「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



初めての文楽、観て来た。

腹話術の人形がカクカク動いてるだけでしょ?
ぐらいの「知識?」しかない僕。
“絶対途中で寝ちゃうな・・・”
自信あり、だった。
案の定、何をやってるのかほとんど分からない。
“ね、眠くなってきた、かも・・・”
遠ざかる太夫の声・・・。
心地よい三味線の音色・・・。
“ね、寝ないよ!”

公演時間:4時間30分

最後まで起きてたよ。
分からないなりに、楽しめたよ。
人形遣いって、大変なんだろうな。。。



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原点。
ここにお邪魔するといつもこう思う。
行くことだけは何となく決めていた。
土曜日、熊谷、午後1時。

“シーチケ余ったから来ませんか”
断る理由なんてない。
“いいの?ありがと。”
サポーターではないけれど、選手のコールもうろ覚えだけど、
草津のゴール裏は、何となく心地よい。
ウチのように「ギラギラ」してないけれど、それはそれ。
先ずは楽しむこと、ボールや選手の動きに一喜一憂すること。
それが基本、なんだよね。

強い風が吹くスタジアム。
スッキリしない浦和の試合よりもさらに、すっきりしない試合展開。
0-0のまま時間が流れていく。
“決め手がないよなぁ、水戸も草津も・・・”
去年レギュラーだった選手が半分もいない草津。
「チーム事情の違い」を否応なく感じさせる。

81分、高田保則のゴール。
1-0、勝利。
5勝4分け7敗、勝ち点19。
「勝つこと」がいつの間にか当たり前になったウチとは違い、
「勝利」を純粋に甘受する姿があった。
選手も、サポーターも。

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埼スタ到着はキックオフ30分前。
暑いくらいの陽気が、僕らを迎えてくれた。

GK都築
DF坪井・堀之内・ネネ・阿部
MF啓太・相馬・伸二・暢久
FWポンテ・ワシントン
リザーブ山岸・細貝・内舘・酒井・長谷部・永井・岡野
3-6-1。
負けてないから弄らない。
きっとそういうこと、だよね!?

喉が激しく痛い。
“風邪だな・・・、やっちゃったよ”
声を張り上げることが出来ないもどかしさの中、試合が進む。
山瀬に対して起こるブーイング。
“意識し過ぎじゃないのかな・・・”
“試合に集中しようよ”
散漫になりがちな昼間のゲーム。
“「勝ちたい気持ち」をしっかり持たなきゃ!”

相馬の突破が今日も光る。
“行け!相馬!!”
クロスが合わない。
“そこなんだよな・・・”
シトンに集まるボール。
決めきれないシトン。
“薄いよ、ゴール前が・・・”
30分、伸二が飛び出しGKと1対1に。
“行ける!頼むぞ伸二!”
得点ならず。
チャンスを作り出すものの、フィニッシュが決まらない。
“じれったいな・・・”
日本人だけで構成された横浜FM。
“怖さがないよね”
“山瀬がウザいけどね”
ウチが決めれば試合が決まる。
そんな気さえするのに得点が奪えない。
前半終了間際、伸二のクロスにシトン!
これも枠に飛ばず。

前半終了0-0。

“引き分けは勘弁だよね”
“勝たなきゃね、いい加減”
思い切りださない声がもどかしい。
“チクショウ・・・”
50分、山瀬のミドルがネットを揺らす。
横浜先制0-1。
“よりにもよってアイツかよ”
“そこで打たせるのが悪いんだよな”
チャンスを逃し続けた挙句の失点。
受けたショックは存外に大きかった。
“・・・・”
“・・・・”

52分、シトンに警告。
“異議かよ、勿体無い・・・”
勢いに乗りつつある横浜。
ロビー、伸二、シトン。この3人に絡む選手が出て来ない浦和。
“取り合えず、追い付くぞ!”
62分相馬out長谷部in。
長谷部がボランチ、阿部が左へ。
“もっと攻めなきゃ、時間あるんだから”
66分、ロビーのFKから同点!
“ネネだね!”
“足で決めたんだ”
喜びも束の間、試合に戻る。
“勝たなきゃ嬉しくないんだよ”

