アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

戸籍に読み仮名をふる!…やめてよ!

2021年04月12日 | Weblog
 「ニラレバ炒め、レバニラ炒め…どっちが正しいか?」ラジオで、で盛り上がっておりました。私は、この問題には詳しい。なぜなら、「レバー炒め」「ニラ炒め」で有名だった調布市の「天龍」で出前持ちのアルバイトをしたことがある人間ですから!
 なぬ?「出前持ちなら詳しくないだろう」って?詳しいんだけどなあ…!
 元々は、「レバー炒め」か「ニラ炒め」です。「ニラレバ炒め」は、「ニラを入れた、レバー炒め」。主体はレバーです。同様に、「レバニラ炒め」は、「レバーを入れた、ニラ炒め」。ニラが主人公。フライパンへ放り込んだ順番は、関係ありません。
 できあがってしまえばどっちも同じだろうって?…そ、そうですがね…。「呼び名の話」をしているのであって、できあがりの見かけの話じゃないんですがね。

 コロナ前には、私が大好きな「飲み会」がよくありました。何らかの「出し物」がありまして…。
 「十一二三」という名前をどう読むかというクイズが。戸籍には、「ふりがながないのが名前」ですから、どう読んでもいいわけで…「十一二三」を、「やまもと たろう」と、読むのもあり。
 私は、「つなし ひふみ」と、しておきました。案の定、クイズ提供者は、「正解はありません」…。話題を提供してくださったということで…まあ、おもしろかったです。

 「十」を「つなし」と読んだ人はほかにもいました。若い人は、「なんでぇ?」。「一つ、二つ、三つ…」と数えていくと、「十」は、「つ」が付かない。「つ」が無い。だから、「つなし」。説明してあげても感動した様子がない人も。と、言うか、説明が理解できていない。
 答えの中には、「十」を、「よこたて(よこだて)」と読んだ人も。これもよくある読み方。「十」は、横と縦の線で書くから「よこたて」。
 また、ダジャレを使わずに、「といち にぞう」と読んだ人も。そのまんまですが、むしろ新鮮な印象。

 レバニラ問題といい、十一二三問題といい、日本語のおもしろさです。
 名前は、どう読んでもいいのが日本。「東海林」を、「とうかいりん」と読んでも、「しょうじ」と読んでも、「とんへばやし」と読んでも良い。それは、「戸籍に読み仮名をつけなくても良い」ようになっているから。
 ああそれなのにそれなのに・・・

 「氏名の読み仮名を戸籍の記載事項として法的根拠を持たせるため、戸籍法を改正する」んだと!
 法務省によると…マイナンバーカードは2024年に、海外に転出しても利用できるよう、氏名の記載欄にローマ字表記が加わる。「河野太郎規制改革担当相、平井卓也デジタル改革担当相とも協議した」という。本気だね。やる気満々。
 なぬ?「アンティークマンは、読み仮名を戸籍の記載事項にすることに反対なのか」って?
 あ、当たり前でしょう!「名前を、どう読んでもいいという世界でも類を見ない国日本!」なんですよ!「河野太郎」が、「私は、『すがよしひで』でござる」と、言っても「嘘つきにならない国」日本なのですよっ!
 それを、わざわざ退行させる!反対です。私が反対してもどうにもならない、それももちろん理解してま~す。