第6節・国立、磐田戦。
福西の肘やら足やらに痛め付けられ、、
得点まで福西とは…。
第7節・鹿島戦。
カシマでいつものように不可解な判定。
選手は頑張った、けど届かなかった。
第8節・アウェイ福岡。
先制され追い付くも、真ん中からズドンと決められ敗戦。
セカンドステージ、以前最下位のまま残り8試合。
これが1999年の今頃のこと。
「ちょっとヤバいんじゃないかなぁ」
と本気で思ったのはこの頃だったかな。
それまではね、
「やばいな~、やばいよな~」
と感じつつも、
「まさかウチが落ちる訳ないじゃん」
ってどっかで思ってた。
第9節・名古屋戦
駒場に帰っても、ザップが軽率なプレーで退場。
最後はピクシーにやられ4連続Vゴール負け。
「駒場でも勝てないのか」
と焦りを感じてた。
第10節・万博。
ミナミで飲んだ酒は、旨かった。
次は伸二が帰って来る。
これで乗れるって、信じてた。
第11節・ユニバ。
ファイナル・ファイブ、1戦目。
本調子に程遠い小野伸二、
いいところなく敗戦。
勝ち点差が気になって気になって仕方なかったんだ。
第12節・市原戦。
みんな、気合入ってた。
もう負けられない。
駒場が、駒場らしかった。
中西の退場、9番が決める。
「もう大丈夫!大丈夫だよな」
監督の采配が?でも、戦術なんて無くても、
みんなひとつになってた。
第13節・平塚戦。
当面の敵、2連戦。
また9番が決めた!
僕らには9番がいる。
楽な試合じゃなかったけど。
これで降格圏を抜け出した。
あと2つ。
出来れば等々力で決めたい。
第14節・V川崎戦。
アウェイじゃないみたいだった。
いや、駒場じゃないかって思うほどだった。
永井が決め、追い付かれ。
伸二が決めて1点リード。
「あと少し、もう少し」
必死だった、そう、死力を尽くして戦ったんだ。
等々力2階席、真下で決められた北澤のゴール。
俺たちの浦和が、追い込まれた。
「やるしかない、やるしかないんだ」
何度も何度も言い聞かせてた。
第15節・広島戦。
縁起なんか担がないのに、
ジンクスなんか信じないのに。
僕に出来ることは全てやる。
決着を付ける。
勝ってみせる。
それだけだった。
8節9節10節11節12節13節14節15節
京都○28●28●28●28●28●28●28○31
福岡○25○28●28●28●28●28●28●28
市原○20○22●22●22●22●22○25○28
浦和●16●16○19●19○20○23△26○28
平塚●13●13●13●13●13●13●13●13
延長戦。
真っ白だった。
声を上げようしても、出ないんだ。
中心から聞こえる声。
「アイツら、凄いよ」
最後まで戦う、そんなことさえ僕は出来なかった。
ただ無言、無言のまま。
涙は、出なかった。
腕を組み、選手たちを見つめ。
ペトロが、岡野がチームメイトに声を掛けている。
真っ黒な空、虚しく光るカクテル光線。
「みんな残ってくれるだろうか」
J2という言葉が、理解出来なかった。
「どこまでも付いて行ってやる」
あの日、誓ったこと。
浦和が好きだから。
理由はそれだけなんだよね。
落ちた方がいいなんて、口に出して欲しくない。
ブツブツ文句言ってんじゃねぇ、って思ってる。
12年前、どんなに辛く悲しかったか。
繰り返しちゃいけないんだ。
繰り返しちゃいけないんだよ。
| Trackback ( 0 )
|