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乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

2月の自然観察交流会

2024年02月03日 | 乙女高原観察交流会
※参加された岡﨑さんがレポートを書いてくださいました。

 2月3日の自然観察交流会は3名の参加でした。道の駅に集合後乙女高原へ車2台で向かいました。途中カケスに何度も出会いました。野鳥の姿を見かけては車を停め、双眼鏡で姿を追いました。カケス、アトリ、ゴジュウカラ等を観察できました。いつものことではありますが一度停まれば野鳥だけでは済みません。今日は冬芽の観察が始まりました。


ヤナギの仲間、リョウブ、トチノキを観察しました。

トチノキの冬芽はベタベタしていると言う話になると知らなかったから触って確認したいと盛り上がりました。最初に観察したのは高い所だったので見上げるだけでした。手の届くトチノキまで移動して触ってみるとベタっとしています。ちっさな羽虫や枯葉もくっついていてびっくりしました。まるでムシトリスミレの様です。見るだけではなく拡大して見たり触ったり匂いを嗅いだりしてじっくり観察すると新たな発見もあります。光り輝く膜でコーティングされたトチノキの冬芽はとても美しかったです。

 次に乙女湖を見下ろす道端に停車。ここでもシメ、カワラヒワ、ホオジロ等を観察。お日様を浴びると羽根の色が本当に美しく感動しました。乙女湖は全面結氷とまではいかないものの時折不思議な音を立てています。氷のきしむ音でしょうか?この様子を「湖の歌声」と表現することがあるそうで素敵ですね。
 今日はノスリやトビなどの猛禽類が真っ青な上空を気持ち良さそうに飛び交う姿が目につきます。幾つものヒコーキが雲の尾を引いて飛ぶ姿も青空に映えます。薄っすらと雪化粧した金峰山の五丈岩もくっきりと見えます。本当に気持ちの良い素晴らしい景色でした。

 続いて焼山峠で停車。ミズゴケやフロウソウなどのコケ類も残雪の中で元気でした。

ズミやツノハシバミの冬芽を観察。サルオガセのたなびく姿は青空に映えて素敵でした。青空のもとでは何もかもが本当に美しく見えます。

野鳥の声も聞こえたものの姿は確認できず早々に移動。
 途中複数の猛禽類とカラスの群れが飛び交っているので「四季の森」の広場に駐車して確認するとトビ、ノスリは分かりましたが尾の長い細い大型の猛禽はオオタカの様でもありますがはっきりしません。この数と騒ぎは何かありそうです。群れ飛んでいた展望台の方へ探索に向かいました。数えたらトビ9羽、ノスリ2羽、不明1羽、カラス10羽もいました。

途中から山の斜面を登りながら探しましたが見つからずに展望台に着いてしまいました。何だったのでしょうか?分からぬままではありますがこの時季にここまで来ることが無いのでミヤマシグレとウスギヨウラクの冬芽を初めて観察しました。ミヤマシグレは美味しいのでしょうか殆ど食べられていました。



 車に戻る途中、駐車した車がチラチラ見える辺りまで下りた時にやっと探し物を見つけました。駆け寄るとそれはシカの死骸でした。まだ新しい状態でした。ここで何があったのでしょうか・・・?

 そんなこんなでロッジ前に着いたのは午後1時近くになってしまいました。直ぐにお昼を食べて草原を横切り展望台そしてヨモギ頭まで登りました。ダケカンバの樹皮越しに青空を見上げると美しい光景が広がりました。

