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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

マレーシア その6 -Roti

2006-03-31 01:09:41 | 日本脱出
「Roti」と書いて「ロティ」。

「ロティ」は日本で言う「パン」の一般名称なんだけれど、その中でも「ロティ チャナイ」と言えばインド系なんだかマレー系なんだかわからないけれど、朝食の代表。そして安い料理の代表でもあるかもしれない。

平らな台の上で丸い小麦粉の玉(実際は小麦粉に油と少しの塩を混ぜてある)を平たくしたら、写真のおじさんがやってるように空中でクルリと回しては薄く大きくしていく。薄くなったら油を引いた鉄板に乗せ、その上に具(卵、タマネギ、イワシの缶詰)を置いてから四隅を畳んで四角く表裏焼き上げる。

これと小皿のカレーのセットで30円(具無し)~60円。だいたいはミルクティーかコーヒーを注文するので、合わせて80円程度の朝食になる。そんな安いものなのにこれが美味い。皮が薄く焼けてパリパリするところと厚みが少しあってモチモチするところの食感の混じり合い方、小麦粉の単純な味がなかなか。それを手でちぎってあまり辛くない付け合わせの野菜カレー(野菜カレーが多い)をつけて食べる。


写真は代表してティオマン島のロティ屋おじさんに登場してもらいました。
ロティの滞空時間が短くて空中で丸くなったところが撮影できなくて残念。


余計な事だけど、このロティ屋さんの下は小さな池の上に建っている。このおじさんの下(つまり板1枚隔てた床下)には何と1.5m以上もある大トカゲがいつも数匹たむろしている。それを思うとすごいシュールな感覚に....。もちろんお客の我々もその上で食べているんだが。

マレーシア その5 -肉骨茶

2006-03-31 00:30:33 | 日本脱出
「肉骨茶」と書いて「バクテー」(Bak Kut Teh)。
漢字で書くってことは中華だろう。そしてお茶の一種だろうと想像しちゃうけど、これはマレーシア中華料理であって、中国や台湾や香港の中華料理ではないらしい。そしてお茶じゃなくて具を食べるスープだ。

写真がその実物。
15cm位の土鍋に土色のスープが入っていて湯葉が浮いている。その下には骨付き豚肉がごろごろ。キノコみたいなものも入っていたようだった。何でもスタミナ料理だとか?
味を説明しようと思っても他に似たものが思いつかないなあ。中華料理でよく使うスパイスセットの五香粉のような香りがする豚肉スープで見た目ほどクセがあるわけでも無く、スタミナ料理だからって韓国のように朝鮮人参が入ってもいない。

うーん?食べてみてくれって言ってもマレーシアまで行ってもらうこともできないから、ここは「ごめん」てことにしてもらおう。


値段はKL中華街で240円だったから現地の他の食べ物と比べてちょっと高い。
ちなみにマレー料理の「ナシルマ」(ご飯に煮干しの唐辛子和え付きみたいなの)がだいたい30円、屋台のミルクティーが20円程度。ナシチャンプール(定食みたいなもの)が90円~150円(内容による)。だから1品で240円はちょっと高い。

マレーシア その4 -スーパー探検

2006-03-31 00:15:16 | 日本脱出
「スーパー探検」は「スーパーな探検」じゃなくて「スーパーマーケット探検」の事。

ちょっと買い物しようと近所のスーパーマーケットに入ったら売ってるものはタイでもインドネシアでもフィリピンでもほとんど同じ。東南アジアは経済圏としてほとんど一緒になってしまっているからだろう。

だからと言って諦めてはいけません。マレーシアにはインド人がたくさんいるから他の国とはちょっと違ったスーパーがけっこうある。この写真はその代表、インド系スーパー「マイディン」の袋。

「地球の歩き方」は「ミディン」と書かれちゃっているけれど、レジ係の人がレジを打つ前に「マイディンカード アダ?」(アダ=有る)って聞くから間違いなく「マイディン」が正しいと思う。


そんな事はどっちでも良いけど、マイディンはマレーシアの多くの都市にあって、特徴は他のスーパーと同じもの意外にインド輸入小物や布、食料を扱っていたり、卸小売りの形態だから値段が安い。けれど女性の髪飾りなど一部に1個単位で買えないものもある。でも見つけたらここは探検しがいがあるスーパーだ。けっこう楽しい。
今回はバナナパンケーキと処分品のインドCDをお土産に買ってみた。

