「豊洲ららぽーと」->「
TokyoMidtown」(写真)->「六本木ヒルズ」へ行った。
1.豊洲ららぽーと
平日だからかお客さんがあまりいない。ちょっと前にこの大型ショッピングモールがオープンした事で話題になったのでもっと何かありそうに思っていたけれど、観光地と思ってわざわざ行くような施設ではなかった。近くの埋立地に多くのマンションがあるのでそちらの(近所の)お客さんが行けば良いのだろう。JR川崎駅にも同じ資本のショッピングモールがオープンしているし、横浜の埋立地にも似たようなものがあるがコンセプトとしてはその延長上にあるものだろう。
施設案内図を見ると、この建物全体がドックに4艘の船が停泊している姿をしているのに気づく。しかしそれは施設案内図を見て分かるだけで、施設の中を歩いてみても外から概観を眺めてみても全く想像はできない。外観は何やら不調和で不整形で美しくも何ともない。内装は船や海を感じさせると言うこともなし。
建築家さんは平面図を考案したところで安心してしまったのだろうか。
2.TokyoMidtown
おのぼりさんなので話題の場所へ。
概観に金色が使われていて何となく高級に見せようとしていると予想したが、内部の店舗を見て予想が当たっていたことがわかる。1Fの揚げ物屋さんのショーウィンドウの中のメンチカツが1個400円。ゼロが1個多い。日本で育てた金華豚を使っているとの事。これはさすがに1度騙されてみようと思える値段じゃない。
「太陽のアトリエ」を意味するフランス語の下に何故か英語で店名が表記されたハイブリッドな果物屋さんには熱帯地方の果物と日本の高級さくらんぼが"まばらに"並んでいて、まるでフルーツの彫刻を売っている店のよう。これを現実的な果物屋と認識する人って誰なんだろう。
自分にとってあまりに非現実的な世界。観光で来ていたおばさん達もそう思った様子。思わずコロッケ屋の前で知らないおばさんとうなずき共感しあってしまった。もし自分がお金持ちになった時に80円のアンパンから350円以上もするここのパンに昇進するだろうか?ちょっと想像できない。て事は、逆に自分がお金持ちになる事を現実として捉えていない証拠なのか?
しかしこれを設計した人達の年収は400~500万円で30年ローンを抱えて通勤時間1時間半だったりするのかなあ? それが現実の日本だったりして。
3.六本木ヒルズ
これができてからもう随分と経った。あれからヒルズ族とか回転ドアとか少々胡散臭い話題も長期にわたって有った。それに同じようなショッピング施設があちらにもこちらにもできてしまっている。その影響か、やはりもう観光客は少ない。かなり少ない。この複雑な形状は半分は観光施設を意識して作られているので人の少なさは物悲しさに通ずるものがある。庭園が有るとは言えワビサビとはちょっと違う種類の感覚。
話題性に乗って出店したテナントのオーナーはどう感じているのだろうか。「こんな事ならやっぱり無理してでも銀座にしとけば良かった」かな? それとも「予想の範囲内」かな? ビジネスとしてそこらへんどれだけ計算されていたのか聞いてみたいところだ。
ところで、今でもここはお金持ちになったら住みたい街なのかなあ?