アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

子供にビールテイスト飲料は似合わない

2011年01月20日 | Weblog
 目を疑いました。私の後ろでレジの順番を待つていた子供…どう見ても、小学校4~5年と思われる男の子が、どう見ても缶ビールと思われるものを買おうとしている。しかも、平然と!これを見逃して子供にビールを買わせてしまっては、大人として恥だ。

 「ビ、ビール、か、買うの?」
 子供は、逃げるでもなく、怪訝そうに私を見ている…。その時、チラリとビールに目をやると、「これはビールではありません」と書いたラベルが貼ってありました。
 そうかぁ!ノンアルコールビールだったのかぁ!早とちりしてしまいました。自分が赤面しているのが分かりました。
 「お、おじさん、ビ、ビールかと思ったよー」と、何とか取りなしましたが…恥をかいてしまいました。

 だけど、子供がノンアルコールビールを買う姿って、違和感ありありでした。コーラを買う、カルピスソーダを買う…これなら、「お年玉で買うんだな」と、ほほえましいのだが(今時、お年玉でカルピスソーダを買う子っていないか?)ノンアルコールビールを…!
 しかし、どうして、ノンアルコールビールなんだ?素人の感覚として、ビールからアルコールを除いたのがノンアルコールビール。味は当然ながらビール。結構おいしい。価格が普通のビール並に下がれば、切り替えてもいいなと思う。脂肪肝が少しは良くなるかもしれない。
 それを、どうして子供が飲むの?そもそも、なぜノンアルコールビールが開発されたかというと、「ビール好きの妊娠中の女性のため」。子供に飲ませようとしたのではない。

 順法精神の塊のような真面目な人々には、「ノンアルコールビールを子供が買って飲むのは、何の問題もない。それを違和感がどうの脂肪肝がどうのというアンティークマンが時代遅れで古めかしい。ビールテイスト飲料を好む子供がいて何が悪い!」と、言われてしまうだろう。

 運動会の朝、我が子に、「ファイトー!一発ぁーっ!」の栄養ドリンクを飲ませる保護者がおられて、びっくりしたことを思い出しました。
 つまり、私は、「栄養ドリンクやビールは、大人の飲み物」という概念を形成している。
 ステレオタイプと揶揄されても、全くかまわないが、「そうですね。子供がビールテイスト飲料を飲む。ほほえましいですね。法に抵触していませんね」とは、引き下がりたくない。 
 ビールテイスト飲料を子供に飲ませることに、反対です。…私の意見への賛同者は…いないかな…。
 アルコールが入っていない清涼飲料水を、外見や味がビールだからという理由で子供に飲ませない…これでは反対の理由にならない。反対運動をするには、国民の大半が納得する理由が必要。

 <理由の案 その1> ビールの味になじむと、早い時期に本物のビールを飲むようになる…ビールへ早期(中学生のうちから)に円滑に移行してしまうからダメ。
 この理由では…弱いですかね?反論がどんどん来そう。

 <理由の案 その2> 「瓜田に履をいれず李下に冠を正さず」…ビールテイスト飲料を飲んでいるふりをして、本物のビールを飲んでいるんじゃないか?と、疑われないようにしよう。そのために、ビールテイスト飲料を飲まないように!
 これも…だめだな。理由その1より説得力に欠ける。

 こうなったら、奥の手を使うしかない。河合隼雄さんのあれ…「子供はね、例えアルコールが入っていないからといっても、ビールテイスト飲料を飲んじゃいけないんだよ。神様がそう決めたんだから」