おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「TVJ」 五十嵐貴久

2008年04月29日 | あ行の作家
「TVJ」 五十嵐貴久著 文春文庫 (08/04/29読了)
 
めちゃめちゃ面白かった~!なにしろ「スピード」と「踊る大捜査線」と「交渉人 真下正義」のおいしいところ全部楽しめます-みたいなストーリーです。スピード感たっぷり、ハラハラドキドキワクワク。ちょっと意地悪な目でみると、突っ込みどころもいっぱいあるのですが、でも、そんな小さな齟齬が気にならないぐらいに五十嵐ワールドに引きずり込まれました。

舞台はお台場のテレビ局(って、フジテレビ?)。新社屋移転記念のクレイジーな72時間生放送番組の冒頭、いきなり、テロリスト集団に乗っ取られるのです。ハイジャックならぬテレビ局ジャック。ちょっとした事情で気合を入れて髪をセットして、いつもよりオシャレをして出勤してきた経理部OLの由紀子ちゃんが、心ならずも、その事件に巻き込まれ、髪も服もボロボロになりながらサンドラ・ブロックなみの大活躍。しかも、由紀ちゃんがすごいのは、キアヌ・リーブスがいないのに一人で最後まで頑張ったところ。途中から、かなり応援モードに入ってしまいました。

ただ、文庫の表紙がいけません。なんか、いかにもB級映画っぽい、一昔前なら高島礼子、今時なら米倉涼子をイメージして書いたようなイラスト。もしも、予備知識なく、本屋でこの表紙みたら、ちょっと買う気が減退しそうな…。そもそも、由紀ちゃんは、男勝りキャラではなくて、いかにもフツウのOL。それが、火事場の馬鹿力で、泣きながら、追い詰められながら、なんとか踏みとどまるような感じなので、表紙とストーリーがズレているような気がします。あと、タイトルも、ちょっと…。陳腐な(失礼!)タイトルと表紙には、いい意味で裏切られました。

実は、冒頭50ページぐらいはちょっと退屈というか…その部分はあまりスピード感がないのですが、後半になって「ああ、あれも伏線だったのね」と思うモノが幾つも埋め込まれています。ただスピード感だけでない、宝探し的な楽しみも与えてくれる素晴らしいエンターテインメント作品です。でも、私は、この人が書いたものであるならば「交渉人」(真下正義とは何の関係もない別作品)のがイチオシです。


「となり町戦争」 三崎亜紀

2008年04月28日 | ま行の作家
「となり町戦争」 三崎亜紀著 集英社文庫 (08/04/28読了)

 タイトル通り、とある地方都市(どうも、東京や神奈川ではないらしい雰囲気)で隣町同士が戦争をするというストーリーです。奇想天外でありながら、どこか、隠喩的というか、現代が抱える問題を描き出しているような…。そして、お役所仕事のばかばかしさを痛烈に皮肉っていたりと、読みどころはそれなりにあるのですが、なんか、盛り上がりに欠けるストーリーでした。
 
 主人公の北原修路は役場からの召喚状で唐突にとなり町との戦争に組み込まれ、敵情視察のために役場の女性と偽装結婚までしてとなり町に潜入居住して、戦争によって人が死んでいくことに心が痛むようでいて、戦争の実感がないもどかしさも味わうのですが…。理不尽に戦争に巻き込まれながら、北原がそれに抵抗しているフシがほとんど無い。“もどかしさ”を感じながらも、全てを受け入れて、流れに身を任せていることに、読む側は“もどかしさ”を感じてしまうのです。その実感のなさこそ、現代を象徴しているのである-ともしかしたら著者は言いたいのかもしれませんが…。やっぱり、奇想天外な割りには淡々としすぎているように思います。改めて、「図書館戦争」(有川浩著)の突き抜けたハジケっぷりが清清しく思い起こされます。


