ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCスタークジェガン(その2)

2010年03月03日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 「機動戦士ガンダムUC」第1話のブルーレイ&DVD発売日が近づいてきました。第1話ではスタークジェガンが大活躍するらしいので、楽しみです♪ 劇中での扱いが良いと、キット製作のモチベーションも上がりますよねぇ! とか言いつつ、気持ちの方は次ネタのF2ザクの方に大きく動いているのですが…(汗)。

 さて、今回はスタークジェガンの上腕を短縮します。出渕氏のジェガンは上腕が長いのですが、カトキ氏が描くジェガンは上腕が短いです。キットの上腕は出渕ジェガンとしてはちょうど良い長さなのですが、カトキジェガンの場合は2~3ミリほど長いような気がします。
 HGUCジェガンの上腕パーツは一定の太さではなく、ひじ関節に近い側が少しだけ細くなるように角度が付いてます。この角度がくせもので、材木を切るようにしてノコギリでカットするわけにはいきません。また、2本の上腕の長さをそろえる必要があります。
 そこで、久しぶりに「トースカン」という道具の原理を応用した「かめっチ式パーツスライサー(今回命名しました)」の登場となりました。トースカンとは、任意の高さで対象物に水平線を描く道具です。その構造を簡略化し、手軽に任意の高さでパーツをスライスするように考案したのがパーツスライサーです。本来はパーツの外側から一定の距離でスジ彫りを入れるためのものでした。

 用意するもの。エッチングソー(エッチングノコギリ)以外は、特殊な材料はありません。

 写真の左下に写っている銀色の物体がエッチングソー。薄さ0.1ミリの精密なノコギリです。筆者はコトブキヤ製「モデリングノコ」を使用しています。
 エッチングソーの上に並んでいるのが0.5ミリ厚のプラ板です。あらかじめ適当な大きさに切っておきました。
 写真右下にあるのは両面テープです。粘着力は普通ぐらいのものが使いやすいです。
 写真の上の方にある黒い物体は、100円ショップで売っていたコレクションケース(ミニカーなどの展示用)の台座部分です。平らで滑らかな板状のものなら何でも構いませんが、金属やガラスの板が磨耗しないのでおすすめです(筆者が使用したプラスチック製の台座は、少しだけすり減ってしまいました:汗)
 写真には写っていませんが、瞬間接着剤があると便利です。

 パーツスライサーの組み立てです。 
 
 写真左:5枚の0.5ミリプラ板を瞬間接着剤で貼り合わせ、厚さ約2.5ミリのブロックを作りました。このブロックの厚みが、上腕を切り詰める長さになります。

 写真右:平らな板の上にプラ板ブロックを両面テープで貼り付け、ブロックの上にエッチングソーを両面テープで貼り付けます。エッチングソーの刃の中央部は、ブロックから1.5ミリほどはみ出すようにして貼ります。エッチングソーは非常に薄いため、余計な力が掛かると曲がってしまいます。それを防止するため、中央部の刃はブロックに近い位置で安定させておきます。
 エッチングソーの両端は、ブロックからわざと長くはみ出すようにしています。パーツを切り進めていくと、刃の長さが多めに要る場合もありますので…。
 
 これでパーツスライサーの完成です。切断できる幅(高さ)は、0.5ミリプラ板×5+エッチングソーおよび両面テープの厚み=約2.7ミリです。プラ板の組み合わせにより、切断幅を変えることが可能です。

 
 写真左:上腕のパーツの上側(肩関節に近い部分)を下にして、スライサーの刃の前に置きます。
 写真右:刃が安定している中央部を使い、パーツにスジを彫っていきます。いきなり「切る」のではなく、「スジ彫りを少しずつ深くしていく」というイメージで作業します。平らな板の上でパーツを平行に滑らせ、刃に軽く接触させます。パーツが板の上から浮き上がらないように気を付け、一定方向にスライドさせます。往復させると、ノコギリを固定している部分に余計な力が掛かり、刃がゆがんでしまったり、パーツへのスジ彫りがずれてしまったりします。


 スジ彫りが上腕の外周4面に入りました。1面だけを集中して行なわず、4つの面に対して均等に作業します。このようにして、少しずつ切り進めます。

 
 写真左:矢印を引いたところに白い線が入っています。これはパーツの内側まで切れた状態を表しています。残るはパーツの内側に付いているポリキャップ取り付け用のガイド部分です。ここまでくると切れたも同然ですが、油断は禁物です。
 写真右:エッチングソーの刃が長く突き出た部分を使って、パーツの内側のガイド部分を切っていきます。

 
 上腕のパーツがスライスできました。切断面は、ペーパー掛けで仕上げる必要がないぐらいきれいに切れています。

 
 写真左:上腕を短縮した分、中に入るポリキャップの長さが余ります。上腕にポリキャップをはめ込み、はみ出した部分を少しずつニッパーで切っていきます。
(注意:ポリキャップ全体をニッパーではさむようにして切ると、ポリキャップがつぶれてしまいます)
 写真右:この写真ぐらいまでニッパーで切ってから、あとはデザインナイフで仕上げます。
 (注意!!:デザインナイフを使う時は、ケガをしないように気をつけましょう)

 
 ポリキャップの短縮作業が完了しました。短縮前のポリキャップ(写真の左側)の穴の入り口は、昔の記事で書いたように面取りされています。そこで、短縮したポリキャップも同様になるよう、デザインナイフで削ります。


 上腕を短縮した結果、肩関節ブロックの上腕接続軸の長さが余ります。軸を2.5ミリほどニッパーで切ってから、切断面をヤスリで整えます。ポリキャップに差し込みやすくなるように、切断面の角を面取りしておくとさらに良いです。


 写真左側(右腕)が、短縮後の状態です。ひじ関節の位置が高くなったのが分かると思います。プロポーションはカトキ氏のジェガンに近付いたと思うのですが、バズーカを脇に抱えるポーズが取らせにくくなってしまったような気が…(汗)。


 *前回・前々回の記事そして過去記事にも読者の皆様からたくさんのコメントをいただきました。ありがとございます! 実は連邦軍エンブレムの削り出しは初挑戦だったんです(汗)。はじめは自分でも成功するか半信半疑だったのですが、落ち着いてじっくり丁寧に作業したらなんとか出来ました。記事を読んで「チャレンジしてみよう」という読者様がいらっしゃるのはとてもうれしいです♪ ケガに気を付けてトライしてくださいね!

 *2月27日に、超劇場版「ケロロ軍曹」エプロンさんと一緒に観てきました。同時上映の超電影版「三国伝」が目当てだったのですが、映画館に着くのが遅れてしまい、劇場に入った時には「ケロロ軍曹」のオープニングが…(汗)。ケロロは面白かったけど、残念…。
 というわけで、ケロロ&三国伝の映画は絶賛公開中です! 三国伝→ケロロの順番で上映されますよ~(映画館によって違うかも…)。

 *angle 45 さん:現在は毎日更新ではありませんが、ブログ開始当時は「何か『売り』になるモノが無いと…(燃)」と意気込んで毎日更新にしていました。熱意の源はやっぱり「ガンプラが好きだから」だと思います。{メールでの連絡ではなく、誠に勝手ながらこの場でお返事させていただきました。申し訳ございません。m(- -)m}