「誇」-URAWA REDS-
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また雨か…
都合が合うと悪天候。
近いのに、窓外を眺め迷ってしまう。

まさかの敗戦を喫した高槻戦。
新しいことにチャレンジ中の浦和。
若くて才能のある選手を有するチーム。
楽しくて可能性を感じられて、さらに勝つことが出来たなら。

GK池田
DF土橋・高畑・矢野・齊藤
MF岸川・猶本・庭田・柴田
FW吉良・後藤
リザーブ山郷・堂園・藤田・加藤・荒川
池田が先発、左SBに齊藤。
「来年、どうするんだろうね」
ヤナギがいない、山郷さんもベンチ。
中堅と言われる世代がごっそり抜け、
様変わりした浦和。
さらにそれが加速してしまうのか。

「いい位置だね」
「GK、ポジションあれでいいのかな?」
FK、キッカーは庭田。
放物線を描くボールがネットに吸い込まれる。
5分、浦和先制1-0。
「女の子だとあれが入るんだよね」
綺麗に決まったゴール、幸先のいいスタート。
優勝を逃すどころか、3位すら危うい今年の浦和。
「勝って自信を取り戻せたらな」

「ヤバい」
「どう!?入ったんじゃ…」
ゴール前の混戦、池田がボールにしがみ付く。
「入ってたような気が…」
副審はノーゴールのような仕草。
「いいの?入ってなかったんだ…」
「あれ?」
主審はゴールを宣言。
「何それ、というか、やっぱり入ってたのね」
9分、ベレーザ同点1-1。

「4-1-4-1なんだね」
4バックの前に岸川、
その前に左から後藤、庭田、猶本、柴田、
1トップが吉良。
「ちょっと前は3トップ気味じゃなかったっけ?」
面白いように縦にパスが入る。
「サイドに振らないよね、まったく」
短いパスを繋ぐ、キラーパスを狙う。
“やり方”がはっきりしている浦和。

攻め込まれても落ち着いているベレーザ。
「上手いんだよね、昔っから」
前を向いた時の迫力も相変わらず。
「慌てるなよ、頑張れ」
高畑、岸川が身体を張る。
「ボールの神様はウチの味方してくれてるみたいだから」
ルーズボールや競り合った後は、ウチに有利な方に転がってくれている。

前半終了、浦和1-1ベレーザ。

「猶本、良く見えてるよね」
広い視野、簡単に捌く技術力、巧い。
「サッカー脳ってやつ?」
吉良のトリッキーな動きに心が躍る。
「やっぱりいい選手なんだね」
前に向かう柴田、相手のファールを誘う。

55分、吉良が決める。
「いいゴールだったねー」
やっと吉良が決めた、浦和勝ち越し2-1。
「ベレーザ、少し落ちてるのかな」
INACリードとの情報が入る。

自分たちのサッカーを奏でる。
65分、庭田out藤田in。
「切り替えていくのかな、少しずつ若手に」
CK、キッカーは後藤。
「バテてる感じだけど、大丈夫かな」
強く速いボールが入る、GKが弾く、零れ球に反応。
72分、浦和追加点3-1。
「誰?矢野!?」
ベレーザに勝てる、
鍔迫り合いを続けて来た相手に勝てる。
「勢いに乗ってる、まだ取れるよ」
78分、吉良out加藤in。
90分、後藤out荒川in。
「大丈夫でしょ、もう」

試合終了、浦和3-1ベレーザ。
気持ちのいい勝利。
僕らのホームで、ちょっと寒い駒場で勝利。
厳しい順位に甘んじている今期。
この可能性を信じていいのかな。


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富山が、強い。
黒部の懸命な動きがチームを活性化させた。
監督のコメントにそうあってから、着実に勝ち点を積み重ねている。
【J2:第39節 徳島 vs 富山】安間貴義監督(富山)記者会見コメント

甲府が優勝。
盛田って、3回目の昇格になるのかな。
ウチと広島と甲府と。


横浜FCは永井雄一郎が39節でベンチ入り、
40節で途中出場。
やっと、やっと怪我が癒えて。
もうシーズンが終わろうとしているのに…。
ホリが先制点。
チームの目標はJ1自動昇格。
経験豊富な選手がいる横浜FC。
もう一度ふたりをJ1の舞台で観たいな。
【J2:第40節 横浜FC vs 草津】山口素弘監督(横浜FC)記者会見コメント
【J2:第40節 横浜FC vs 草津】試合終了後の各選手コメント

