乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

雨天中止となった草刈りボランティア

2022年11月23日 | 草刈りボランティア

 草刈り前日11月22日の午後、ズーム(パソコンでのテレビ会議システム)を活用して市・県・ファンクラブの担当者で話し合い、雨のため草刈りを中止・延期することを決定。延期予定の27日の段取りについても話し合いました。そして、それぞれ担当の中止連絡や中止事務・作業を行いました。自分はというと、ファンクラブ事務局に参加申し込みされた方に連絡したり、中止を知らせるメールマガジン号外を配信したり、ホームページに中止・延期を載せたり・・・。結構大変でしたが、当日の朝、現地で判断して対処するより、ずっと無理がなく、合理的、したがってミスも少なくなると思いました。

 

 申し込まれた方全員に連絡できたとはいえ、心配だったので、朝、乙女高原へ行ってみました。ロッジの玄関にはすでに折り畳みテントなど準備の品々が運び込まれていました。市の担当の皆さんが運ばれたのだと思います。塩平の林道入口には「草刈り中止」の看板が立てられていました。県の担当の皆さんが立ててくれたのだと思います。

車の中でただ待つのでは生産性がないと思い、雨具を着て、ロープを杭から外す作業などをしながら待つことにしました。結局、午前中いっぱい乙女高原に滞在しましたが、訪れる人は1人もいませんでした。安心しましたが、じつは、こんな日に来てくださった方のためにスペシャル・プレゼントを用意していたので、ちょっと残念でもありました。

 ロープ外しをしてみて、きれいにとっくり結びされているところは、意外にスムーズに外せるんだなあと思いました。ちょっと怪しい結び方のところは、ロープの結び目が固まっていて、うまく外せなく、マイナス・ドライバーのやっかいになりました。

 ロープの末端がきれいに処理されているところと、そうじゃないところがありました。もちろん、慣れていない人がやれば、うまくいかないのは当然で、それも含めてのボランティア作業ではあるのですが、うまく処理されているところなんて芸術的でさえありました。ロープの最後が見えないようになっていたり、次のロープと立体的につながっていたり。ロープとロープが芸術的につながれている箇所もありました。

 そんな「ロープのお宝」を発見しながらのロープ外し、雨に濡れながらの作業でしたが、意外と楽しかったです。結構はかどりましたよ。草原のコースと森のコースはほぼ全部のロープを外すことができました。

 

 そうそう。ロープの最後をシカ柵に結び付けている箇所がありましたが、これではシカ柵に余計な荷重がかかってしまい、よくないと思いました。遊歩道ロープはシカ柵の網目の間を通すようにするか、シカ柵の手前に杭を打って、そこを終点とするほうがいいと思います。

 

 ファンクラブ備品の電動刈り払い機で草刈りもしておきました。充電式ですから、電池の活動限界までです。2つの電池で1時間でした。途中、ハッとしました。ネズミの巣らしきものを刈ってしまったのです。地上巣※なのか茎上巣※なのかわかりませんでした。草刈りは「はじから」「くまなく全部」刈っていくのですから、絶好の調査の機会と言えます。以降、注意しながら草を刈るようにしました。茎上巣は見つかりませんでしたが、地上巣を3つほど見つけました。そのうちの一つはススキ株の中央ではなく、ただの地面の上でした。

 2020年の草刈りの折り、刈り払い機を使っていたどなたかが、茎上巣のあるススキを刈り残してくださいました。それを井上さんが「発見」されて、「これはどう見てもカヤネズミの巣!」と、いたく盛り上がりました。それが再来すると、楽しいのですが・・・。

 お昼を過ぎたので、家に帰って、遅い昼ご飯を食べました。

 

※地上巣は地上に直径10cmほどの半球形に草が編み込まれている巣(球体の半分は地面の下)。「地面に草のおわんが置いてある」感じ。ススキ株の中に作られていることが多い。

※茎上巣は、同じく直径10cmほどの球形に草が編み込まれている巣。「ススキの茎の途中にソストボールがぶら下がっている」感じ。鳥の巣と間違えられることがある。山梨では河原のオギ、ツルヨシなどの群落で多く見つかる。茎上巣をつくるのは、カヤネズミのみとされている。カヤネズミは日本最小のネズミ。

コメント
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