横浜戦、試合終了とともに隣にいたサポーターと交わした固い握手。
勿論、初めて会った人。
こんなこと、しばらくホームゲームでは味わっていない。
隣の人が何に対して喜んでいるのか、良く分からないから。
誰かが何かを言わなくても伝わる気持ち。
「勝たせるためにすべきことは何か」
「今、どういう場面なのか」
ひとりひとりが思い、感じたことを表現する。
「勝たせるために・・・」
これだけでひとつになれた。
ゲート旗もチェッカーフラッグもない頃の昔話。
ナビスコ杯新潟戦、前日抽選先発で入ったスタジアムは、残った仲間が揃っても空席が目立った。
僕らの「いつもの場所」の周りでさえ埋まっていない。
“こんなもんだよ、これで丁度いい。これが普通なんだよ”
そういえば、こけら落としから暫くはこんな感じだったはずだ。
広すぎるからサポーターが「モザイク状」になる。
今は・・・「カオス」になっている?
目の前に「試合を観に来ている」人がいると、どうしても気になってしまう。
観衆30,744人。埼スタのキャパシティからすると寂しい数字だ。
けれどこれは「仲間の仲間の席」や「良い席を(試合を観に来る人のために)大量に取る人」がいなかったということだろう。少なくても僕の周りではそうだった。(肝心の僕はダメダメだったが・・・)
だから、温いと感じることはなかった。
「勝たせるために」スタジアムに来た3万人。
同じ気持ちを持つ人が増えればいいんだ。
選手を、試合を観たい人はTVの方が良く見える。
ゴール裏は、観る場所には似つかわしくない。
勝たせるためには・・・持ち物なんていらない。
想いは道具ではなく、体現すること。
これは僕の主義。
スタイルは色々あっていいし、ビジュアル的なサポートも必要だと思う。
僕も手製のフラッグを振っていたことがある。
でも、今は振っていない。
試合に集中し、興奮すると、振ることなんか忘れてしまうから。
それに、後ろの人に迷惑だから。
「スタジアムで声を出し、跳ねていればピッチが観れなくてもいい」
そんな人ばかりではないと思うから(僕もそうだし)。
振らないなら手荷物は少ない方がいい。だから、持ち込むこともなくなった。
勝たせるために必要なこと。
勝たせるためにできること。
「勝って欲しい、勝ちたい」
それを素直に表現することくらいしかないんだろうな、きっと。
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