水戸・本間はここまでフルタイム出場。
あのエテコーがねぇ、地元でそんなに輝くなんて思ってもみなかったよ。
【J2:第40節 水戸 vs 岡山】試合終了後の各選手コメント


[出場記録]
選手名(所属)出場試合数 ◎フル出場▽途中交代▲途中出場-出場機会なし×出場停止
GK中村隼(山形)------(00)--
MF宮沢克行(山形)----(17)
GK本間幸司(水戸)----(40)◎◎
MF西澤代志也(栃木)--(07)◎◎
MF林勇介(草津)------(26)▲1-
DF永田拓也(草津)----(34)▽89▽74
DF高橋峻希(千葉)----(11)◎◎
DF中谷勇介(東京V)--(20)
MF小池純輝(東京V)--(22) -
DF堀之内聖(横浜)----(20)◎◎①
MF佐藤謙介(横浜)----(28)
FW永井雄一郎(横浜)--(05)-▲22
FW中村祐也(湘南)----(08)
FW高崎寛之(甲府)----(25)-▲13
DF盛田剛平(甲府)----(23)◎◎
FW黒部光昭(富山)----(28)◎◎ 
FW西川優大(富山)----(23)▲33▲45
FW梅田直哉(岐阜)----(09)-▲13
DF川島眞也(岐阜)----(00)
FW原一樹(京都)------(25)-▲19
FWサヌ(京都)--------(09)
DF近藤徹志(岡山)----(04)
DF坂本和哉(岡山)----(00)
MF岡野雅行(鳥取)----(20)
MF吉野智行(鳥取)----(18)▲13▲29
MF青山準(徳島)------(13)▲8◎
MF大山俊輔(愛媛)----(33) -
MF鈴木慎吾(北九州)--(08)▽45
DF堤俊輔(福岡)------(21)◎◎
DF畑本時央(福岡)----(16)

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向かい風。
あっという間に秋が通り過ぎようとしているみたい。
薄い空、薄い雲。
もうすぐシーズンが終わる。
叶うことならもう一度アジアに。
あの忙しい日々を、もう一度体験したい。

GK加藤
DF坪井・永田・槙野
MF啓太・阿部勇樹・宇賀神・梅崎・マルシオ・柏木
FW原口
リザーブ山岸・濱田・野田・暢久・小島・達也・ポポ
平川が離脱、宇賀神が左、ウメが右。
1トップはポポから原口に。
U19に選出された矢島に代わって達也がベンチ入り。
序列がはっきりしている監督の起用法。
オフが少しだけ、怖い。

仙台や讃岐ほど、前線からの圧力のないC大阪。
慌てることなくボールを回す浦和。
中央からマルシオのミドル。
「枠、入ったねー」
打たなければ決まらない。
まずは幸先のいい立ち上がり。
「あんまり揺さぶって来ないのね」
中央突破を図る相手、小さなミスからピンチを招く。
「阿部勇樹も永田も、疲れてるのかなぁ」
ここ数試合、同じようなシーンが散見する。

梅崎のクロスに柏木、柏木のクロスに梅崎、
決まらない。
「GK、やっぱり上手いな」
マルシオが倒される、笛は鳴らない。
「止めないの、それ?」
主審は松尾氏。
永田が足を引き摺っている。
「ダメなのか!?」
「暢久だ…」
「阿部勇樹を1枚下げて暢久ボランチ?」
34分、永田out暢久in。
「あ、そのままだ」
暢久がリベロ。
「ポカするのは永田も暢久も同じだからね」
戦術的な交代枠をひとつ失ってしまう。

マルシオのCK、ボールが浮く。
「ツボっ!」
フリーで構える坪井。
「マジか…」
ヘッドはクロスバーの上。
絶好機をフイにしてしまう。
「マズいんだよね、こういうのって」
そう多くはないチャンスを生かせない。
これで幾つの勝ち点を失ってきただろう。

