「ザ・前座修行」 稲田和浩・森田梢路著 NHK出版(10/01/25読了)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kitune.gif)
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柳家小三治、三遊亭円丈、林家正蔵、春風亭昇太、立川志らくの5人の落語家へのインタビュー。自分自身の前座修行に加えて、弟子に対してどのように接しているか、何を思うのかも併せて聞いています。
昨年12月に初めて生落語を聴いたのですが、ここに登場する5人の落語は未体験。もしかして、小三治、円丈、正蔵はテレビでチラと聴いたことがあるような気もするのですが…まぁ、そんな曖昧な記憶しか残っていない程度。それでも、この本は十分に面白く読むことができた。
出色なのは三遊亭円丈師。見た目も迫力あるけれど、インタビューを読んで、異能の人なのだなぁと納得しました。小三治師が前座修行から何を学ぶのかを熱く語ったあとに登場する円丈師は「掃除しても落語が上手くなるわけでもない。自分もやりたくなかったから、弟子にも最低限のこと以外はやらせない」と、極めて合理的。そして、「師匠に惚れる必要はない。惚れたら、超えられない」という言葉は、談志に惚れて、惚れて、惚れて、惚れぬいている立川一門に対するアンチテーゼなのだろうか…などと考えさせられてしまいました。
そして、そんな円丈師が、やっぱり弟子が可愛くて、自分が試行錯誤して見つけたことを弟子に伝授してあげてしまう。でも、その師匠の心意気に応えてくれない弟子に苛立ったりしているのが、ちょっと微笑ましい。異能の人も、子や弟子を思う心は、普通の人なんだなぁ。
いずれにしても、落語の世界でも、最近のワカモノは、甘ちゃんで、ちょっと非常識なようです。 それにしても、正蔵師、やっぱり、ぼんぼんなんだなぁ。
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柳家小三治、三遊亭円丈、林家正蔵、春風亭昇太、立川志らくの5人の落語家へのインタビュー。自分自身の前座修行に加えて、弟子に対してどのように接しているか、何を思うのかも併せて聞いています。
昨年12月に初めて生落語を聴いたのですが、ここに登場する5人の落語は未体験。もしかして、小三治、円丈、正蔵はテレビでチラと聴いたことがあるような気もするのですが…まぁ、そんな曖昧な記憶しか残っていない程度。それでも、この本は十分に面白く読むことができた。
出色なのは三遊亭円丈師。見た目も迫力あるけれど、インタビューを読んで、異能の人なのだなぁと納得しました。小三治師が前座修行から何を学ぶのかを熱く語ったあとに登場する円丈師は「掃除しても落語が上手くなるわけでもない。自分もやりたくなかったから、弟子にも最低限のこと以外はやらせない」と、極めて合理的。そして、「師匠に惚れる必要はない。惚れたら、超えられない」という言葉は、談志に惚れて、惚れて、惚れて、惚れぬいている立川一門に対するアンチテーゼなのだろうか…などと考えさせられてしまいました。
そして、そんな円丈師が、やっぱり弟子が可愛くて、自分が試行錯誤して見つけたことを弟子に伝授してあげてしまう。でも、その師匠の心意気に応えてくれない弟子に苛立ったりしているのが、ちょっと微笑ましい。異能の人も、子や弟子を思う心は、普通の人なんだなぁ。
いずれにしても、落語の世界でも、最近のワカモノは、甘ちゃんで、ちょっと非常識なようです。 それにしても、正蔵師、やっぱり、ぼんぼんなんだなぁ。