ダイレクトパスで相手を切り崩す。
“シトン、決めてくれよ・・・”
どうしても奪えない追加点。
“永井は?岡野は??”
ベンチに動く気配はなし。
“このメンツで行けってことか・・・”
“勝ちに行こうよ、勝とうよ!”
逸る気持ち、動かない監督。
“勝たなきゃ、勝つんだよ!”
残り10分。
綺麗なパスワークから長谷部のシュート。
クロスバーを越えていく。
“何で(点が)入らないんだ・・・”
シトンが相手を背負ったままシュート、これも駄目。

ロスタイム2分。
“まだ2分もある、決めてくれ!”

1-1、引き分け。
すっきりしない思いを胸に、スタジアムを後にした。
“一体幾つ、勝ち点落としたんだろう・・・”

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怒りでもなく、
絶望でもなく、
安堵でもなく。

中途半端な結果に慣れてしまうことが、
何よりもイヤだった。

1-1 引き分け。
勝てなかった。
そういうことだよね!?


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水曜日15時、快晴。
待機列がいつもと違うだけ。
試合がある日はいつも、
相手に関係なく、同じ光景が広がっている。

特別な緊張感もなく、慣れ親しんだ場所でキックオフを待つ。
もう何年もそうして来た。
「慣れた場所」で「いつもの仲間」と次のステップへ進む日。
ACL最終節。
“負けなければいいんだ”
敢えてそう思うことにしていた。
「気負い」は禁物。
いつものように、戦えばいいんだ。

GK都築
DF坪井・堀之内・ネネ・阿部
MF啓太・相馬・伸二・暢久
FWポンテ・ワシントン
リザーブ山岸・細貝・内舘・酒井・長谷部・永井・岡野
名古屋戦と同じメンバー、同じ布陣。
「勝ってる時は弄らない」
そういうことだろうか。

相対する水色のユニフォーム。
2ヶ月前の蒸し暑い夜を思い出す。
あの時から始まった、アジアへの道。
“まだまだ、続きがあるんだ”
“最後まで、頑張ろう”

ホームアドバンテージとも取れる主審のジャッジ。
“今のうちに流れを引き寄せられれば・・・”
シドニーFCの高さと強さに苦しむ浦和。
“何か危なっかしいな、ウチ”
土曜日の疲れが抜けない両足が重い。
はっきりと「押されている」訳じゃない、はず。
けれど、主導権を握っているとは言いがたい状況。
“落ち着けよ、負けなきゃいいんだ”
15分過ぎ、サイドから中央の伸二へ。
“惜しい!!”
“ん?伸二、大丈夫なのか!?”
身体を投げ出して放ったシュートはクロスバーの上。
相馬が、暢久が両サイドを狙う。
“相馬、いいよねぇ”
都築のキックがブレている。
“最近、決まらないよね。都築のキック”
セカンドボールを拾えない、苦しい展開が続く。
“身長差、あるなぁ・・・”
両者とも決め手を欠いたまま、時間が過ぎていく。
“先に(点を)決めれば楽なのに・・・”
「楽に勝てはしない」
ACLから得た経験、教訓。

前半終了、0-0。

後半開始早々、シトンが倒される。
“良く見てたよね、副審”
“良く取ってくれたよね、主審”
“阿部勇樹じゃない?蹴るの”
“見せ場じゃない、ね”
FKは直接GKへ。
“セットプレーじゃないと入らないのかな・・・”
「負けなければいい」が「勝ちたい」に変わっていた。

啓太、阿部勇樹をベースにロビー、伸二がリズムを作る。
“いい感じ、いい感じ”
60分、相馬out長谷部in。
“4バック?だよね!?”
得点出来そうで出来ない、取られそうで取られない。
0-0。
緊張感が増してくる。
“先に(点を)取られたらヤバいよな”
“ここで終わりにする訳にはいかないんだ”
“まだまだ(ACLは)これからなんだよ”

