もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

あいのり=カブトムシ?

毎週楽しみに見ている番組は「あいのり」位のものだ。

番組内容については今さら言わなくてもいいだろうから言わないが、この番組の楽しさは他人のプライベートを公然と覗き見できる所にある。登場人物の心の動きはドラマのような作り物じゃないから本当の意味でリアルだ。海外の日常と離れた世界に隔離されているので感情も出しやすいのだろう。


しかし、よく考えてみるとこのシチュエーションは完全にテレビによって作られているわけであって全然自然な状況じゃない。ウルトラマンの背中にファスナーが見える事を知りつつ無いものとして興奮しながら見ているのと同じだ。

数年前に トゥルーマン・ショーと言う映画があったが、なんだかちょと似ている。トゥルーマンは自分がテレビに映っていることを知らないが、まあテレビのやっている事は同じだ。

「あいのり」のようなのを作り物って言うかどうかは置いておくが、見ていて思うのは人間はけっこう従順な生き物なのだと言うことだ。あんな状況は本来無いわけで、普通に生活していてあんな恋愛体験もあるわけが無い。しかし、登場人物はその状況を受け入れてそのフレームの中で恋愛や生活に一定期間を費やすのだ。恋愛対象だってテレビが選んだ3~4人という少ない中から選ぶ。カブトムシの場合は人間が勝手にオスとメスを一つの籠に入れておけば卵を産んで増えていく。人間も同じようなものなのだろうか。不思議だ。

逆に人間にもカブトムシのような適応性があるから生き易い面もあるだろう。嫌な職場に仕方なしにでも何年もいる、と、それが当たり前になって、(下手すれば)一生そこで生きて行くことができる。それで生きていかれるならそれも幸せかも知れない。
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