ」
失点を機に、形まで失う浦和。
執拗にSBの裏を狙う広島。
「集中!しっかり!」
声を張り、跳ねることしか出来ない自分がもどかしい。
42分、左から崩される。
2-0。
「キツイな、キツイよ」
前半終了間際の失点。
(今のウチに2点返す力、あるのか!?)
苦悩が続く。

前半終了、2-0。

HT、平川・ロビーout闘莉王・高原in。
「結局、闘莉王なのか…」
「ロビー、動けてなかったからな」
得点を欲する気持ちの影に“戦術は闘莉王”の言葉が過ぎる。
(勝とう、今は余計なことを考えるのはよそう)
信じると決めたシーズン。
自信を失っているのなら、僕らが鼓舞してやらなければ。

高原のシュートはDFクリア。
暢久のミドルはGKが弾く。
セルの粘り、原口のドリブル。
尽く広島に捕まってしまう。
「頑張れ!しっかり!」
ボールを回すこと、連動して動くこと。
どちらも忘れたかのような攻撃。
「落ち着け、慌てるなよ」
もどかしい。

FKを闘莉王が決める。
相手の陣形が整う前に狙ったシュート。
「決まった!」
「ちぇ、やり直しか…」
その直後、セルのFKに闘莉王。
「決まった!!」
69分、1-2。
「さあ、これからだ」
「頑張ろう!」
浅いDFラインからタテに狙う広島。
相手14番が裏を突く。
徹底した戦術に手を焼く浦和。
梅崎のコールを始めるゴール裏。
「何で?(交代を)呼ばれてもいないのに?」
気持ちがすっと、冷めていく。
77分、暢久outヨシヤin。
ララ浦和が始まる。
冷めた気持ちが、戻らない。

87分、闘莉王に警告。
「4枚目、か…」
ロスタイム4分。
ヨシヤからのクロス、
PA内を固める相手を破れない。
試合終了の笛が鳴る。
「駄目か…」

100%闘えなかった自分。
迷走するチーム。
胸の痞え、モヤモヤ感。
「どうなっちゃったんだろうな…」
「開幕から連敗だったら、大変なことになってたかもね」

広島の夏が、終わった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




いくら負けても、
どんなに情けない試合を見せ付けられても、
いってしまうんだよね。
「全然駄目な訳じゃない」
「もうちょっとなんだ」
なんてね。
妄想かも知れないのに。

楽しんでやろう。
肩の力が抜けて、いい感じになったんだけれど。
結果はついてこなかった。
今はしっかり根を張るために、
苦労しなきゃいけない時期かな。

さあ、次は神戸だ。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )


傷痕  


負け。

天皇杯チケット。
熊谷まで買うこと、
躊躇した。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




失点するまではね、
形になってたと思うんだけど。

焦ってしまうのかな。
慌ててしまうのかな。

なかなかね、うまくいかないな。

どうしたらいいんだろ。


[追記]
試合中にさ、
出場していない選手のコールなんて…。
醒めてしまうよ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