「え、それでカード!?」
41分、柏木に警告。
「だったらさっきのだって…」
審判を味方に付けるような流れになかなかならない。
「ウガ、行け!」
左からのクロス、原口が逸らす。
「決めろ!」
マルシオ、決められない。
「これで2回チャンス潰したのか…」
宇賀神が抜ける、倒される。
「PK、じゃないの??」

前半終了、浦和0-0C大阪。

ボールを奪う、一気に攻める。
原口がゴールに向かう。
「どうする?」
パスを送る、合わない。
「決める選手がいないんだよなぁ」
左からのFK、キッカーはマルシオ。
「セットプレーで決まれば楽なのに…」
シュートはGK正面。
「そこだ、得意だろ!」
原口がカットイン、決まらない。
「行けるよ、今取らなきゃ」
一方的に攻める浦和。
「ここで取らないと…」
決めるべき時に決めないと、やられるかも知れない。

「グッチ!行け、決めろ!」
原口が抜け出す、GKと1対1に。
「打て、打て!」
GKに弾かれる。
「まだ、まだだ!」
食い下がる原口、左エンドからシュート。
「!」
ポストを叩くボール、
ネットを叩き悔しがる槙野。
「どうなってるんだ…」
波状攻撃、いつ決めてもおかしくない。
それなのに、決まらない。
23分、茂庭に警告。
「CBに1枚だしたか、いい感じかもね」
勝てる、この勢いなら勝てる。
勝ちたい、ACLに、もう一度。

25分、原口outポポin。
「そっか、悪くなかったと思うんだけどな」
梅崎のドリブル、シュートの零れ球にマルシオ。
「これも決まらないのか…」
1点、たった1点が遠い。
柏木のシュート、ネットを揺らす。
「オフサイドか…」
左から宇賀神が進出。
「どうする、打つのか?」
巻いたシュートはポストの外に。

ワザとらしく倒れるGK、時間を費やすC大阪。
「なんだよ、ドローでいいのかよ」
39分、宇賀神out野田in。
「達也じゃないんだ…」
ミシャの采配は、交代順まで決まっているのか。

アディショナルタイム5分。
「勝てるよ、勝たなきゃ」
時計を見上げながら、声を張り続ける。
「あと1分あるかないか、か」
やや押し込まれている。
「このままなのか…?」

試合終了、浦和0-0C大阪。

負けなかった。
勝てなかった。
まだ道の途中だから。
だからこれでいいのか、
いいのだろうか。

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攻勢に転じた時、
決められるとき、決めなければいけないとき。


負けないんじゃなくて、勝てないんだよね。

ホームで勝てって野次が飛んでたけど、
そういう人ってアウェイも行くのかな?

鹿島戦以来勝ってない。
確かにそうだけど、
観戦、参戦の度合いによって感じ方はそれぞれじゃないかな。


色んなところで「ホームで勝ててない」と流されていたからね。
反応してしまったのかな。

シーズン初め、
こんな贅沢な悩み事を抱えるなんて思ってなかったよ。
未だACL圏内。
流されないように、
見失わないように。

しっかり前を向いて進まなきゃ。

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決定力があったら。
ストライカーがいたらな。

足りないポジションを補う、
外国人選手がいればな。

ベテラン選手に代わる、
優秀な若手選手が育ってくれたら。

今シーズン、何度となく思ったこと。
強い頃のウチは、相手を捻じ伏せるようなサッカーだった。
今年はね、すっきり勝った記憶が薄いんだ。
最少得点差を守り切る、
結果だけを顧みると堅実なサッカーだった。
札幌戦、仙台戦と敗れ、初の連敗だなんて意外な感じだよ。

相手を圧倒するサッカーが気持ちいいんだけどね。
鳥栖戦がもしや、と思ったらあれでしょ?
降格が決まった相手に負け、
天皇杯でカテゴリーの異なる相手には辛勝。
4-4-2システムを打ち破るサッカーっていうのは、
嘲笑うサッカーなのかな。
ムキーーっ、ってなるような圧倒的な強さはないのかもね。

残り5試合。
可能性がある限りというけれど、現実は厳しいよね。
夏のウインドウで補強をしなかったということは、
決して急ぎ足で頂点を目指していないということだと思ってる。
本当は勝利の美酒を味わい続けたいけれど。
もっともっと大事なことがあるよ。

