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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

映画「OLDBOY」

2004-11-24 23:55:04 | 映画って !
これすごい面白い。
それ以上書けない。
(結果:見るべし)

初めて韓国映画を見ました。
その昔、韓国映画は日本映画のパクリばかりの時代があったそうです。しかしこの映画を見るともうそんな時代はむかしむかしの遠い昔です。絵作りもかなりなもので、テレビっぽいカメラ使いの日本映画よりアメリカ映画をかなり勉強している感じでとても見易いし奇麗です。原作は日本の漫画作品だそうですが完全に消化しきっているように感じられます。かなり高得点です。

映画「座頭市」

2004-11-23 00:41:24 | 映画って !
一曲の音楽のような趣の作品です。
「目が見えない方が人の心が見える」、その結果として悪人を切る事で物事にバッサリ決着をつける。その痛快さを味わう作品が「座頭市」なのだろうか?  多分「座頭市」という知られたイメージが根底にあるのだろうと思うがそれを知らないので座頭市のモチベーションが分かりにくいと感じました。

使われている音楽にはどこか懐かしいリズムが...と思って聞いていたら最後のクレジットに鈴木慶一氏の名前が。それで納得。ムーンライダーズがフランスのラジオ局で玩具の楽器でライブをやったあの音を思い出します。

タテは「バッサリ」の部分を強調する、マトリックス時代の? 超リアルな表現でとても「痛い」。もっとも実際に刀で人を切る場面は日常で見る機会は無いのだからそれがリアルなのか超リアルなのかはわからないでれど。痛い場面というのは不快なものだから自分でカミソリを持って「危ない」とは思っても指が切れる場面は無意識に避けてその決定的場面を想像しはしない。だからこれを通常の時代劇のようなつもりで見ると痛すぎるけれど「バッサリ」には効果的。
(結果:いいんじゃないかな)

映画「もののけ姫」(思い出して)

2004-11-19 16:57:40 | 映画って !
今夜「もののけ姫」テレビでやるようです。
この映画を見たのは何年か前の確か12月1日、小田原地区の「映画の日」だった。チラシを持って行くと無料だから普段映画なんか見ないと思われるたくさんのおばさん達といっしょに見た。「エアフォースワン」も同時に見た。

宮崎監督がこれを最後にお辞めになるとの事だったけれど、結局そうはならなかった。作品の出来から考えれば続投するのはたいへんけっこうなことだ。出来がよかったと言う意味でなく、まだまだやるべき事があると思われたから。(みなさんの意見とは違うだろうけれど。)

自然との共存と言うだけではまるでお役所の自然保護キャンペーンでしかない。今時は自然保護のNGOの方が進んでしまっている。なぜなら彼等は「ここに木を植えよう」と具体策にまで踏み込んでいるからだ。映画ではそこまで踏み込むことができないと言うなら作らない方が良い。宮崎監督にはもっと力があると思う。だから辞めないで欲しかったし、辞めないでくれて良かったと思う。

映画「80デイズ」-Around the World in 80 Days

2004-11-18 16:50:09 | 映画って !
二つの映画を組み合わせたような物語りなのでお買得商品です。
(結果:お好きに)

こんな事で済ませてしまうからアクセス数が低くなっちゃうんだろう。分かっていても仕方ない。ストーリーは公式サイトに書いてあるし、ただのエンタテインメント映画にいろいろ書いてもそりゃヤボってもんだ。

でもあえて言うならジャッキーチェンのアクションは他の映画に出た時と全く変わってなくて飽きるぞ。彼の演技は観客でなくて自分を目立たせるためだけのもの。この映画のジャッキーは新ゲゲゲの鬼太郎に水木しげるのキャラクタと他の誰かが描いたキャラクタが混じって出ているのと似た違和感がある。
シリアスな映画じゃないからそれでもよいのですけれどね。

映画雑感

2004-11-18 16:48:30 | 映画って !
 次は何を見ようかと思う時に参考になるものはほとんど無い気がしている。

 昔、映画関係の書物の中で「2001年宇宙の旅」が良いと書かれている事が多かった。しかしその映画のどこがどんな風に良いのかは、それらの文章から読み取ることができなかった。書かれている内容はだいたいどれも同じで、監督と原作者が大物有名人で大作であり壮大なスケールの今までに無い作品と言うことだった。
 その時代の私には頻繁に映画を見られるほどの小遣いは無かったから実際に見ることができたのはかなり経ってからだったが、その時にわかったのは評論家だからと言って鑑賞できる人であるとは限らないと言う事だ。
 現在はテレビでも話題の映画を紹介する番組はあるが、大きな声とジェスチャーで主演俳優がかっこいいとか感動した、泣けた等と強調するに留まっているから状況は変わっていないのだろう。残念な事に。

で、次は何を見ようか?