富士山もたなびく霞の向こうに優しい姿を見せてくれました。

 帰りに再び「四季の森」の広場に立ち寄りました。たった1時間半程の間にシカは変わり果てた姿になっていました。複雑な気持ちになりましたが確認しただけで下山しました。

 今日は野鳥や冬芽の観察。そして自然の美しさ、厳しさも実感した一日でした。いつ来ても乙女高原には尽きることのない発見と感動があります。

2024年1月の自然観察交流会

2024年01月06日 | 乙女高原観察交流会
※参加した鈴木さんがレポートを書いてくださいました。

1月6日、新年最初の自然観察交流会は雲一つ無い穏やかな晴天に恵まれました。参加者は8名。いつものように道の駅に集合後、乗り合わせて乙女高原へと向かいます。
冬の楽しみの一つである氷華を見るため、最初にサワラ林に立ち寄りました。暖かい日が続いたせいか5mm程のカメバヒキオコシの氷華が数株のみ。今冬の見納めになりそうです。

乙女高原に到着すると積雪は一部に数cm残っている程度です。いつもは遊歩道に沿って観察するところですが、草刈後のこの季節は堂々と真ん中を登って行くことができます。



高原を彩っていた花たちは枯れて天然ドライフラワーと化しています。ヒメトラノオ・オケラ・タムラソウ・リンドウ・コオニユリ・チダケサシ・ハバヤマボクチ等々、拾い集めているといつの間にかショップで売っているような花束のできあがりです。参加者のひとりから「オヤマボクチの萼の棘は、ハバヤマボクチに比べて大きくて尖っているよ」と教えてもらいましたが、その場で見比べることはできません。


枯れ葉に混じってフユノハナワラビの緑色が華やかです。またよく見ると1cmほどの小さな黒い生き物がすばやく動き回っています。ハエトリグモの一種のようです。雪の上には2~3mmの小さな種と種を包む殻(果鱗というようです)がたくさん落ちていました。カバノキの仲間の種であることは想像がつくのですが、一体何の木かはわかりません(高原にはシラカバ・ダケカンバ・ヤエガワカンバの3種があります)



疑問を残したまま散策を続け、ブナじいさんまで足を延ばします。ブナじいさんの南斜面にオヤマボクチが咲いていたのを覚えていたので、先ほど確認できなかったハバヤマボクチとの比較をしたかったからです。比べてみると違いは一目瞭然、オヤマボクチの萼は大きく尖っていました。実際に見て触って比べることで記憶に残ります。



そんなことをしながらロッジへ戻るともうお昼過ぎ。ここでもうひとつの謎解きです。途中でカンバ3兄弟の実を拾ってきたので、高原内に落ちていた種が何であったのか種を取り出して確認作業。それぞれ形は特徴的で「シラカバは透明感・ダケカンバはクリオネ・ヤエガワカンバは飛行機みたい」と声があがりました。雪の上に散らばっていたのはダケカンバだったとわかりました。


昼食後は湿地へと向かいました。雪の上にはテンやイタチの足跡が残っています。急に方向を変えたりしているのを見ると「獲物を追っていたのかな?」などと想像してしまいます。ササの葉はほとんどシカに食べられています。姿は見えなくても、フィールドサインが厳しい冬の中で必死に生きている動物たちの存在を教えてくれます。

一見何もないような季節に思えますが、多くの新しい発見ができた楽しい1日となりました。




12月の観察交流会は「コケ」

2023年12月02日 | 乙女高原観察交流会
 いい天気でした。9時に牧丘の道の駅に集合したのは8人。簡単に自己紹介と予定の確認をし、さっそく車に乗って出発です。冬の始めなので、まずは氷華を見ようと、サワラ林と焼山峠で寄り道。さすがに今年は暖かい日が続いたせいか、あまり氷華が見られないなあと思っていたら、「ここにありますよ」と井上さん。落ち葉をかきわけると、その下に透明感のある白い氷華が次々に見つかりました。見つからなかった原因は「暖かい日が続いたから」ですが、そこにワンクッション入っていて、「暖かい日が続いた」→「先に落ち葉が積もってしまい、後から氷華ができたので、氷華が落ち葉に隠れてしまった」という事情があったようです。いつもの年だったら、落ち葉が積もる前に氷華ができるので、目立っていたのでしょうね。




