乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊 Ⅱ

2013年08月04日 | マルハナバチ調べ隊

今年は1回目のマルハナバチ調べ隊が中止だったので,なんか2回目も心配でしたが,多田さんの観察会の中でもたくさんのマルハナバチを見ることができたので,期待できるなと思っていました。
今回は2組の親子連れも含め,8人の参加者でした。
このくらいの人数だといいですよ,じっくり観察できます。


いつものように,紙芝居でマルハナバチの簡単な説明をし,その後,(サービスで)いつもはしない双眼鏡の使い方のレクチャーをしました。双眼鏡を使いこなすにはいくつかの「決まり事」があるのですが,意外と知らない人が多いので,それについて説明しました。



午前中はラインセンサス。「クガイソウは小さな花の集合体で,上の方(咲き始め)はオシベが優先していて,下の方(咲き終わり)はメシベが優先している。クガイソウを訪れたマルハナバチは,まず,クガイソウの下の部分に止まり,蜜を吸いながら,らせん状に上っていき,次の花に移動する」という行動パターンを観察しました。どうして,こんな行動パターンになっているのか,わかりますか? クガイソウにとって,マルハナバチのこの行動パターンはとってもありがたいんですよ。


簡単に報告すると,午前中75分間のラインセンサス調査で見られたマルハナバチは
 ・オオマルハナバチ  30頭 そのうち23頭はヨツバヒヨドリで花粉集めをしていました。こんな傾向は初めてです。
 ・ミヤママルハナバチ 22頭 クガイソウ(7頭),ノハラアザミ(6頭)が人気だけど,観察できた植物は6種類と最多。
 ・トラマルハナバチ  17頭 ノハラアザミが一番人気で10頭。


それにしても,子どもたちが参加してくれるとにぎやかで明るい感じになり,いいですよー。
ハチにさわろうとしてくれたり,


こんなセミを見つけてくれたり(コエゾゼミ)



午後からは待ち伏せ調査を行いました。各自,自分の好きな花の前に陣取ってもらい,15分間,ひたすら観察して,訪れたマルハナバチの種類と行動を記録するのです。
ぼくはホタルブクロの前で待ち伏せしたのですが,2サイクル30分で8頭のマルハナバチがきてくれました。



ロッジの玄関に,こんなホワイトボードを設置しました。ご活用ください。



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