バナナパンケーキは20x10x10[各cm]でずっしり重いけど約60円。日本のバナナパンケーキの、多分何倍ものバナナを練りこんであると思われるバナナパンケーキはしっとりしてすごい美味い。タイのスーパーBigCのバナナパンケーキも美味しかったけど、それに次ぐ美味しさ。(あまり余計なもの入れてないってだけかも?)
ただ、欠点は1個が「大きすぎる」って事だ。

インドのCDは何だかわからないけど40円だったから試しに買ってみた。好きそうな人にあげよう。日本での送料のが高かったりする。

マレーシア その3 -クアンタン

2006-03-30 23:32:19 | 日本脱出
ビーチの帰りに有名なマラッカに行ってみようと思っていました。
「マラッカってどう?」途中で会った旅行者に聞いてもマレーシア人に聞いても「いいよ~!絶対行くべき!」って返事は全然無かった。だからあっさり「止~めた。」

メルシンからまたバスでちょっと北上するとそこには「クアンタン」と言う街がある。
「地球の歩き方」にはマレー料理屋台がたくさんあるように書いてある。
.....って事は「ナシ ダガン」が食べられるかもしれない。行くしかない。

「ナシ ダガン」
ナシ:マレー語では「ご飯」の意味。
ダガン:よくわからないけど多分「魚のカレー」だと思う。
以前トレンガヌとコタバルに行った時に食べた料理で、半島東側のでは普通のものだけれどKLでは見つからなかった。


このクアンタンは普通の地方都市なんだけれど、歩いてみてけっこう気にいった。
街の縁に大きな海に注ぐ河がゆったり流れていて、そこを小さな船が何かを運んで時々往来している。河の向こう側は原生林のように見える。こっち側は遊歩道があって街の人たちは釣りをしたりカップルが散歩している。遊歩道に沿ってあるきれいな屋台街で食事をしたりお茶や氷を飲んだりもできる。なんだか清々しい。
街の中心には大きくて奇麗なモスクがあってモダンなショッピングセンターもある。郊外にはちょっと奇麗な白砂のビーチもある。つまり普通の街なんだけれど、その普通さがとても良い。

観光客がほとんど行かないせいか街の人が気軽に声をかけてくれる。つたないマレー語だからちょっとだけしか話せないけれど歓迎されたのか氷をおごってくれる夫婦もいた。ビーチまでのタクシーをシェアしようと誘ってくれる人もいた。

写真は川沿いの屋台の兄さんでいろいろ話してくれたりちょっとオマケもしてくれた人。
クアンタン良いねえ~。
愛妻も気に入ったらしい。



そうそう、「ナシ ダガン」やっぱりあった。市場のおばさんがちゃんと売ってた。

マレーシア その2 -ティオマン島

2006-03-30 22:50:11 | 日本脱出
KLからマレー半島をバスで横切って5時間半(途中昼食休憩あり。)。
バスでこれだけ走っても約700円しかかからない!
マレーシアの山越えバスって言うとけっこう過酷なんじゃないかって、知らない人は想像するでしょう?
馬鹿にしちゃいけないよ。
マレーシアのバスは日本の高速バスなんかより座席ゆったり(3列VIPシートだ!)のエアコン装備だし、道ときたらほとんどバイパス道路だから夜行バスで長距離移動してもゆっくり寝ながら行ける。タイとかのバス旅行を想像したら大間違いだし、日本の夜行バスより絶対快適。


メルシンと言う小さな海辺の街に到着。バスターミナル横のフェリー乗り場からフェリーで1時間半程度で島に到着。
1350円出すと高速船があるんだけれど、ここは1000円にケチッて普通のフェリーを使う。
しかもフェリーの発時刻まで2時間半待ち。だって全然急いでないし。


写真はサラン村のビーチ。
手前の雲の影と砂の白さの対比、それとエメラルドグリーンの海の色が良いでしょう。
向こうの山肌に見える屋根は営業してないホテルの屋根。営業してるのは小さな個人経営のバンガロー式の安ホテルとダイビングショップばかり。ビーチはとっても小さいけれど人も少なくて快適快適。水の透明度もかなり良い方。