「パートタイム・パートナー」 平安寿子

2008年04月27日 | た行の作家
「パートタイム・パートナー」 光文社文庫 平安寿子 (08/04/27読了)

 「速水もこみち主演 12月第三木曜日夜の2時間スペシャルドラマ」-って感じですかね。タイトルそのまんま、時間決めのパートナー業=デート屋の話。といっても、一昔(ふた昔か?)前によく耳にしたようなデートクラブとは似て非なるもの。事業主はまあまあカッコイイ系と思しき晶生(アキオ)クン。オバちゃんでも、オバァちゃんでも、女性には優しい言葉を掛けずにはいられない、というか、全ての女性にかわいらしさを見出せる才能(?)の持ち主。風俗的要素一切なし。自分の才能をフル活用して寂しい女性の心を癒そうという発想らしい。

 晶生クンはチャラチャラしていて、お気楽な奴だし、軽く読めるのですが、ちょっと虚しいというか…物悲しい話。寂しい女性を癒す仕事といいながら、本当は、晶生クンが一番寂しいんじゃないの-?? と思ってしまいました。でも、オムニバスの最後のストーリーはちょっと心温まります。この最後のストーリーがあるからこそ、スペシャルドラマに仕立てられるような気がする。(って、私、全然、テレビ局関係者じゃありませんが…)

 結論。平安寿子を読むなら、「こっちへお入り」の方が100倍おススメ!



「かるわざ小蝶」 米村圭吾

2008年04月27日 | や行の作家
「かるわざ小蝶」 米村圭吾著 幻冬舎文庫 (08/04/26 途中棄権)

 「赤旗か?」-と突っ込み入れたくなりました。思想信条、支持政党にケチを付けようなんていうつもりは一切、ございません。でも、赤旗の“ですます調”のニュース記事って、なんか、背中に蕁麻疹が出そうになるんです。「かるわざ小蝶」も“ですます調”で、蕁麻疹出そう…。

 表紙は漫画チックだし、帯には「お江戸版チャーリーズエンジェル」みたいなコピーが書いてあって、飛ぶように読み進められる、気分転換にピッタリのか~るいストーリーをイメージしていたのに、全く、裏切られました。とにかく読むのが疲れる。たとえて言うならば、可愛いこぶっている女が媚びた声でわざとトロトロしゃべっているのを聞かされているような文章なのです。

一週間ほど前に、朝の東海道線30分でたった20ページしか読み進めず。帰りの東海道線も2-3ページ読んだところで沈没。その後、カバンに入れておいても、どうしても、別の本を手にとってしまい読む気力が沸かず…。本日、勇気を出して(?)続きを読み始めましたが、やっぱりダメでした。100ページにも到達せずして途中棄権するのはちょっと心が痛みましたが、とにかく、文章にイライラしてストーリーが頭に入ってこないのです。ホントは、すっごく、面白いお話だったりして。まあ、相性ってありますよね。ごめんなさい。合掌。

「羊の目」 伊集院静

2008年04月26日 | あ行の作家
「羊の目」 伊集院静著 文藝春秋社 (08/04/26読了)

 気持ちが乗らないままノロノロと何日もかけて読んでいたのですが-最後からの2番目のストーリーの後半ぐらいから、ようやく、小説として楽しめたというか…素直に、次のページをめくりたいという気持ちになりました。実は、とても考え抜かれた凝った作りの物語です。伊集院静作品を読むのは初めてでしたが、本格派のストーリーテラーであることは良く分かりました。

 物語は太平洋戦争中から現代(新幹線が品川に停まるってことは、かなり最近ですよね?)まで。浅草からロスアンゼルスのリトルトーキョー、果てはニューハンプシャー州の山奥の刑務所へ。時間的にも、空間的にも広がりがあり、スケールの大きなストーリー。全く境遇が違う、住む国すらも違うもの同士が思わぬ運命の糸に手繰り寄せられて遭遇し、新しい物語が始まる。