「続けること」

「信じること」

僕らが成し遂げられていないこと。
まずはここから。
やり方を変えずに成長していく。
その姿をしっかり見届けなきゃね。

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6時半、浦和発。
東北道を北上し、泉スマートICから泉中央へ。
11時半、スタジアム着。
「エリアが狭いからか?」
久々に埋まったアウェイ側。
「優勝懸ってるからとか、関係ないよねきっと」
いつも行く人は行く、そうでない人は無理してまで行かない。
今までが異常なだけで、これが普通だと思うんだ。

GK加藤
DF坪井・永田・槙野
MF啓太・阿部勇樹・平川・宇賀神・梅崎・マルシオ・柏木
FWポポ
リザーブ山岸・濱田・野田・暢久・宇賀神・矢島・原口
1トップはポポ、原口がベンチスタート。
暢久が小島に代わりベンチ入り。
2位仙台との対戦。
前節札幌に敗れ、天皇杯も危ない勝ち方だった浦和。
“淡い夢”が手の届きそうな位置にある試合。
真っ向から勝負して名乗りを上げたい。
「やることは分かってる」
プライドを懸けた戦い。

「やっぱりそういう戦い方なんだな」
シンプルに守り、シンプルに攻める仙台。
左からクロスが上がる。
「甘い、気を付けて!」
坪井がマークを放す。
「またかよ…」
2分、仙台先制1-0。
何度も繰り返されるシーン。
「いきなりか、それもワンチャンスで…」
歓喜に沸くスタジアム、アウェイを感じる。
「さあ、ここからだ!」
気合を入れる。

受け手が仰け反るような強いパス。
蹴り出した足先に舞う砂埃。
「ウチは不利だよなぁ」
パスを繋ぐチームには明らかに不利なピッチ条件。
左右に揺さぶる、タテにパスを通す。
「落ち着いて、時間はあるんだ」

啓太が4人に囲まれる。
プレッシャーを掻い潜りチャンスを伺う。
「そうだ、いいぞ!」
マルシオのシュートはGK正面。
「それ吹かないのかよ…」
激しい当たり、倒される選手、狙われるポポ。
「ジャッジを味方に出来てないな…」
主審は山本氏。
タッチを割ったように見えるボール、副審は応えない。
「何だよ!」
リズムを掴みかけると引き戻される。
「厳しいな、このままじゃ」

35分、相手選手に警告。
「やっと1枚出したか」
それでもラフプレーに歯止めは掛からない。
「え、それもイエローなの?」
39分、ポポに警告。
「チャンスは作れてるんだけどな」
ゴールに繋がらない、決定機を生み出せない。

前半終了、仙台1-0浦和。

マルシオのFK。
「決められればな」
永田がGKと競る、オフサイド。
後半開始とともに始めたPride of Urawa。
絶対に勝って帰浦する。
勝たせるために全力で戦う。
覚悟を、決めた。

「ウメ、ウメ!」
左から狙う、決まらない。
「マルシオ!」
中央から抜け出す、捕えられない。
攻める浦和、網を張る仙台。
(マズい…)
浅いラインでボールを失う、
カウンターを喰らう。
(気を付けろよ)
ポポが倒される。
「ふざけんなよ」
注意すらしない主審、不信感が募る。
流れを取り戻せない、これがアウェイなのか。

「あっ…」
ボールを失う、一気にボールに迫られる。
17分、仙台追加点2-0。
(まだまだ!)
Pride of Urawa。
絶対に諦めない。
僕らが諦めたら選手に伝わってしまう。
勝つんだ、負ける訳には行かないんだ。

「マルシオ!」
「槙野!!」
19分、浦和得点2-1。
止めないPride of Urawa。
(早く、早く追い付こう)
(行ける、絶対勝てる)
信じて戦うこと、信じなければ何も起きないこと。
浦和が好きだから。

「陽介、陽介!」
ミドルはクロスバーの上。
(きっついな…)
声量が落ちる、喉が枯れる。
26分、梅崎out宇賀神in。
「ウガ、頼むぞ!」
固い守備、激しい当たり、劣悪なピッチ。
(勝つんだ)
27分、坪井out原口in。
阿部勇樹、柏木が1枚ずつ下がる。
(この方がいいかもな)
右からのクロス、ポポが合わせる。
「惜しい!」
左から宇賀神、槙野が突っ込む。
「そうだ、いいぞ!」
僕らの意地を乗せたPride of Urawa。
(追い付こう、追い付けば)

