ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

アポジモーターのオレンジ色が…(HGUCニューガンダム・番外編)

2008年04月17日 | 現在製作中
 「機動戦士Zガンダム」以降の作品に登場するモビルスーツの機体各所には姿勢制御用のバーニア(「逆襲のシャア」の場合はなぜか「アポジモーター」と呼ばれています)が設けられています。「Zガンダム」よりも少し前に別のTV局で放映されていたサンライズ製作の作品「銀河漂流バイファム」に登場する人型兵器「ラウンドバーニアン」の影響だと思われますが、初代ガンダムの頃に比べて一気に「リアルな宇宙兵器」といった雰囲気になったと思います(「Z」以降のMSには他にも「装甲騎兵ボトムズ」の可動式装甲・「重戦機エルガイム」の可動骨格や360度スクリーンのコクピットなどが盛り込まれていますねぇ)。
 この姿勢制御用バーニアはアニメの色彩設定では黄色や赤、オレンジなどの色になっており、良いアクセントになっています。しかし、プラモ的にはこれらの鮮やかな色が機体の各所に散らばっているというのは悩みの種です。

 HGUCニューガンダムは成型品の段階でかなり設定色に近い色分けがなされていますが、さすがに細かいアポジモーター類はサイズやコストの問題で色分けが省略されています。塗り分ける必要がありますねぇ。
 いつもならガンダムマーカーを使うところですが、キットのオレンジ色の成型色に近い色はありません(「Zガンダムベーシックセット」の「Zイエロー」が一番近い色なのですが、それでもかなり違います)。しかも、オレンジ色というのはなかなか難しい色で、マーカーのイエローにレッドを混ぜてもキレイなオレンジ色にはなかなかなってくれないんです(泣)。

 そこで、MGクロスボーンガンダム製作時に作ったオレンジ色に登場してもらうことにしました。

 久しぶりにランナーに塗ってみると、キットのオレンジ成型色の方がより赤みが強いことが分かりましたので、オレンジイエロー(黄橙色)を追加しました。

 細めの平筆で塗っていきます。はみ出しは気にせず、色が均一になるよう気を付けながら2度塗りしました。水性ホビーカラーは乾くのに時間が掛かるので、1度めを塗ってから丸1日置いて2度めを塗りました(ホンマはもっと乾燥時間を取るべきなのでしょうが…)。

 塗料が乾いたらはみ出した部分を修正します。先端をマイナスドライバーのような形に削った爪楊枝で、はみ出した塗膜をこすり落とします。爪楊枝をマイナスドライバーのように削るのは、必要な部分まで塗膜を削ってしまうのを防ぐためです。慣れればプラスチックの表面にあまり傷を付けずにシャープな境界線を得られます。塗膜の弱い水性塗料による部分塗装だからこそできる修正方法です。

 しかし、水性塗料でバーニア(アポジモーター)のオレンジ色を塗ってしまった場合、困ったことが出てきます。バーニア内部の凹部分を黒く塗るにはどうすれば良いのかという問題です。
 ラッカー系(油性アクリル塗料)でオレンジ色を塗った場合、凹部分はエナメル塗料のツヤ消し黒などで塗れば、はみ出しても簡単に修正できます。しかし、水性塗料の場合はその方法が使えません。
 ならばガンダムマーカーのスミ入れ用ブラックで…これも使えません。マーカーのインクで先に塗ったオレンジ色が溶けてしまい、その溶けた塗料でマーカーのペン先が詰まってしまいます(汗)。

 あ~、やっぱりアレをやるか…。

 またしてもシールです。手持ちのマーキング用シールの黒い部分の在庫が底をついてきたので、シャッターモールドを作った時と同じ方法で黒いシールを作り、細切りにして貼りました。シール類を切る時、ナイフは新品の刃を使う必要があります。使い古しで切れにくい刃を使うと、「切ったつもりが切れていなかった」ということがよくありますので…(汗:よくやるんですよぉ)。
 
 無事、色分けの完了です。あ~、でもふくらはぎのダークブルーのパーツのアポジモーターが残ってます。イヤやなぁ、アレ…。