映画「DRUMLINE」

2004-11-16 17:34:15 | 映画って !
音楽を聞くだけでも見る価値がある。
しっかりとしたテーマで(わざわざ書かないけれど)良い作品です。

津軽三味線は元来競演のための楽器であって、現在の民謡の伴奏三味線になった歴史はそんなに古くはないそうだ。演台に上がった二人が交互にテクニックと音の大きさを競ったとの事である。DRUMLINEと同じような白熱した演奏だったと想像するが、現在でも見られるのだろうか。

(結果:時間があれば)

映画「PUNISHER」

2004-11-13 17:13:30 | 映画って !
US版「必殺」である。

ヒーローは時として殺人を犯す。
悪いヤツが懲らしめられるのは当然だ、と誰しもが思う。故にその相手が悪人であった場合には心情的許しを得ることができる。パニッシャーもその理由により許された者の一人と言って良いだろう。

しかし注意したいのは、悪いと判断する自分ーこの映画を見ている自分ーの判断力についてだ。通常のそれは多分に情緒的で不確実だ。映画では悪人は悪人として示されるから悪人なのであって殺されるべき存在である。
だが現実世界の事情はもっと複雑で、映画の中と同じように見える悪人が典型的悪人であるとは限らない。
もしそんな悪人が自分の周りにいたりテレビに紹介されていたとしたら、そして自分は確かな倫理感を持っていると感じているならば誰かにイメージを植えつけられているのかもしれない。疑ってみるべきではないだろうか。

現実世界にパニッシャーはそれほど必要ない。まして一国の首相や大統領がパニッシャーであって欲しくはない。
(おまえの家族が殺されていないからだと言う声が聞こえてくるようだ。)

内容よりその背景が気になる映画であった。
(結果:見なくてよい)

映画「DEEP BLUE」

2004-11-13 10:20:20 | 映画って !
昨日は昼に焼サバの弁当を食べた。
サバは毎日多く食べられて、つまり死んでいく。もしサバの数が減少していないとすれば毎日死んでいる数だけ毎日生まれているという事になる。例えば毎日1000万匹死んでいるとすれば毎日1000万匹生まれているという事だ。1000万匹のサバをいっぺんに見ることなどちょっと想像できないが。これはアジやイカやその他の魚や動物でも同じだ。
毎日数えきれない数の命が食べられて死んでそして再生する。何とダイナミックな営みなのだろう........
(結果:見るべき)

映画「デビルマン」

2004-11-05 17:24:26 | 映画って !
一人では生きられないのに互いに傷つけあい殺しあう人間。

言葉ーセリフが弱い映画である。
テーマを強調するためには部分部分の言葉が時間を前後して影響し合う力が必要であるがこの映画ではそうではない。ストーリーを追う事に終始している。また役者が若いためか発音の語尾が弱く、その面でも損している。

サタンとデビルマンにもっと語らせながらゆっくりと成長させてみる事はできなかったのだろうか。
(結果:見なくてよい。もったいない作品なので作り直してほしい。)

映画「キャシャーン」

2004-11-04 22:03:16 | 映画って !
誰かが正しくて誰かが間違っていると言うのではない。許すと言う方法を選択すること。誰もが生きるためだけに生きる事ができる世の中.....

この映画の公開は新世代日本映画誕生の瞬間なのかも知れない。もしそうなら心から「おめでとう」と言いたい。

監督は映像で何ができるのかを良く知っているし、一見矛盾するかに見えたストーリーを後に計算の上だったのかと納得させる展開の大胆さ、そして何より現代的テーマ選択とメッセージ性が秀逸だ。

日本では作者が結論を出して主張するスタイルは長く敬遠されてきた。そのスタイルは作品を問題提起のままで終わらせ、誰も批判しようの無い位に当たり触りのない物にしてきた。出来の悪さを「愛」と言う言葉を用いる事でカバーする風潮をも生み出している。そんな今の日本映画界に風穴を開けた作品である。
公開時に劇場で見なかった事を後悔させられた。
(結果:是非、大画面で見るべき)