泊まった安ホテルは900円/1泊。
朝晩は少し涼しいからエアコンは不要だし、シャワーの水が自然に温まっているからホットシャワーも不要。何より蚊がいないのが良い。ご飯はついていないけれど近くの屋台コンプレックスで安く済む。それからトレンガヌから来ている漁船の漁師さんたちにイカのカレーをご馳走になった。イカの内蔵のダシが効いてて味は抜群。うーんなかなか良いとこだ。

マレーシア その1-KL

2006-03-30 22:14:22 | 日本脱出
先ほどマレーシアから帰国しました。
2週間のご無沙汰です。


もう何年もクアラルンプール(KL)には行ってませんでしたが、久しぶりに見るこの街はずいぶんと発展を遂げている様子でびっくり。新しいビルがたくさんあるし、デパートには高価な商品も多い、街にはもうカブより自動車の方が何倍もたくさん走っていました。

マレーシアが東南アジアの他の国と最も違って見えるのはトラックみたいなタイプの自動車よりセダンタイプが多いこと。ずいぶん前からマレーシアは乗用車を国産化しているし、そう言う時代に突入しているんでしょうね。

マレーシアの乗用車と言えばプロトン
ちょっと前のプロトンは1世代前の三菱社やルノーやシトロエンにプロトンのエンブレムを付けて走っていたけれど、現在のはちょっとかっこ良いけど、あれはオリジナル?よくわからないけど。日本でも通用しそうなデザインだ。

でも、もっと驚いたのはKLばかりでなく、他に立ち寄った地方都市でさえもタクシーや輪タク(自転車を改造したタクシーのようなもの。国によっていろいろな名前で呼ばれる。)の運転手がそんなに居ないって事です。
これはどう言う事かと言いますと、途上国は経済発展の途上で地域格差が大きくなりますからその過程で都市部には地方から仕事を求めて人が多く集まります。その受け皿がタクシー運転手なのです。そのタクシー運転手が少なくなったと言う事はマレーシアは富の配分と再配分がうまく機能している可能性が高いと想像できるってわけ。だから去年行ったホーチミンや一昨年のインドネシアとはずいぶん違います。

もちろん、いきなり未来国家になったわけではなくて、ちゃんとKL中華街では偽物ルイビトンは売られていたりインド人屋台街も健在です。映画の未来都市にも高層ビルの根元の光の当たらない地域が描かれていますが、現実にもやっぱりそう言う部分は残されるんでしょうか。

そうそう、KL中華街に泊まったときに偽物ショップが1軒丸ごとガサ入れに合ってました。トラック2台分の偽アディダスや偽ナイキが全部警察に持っていかれて、その日は偽物ショップの集まるアーケードが全部閉店、つまり隠れてたわけです。次の日はちゃーんと復活してたけど。
「マスター(なぜか男の客をこう呼ぶ)、ルイビトン120リンギット(3600円弱)!」呼び込みから目を反らして立ち去ろうと2歩歩いただけで「40リンギット!(1200円程度)」まで下がっていたりする。本物だと10万円するショルダーバッグです。ルイビトンと書いてなければ買ってあげたのに。残念。


ところで写真はKL中華街の安ホテルの部屋からの朝日です。大都会なのにこんなに奇麗。(ペトロナスツインタワーとかKLタワーとかの有名所の写真は他のどっかで見られるだろうから、あえてこっちの写真にしました。)
ホテルはエアコンと期待してなかったけどホットシャワー(熱帯地方には水シャワー部屋が多いのだ)とテレビ有りで約1300円。ボロだけど清潔だった。

<つづく>
続編を書いていますのでそちらも読んでみてください。

クアラルンプールはアトムの街

2006-03-18 22:29:39 | 日本脱出
かなり久しぶりにクアラルンプールに来ました。
ここは手塚治虫が未来を描いた街に一番近い風景です。
キラキラ光る高層建築のスカイスクレイパーの空間を未来の乗り物がヒュンヒュンと行き交います。それなのに緑も豊富でとても豊かに見えます。色々な肌色の人が行き来していてとても国際的な感じがします。

この街から離れるとジャングルが広がり野生動物も豊富なのですが、ここを見ている限りにはそれがとても同じ大地にあるものとは思えません。ここと比べたら東京は古びた灰色の街に過ぎません。びっくりしました。

