アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

優先席に座った場合の言い訳

2009年08月22日 | Weblog
自由席券を買ったので、早々とホームへ行き、JRの特急を待っていた。指定席を買えばいいだろう、170円を節約してどーする!と、突っ込まれそうですが…このあたりが問題なのです。つまり、指定席は、確かに間違いなく席があります。しかし、BUT!指定席が、ギュウギュウでエコノミッククラス症候群(今は名称が「なにやら症候群?」に変わったらしい)、になりそう、ところが自由席がガラガラで楽々。足を伸ばして寝て行ける…と、いう経験をしておりますので、その日の「読み」が問題になります。お盆も終わりでしたので、「自由席はガラガラ」と読み、念のため早々と並んだわけです。

 首尾良く、トップで乗り込み、一番先に目に飛び込んできた、「一人がけシート」に着席。今日の選択は正しかったと、鼻の穴を思い切りふくらませていた。
 と、と、ところが…このシート、「優先席」だった。あたりを見回すと、すでに空席なし。移動するにもできない。
 優先席に私が座っていても咎められない理由を探すべく、窓ガラスに貼ってある注意書きを精読した。
○お年寄りの方
○体の不自由な方
○乳幼児をお連れの方
○妊娠されている方
 この中では、「お年寄り」にやや該当するか…
 車掌さんが検札に来た場合を想定して、シュミュレーションしま~す。

<一般乗客(私)がほんの少し有利のケース>
車掌:お休みのところ恐れ入ります。キップを拝見。
(私がキップを渡す。ハンコを捺してかえしてくれて…)
車掌:こちらは、優先席ですので必要とされる方が来られたらお譲り下さい。
私 :あ、あのー、JRでは何歳以上が「お年寄り」なのですか?
車掌:あいうー…えお!そ、それは…
私 :ドヒェー!はっきりした決まりがないの?漠然と「お年寄り」と書いてるの?乗客の主観で決めていいんですか?それなら私だって、十分「お年寄り」だ。この席に座る権利がある。

<どっちもどっちのケース>
私 :「優先席近くで、携帯電話を使用するな」と書いてある。英文の注意書きの、携帯電話が、「mobile phone」と、なっていますよ。携帯電話は、「cellular phone」じゃないですか?
車掌:辞書を引いてくださいよ!「mobile phone」でも良いと書かれていますよ!
私 :うっ!(と、詰まる)
 ※私が持っている、英和辞典・和英辞典とも(わずか40数年前に買ったのに)「携帯電話」という単語が載っていない。携帯電話が、いかに最近のものであるかということを如実に表しています。

<JRの勝ちのパターン>
私 :メタボのオヤジなんだか本物の妊婦なんだか判別不明者が座り込み、「妊娠中だ」と、主張した。その場合どうやって、妊娠か否かを判定するんですか?プレグナンスキットを携行しているんですか?(どうだ、参ったか!)
車掌:その場合は、マタニティマークの提示をお願いします。(と、きっぱり)
私 :ドヒェー!なにそれ?(降参。そんな身分証明書のようなマークがあったとは!)
 マタニティーマークは、ピンクのハート形。母親と赤ちゃんの絵が描かれており、「おなかにあかちゃんがいます」という文が書かれている。なぜ、全部平仮名なのかは不明。メタボオヤジが、マタニティーマークの偽造をしなけりゃいいが。

 さあ、シュミュレーションしたから怖いものなし。そこへ、車掌さんが近づいてきた。
車掌:キップを拝見。
私 :はいどうぞ。
 車掌さんは、顔色一つ変えずに、次の客へ…何のお咎めもなし…。
 大変な思いをして優先席に居座っていたのに、「何らの関心も持っていただけなかった」。こんな思いをするぐらいなら、武士としては座らずに立っていても良かったかな…。

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