 なのになのに、なぜ、気持ちが乗らなかったかといえば、任侠モノなのです。「2人を殺した罪で逮捕されたが、これまで、何人を殺してきたかは言えない」「オヤジに手を出そうとするものは、誰であっても徹底的に叩き潰す」-とか言われても、そんな、共感できるもんじゃないです。とにかく、前半は、ヤクザ的には理屈が通っているものの、一般人には理解不能な殺し合いがあまりにも多くて…。なんか、救いがないな-という気分になって、疲れてしまうのです。「いったい、読者をどんな気持ちにさせたいの??」と素朴に疑問に思ってしまいました。

 ページをめくる気力が出てきたのは…終盤に入って「純粋任侠モノ」の域を離れて、一般人のニーズも満たす物語らしさが出てきたあたりから。最後まで、任侠は任侠として生きていくしかなく、ゆえに、みんなが幸せになれるようなハッピーエンドというわけにはいかないのですが、でも、ちょっとだけ救いがあり、ホッとした気持ちで読み終わりました。ただ、いい年した私が言うのもおこがましいですが、伊集院静という人は“大人向け”の作家なのかなぁと思います。大人になりきれていない私には、背伸びしてもなお、ちょっと遠い世界です。


「そろそろ旅に」 松井今朝子

2008年04月22日 | ま行の作家
「そろそろ旅に」 松井今朝子著 講談社 (08/04/21読了)

 ああ、楽しかった! 岩手日日新聞、東奥日報、愛媛新聞などの地方紙に連載された新聞小説に加筆修正したものとのこと。こんな面白いものを真っ先に読めた地方紙の読者の方が羨ましくもあり、でも、「続きはまた明日」とちょっとずつ小出しにしか読ませてもらえないのはストレスが溜まりそうかも…と思ったりもしました。

 さすが、松井さん!小説としてのストーリーも楽しいし、文章のテンポが心地良いことは言うまでもありません。その上、ちょっとした江戸文化の“通”になった気分も味わえます。というのも、「そういえば、日本史の教科書に載ってた」と誰もが心当たるような超有名系の江戸文化人が多数登場するのです。もちろん、教科書で勉強したのははるか昔のことなので、その有名文化人がどんな分野で作品を残しているかなどはすっかり忘却の彼方なのですが、ストーリーを追っていくと「そうそう、この人の代表作ってコレコレ!」「あ、この作品ってめちゃめちゃ有名じゃん!」という感じで記憶がよみがえってくるのです。これまで、単なる歴史上の人物だった人々が、松井さんの小説の中では、人生を謳歌し、時に、ライバルに嫉妬したり、ユウワクに負けて女遊びにウツツを抜かしたり-となんとも、愛すべき存在として描かれていまいす。江戸時代の出版社と作者の関係も、とっても興味深い。現代の日本でも、数年前の「国家の品格」以来、“品格本”がやたらと目に付きますが…大ヒット作が世に出ると、二匹目のどじょうを狙って、類似作品があちこちの出版社から相次いで出版されるのは、今も昔も同じなんだなぁ-と。

 ちなみに、主人公の重田与七郎という侍も、後に、誰でも知っている超有名文化人となります。与七郎はその代表作に相応しい根無し草的な人生を歩み、でも、決して、退廃に陥ることなく、ちょっとオトボケ、茶目っ気たっぷりな粋人を通したのです。最後に紹介されている辞世の歌がなんともステキ。こんなにカッコよく最後の旅に出発するなんて、本当に粋です!

 ところで、新聞小説の連載終了後に出版される本について、共通して思うことがあります。ま、わからないでもないのですが…連載の真ん中辺は、同じようなエピソードの繰り返しや、さほど重要とも思えない場面(と、思うのは、私の理解力が低いから?)を微に入り細に入って描写して、やや中だるみ。そして、もっとじっくり読みたいようなフィナーレが駆け足ぎみのような気がするのです。「そろそろ旅に」もちょっとだけ、そういう印象を持ちました。でも、上に書いた辞世の歌のお陰で、めちゃめちゃ後味良い作品なんですよね。読み終わって、清清しい-夜更かしした甲斐がありました!