長いボールを放られる。
「しっかり!」
DFが交わされる。
34分、仙台追加点3-1。
「チクショウ、チャンス殆どなかったはずなのに…」
折れそうになる心、
周りから聞こえるPride of Urawaが僕を奮い起こす。
(諦めたら終わり、諦めちゃいけないんだ)
37分、CKから1点返す。
ボールを抱え、センターサークルに走る槙野。
「そうだ、それなんだ」
勝利への執念、僕らが望んでいるのはそれなんだ。

38分、平川out野田in。
(あと何分くらいなんだろう)
真後ろにあるビジョンを振り返る時間が勿体ない。
(勝つぞ、勝つんだ)
PA前、柏木がパスを通す。
ポポがスルー、DFが振られる。
「来た!!!」
崩した、追い付ける。
「決まらないか…」
GKが反応、決定機を逃す。

4審が持つボードに3の数字が覗ける。
(3分か…)
「陽介、頼むぞ」
FK、ボールが上がる。
「まだ、まだだ!」
弾き返される。
「ウガ、打て!!」
クロスバーを越えていく。
必死に攻める浦和、守る仙台。
「まだだ、まだ終わらせない」
Pride of Urawaを止めたら、途切れさせたら笛が鳴ってしまう。
「頼むぞ、決めてくれ!」

DFがクリアする、主審の手が挙がる。
仙台3-2浦和。
唇を噛み締める、目を閉じたまま天を仰ぐ。
大の字になる槙野。
(これで終わりじゃないんだよ)
戦った、戦ったけれど勝てなかった。

力が足りない。
選手も僕らも。

この悔しさを忘れないこと。
それが明日に繋がるんだ。



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それしかない。
僕らを支えるもの、僕らを紡ぐもの。

「覚悟」を決めた。
誇りを懸けて戦う、と。
突き放されても突き放されても諦めない。
得点を奪っても喜ぶ奴なんていない。

「すべては勝利のために」

勝てなかった。
僕らの力が足りなかった。
仙台で、仙台に勝ちたかったけれど、
勝たせてあげることが出来なかった。

優勝を争う大事な試合だとは思っていなかった。
シーズン前、そんなことなんて考えてもいなかったから。
それでも勝ちたかったんだ。
認めたくないけれど、仙台は強い。
アウェイで僕らがどこまで戦うことが出来るのか。
アウェイをどこまで“ホーム”に出来るのか。
僕らがずっと戦い続けて来たことを、
失いつつあると危惧していることを、
もう一度取り戻すために、
また新たな始まりとするために。

諦めたり溜め息をついたり、
選手に罵声を浴びせる輩なんていなかったはず。
全員で戦った。
けれど負けた。
現地に赴くものの責任を果たせなかった。
試合後は、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


それでも戦いは続いて行く。
再び輝きを取り戻すために。



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仙台より先にやってしまうことに、
ウチがウチでなくなりつつあるなと感じながら。


挑戦者だから。

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腐らないこと。
思うようにならなくても、その時を待ち続けて準備すること。
最後まで諦めないこと。

負けている時はいつもね、
「5分あれば3点取れる」って思ってるんだ。
まあ、5分で3点取られた経験があるからなんだけど。
それでも現実にそんなことが起こることは滅多にないよね。
声を出し続けていても、無理して跳ね続けていても
「もう駄目かも知れない」って思っちゃうんだよね。

柏戦もそう、讃岐戦もそう。
「諦めない気持ち」を選手から貰った。
1点返そうぜって思いを、札幌戦では感じたよ。
ちょっとね、大差で敗戦した試合で、
走ることを止めた選手がいたのはがっかりだったけれど。

首位との勝ち点差は6。
残り試合も6。
試合数と同数以上の勝ち点が開くと、
追い付くことは難しいと言われている。
4位、清水との勝ち点差は4。
上を目指すことも大事だけど、
ACL圏内を維持することも大切なこと。

プレッシャーを与えず、感じさせずプレーさせてやりたい。
そんなこと思ってないよ。
ウチには勝利への執念や
厳しい戦いを潜り抜ける経験が不足しているんじゃないかな。
だからね、思い切りプレッシャーを感じて戦って欲しい。
仙台で試合を行うのはあの時以来。
気持ちの整理がつかぬまま臨んだ敵地。
押されてしまった、飲まれてしまった。
Jリーグのある生活に戻れただけで満足してしまった。