 乙女高原に到着です。今日の案内人は塚田さんと大堀さん。さっそくお二人に案内していただきました。草原とは反対の沢の方に降りた・・・と思ったら、すぐに足を止めて、ミズナラの幹を観察しています。もう観察ポイントです。確かに幹の表面にコケが付いているのは分かりますが・・・よく見ると、アイスキャンディーのスティックが差してあります。スティックには「イトハイゴケ」「アラハヒツジゴケ」など、コケの名まえが書いてあります。聞くと、お二人で下見に来て、たくさんの、こんな「苔名板」をついておいてくださったといいます。それにしても、一本の木に3種類も4種類もコケが生えていて、それらについてお二人のコケ愛たっぷりの説明を聞いていたら、確かにここだけで半日過ごせそうだと思いました。ルーペでじっくり観察して、それをスケッチしていたら、日が暮れてしまいそうです。

 茎から葉が出ているのがはっきりわかるナミガタタチゴケのスケッチでは、茎から葉が出ている様子と、茎の上から糸のようなものが出て、その最後(てっぺん)に、細長い風船みたいに付いている蒴(さく)のスケッチをしました。蒴が言ってみれば、コケの「実」みたいなもので、中に胞子が入っているのだそうです。蒴が成熟するまでは帽をかぶっています。まさに「帽子」という感じで、この帽に特徴のあるコケもあるそうです。じっくり見て、スケッチしました。
 ナミガタタチゴケの帽は帽子というよりヘルメットみたいに見えます。先がとがっているところは、鳥のくちばしのように見えなくもないです。また、帽が蒴の頭の上に乗っかっているだけでなく、一部、蒴の横に垂れています。まるで蒴が短めのマントをまとっているようです。「ヘルメット・・・鳥のくちばし・・・マント・・・となると、これはガッチャマンではないか!!」これがぼくの結論です。ナミガタタチゴケのスケッチの隣に、ぼくが付けたあだな「ガッチャマン」と書いておきました。

 おそらく午前中で100mも移動しなかったと思います。それくらい「密度の濃い」観察会でした。いい天気ではありますが、とても寒い日でした。新品のエンピツくらい長い霜柱ができていました。ロッジに戻ってお昼を食べることにしました。沢は日陰が多く、そこに長時間座り込み、ルーペでながめたり、スケッチをしたりしていたので、体がすっかり冷えてしまいました。お日様のポカポカがとてもありがたかったです。 午後からもこの調子でコケ観察を続けました。スケッチする手を休めて、ふと時計を見ると、もう3時でした。あわててロッジにのぼり、解散しました。

 フィールドノートにぼくがスケッチしたコケは22種でした。家に帰ってから、手元のコケ図鑑で確認すると、このうち載っていたのは8種類だけ。約1/3です。つまり、今日観察したコケの2/3が、塚田さんや大堀さんがいなかったら、まったくわからなかったということです。いえ、図鑑を持って行ったとしても、図鑑に載っている種だとしても、とても同定できなかったと思います。お二人がこれまでのコケ観察によって蓄積されてきた知識に、改めて敬意を払います。















2023年6月の自然観察交流会

2023年06月03日 | 乙女高原観察交流会

※6月の交流会は「黄色いスミレ・ハイキング」の予定でしたが、前日の大雨で林道のゲートが閉鎖されていたため、予定変更して行いました。

※鈴木さんがレポートを書いてくださいました。

6月3日は恒例の黄色いスミレ観察会。ところが前日から台風が日本の南岸を通過し大荒れの天気でした。集合時刻には雨もやみましたが、参加者は3名。天気は回復に向かう予報だったものの、相当量の雨が降ったことや各地で通行止めの情報もあり、黄色いスミレの観察は断念。いつも通りの乙女高原観察に予定変更です。

最初に通称カエル池に寄りました。3年前のボーリング調査から枯渇状態が続いています。この日は雨のため満水でしたが、ヤマアカガエルの貴重な産卵場所で、今後が心配です。