「聖者は海に還る」 山田宗樹

2008年04月19日 | や行の作家
「聖者は海に還る」 山田宗樹著 幻冬舎文庫 (08/04/19読了)
 
 うまいなあ。この人の長編を読ませる才能はスゴイ!「嫌われ松子の一生」は、まだ、映画化・ドラマ化される前のそれほど話題にもなっていない頃に読んだのですが…上下巻2冊をほとんど一気読みしてしまいました。そして、この「聖者は海に還る」も、かなり、ハイスピード系の読み物です。プロローグはブレーキペダルから足を離して、ゆっくりとアクセルを踏み始めるといった感じなのですが、第一章が始まるや、どんどん、アクセルを踏み込んで、ノンストップで行ってしまえ~という気分になってしまうのが不思議。

 舞台は地方の中高一貫の進学校。そこで起こった事件を発端にスクールカウンセラーが派遣されてくるのですが…。スクールカウンセラーの同僚である養護教員と、スクールカウンセラーの派遣元であるメンタルヘルスセンターの所長の2人の視点・心象が交互に入れ替わりながら物語が展開していきます。進学校で、心を病む子どもたちのために、カウンセラーが派遣されてくるというのは、いかにも、現代的でありきたりなテーマなようでいて、でも、ありきたりではないところが、さすがです。

 どれぐらい本当のことが書いてあるのかわかりませんが…前半に出てくるロールシャッハテストの描写は、リアルでとっても興味深かったし(でも、あんまりネタをバラすと心理テストの意味がなくなるから、デフォルメされているのでしょうが)、心理療法とか、催眠療法とか-普段、のぞきみることが出来ない世界が垣間見れて面白かったです。その一方で、スクールカウンセリングという制度に内在する危うさとかも考えさせられました。

 「嫌われ松子の一生」もそうでしたが、決して、明るく、楽しく、読後スッキリの物語ではありません。しかし、希望が無いわけでもないです。(恐らく、作者が伝えたいであろう)同僚の養護教員である律の言葉が救いです。

「禁断のパンダ」 拓未司

2008年04月17日 | た行の作家
「禁断のパンダ」 拓未司著 宝島社 (08/04/17読了)

 このミスの大賞受賞作。途中までは、超絶賛モードで読んでいました。読み終わらないうちから「すごい、イイ感じ!」と人に薦めてしまったのですが、途中から雲行きが怪しくなり、読み終わって「もしかして、あんまり人に薦めない方がいいのかなぁ」という気がしています。正直、後味のよろしい作品とは言いがたいですなぁ。

 小さなビストロのオーナーシェフである柴山コウタくんほか、料理人や美食家がたくさん登場。前段の料理の描写は、本当に、素晴らしかったです。私は下戸なので理解が及びませんが、ワイン好きの方には、料理に合わせたワインの記述も楽しいではないかと思われます。とにかく、料理や味覚に対する知識が深く、それが、文章に反映されている。「食堂かたつむり」の料理描写とはレベルが違う感じがするのです。それもそのはず、著者は調理師の専門学校を卒業し、レストランなどで働いていた方なのですね。ストーリー展開も「さすがこのミス大賞!」という感じで、ついつい解きに参戦したくなるし、登場人物の会話が上手い!料理人と美食家の会話なんて、楽しくってニコニコしながら読んじゃいました。

 しかし、最終コーナーを回ってからが、ちょっと…イマイチです。あまりにもありえないというか、クレイジーすぎる気がしました。私個人としては「さすがに、そこまでしないでしょ。ちょっと、やりすぎだって」と突っ込みを入れて読み流せますが(読み流しても、後味は、やっぱりよくないです)、もしかしたら、すごく、気分が悪くなるというか、「許せん!!!!」と思う人もいっぱいいると思うのです。気持ち悪い系が嫌いな人には絶対に薦められません。というわけで、途中までは最高で、途中からはイマイチという微妙な作品でありました。

