乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊~初夏編 6月30日(日)

2024年06月30日 | マルハナバチ調べ隊
※槙田さんが参加レポートを書いてくださいました。

 勝沼ICからは乙女高原方面の山は雲の中で見えない。天気が雨模様で果たしてマルハナバチが観察できるかどうかの一抹の不安を抱きながら、乙女高原へ続くクリスタルラインを車で走る。10時の集合時間前に乙女高原の「グリーンロッジ」に到着。
 三週間前はオレンジ色のレンゲツツジが沢山咲いていたのに、今日は緑一色の草原。マルハナバチが訪れる花があるのか、予習を兼ねて森のコースを通ってヨモギの頭に上り草原コースを下ってロッジに戻る。草原に沢山あるオオバギボウシやヨツバヒヨドリ、シモツケソウはまだ蕾だったが、ヤマオダマキやノアザミが咲き出し、アヤメもあちこちに咲いていて、マルハナバチも数頭観察でき、初めて参加する「マルハナバチ調べ隊」は期待できそう。

 10時の集合時刻になり、スタッフと参加者が集まり「マルハナバチ調べ隊」が始動。雨の天気予報のためか、スタッフと参加者合わせて10名ほどで、子供の参加が1人だけです。昼頃から雨の予報なのでスケジュールを変更して、草原の遊歩道を歩いて、どんな花にどんな種類のマルハナバチが来ているかをカウントする『ラインセンサス調査』に早速出発することにしました。記録シートの記入方法の説明を聞いて、調べ隊の出動です。

 草原に入ってまもなくアヤメの花を訪れるマルハナバチを見つける。黄色い網目模様がついた大きな花びら〔外花被片〕とその上の小さな花びら〔雌蕊の一部分〕の隙間に潜り込んでいく。後ずさりしながら隙間から出てくる格好が面白い。三か所ある隙間に潜り込んでは、次の花に飛んで行くので、なかなか写真が撮れない。

 先に進むと、ノアザミの花の蜜を吸っているマルハナバチがいました。この花は蜜がある小さな花〔小花〕が集まっているつくりなので、マルハナバチが一つの花に長い時間留まっているので、写真に撮りやすい。

 途中で小雨がぽつぽつと降りだしてきましたが、けっこう活動しています。遊歩道から離れた花に来ているか双眼鏡で探しますが、なかなか難しい作業です。見つけたらすぐに種類を識別しないと、視野から消えてしまいます。
 今日は、トラマルハナバチが10頭、訪れた花はアヤメとノアザミの2種類でした。

 グリーンロッジに戻り一休みしたらマルハナバチについての学習です。スタッフの皆さんが作成した『紙芝居』を使って、マルハナバチの特徴や個体によって担当する花が決まっている習性、雄蕊の花粉を運んでもらって、他の花の雌蕊が受粉する花とマルハナバチの共生、春に女王バチがネズミの古巣など地面の中の空間に巣を作り卵を産んで働きバチを育て、秋には翌年の女王バチと雄バチを産み育てるマルハナバチの一生などなど、小学生にも理解できるほど分かりやすく説明して頂きました。ありがとうございます。

 今回は、雨の為『まちぶせ調査』は実施できませんでした。また午前中の『ラインセンサス調査』ではトラマルハナバチの1種類だけでした。色々な種類の花が咲き出す8月3日の盛夏編に期待が高まります。とらちゃんだけでなく、おーちゃんやみーちゃんにも会えて、後ろ足に大きな花粉団子をつけツリフネソウやトリカブトやリンドウの花に潜り込み後ずさりしながら出てくる可愛い動きをじっくり観察したいものです。

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