あの時とは違う。
あの時とは違うんだ。

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峻希が苦悩してるなぁ。
右SBに定着。
果敢なオーバーラップと裏腹の失点劇。
残り4試合。
あの運営は勘弁だから昇格を望んではいないけれど、
レンタル先での「仕事」が、
やりがいのあるものになって欲しいとは思うんだよね。
【J2:第38節 千葉 vs 大分】試合終了後の各選手コメント

梅崎はウメ、
うめちゃんは梅田直哉。
長い時間プレーしたのはシーズン当初にあったかどうか。
数少ないチャンスをモノにしなければ、
来シーズンプロとして競技を続けることが出来なくなるかも知れない。
そんな後のない気持ちを胸に試合に出場したみたいだよ。
西谷とうめちゃんは、トライアウトを経てウチが獲得した選手。
頑張れ、って今でも思っちゃうんだ。
行徳浩二監督(岐阜)記者会見コメント
【J2:第38節 岐阜 vs 山形】試合終了後の各選手コメント



[出場記録]
選手名(所属)出場試合数 ◎フル出場▽途中交代▲途中出場-出場機会なし×出場停止
GK中村隼(山形)------(00)-
MF宮沢克行(山形)----(17)
GK本間幸司(水戸)----(38)◎
MF西澤代志也(栃木)--(05)◎
MF林勇介(草津)------(25)▲6
DF永田拓也(草津)----(32)◎
DF高橋峻希(千葉)----(09)◎
DF中谷勇介(東京V)--(20)
MF小池純輝(東京V)--(22)
DF堀之内聖(横浜)----(18)-
MF佐藤謙介(横浜)----(28)
FW永井雄一郎(横浜)--(04)
FW中村祐也(湘南)----(08)
FW高崎寛之(甲府)----(24)-
DF盛田剛平(甲府)----(21)◎
FW黒部光昭(富山)----(26)▽85 
FW西川優大(富山)----(21)▲23①
FW梅田直哉(岐阜)----(08)▲36
DF川島眞也(岐阜)----(00)
FW原一樹(京都)------(24)▲3
FWサヌ(京都)--------(09)
DF近藤徹志(岡山)----(04)
DF坂本和哉(岡山)----(00)
MF岡野雅行(鳥取)----(20)
MF吉野智行(鳥取)----(16)▲5
MF青山準(徳島)------(11)-
MF大山俊輔(愛媛)----(33)▲14
MF鈴木慎吾(北九州)--(08)▽45
DF堤俊輔(福岡)------(19)◎
DF畑本時央(福岡)----(16)

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昇格じゃなくて「復帰」だったね。
途中から一気に走り出した甲府。
残念なことに、
高崎とダヴィの2トップを諦めてからなんだよね。
JFKは違うと言い張っているけれど、
ダヴィの決定力に任せた「勝つ」サッカーを
明確に打ち出して、本当に負けなくなった。

昇格を争う他クラブが、
どこも勝ち点を伸ばせず苦しい戦いを強いられる中、
“決定力”を武器にしてストレイト・バックを決めた。

昇格してくるチームは、
スタジアムのキャパが大きいところがいいな、
と常々思っているんだけど。


甲府は国立でやってくれるよね?

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左の永田拓也、右の高橋峻希。
ウチのユニを着ずに、
別々のチームで対峙する日がこんなに早く訪れるとは。
先制点の起点は永田拓也。
シーズン序盤はベンチにも入れない日が続いていたものの、
去年に続き、草津になくてはならない存在に。
峻希も移籍後既に8試合目の出場。
混迷するチームの中で、笑顔が消えていた。
未だメンバーを弄らなくてはならないチーム事情。
試合に出続けることが成長に繋がるのか、
分からなくなってしまうね。
木山隆之監督(千葉)記者会見コメント

