OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

NTRIPのSourcetable

2017-12-11 08:17:41 | トランジスタ技術
トランジスタ技術RTK特集号の13話では,オープンなNTRIP Casterである
RTK2goを利用した基準局データの配信を紹介しています.

RTKLIBのSTRSVRからNTRIP Casterにデータを送信するために,
基準局側はそのデータ(stream)のMount Pointを設定します.

NTRIP Clieentは,Mount Pointさえ判れば,その基準局データに
アクセスすることが可能です.しかし,そのMount Pointから
どのようなフォーマットのデータが配信されているのか不明です.

そこで,NTRIPでは,Casterが配信しているデータの情報を
Sourcetableと呼ばれる形で提供しています.

software.rtcm-ntrip.org/wiki: NTRIP sourcetable contents

このSourcetableのSTR(stream specification records)には,
Mount Pointが大まかな位置,配信されるデータのフォーマット,
衛星システムの種類などが記載されています.

software.rtcm-ntrip.org/wiki: Structure of a stream record in sourcetable

STRSVRでは,このSTRの情報をNTRIP Server OptionsのStringで
指定することが出来ます.



Stringには,STRのID(identifier)以降の項目をセミコロンで
区切って入力します.例えば,NEO-M8P-2から出力されるRTCM3
メッセージを配信する場合は,以下のようなStringとなります.

Kasugai;RTCM3;1005(10),1077(1),1127(1);1;GPS+BDS+QZS;SNIP;JPN;35.27;137.01;0;0;sNTRIP;None;N;N;;

UBXのバイナリデータをそのまま配信するのであれば,こんな感じでしょうか.

Kasugai;RAW;UBX-RXM-RAWX,UBX-RXM-SFRBX;1;GPS+BDS+QZS;SNIP;JPN;35.27;137.01;0;0;sNTRIP;None;N;N;;

Sourcetableは,webブラウザからNTRIP Casterにアクセスすると
表示されます.

 (クリックで拡大)

RTKLIBのNtrip Browser(srctblbrows.exe)で表示されるのも
このSourcetableになります.

 (クリックで拡大)

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