エヴァ初号機の足裏です。まるでブランド物スニーカーの底のように色分けされている設定なのですが、キットのパーツは黄色です。黄色の下地に白を塗るのはかなり苦しいのですが、足の裏が見えるポーズが多そうなエヴァですので、塗り分けることにしました。
ただ、水性塗料あるいはマーカーのインクでの白塗装を薄い塗膜でキレイに仕上げる自信は無いので、変化球を使います。人間が履く靴のようなデザインの足裏なら、靴のようにすり減らしたらどうだろう?と…。
とりあえず説明書の塗装見本を参考に足裏をマーカーで塗ります。白い部分はガンダムマーカーの白(SEEDホワイトを使用)のインクをドライブラシ的に軽く塗っておきました。後の工程でどうせ白くなくなるので、黄色い部分との色の違いが分かる程度にしておきます。
マーカーのインクが乾いたら、荒めの耐水ペーパー(400番を使用)の上で足裏を滑らせ、すり減らします。歩いたり走ったり、踏ん張ったりという足の動きをイメージしながら耐水ペーパーにこすり付けると良いと思います。ちなみに筆者はO脚気味ですので、靴のカカトの外側がすり減ります(笑)。
何百トン、何千トン(あるいは何万トン?)という巨体を支える足裏ですので、人間の靴の底ほどすり減りやすい材質とは思えませんが、まあこれぐらいはすり減るでしょう。つま先の親指側、土踏まずの手前、カカトの内側をすり減らしてあります。塗った色がところどころハゲてしまいましたが、靴底で部分的に色が違う部分って、すり減ったら靴底の地の色が出て来ますので案外リアルかなぁと思います。
筆者は底が白い靴を履いたことがあまり無いので、実際にはすり減った跡がどんな色になるかは分かりません。でも、小学・中学時代に履いていた上履きのバレーシューズはやたら黒いこすれ跡があったので、スミ入れ用マーカーでこすれ跡を描き込みました。う~ん、ちょっとわざとらしかったかも…(汗)。
ちょっと雲行きが怪しくなってきたので、パステル粉を塗り付けてごまかすことにしました。兵装ビルが立ち並ぶ戦闘区域の地面はどんなだったかなぁと思いつつも、自然と土色のパステルを選んでしまっていたりします。とりあえず土の黄土色とコンクリートの灰色、アスファルトの黒の3色のパステルを粉末にして混ぜ、足裏にこすり付けました。
パステル粉はツヤ消し面もしくは細かい凹凸のある面でないと定着しませんので、思ったより足裏に付いてくれませんでした。や、ヤバい(汗)、単に汚い仕上がりになってしまいそうな…。
そこで「困った時の砂ボコリ」、ガンダムマーカーウェザリングセットの「ガンダムサンドブラウン」を塗ることにしました。インクを平筆に取って、軽く足裏に塗り付けます。乾燥後に綿棒などで軽くこすると程よいヨゴレ具合になります。
うむむむ…。当初思い描いていた仕上がりとは全く別物になってしまいましたが、「すり減ったり汚れた靴底って、こんなもんやろ?」と、自分を納得させることにしました(汗)。なんか、運動場の白線を踏んだ後みたいな感じですが…。
あともうちょっとで完成ですが、次回で最終回になるかなぁ…。
>水性絵の具を『中性洗剤の原液』で溶く←通常の使用法では汚れを落とす洗剤が、使い方を変えると絵の具の定着性を良くするんですか! 原理はよく分かりませんが、これはスゴい…!
そういえば、ポスターカラーなど水性不透明絵の具の隠ぺい力は素晴らしいモノがありますね(筆ムラも少ないですし)。あの隠ぺい力で定着性が高ければ…と思っていたのですが、水性不透明絵の具+中性洗剤&トップコートは強力な武器になりそうです。ミリタリー系モデラーさんの作品でたまに使われているアクリルガッシュに混ぜてみても良さそうですねぇ。とにかく実験してみます!(塗装するのにちょうどいいネタがありますし…)
今回も目からウロコの方法を教えてくださり、ありがとうございます!m(- -)m