明日からは愛妻とここを離れてティオマン島方面に向かいます。
季節は良いようで、透明度のある海を楽しみにしています。
じゃまた。

映画「カーテンコール」 -バラバラだ。

2006-03-15 18:26:59 | 映画って !
これも雑な映画だ。
映画ってのはほとんどのシーンは登場人物の心理描写のためのものなのだけれど、この映画は時間の経過を追うためにそれが費やされてばかりいて、各登場人物の思いがそれほど伝わって来ないように感じられる。それに主人公の心の動きと幕間芸人のエピソードの関連が少なくてバラバラに感じてしまうので、せっかくのお話の印象が弱くなってしまっている。役者さんががんばっているのに惜しいと思わざるを得ないなあ。

(結果:バラバラ)

映画「ALWAYS三丁目の夕日」-それって、今じゃん!

2006-03-15 18:05:07 | 映画って !
50年後の夕日もきれいかなあ?
......

それって、今じゃん!

今の日本を構成している人の半分は昭和30年代なんて知らないから、こう言う映画を見てお父さんお母さんの時代を知るのも、歴史を勉強するのと同じように必要なことだと思います。私もこの映画の時代の後に産まれているのでその残り香しか知らないんあですけれどね。親やおじいちゃん達の世代の「色」を見せてくれた事にこの映画の価値があるのではないかと感じます。

でも、映画としてそんなに良かったか?と言うと、どうかなあ?????
絵は、やっと日本でもCGを使いこなせるようになったかと感心できるものですが、お話がそんなに良いかと言えば、うーん?て感じ。これで日本アカデミー賞受賞作品て事は層が薄いってことだよねえ。(韓国映画に負けるよなあ。)

(結果:絵と色は良いんだよなあ。)

飛行機ぜんざい

2006-03-15 16:58:02 | いろいろ雑記帖
新北九州空港開港前夜祭が今夜行われます。
早速、井筒屋デパート前で記念の「飛行機ぜんざい」をいただいてきました。
お餅の形に注目。


しかし、明日は愛妻と福岡空港からクアラルンプールに飛びます。

追加
新北九州空港については地元では期待が大きいようです。
反面、ちゃんとやって行かれるのか?と心配も大きいのではないでしょうか。
よく、新幹線の駅を作ってもらって「さあ、これで地域振興」などと息巻いてる光景はよく見かけますが、あれって成功した地域ってあるのでしょうか?「これで東京に出易くなった」なんて、若い人がどんどん東京へ出て行ってしまっているのか本当では?
北九州空港は地元に工場ができたりしているので心配ないって事ですか?ここ、北九州にいると東京の大学の募集広告が目立つし、東京で流行っているものが「九州初上陸」なんて宣伝されている事もあって、ちょっと心配ですね。みんな出て行かない方が良いよ。東京なんかより北九州はずっと良いところだから。

ラーメン店「錦龍」-特製ちゃんぽん 北九州市小倉

2006-03-13 21:11:25 | 美食満腹
写真だと分かりにくくなってしまうので隣に普通の大きさのラーメンの丼を置いてみました。
これ大盛りじゃないんですよ。ちゃんぽんを注文すると普通にこの大きさで出て来るのです。
特製ちゃんぽん、これでたった500円ですよ。

野菜がたくさん乗っているからこんなに大きな丼にしたのでしょうか。
だから大きくても食べ切れました。鳥の唐揚げまで乗っています。
味はさらりとして食べ易いものです。

場所はJR鹿児島線 西小倉駅からすぐ。
ヤマダ電気からリバーウォーク方面に歩くとすぐです。

お菓子「小鳩豆楽」

2006-03-13 20:39:30 | 美食満腹
鳩(はと)の形がわかりますか?
鎌倉 豊島屋の小鳩豆楽(こばとまめらく)です。

豊島屋と言うと鳩サブレが有名ですが、この小鳩豆楽も美味しいです。
鳩の形をした落雁で、口に入れて溶かすと空豆(そらまめ)の香りが何とも言えません。

神奈川県内の東海道線沿線のデパートなどではどこでも買えます。
先日、愛妻が帰省した折に買ってきてくれました。

映画「無間道 Infernal Affairs」(インファナル・アフェア) -地獄を見せろ

2006-03-12 16:21:04 | 映画って !
大ヒットした3部作の最初の作品と言う事だったので期待して見た。
でも、残念ながらそうでも無かった。

なぜなら「無間地獄」がそんなに地獄に感じられなかったから。
もっともっと抜け出せない悲惨な日々が続くのかと思ったら、そんなに悲惨でも悲しくも描かれていなかったように思った。製作者はきっと何か思い込みがあったからこれで充分だと思ったのかも知れない。でも、見ている方はそんな感じがしない。

