アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

地球はクマ受難の周期 クマった…かな?

2009年11月19日 | Weblog
ベルクマンの法則は、「恒温動物においては、寒冷な地域に生息するものほど体が大きく…」というもの。熊の例がよく出されます。南から順に、マレーグマ→ツキノワグマ→ヒグマ→ホッキョクグマ…このように並べると、確かに、寒冷な地域に生息するものほど体重が大きくなっている(11月14日のアンティークマン)。この最も大きい熊、ホッキョクグマが絶滅の危機に瀕しているという。

 現在のところ安定した個体数を保っているのだそうですが(推定個体数は22,000頭)、子熊の生存率は44%だという。どうしてそんなに低い?「エサ不足」です。海が凍らない期間が長くなり、エサ(アザラシなど)を十分食べられなくなったからだと考えられています。エサ不足は、母乳に影響するので子熊の生存率が下がるというわけ。氷の融けている期間が長い状態が長期化してゆけば、ホッキョクグマの総個体数はどんどん減少する。

 氷が融けている期間が長いほかに、北極圏には有害科学物質が集まっているという…ホッキョクグマにとってはダブルパンチ…。
 有害科学物質は、有害性、難分解性、生物濃縮性、長距離移動性という有害四天王を、兼ね備えているから始末が悪い。
 この強力有害物質は、「植物プランクトン→動物プランクトン→小魚→アザラシ→ホッキョクグマ」中学校で習うやつですね。どんどん濃縮されていくので、ホッキョクグマはピンチです。すでに、メスのホッキョクグマのうち約1.5%に生殖器の奇形が確認されているのだと。
 氷が融けるのは、赤祖父論からいけばどうしようもないが、有害物質については、CO2削減でかなり抑えられると思います。

 ホッキョクグマが大変な目に遭っていますが、最近クマたちが、「変」です。
 秋田県大仙市では、クマが民家の小屋へ忍び込み、奈良漬けを食べました。「漬物の甘いにおいに引かれたのかも」と、家主がいっていました。クマは甘党?ハチミツが好物のようですし。
岐阜県高山市では、クマがバスターミナルで暴れ観光客ら9人が負傷しました。
 アメリカ、カリフォルニア州では、クマが冷蔵庫を開けチョコレートを食べた。なお、そのクマはシャンパンのボトルも開けようとしたが成功しなかったらしい。
 冷蔵庫を開けたクマは日本にもおりました。今年の話ではないのですが、北海道の知床半島の付け根の町で、民家に忍び込んだクマが日本酒(一升瓶)をラッパ飲み。さらに、おつまみを探そうとしたのか冷蔵庫ものぞいた。冷蔵庫には、爪のあとが残されていました。見たのかって?実は見たのです(ホント、物好き…)。

 奈良漬け、バスターミナル、チョコレート、日本酒ラッパ飲み・・・「開発されて縄張りが侵され、エサがすくなくなり人里へ出てくる」この見方は、45点。
 限界集落という言葉が示すように、今やクマの縄張りを侵すような開発はストップされています。北極圏の氷が減っていることと同じで、気象の影響で山にエサがなくなってきたから人里へ出るが100点だと考えます。つまり、ホッキョクグマの危機と、ツキノワグマ、ヒグマがかかえている問題とは根が同じ。

ドイツのライプチヒの動物園で、飼育されているクマが全身脱毛に悩まされている。毛のないクマは、別の動物のようで…おもしろいなあと。おもしろくないのはクマ本人(?)で、原因はストレスでしょう。ライプチヒは旧東ドイツですから、旧西ドイツとの格差がますます広がり深刻な問題になっている。ドイツの世相を敏感に受け止めた結果が全身脱毛…んなわけないか。
静岡市の日本平動物園では、ホッキョクグマが樹脂製のブイを口にくわえて放り投げるのを得意としている。このたび、ブイが高さ約5メートルの塀を飛び越えた。そして、客を直撃した。お客さんは、頭部を5針縫った・・・。「ブイ投げ」は、ストレス解消…?

 今地球上は、クマ受難の周期に入っています。「クマったなあ(困ったなあ)」などという3歳児並のダジャレは言いません。「クマが可哀想だベア」・・・。

コメントを投稿