ヨシヤがスタメン出場。
やっと巡って来た、漸く出番が来た。
何よりも来季の契約が気になるだけに、
次に繋がる出場になるといいのだけれど。

20位富山と21位鳥取の対戦は、富山が町田戦に続き勝利。
J1から下部に落ちるよりも、
J2からJFLに堕ちる方が環境劣化は激しいからね。
クラブの存続ですら危うくしてしまうかも。
気の抜けた試合が少なくなった、という
意味ではいい制度だと思うけど、当事者は大変だろうなぁ。
【J2:第37節 富山 vs 鳥取】試合終了後の各選手コメント

[出場記録]
選手名(所属)出場試合数 ◎フル出場▽途中交代▲途中出場-出場機会なし×出場停止
GK中村隼(山形)------(00)-
MF宮沢克行(山形)----(17)
GK本間幸司(水戸)----(37)◎
MF西澤代志也(栃木)--(04)▽80
MF林勇介(草津)------(24)-
DF永田拓也(草津)----(31)▽78
DF高橋峻希(千葉)----(08)◎
DF中谷勇介(東京V)--(20)
MF小池純輝(東京V)--(22)
DF堀之内聖(横浜)----(18)-
MF佐藤謙介(横浜)----(28)▲1
FW永井雄一郎(横浜)--(04)
FW中村祐也(湘南)----(08)
FW高崎寛之(甲府)----(24)▲27
DF盛田剛平(甲府)----(20)◎
FW黒部光昭(富山)----(25)▽85 
FW西川優大(富山)----(20)▲23
FW梅田直哉(岐阜)----(07)-
DF川島眞也(岐阜)----(00)
FW原一樹(京都)------(23)-
FWサヌ(京都)--------(09)▽55
DF近藤徹志(岡山)----(04)
DF坂本和哉(岡山)----(00)
MF岡野雅行(鳥取)----(20)
MF吉野智行(鳥取)----(15)▲31
MF青山準(徳島)------(11)
MF大山俊輔(愛媛)----(32)-
MF鈴木慎吾(北九州)--(07)◎
DF堤俊輔(福岡)------(18)
DF畑本時央(福岡)----(16)-

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初めての地、初めての競技場、初めての相手。
水曜日、天皇杯、JFL所属クラブとの対戦。
ここで勝たなければ、年末の予定が空いてしまう。
すっきり勝って欲しい、
しっかり勝ち上がって欲しい。
そう思うのだけれど、今のウチにそんな余裕はあるのだろうか。

GK加藤
DF阿部勇樹・永田・槙野
MF啓太・柏木・平川・宇賀神・梅崎・ポポ
FW原口
リザーブ山岸・濱田・野田・岡本・暢久・小島・矢島
小さな故障を抱える坪井とマルシオが外れ、
ウガが左、ポポがシャドーに入る。
「膝、大丈夫なのかな?」
暢久が久々のベンチ入り。
「攻撃的な選手、矢島しかいないけど」
「達也はどうしたんだろう…」
そろそろ来期が気になる頃、まだやれると思うのだけれど。

「寒いなぁ」
強い風が舞う競技場。
躍起になって声を出す気にもなれず、
端の方で観戦。
「勝って当たり前だもんねぇ」
そんな余裕がないことは分かっていても、
僕らがいなくても勝たなくちゃ駄目だと思うから。

「プレッシャー掛けて来るね」
讃岐FWが激しくボールに喰らい付く。
「慌てるなって」
啓太、永田が窮々としている。
「おかしいな、DFの前が空くはずなのに」
追い掛け回されて、苦し紛れにロングパス。
「そればっかりじゃ…」
小さなミスも目立つ浦和。
「身体が重いのかなぁ」
同じメンバーで戦い続ける弊害なのか、
阿部勇樹、柏木に切れがない。
「狙われてるって!」
愚直にボランチにタテパスを通す、挟まれる、奪われる。
「危ないって!」
精神的にも前節の敗戦が尾を引いているのだろうか。

「どうする?」
左からウガが攻め上がる。
「打ったかぁ」
「得意な角度だからね…」
「ウメ、行け!!」
PA内深い位置から折り返す。
原口が突っ込む。
「決まらないのかぁ」
少ないチャンスを生かせない浦和。
「マズいよ、向こうが自信持っちゃってるよ」
原口が倒される。
「ファールだって…、もう!」
相手20番が倒れている。
「出せよ!」
起き上がるまで試合が止まる。
「審判も勢いある方に偏っていくよなぁ」
「誰なの、主審?」
「さ、さあ…」