だから、主人公ラウの台詞「彼を助けなければ」と言うところが、きっと大事な台詞のはずなのに響いて来ない。残念。

多分これがヒットしたのは製作側の意図とは違って、お互いにスパイ同士と言うシチュエーションが面白かったからじゃないんだろうか。

すごく残念な作品だと思った。

(結果:ちゃんと地獄を見せてくれ。)

映画「Hotel Rwanda」(ホテル ルワンダ) その2 -罪を重ねて

2006-03-12 11:11:23 | 映画って !
2月17日に「Hotel Rwanda」について書きました。
その中で重要な問題についてわざと書かずに置いてしまい、気になって仕方ありませんでしたから再度書きます。


映画は、ベルギー、アメリカ、フランス等の力を持った国々が「ルワンダには価値が無い」と無関心であった事を糾弾している。多くの人が死んでいくのを知りながらそれを放っておいた罪を言っている。

映画ではベルギー、アメリカ等欧米の国々の名前しか上がって来ないが、もちろん日本も同じことである。(日本はその後自衛隊を送った。)「無関心の罪」と言う意味では私も同罪と言うことだ。



<ここからが、前回書かなかった、そして書けなかった内容>

そこで考えるのは、私達罪人は「どうすべきだったか」「何をすべきだったか」が問題だ。過去形で書いてしまったが、今もイラクでは爆弾で人が死んでいるし、今後も同じ事がどこかで起こるだろう。その時「どうすべきか」「何をすべきか」と言う事。


1日に数千人、数万人殺されています。戦闘状態です。
その事を報道を通じてインターネットを通じて知りました。
誰かが「助けてください」と叫んでいます。
私自身は銃を持っていませんし、死ぬのも痛いのも嫌です。助けに行けません。
日本には自衛隊があります。銃はあるし弾を防ぐ装備もありますから私よりは随分とマシです。

私は国会議員さんに言います。
「自衛隊を派遣して殺されかけている人を助けに行ってやってください。」


議員さんは答えます。
「簡単には出来ません。隣の中国や韓国は日本が軍隊を海外に派遣して戦争できるように法律を変えるきっかけにしようとしていると反発するでしょう。そうしたら日本経済はダメになりますよ。あなたと家族の生活にも大きく影響しますよ。」

「あの国は日本とほとんど貿易などの経済的つながりも人的つながりもありません。あの国が潰れてしまっても日本には何も影響は無いのですよ。」

「自衛隊を1000人派遣したとしましょう。彼らだって同じ人間です。もしそのうちの10人が弾に当たって死んだらどうしますか?」

「自衛隊が戦う相手は誰だと思いますか?多分、銃を持って人を殺している者の多くは戦闘服を着ていませんよ。訓練を受けた軍人でなく一般人ですよ。一般人どうしが銃や剣や槍を持って争っているのです。自衛隊が行けばそう言う人たちを数千人以上殺す事になるのですよ。」

「あの国にはテロリストがいます。自衛隊を送ったら日本に何らかのテロを仕掛けてくる可能性がありますよ。そうしたらあなたの友人や家族が被害に遭うかもしれません。」

「だいいち、彼らのうちで正しいのはどちらの側ですか?どちらに荷担すべきなのですか?負けて多くの人を殺されている方が正しいと言えるのですか?もし今、負けている方に荷担してそちらが優勢になった場合、こんどは逆の側が多く殺される事だってあるかも知れませんよ。」






「どうして助けてやれなかったんだ!」「助けてやろう」と言うのは簡単だ。「こんな問題がある」と問題提起するのも簡単だ。けれど、実際に何をどうすべきかについて決断しろといわれたらどうするか。簡単な事じゃない。

正義、秩序、良心ていったい何なんだろう。そして実際にどう行動すれば良いのだろうか。


私は卑怯な結論を出す。
「自分が総理大臣でなくて良かった。国会議員でなくて良かった。自衛隊員でなくて良かった。」だから、また罪を重ねて生き続けることになる。