75分、シトンがPA内で倒される。
“貰った!”
ノーファール。
84分伸二out永井in。
“攻める、ってこと?”
“守り切れるほど、甘くないしね”
88分ロビーout岡野in。
“走れ!掻き回せ!オカノ!!”
「勝ちたい」「負けたくない」
ふたつの想いが交錯していた。
ロスタイム3分。
“早く、早く終わってくれ!”
時計の針と主審の動きを交互に目で追う。

決勝トーナメント進出。
“アウェイ全部行くの、厳しいかな?”
“中東、中東、かも知れないんでしょ?”
“水曜日なんだよね、しかも”

決勝まで3つ。
まだ、一つ目の扉を開けただけなんだ。
まだまだ、これからさ。


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漸進  


引き分けで喜んじゃいけない、かな。
初めてのACL。
厳しい日程、アウェイの洗礼。
選手たちの健闘に、拍手を送りたいな。

次は中東か韓国か。
あと3つ、6試合だ。


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目的地までの通過点に過ぎないんだ。

あんまり気張るといいことないから、さ。

シドニーで戦った苦しさだけを忘れずに。
それだけを胸に、戦うよ。


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豊田に行ったらコレ!

「松丈」のコロッケ。
地元の人には有名なお店だそう。
チキンコロッケ1個74円。
でも、値上げするんだって・・・。

豊田市駅からスタジアムに向けたアーケード街の一本右側の道。
松丈コロッケよりもこっちが目立つんだよね。

去年も赤い人たちが行列を作ってるなぁ、と思っていたら・・・。
ココで紹介されてたのね(笑)


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“10時前に休憩を取ろう”
それが今回の名古屋戦の往路、つい何時の「決まりごと」。
この日はエコパ、磐田戦の発売日。
完売することはない、と思っていても
赤い人たちの群がりようは異様だから、つい・・・。
首都高が竹橋まで渋滞しただけで、
ほぼ順調に流れ9時半、牧の原SA到着。

“Lコードは?”
“○○○△△”
キチンとした作業は相方がやってくれる。
準備完了、あとは10時を待つばかり。

時間が余ればやることはひとつ。
抹茶ソフトを食べながら、売店内外をウロウロ、キョロキョロ・・・。
“あれ、児童虐待???”
“ボランティアじゃないの?”
中学生くらいの女の子達が、茶娘姿でお茶を売っている。

(もっと引いた画像にすれば良かったな・・・)
“学校で作ったんだぁ”
“凄いね、こんなこともやるんだぁ”
“ひとつ買ってみる?”
“丁度お茶、切れてたから”

おとうふ工房いしかわの「きらず揚げ」。
相方がほとんど食べちゃった・・・。

“わさびらむね??”
“どのヘンが山葵なんだろ?全然ピリッっと来ないよ”
“カレーラムネ??”
“ウ、マズッ!”
“やっすいカレー菓子の味だよ、これ・・・”
ここで売ってるみたい・・・「木村飲料

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行き辛いスタジアム、豊田スタジアム。
新幹線は乗り継ぎが面倒くさい。
車でもいいけど、14時キックオフってことは・・・。
6時半、浦和発。
9時半、牧の原SA着。
12時、豊田市着。

「三菱」を冒涜された1回目。
たった一発に沈んだ2回目。
“苦手じゃなくて、勝ってないだけだよ”
そう意識していた。

GK都築
DF坪井・堀之内・ネネ・阿部
MF啓太・相馬・伸二・暢久
FWポンテ・ワシントン
リザーブ山岸・細貝・内舘・酒井・長谷部・永井・岡野
「3-6-1」
阿部勇樹がボランチ、シトンの下に伸二とロビー。

サイドにロングボールを配給する名古屋。
細かく速いパスワークで迫る浦和。
“分かってるのに、裏、取られてるよな・・・”
2試合ぶりの参戦、声がうまく出ない。
“オカシイな、音域が変だよ・・・”
周囲のリズムに乗っていけない。
“マズいな、集中しよう!”
自分に気合を入れる。