次にサワラ林で途中下車です。昨年、杉咲花主演のNHKドラマ「プリズム」のロケ地になったそうです。

沢に沿って斜面を登ってみると、樹齢100年を超えるサワラの大木と苔むした巨大岩のコラボが幻想的な空間を創り出しています。よくこんな場所を見つけたものだと感心します。
トチの大木の水場まで来ると青空が顔をのぞかせ、ヒガラ・ホオジロ・ウグイス・ホトトギス・アオバトなど鳥たちのさえずりが賑やかになり始めました。トチの花が真っ白に樹冠を覆いとてもきれいです。

辺りでは山菜として人気のミズ(ウワバミソウ)の群生や、種を飛ばしたあとのネコノメソウが観察できました。ネコノメソウの仲間は雨滴散布といって雨が降った時に種を飛ばすそうです。雨を利用するなんて驚きですね。
寄り道をしながら柳平にたどり着くと、乙女高原に向かう林道はなんと通行止め。


第2の変更をせまられ、ダムから見晴台まで続く遊歩道を登って乙女湖を一周することにしました。このときにはすっかり天気も回復し、五丈岩がくっきりと見えてきました。シロバナヘビイチゴの群生を横目に約400段の階段を上りきると、エゾハルゼミがうるさいほどの大合唱です。


その後はヤマフジやミヤマザクラの花、マタタビやサルナシの蕾、少し赤みを帯びてきたカエデ類のプロペラのような実などを観察しながら焼山峠まで下ります。スミレの中では遅咲きのエゾノタチツボスミレも咲いていました。


途中で最も美しい蛾とも言われるオオミズアオが枝先にじっとしているのを見つけました。よく見ると昨日の大雨のせいか羽がボロボロに傷ついています。嫌われることが多い蛾の仲間ですが、この日はキンモンガやコトラガなど模様の美しい蛾に出逢いました。


柳平の手前まで歩いてくると湖畔遊歩道の入り口があります。普段は車で素通りですが、「歩いてみようか?」と、またも予定変更です。


やや湿った遊歩道にはクリンソウが点在して咲いていました。また、水辺を好むサワグルミが小さな実をつけて林を作っています。そして思いもよらずフタバアオイの群落を発見することもできました。

すでに花期は過ぎていましたが、徳川家の家紋のモチーフにもなった葉が一面に生い茂っています。是非花の季節に訪れたいチェックポイントです。


遊歩道途中のベンチで乙女湖を見下ろしながら昼食を食べて帰路へと向かいます。黄色いスミレも乙女高原もたどり着けませんでしたが、普段通らないルートは新鮮で有意義な一日となりました。


2023年3月の乙女高原観察交流会

2023年03月04日 | 乙女高原観察交流会

※井上さんがレポートを書いてくださいました。

 水色の空が春めいてきたことを感じさせる3月4日、いつものように牧丘道の駅に集合。今回の参加者は3名、植原さんの車に乗せてもらい、出発しました。
 まず、乙女湖を見下ろす道路わきに車を止めて観察。乙女湖はまだほぼ全面結氷していて、白く見えます。そしてときどき、ゴォンというような音が聞こえてきます。氷の下で何かがぶつかっているのでしょうか。

鳥もいくつか見られました。ホオジロ、シジュウカラ、カケス、ヒヨドリなど。金峰山山頂は雪で真白、五丈岩もくっきり見えました。
 ここまでの林道には雪はありませんでしたが、柳平から先は、日陰には雪があり、凍っているところもありました。

 乙女高原到着。高原は日陰の場所に雪が残っていますが、かなりの部分には雪はなく、枯れ野が広がっていました。2週間前は全面真っ白だったそうですが・・・。日差しは暖かいですが、風はまだ冷たかったので、上着をもう1枚着こんで、草原に入りました。枯野には所々に黒い土が盛り上がっています。モグラか何かの仕業でしょうか。マツムシソウの小さな緑色の葉もありました。地面にピッタリくっついて冬越ししたのでしょう。オケラのドライフラワーは魚の骨のような苞葉が繊細で、自然の造形の妙を感じずにはいられませんでした。

