一曲の音楽のような趣の作品です。
「目が見えない方が人の心が見える」、その結果として悪人を切る事で物事にバッサリ決着をつける。その痛快さを味わう作品が「座頭市」なのだろうか? 多分「座頭市」という知られたイメージが根底にあるのだろうと思うがそれを知らないので座頭市のモチベーションが分かりにくいと感じました。
使われている音楽にはどこか懐かしいリズムが...と思って聞いていたら最後のクレジットに鈴木慶一氏の名前が。それで納得。ムーンライダーズがフランスのラジオ局で玩具の楽器でライブをやったあの音を思い出します。
タテは「バッサリ」の部分を強調する、マトリックス時代の? 超リアルな表現でとても「痛い」。もっとも実際に刀で人を切る場面は日常で見る機会は無いのだからそれがリアルなのか超リアルなのかはわからないでれど。痛い場面というのは不快なものだから自分でカミソリを持って「危ない」とは思っても指が切れる場面は無意識に避けてその決定的場面を想像しはしない。だからこれを通常の時代劇のようなつもりで見ると痛すぎるけれど「バッサリ」には効果的。
(結果:いいんじゃないかな)