OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

Androidで精密測位

2017-10-08 12:12:12 | Android
Nexus 9で取得できる搬送波位相で果たして精密測位が可能なのか,
GPS信号シミュレータを使って実験してみました.



基準局の周りを移動局が半径100mの円を描くシナリオです.
FIXする個所もあるものの,高度方向に1mのオフセットが
生じるなど,いまひとつ.衛星数が少ないとまったくFIX
しません.

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

残差を見てみると,搬送波位相がドリフトしているのが
気になります.このままでは使いものにならないな.

 (クリックで拡大)

Geo++ RINEX Loggerの搬送波位相の生成にバグがあるかも
しれないので,本家GoogleのGPS Measurement Toolsでも
ログを取って比較してみよう.

GitHub: google / gps-measurement-tools / releases

【追記】GoogleのgnssloggerからRINEXファイルを生成しても,
結果は変わらず.受信環境が良くないのかな.

GPS信号シミュレータの信号を直接入力したいので,iFixitの
記事を参考にNexus 9を分解してみました.

iFixit: Nexus 9 Teardown

カバーは簡単に開いたけれど,リアカメラも一緒に外れてしまった.
まあ,カメラなんてどうでもいいけれど.



アンテナ基板とは,同軸1本で繋がっている.これで全部の信号を
受信しているらしい.


コネクタは何なのだろう?刻印を読んでみるとIPXと書いてある
ように見える.幅が2mmで高さが1mmなので,MHF5かな?



変換ケーブルを入手せねばなるまい.

【追記2】分解した中身をよく眺めてみると,アンテナ基板以外にも
アンテナらしきものがいくつもある.それらが基板と押しピンのような
もので接続されている.

どれがGNSSモジュールに繋がっているのか,基板を眺めるだけでは,
わからない.試しに,IPXのケーブルを引き抜いてみたら,それでも
測位ができた.どうやらこれじゃない.

ちなみに,この状態でWiFiにも接続できた.何のアンテナなんだ,これ?

【追記3】メイン基板の部分だけでも全部分解してみないとダメかな.

Fixez: How to Teardown the HTC Nexus 9
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