また何かの植物の萼?の部分が固く丸くなっているのがありました。何だろうと植原さんがナイフで切ってみると、中には穴があいていて、繭のようなものが入っていました。なにかの虫こぶだったようです。おもしろかったです。


 森のコース沿いの雪面を登っていくと、動物の足跡がいくつもありました。中には爪の跡までくっきり残っているものもありました。テンの足跡のようです。斜面を下っていくもの、横切っていくものなど見られました。そして雪面には、いろいろなドライフラワーが顔をのぞかせています。キリンソウ、クルマバナ、シオガマギク、セイタカトウヒレンなど。朝に比べて空が青くなり、シラカバの幹の白さがより美しく見えました。
 展望台では富士山がきれいに見えていました。谷筋は雪で真白に、尾根は青く見えて、青と白の縦じまになっている富士山でした。ヨモギ頭に登ると南アルプスや八ヶ岳が木の間ごしに真っ白く見えていました。仙丈岳や間ノ岳のカールもよくわかります。遠く中央アルプスの山でしょうか。真っ白でした。それからブナ爺さんの所へ。いつ見ても不思議な枝ぶりです。どんな人生、いや樹生を過ごしてきたのでしょうか。
 そこから水が森林道へ。林道は雪で真白。車の轍は凍っていて、歩くのに少し気を使います。ここにも動物の足跡が。シカ、テンなどでしょう。鳥の鳴き声がしたので、声のする方を見ていると、ヒガラが数羽、飛んできました。コガラも混じっていたようです。陽があたっているコンクリートの法面では、ハサミムシが歩いていました。虫も暖かさに誘われて出てきたのでしょう。林道からも南アルプスがきれいに見えました。
 乙女高原の頭があると聞いて、行ってみることにしました。木を伐採するための道を登っていくと、確かに「乙女頭」という標識がありました。標高1730m、ヨモギ頭より5m髙いので、確かに乙女高原の最高地点かもしれません。ここからは金峰山がよく見え、五丈岩がいつも見る感じと違って、何かの碑のようでした。八ヶ岳も赤岳から天狗岳まで見え、硫黄岳の爆裂火口もちょっと見えました。展望を楽しんから、ロッジに戻って昼食。風もなくなり、陽ざしが暖かでした。
 昼食を食べたロッジ前のベンチ、ずいぶん斜めになっています。霜の力で北側のほうが持ち上がって、斜めになってしまったようです。恐るべし、霜です。

 午後はツツジのコースから、谷地坊主の湿地へ行ってみることにしました。草原に入って、枯草の上を歩いているとロゼット状の赤い小さな葉があります。何かと思ったら、メマツヨイグサです。これは特定外来植物なので、除去しなければならないなあと3人で話し合いました。


 ツツジのコースの林のふちはまだ雪が10cm以上残っています。1月に見たテンの糞の場所も積雪で糞は見あたりません。ウサギの糞がたくさんあった所にも糞はありません。ウサギはどこに行ったのかと思っていたら。少し離れたところに糞がいくつかありました。ウサギはいるということなので、ほっとしました。
 フデリンドウの冬芽がいくつかありました。フデリンドウは秋に芽を出し、冬芽の状態で冬を越すのだそう。

マツムシソウやウツボグサは葉を地面にピタッとくっつけるロゼットの形で冬越し。マイナス10℃以下にもなる冬の乙女高原で、健気に生きているのですね。
 最後に湿地へ。谷地坊主はボサボサ頭で、まだ少し雪の残る中にいました。頭の上はなでつけられたようになったものも。

バッコヤナギの芽が銀色に光って、春を感じさせます。ロッジにもどって、観察会も終了となりました。冬と春のせめぎ合いの時期ですが、春の気配はいろいろなところから感じられ、楽しい観察会でした。