原口が左からカットイン。
「いいんだよ、打っていいんだ!」
「打て!!」
DFに跳ね返される。

前半終了、讃岐0-0浦和。

「研究されてるなぁ」
前線が自由に動けない、上手くパスが回せない。
自分たちのサッカーを封じられると、何もできなくなってしまう。
「2ラインになってるよね」
バックスタンドからの観戦、いつもとは違う視点が目新しい。
「持ってねーなー」
柏木のミドルはクロスバーの上。
「ウメ!」
梅崎のシュートはDFに当たる。
「諫早でしょ、ウメって」
決めたい気持ちは人一倍なはず。
「リキんでなきゃいいんだけどね」

「槙野、槙野!」
左を駆ける、パスが通る。
ウメが放ったシュートがネットを揺らす。
「オフサイドか…」
苦戦している、相手の勢いが止まらない。
「しょうがないなぁ」
咳払いをする、大きく息を吐く。
「やるか!」
声を出す、跳ねる。
「延長は嫌だからねっ!」

15分、梅崎out矢島in。
「スイッチ入れる選手がいたらなぁ」
同じリズム、同じ展開。
変化を齎す切り札が欲しい。
「頼むぞ、シンヤ!」

同じ選手に突破を許す、
セットプレーに得点の匂いを感じない。
「マズいなぁ…」
「少しずつプレスが弱くなってるのに…」
相手の運動量が落ちているのに、好機を生み出せない。
「これもダメかぁ」
原口のシュートが宙に浮く。
28分、原口out暢久in。
「膝、大丈夫なのかな!?」
ポポがFW、柏木が1枚上がる。

「槙野!」
高い位置から槙野が上がる。
「狙える!」
ポポが、柏木が、矢島が飛び込む。
「やっとかよ…」
30分、浦和先制0-1。
「まだ分かんないけどね」
僅少差、それでも勝ってくれればそれでいい。

「落ち着いてるね、やっぱり」
「いや、ぼんやりしてるだけかもよ」
暢久がピッチにいると嬉しい。
「無難だなぁ」
長く戦列を離れていたとは思えない暢久の所作。
「調子のいい選手を優先しちゃいけないのかな?」
37分、啓太out小島in。
「ここに来て試合勘鈍ってるボランチコンビか…」
攻めている、だから大丈夫なはず。
「しっかり、油断するなよ」

「柏木っ!」
シュートは枠の外。
「決めれば決まりだったのに」
押し込む浦和、前半の迫力が消えた讃岐。
「あっ…」
DFが振られる、シュートコースが空く。
「ウソだろ…」
43分、讃岐同点1-1。
「勘弁してくれよ…」
「まだまだ、時間あるんだ!」
延長戦は厳しい。
90分で勝つことはもっと厳しい。
「参ったな…、ったくもう!」
声を張る、いつものように。

アディショナルタイム3分。
「選手交代以外、殆ど取らなかったか」
流れを引き寄せきれない、審判を味方に付けられない。
「危ないって」
「なんでフリーにしてるんだよ」
辛うじてノブヒロがシュートを防ぐ。
「どうかな、もうワンプレーかな」
主審は時計に目を落としていない。
「ポポ!!!」
緩いボールが転がる、DFが弾く。
「ポポ、ポポ、ポポ!」
DFを交わす、GKを交わす。
45+3分、浦和勝ち越し1-2。

「さあ、集中して」
「もう時間ないはずだよ」
笛が鳴る。
試合終了、讃岐1-2浦和。
「危なかったぁ」

勝てばいい。
そうなんだけどね。
「仙台戦、このままじゃマズいよね」
それでも勝ちは勝ち。

「さあ、飲もう!」
駅に向かって歩き出した。

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延長を覚悟した。

息を吹き返す相手に恐怖を覚えた。

動けない浦和。
精神的にも肉体的にも追い込まれているのだろうか。

天皇杯。
また遠い地で敗れてしまうのか。
良い部分を見出だす方が難しかった試合。

勝てばいい。
理屈は分かってるんだけどね。


新しい壁にぶつかっているのかな。

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風が冷たい。

角度のないバックスタンド。
暗い照明。
遠くから聞こえる瀬戸の花嫁。


天皇杯はね、
どんな内容であろうと
勝てばいいんだ。

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