アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

リンゴの皮に要注意 ポリフェノールの宝庫か?薬漬けか?

2009年07月18日 | Weblog
 リンゴの皮に多く含まれているポリフェノール…
○ フラボノイド ・・・殺菌作用。血中コレステロールを低下させる。高血圧を予防。肝機能の向上。殺菌効果
○ フェノール酸・・・消化器、代謝性疾患の改善。
○ エラグ酸 ・・・美白効果。
 だから、りんごは皮をむかないで食べるのがいい…この話を、丸呑みして信じた私がバカだった。

 りんごを水洗いし、皮をつけたまま切って食べました。6月(当時)だというのに、ボケていない。しゃきしゃきとした歯ごたえ。「保存の仕方が進歩したんだなあ」と感心。1個のリンゴを家人と食べたのですが、食べ終わる頃家人が、「何か、味が変!」と言い始めた。私は、(友達がいたずらして)ウイスキーのビンに入れた紅茶を、ウイスキーと思い込んで飲んでいたほどの味覚音痴。リンゴの味の異常など、気づくはずもない。
 
 そのうち、口の中を鏡で見た家人が、「病院へ行く!」と、言い出した。午後8時30分を過ぎていた。私の口の中も、真っ赤になっており、ヒリヒリと痛みだしていた。
 市立病院へ連絡し、診察していただくことにした。車の運転は、家人。なぜ私が運転しなかったかって?実は、酒気帯びだったもので…。
 運転中、家人の意識はあったが、吐き気・頻脈・頭痛を訴え、普通でないことはよく分かった。病院へ着いた。

 救急の患者のつもりなのに、「この紙に記入して」「こっちの紙にも」…家人が気力を振り絞り、懸命に住所氏名やら、受診票やらへ記入している。私は、近視+老眼に酔眼が加わり雑に記入。「救急患者だぞ!のんきにこんな書類を書いていられっかコラ!」と、言いたかった。本当に具合が悪かったため言う気力が萎えていた。

 ようやく、診察室に呼ばれた。事前に、「リンゴを食べて異常を訴えている患者」という連絡が入っていたらしく、医師が2名で対応してくれた。と、思ったら年配のほうが研修医で、若い方が研修医担当の医師だとのこと。
 診察の結果は、「徐々に緩和されているようですから…薬を出しておきます」この場合の説明としては、優等生的です。「リンゴの皮に付着していた化学物質が口内の粘膜に作用を及ぼした」などと言ったら問題になりますから。
 私は思わず、「食べたリンゴと同時に買ったリンゴがあるのですが、保健所へ持っていったほうがいいでしょうか」と、質問すると…
 「調べてもらうなら、保健所へ持ち込むしかないでしょう」とのこと。

 それからが…家族会議というか夫婦会議というか…家人は、「リンゴを保健所へ持っていこう」と主張。私は、「時間が経てば、口の中は治りそう。保健所で調べると、間違いなく「合成保存料」の過剰な使用が判明する。そうなると、販売しているスーパーや仕入れ先等へ大きな影響を与える。スーパーの店員さんが、はす向かいに住んでいるし…」と、泣き寝入りを希望。
 合成保存料(ソルビン酸や安息香酸など)で、口の中の粘膜や歯茎に焼けるような痛みを感じさせるだろうか…。もっと、恐ろしいもの…。
 結局、泣き寝入りに決定。あれから1か月…私の口の中は、まだ、ただれている。熱いもの、冷たいもの、辛いものが直接神経に障る…保健所へ持ち込めばよかったと、かなり後悔しております。もう時効ですから…今から騒いでも、単なるクレイマー。「菓子折持っていけば大人しくなるだろう」程度にしか扱われない。
 家人は、ほぼ完治。女性は化学薬品にも強いのか…。

 教訓として…
 1 8~12月までのリンゴであれば、よく洗えば皮ごと食べてもよい。
 2 1月以降のリンゴは、必ず皮をむいて食べなければならない。 
 以上、身をもって体験して得たリンゴの食べ方の結論です。トホホ…。