鋭いプレスから伸二、ロビー、シトンがゴールを襲う。
“枠、入ってる!いい感じだよ”
「跳ね」が心地よい。掲げた手拍子が、気持ちを高揚させる。
ようやく「試合勘」が戻ってくる。
20分、PA付近で相手FK。
“アイツだけには決められたくないな”
本田の放ったボールは、揺れていた。
“あれが「無回転」ってヤツか・・・。厄介だな”
相馬が魅せる。
痛快、爽快なドリブルで左サイドを抉る。
“気持ちいいね、相馬がいると”

浦和に流れを感じていた時間帯。
27分、セットプレーからヘディングシュートが決まる。
浦和、先制!
喜びが一塊になるゴール裏。
“勝てる!勝つぞ絶対!!”
“誰?決めたの誰なの?”
“ネネ!?ネネみたいだよ”
心待ちにしていた先制点。
誰でも良かったんだ、本当はね。

“さぁ、勝って帰るんだ”
勢いに乗ろうとした35分。
右サイドを崩されあっさり失点。
“こんなのばっかだよ、今年は・・・”
“ネネ、競り負けちゃったのかよ・・・”
零れそうになる溜息、苦手意識が頭を凭れようとする。
“まだ負けてないんだよな”
“まだ同点じゃないか・・・”
“まだまだ、時間はあるんだ!”
もう一度仕切り直し。それだけの事なんだ。

前半終了、1-1。
ハームタイムに「浦和カモン」。
“そう来たか・・・”
“負けねーよ、勝って帰浦してやるよ!”

後半立ち上がり、無駄に枠外に飛ぶシュート。
“打てば当たるってもんじゃないけど、嫌だな”
名古屋が攻めて来た。
“ウチ、体力持つのかな?”
再び不安が過ぎる。
それを啓太が、相馬が、ロビーが打ち消してくれる。
“ホリも安定してるよね”
“暢久もちゃんとやってるみたいだし・・・”
次第に浦和がペースを握り出す。
61分、阿部勇樹のグラウンダーのシュートは枠の外。
“いい感じだったのに、惜しいなぁ”
70分、75分・・・。
“残り15分か・・・”
ベンチに岡野が呼ばれている。
“誰、代えるんだろう?”
“引き分け狙いじゃないよね!?”
“勝とうよ、勝たなきゃ!”
ロビーのパスにシトンが反応、GKと1対1に。
“貰った!!”
楢崎が転がる、シトンが切り返す。
“えっ、あっ・・・”
GKセーブ、得点ならず。
“この後だよ、集中しなきゃ”

81分相馬out岡野in。
右サイドに岡野、他の変更は見えていなかった。
“勝ちたい、どうしても勝ちたい”
84分、中央からシトン。
浦和勝ち越し、2-1。
“まだだ、まだ終わってないんだ”
ここからの時間帯、辛酸を舐めてきたリーグ戦。
喜んでいるヒマはなかった。
89分ポンテout長谷部in。

ロスタイム3分。
ウチの選手が倒れている。
ベンチには内舘がいる。
“代えるなら早く代えてくれ”
“あと少しだ、頑張ってくれ!”
岡田主審の手が挙がる、試合終了2-1。

不思議だった。
苦手意識なんて、どこかに消えていた。
アウェイ名古屋戦だから嬉しいんじゃなかった。
単純に、勝ったことが嬉しかったんだ。

これからが長いリーグ戦。
ひとつひとつ、積み重ねていかなきゃ。

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どこかにあった「苦手意識」
同点にされた時、「嫌な予感」が脳裏を過ったんだ。
けれど…。
どうしても勝って帰浦したかった。
情けない僕を「浦和」に戻してくれた仲間たちのために。

勝ったよ。
勝ったのは選手たちのおかげ。
共に戦った大切な仲間たちのおかげだけれど、ね。


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2試合連続欠場。
風邪引いて熱があっても、
酔っ払って足首捻挫してても、
駅のコンコースで足を滑らせぎっくり腰になっても、
どうしても、どうしても外せない仕事と、
冠婚葬祭以外では欠かしたことのない「浦和戦」。