「食堂かたつむり」 小川糸

2008年04月16日 | あ行の作家
「食堂かたつむり」 小川糸著 ポプラ社 (08/04/16読了)

 私って不感症-という不安にさいなまれつつ読了。「王様のブランチ」で取り上げられてかなり話題になっています。優香ちゃんが「泣きながら読んだ。すごーくオススメです」と言えば、はしのえみちゃんは「飛行機の中で読んでいて、何度も、上を向いて涙が流れないようにグッとこらえた」と絶賛。というわけで、最近は、どの書店に行ってもポップに「王様のブランチで…」と書いてあります。さぞや、感動巨編と思いきや-ついに、一度も、涙が出そうにならなかった私。

ストーリーは家財道具と二人で貯めたお金ごと恋人に逃げられた倫子が、故郷に戻り、実家にものおきで一日一組限定のメニューのない食堂(まるで、ビストロ・スマップ?)を開業。おいしく食べることの幸せ、おいしく食べてもらうことの幸せ-というテーマとともに、母娘の物語でもあるのですが…客観的にも、どこが泣きポイントなのか、私には、よう、わかりませんでした。

表紙だけでなく、中身の文章までほわほわとしたパステルカラーチックな女性作家って、イマイチ、ハマれないのですが…まさに、そういう種類の文章なのです。ま、シュミの問題ですかね。心がビュアな人は泣けるのかもしれません。心が干からびている自分自身に合掌。

「今朝子の晩ごはん」 松井今朝子

2008年04月16日 | ま行の作家
「今朝子の晩ごはん」 松井今朝子著 ポプラ文庫 (08/04/16読了)

 ああ、楽しかった!! 「吉原手引草」「幕末あどれさん」などの著書である松井今朝子さんのブログのノベライズ。実は「ブログのノベライズ」と発想自体が、私のシュミには合わないのですが、「今、最も文章が美しい作家」と惚れてしまった松井さんなので、例外的措置とし購入。そして、見事にハマりました。

 タイトルどおり、松井さんの毎日の晩ごはんのメニューを中心に、ベランダで巨大カメを飼い、日曜日には乗馬のレッスンに通い、たくさんの舞台や映画を観て、テレビや政治に突っ込みを入れる日常記。松井さんという人が、美しい文章を書く人にふさわしい、ステキな方であることが伝わってくるのです。

 ここまで、キユーピー3分クッキングを愛している人はいないのではないか-と思われるほど、熱心に3分クッキングをチェックして、夕ご飯に実践して、しかもブログで紹介。文章はいかにもあっさりとしているのだけれども、おいしそうな感じがとっても伝わってきます。かといって、手作りに固執しているわけではなく、お出掛けの帰りは渋谷の東横のれん街(ビミョウにおしゃれっぽくないところが、またまたステキ!)や家の近所の総菜屋さんでお弁当を調達したり、お友だちやお仕事仲間とおいしそうなレストランで食事されたり-なんか、本当に柔軟で幸せな食生活を送っているんだなぁというのが伝わってきます。

 そして、シンゾー、シンタロー嫌いじゃ!! しかし、民主党もヘナヘナじゃないの!!等々の政治への突っ込みにはとっても共感。(でも、ブログノベライズの限界で、話題が古いというのが、残念!)さらに、市川染五郎を切り捨てゴメンの刑に処している一文にもスカッとしました。松井さん、ホント、カッコイイです!凄いタフなんだけど、それは、ガチガチに強いといのうではなくて、柳のようにしなやかに柔軟に強い感じ。そして、年上の女性に失礼ながら、とってもカワイイのです。ますます、松井さんファンになり、そして、新刊の「そろそろ旅に」も早く読みたいなぁと思って読了致しました。