インドネシアは行くつもりだった。
けれど、更新が滞った頃が「ケディリ行き」の決断と重なった。
一番行きたかった場所だったけれど、「気力」が追い付かなかったんだ。

ガンバ大阪戦。
大切な試合。
ホーム、埼スタ。
どうしても「ココロ」が前に向かなかった。
“こんなんじゃ、戦えない”
“じゃ、南で観ようか?”
“そんなの、自分じゃないよ・・・”
“シーズンチケットホルダーなんだから、責任果たさなきゃ・・・”

試合開始30分前。
キックオフに間に合わせるためのリミットタイム。
相方や仲間からのメール。
「イッショニ、タタカオウ」
「ユックリデイイカラ、キナヨ」
身体が、ココロが、動かなかった。

経過をPCで見ることも、心苦しかった。
戦わなければいけないのに、戦えない自分。
情けなかった・・・。

明日は僕にとって「復帰戦」。

100%、戦うよ。

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仲間から貰ったメールをそのまま転載。

ソロに着きましたが…
ハンパなく暑いです。
まだ12時半だからかもしれませんが、
本当に3時半キックオフで大丈夫かなと。

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どうしようもなく重たいココロを抱えた朝。
外は雨。
“行くの、辞めちゃおうかな・・・”
弱気な僕がいた。
“戦えないなら、行くのは辞めるべきかな”
外は雨。
雨だから、雨の埼スタだから、足が前に進んだ。

いつもの「チャリ通」はではなく、電車移動。
“濡れたら着替えないしな・・・”
ポンチョを脱ぎたい気持ちを抑えて、試合開始。

“4バック?”
“いや、3バックじゃない?”
暢久が上がり目に、阿部勇樹が中央に1枚上がっている。
“コロコロ変え過ぎじゃないのかな、システム”
全体的に不安定。
大宮がボールを楽にキープしている。
“疲れ、なの?”
“それにしてもな、何したいんだか分からないよ”
勝たせるために、集中し切れない。
“G大阪、引き分けてるんだから・・・”
声を上げる、跳ねる。
いつもと同じ動作のはずなのに、気合が入らない。
“これでいいのか、ウチ・・・”

綺麗にDFラインを破られ、失点。
“不様だな、まったく・・・”
直ぐに試合に戻れない僕がいた。
止まない雨が鬱陶しい。
集中できない自分が、苛立たしい。

後半、長谷部に代わって伸二。
“伸二なら、やってくれるはず”
ピッチの「王様」が指揮を執る。
ボールが、人が動き出す。
“やれば出来るんだよ”
雑念を払い、試合に懸ける。

シトンのゴールで同点。
続けるコール、止めないコール。
“引き分けじゃ、納得いかないんだ!”
そう、ここはホーム、埼玉スタジアムだから。

闘莉王が前がかりになる。
伸二の美しいシュートが弾かれる。
どうしても届かない「あと1点」。
阿部勇樹が足先を抑えて蹲る。
“ACL、大丈夫なのか・・・”
交代は細貝。
守備的選手を入れる大宮。
“引き分けでいいのかよ・・・”

1-1 ドロー。
悪いのは、誰?
選手?監督?連戦の疲れ?

どれも正解ではないな。
僕だって、戦えていないのだから。




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主審・家本氏。
“ちっ、ついてないな”

ところが、相手3番が退場。
しかもウチは前半、右から崩した美しい「流れ」からの得点で
1-0とリード。
“普通にやれば大丈夫だろ!?”
“さっきの(得点の)取り方が出来れば、大量点もあるぞ・・・”

ほくそ笑んだ僕が、バカだった。
後半立ち上がり、あっさり失点。

去年とは異なる選手交代のリズム。
“んん?そうなのか・・・”
“えっ、そう代えてどうすんだろ??”
時間を追うごとに得点の「匂い」が遠ざかる気がした。
“それでも勝たなきゃいけない”
“1点でいい!決めようぜ”
“ロスタイムだって4分あるんだ”

浦和1-1千葉。

ブーイングする気力なんて、僕には残ってなかったけどな・・・。
畳まれたベンチにヨロヨロと崩れ落ちる。
青く、高い空を仰ぐ。
スパイスが足りないんだよ、きっと。
何ていうかさ、ピリっと辛い何かが。
ダーッっと迫る何かが・・・。

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