goo blog サービス終了のお知らせ 

もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

仕事の量、少ないよ

2016-02-29 22:11:44 | マレーシアでニャー
サラリーマンやってるようなマレーシア人は仕事の量が圧倒的に少ない。1度に1つのことしかできない。割と優秀っぽい人でもそれはあまり変わらない。だからと言って何か1つに集中して一所懸命やるかと言うとそれもできない。

そう言うのを見ていると、なんかつまらないなあ、っと感じてしまう。逆に体裁だけはちゃんとしてて、会社とか組織とかってのは気にしてる。そのギャップが変。10人位で構成されているとしても3人分しか仕事できてない感じ。

日本人だと仕事していないとみんなの目を盗んで何か面白い事やってる人とかもいるけど、マレーシアだとそう言う人はいないらしい。仕事遅いだけな感じ。どうしようもなくて、これってマレーシア病の1症状だろう。でもこっちが世界標準なのかなあ?

生歌だと全然ちがうね

2016-02-28 22:02:26 | マレーシアでニャー
ちょっと前に近所のオープン前のショッピングモールのようなところで、一足遅い中華正月のイベントがあった。モールの中心にあるデッカいアーケードに舞台が設けられ、獅子舞、龍の舞などがあった後、子供の踊りみたいなのがあって、最後にプロらしい女性歌手のステージ。

その人がどのレベルのプロなのか全くわからないが、とりあえず人前に出て歌えばお金をもらえるだけの人として呼ばれたらしい。どのレベルかわからないって言うのは、マレーシアではチャイニーズがいろいろ個人や団体でイベントをするのに呼ばれる歌手と言う人がけっこうたくさんいるらしいからだ。つまりテレビに出ているとかCDを売っているとかでないプロと言うのがあるわけ。

ま、その人がどんなレベルでもこの際どうでも良いのだけれど、とりあえず歌は上手いようだった。全部中国語の歌なのでよくわからないけれど、お客さんの反応が良かったから良いのだと思う。いろいろ流行歌を歌った後に、よくショッピングセンターでかかっていた中華正月の曲を最後に歌った。

と、その曲はショッピングセンター、スーパーマーケットで流れている中華式チャカチャカ音楽で金輪際(こんりんざい、とはこんな字なのか!)聞きたくないとマレーシアに来て以来、毎年毎年何年も思ってきたけれど、生で聞くと全然悪くない。これにはビックリ。カラオケなので演奏なんかは変わらないのに生だと良いのに驚き。


最近、ある方から中古のDVDをたくさん譲っていただいた。

その中に昔むかしのその昔に流行ったABBA(最初のBは鏡写ししたみたいに逆にしないといけないけど、できないな) のビデオがあって昨日見てみた。あの時代はやっと神奈川テレビでMTVなんてのが放送された頃だったから外国の歌って言うと歌ってる人が動いている姿を見る機会はあまりなかった。一番良く聞いていたのはFM放送だったし。

それで動いているABBAをDVDでじっくり見たわけだけれど、音だけで聞くよりかなり良い。着ているものとかビデオに映っている背景なんかが北欧趣味なのか、時代なのか変なのだけど、口を動かして歌っているのを見ながら聞くと音だけより伝わってくるものが多いような感じがする。感じがするだけだけれど、この人たち、やっぱり一時代を築くだけのものがあったんだな、と。


時間が無いでずっと動いていないのだけれど、やっぱり幾らかの人の生歌って、聞いておかないといけないな、と思っている。ずっと以前に高橋竹山氏の演奏を氏がかなり高齢になってから聞いた。その時点でチャンスあるうちにと思っていたからだけれど、程なくして氏は亡くなってしまった。人は誰でもそうなるわけだし、生きているからと言っていつでも聞かせてもらえるわけじゃないから。

久しぶりに出張しよう、近所だけど

2016-02-26 13:18:17 | マレーシアでニャー
昨日は5時半に工場を出て、家に到着するなりきなこをクリニックに連れて行った。

きなこ、まだ調子が良くないらしく下痢が止まらず、自分でお尻の穴を舐めすぎて真っ赤にしている。瞬膜も、少し良くなったとは言えまだ出ている。医者の話では菌の薬に反応して下痢になっている可能性があるとの事。

これに対して薬のようなものは無いそうで、代わりにプロバイオテックス(乳酸菌とか)の粉をくれた。ヤクルトを飲むようなものだと思う。粉に水をちょっと入れてマヨネーズ位の粘度にしてシリンジで飲ませる。その粉はマレーシアのトラシ(調味料)みたいな色をしていて、臭いは生臭いわけじゃないけれどとても食べ物のようではない。きなこは最近こう言う虐待行為に慣れてしまったせいか、ちょっと嫌がるがわりと素直に飲んでくれる。

早く良くなる事を祈っている。あと4日で1歳の誕生日だ。


今日は午後からスバンの方にある業者さんの工場を訪ねてみる。注文する前にどの程度ちゃんと作れるのか見ておきたいからだ。カスタムで作ってもらう物と言うのはその腕とか技術力に左右されるので実績を目で見て確認したりするのが普通なのだけれど、うちのエンジニアはなぜかそんな事しない。

もっとも、図面もまともに読めないし、溶接とか切削とかそう言う要素技術を全然知らないらしいので見ても無駄と言えば無駄だろうけど。きっと問題が出てから呼んで修理でもさせれば良い位に思っているはず。

こっちにしてみれば、お前はそれで良いかもしれないが、こっちは生産滞ったらお客に何て言えば良いんだ!、なのでできるだけ今のうちに確認できる事はしておきたい。(改めて思うけれど、エンジニアってタイトルは何する人間なんだ?、マレーシアでは。)

押し掛け家族候補

2016-02-24 23:05:57 | マレーシアでニャー
困った事に、家族が増えそうな気配。

もちろん許可するつもりは全くない。
最初はコイツ。名前はニーニ。ニーニが現れる時にはどこからともなくニッ、ニッと言う声が聞こえてくる。ニーニに困る理由はニーニ自体にあるわけじゃなくて、きなこの方。きなこのお気に入りだから。

もう1匹は、トラ母。トラ母にはマダラと言う娘がいて今夜は一緒に来た。追い出そうとしても撫でてもらっていると勘違いして追いだせない。なぜかこの家の住猫、きなことつぶあんよりリラックスしている。

それに、このトラ母、きなことつぶあんの散歩にもついてくるようになった。呼んだ覚えもないのに。


仕事の方では今、けっこう呼んで来てくれる人がいる。新しい設備の検討をしているのでいろいろな人に会う。

で、マレーシアの場合、日本と違って話なんてけっこうサラッと終わる。日本だったら数時間かけて話すような事がほんの30分もしないで済ます事ができる。けっこうアバウトにお願いして後でゴチャゴチャしてもほとんど追加料金なんて発生しない。いい加減と言えばいい加減。

いい加減な理由は別にもあって、実は内部的にはちょっと深刻な事なんだけれども、お願いするエンジニアが使用決めとか図面作成とかが全然できないのだ。たぶん、仕事を受ける方もそんな状況に慣れていて勝手にいろいろ決めてやってくれると言うような便利な状況がマレーシア全体に作られているのかもしれない。

マレーシアでは一般に、下請け業者さんの方が最終製品を作るような会社にいるエンジニアよりずっとずっとスキルが高い。まあ、うちの会社みたいにそれほど大きくも有名でもなくて、しかもKLからちょっと離れた郊外の工場に応募してくるレベルが実際一番ダメかもしれないので、ショップロットの一角でやっている小さな会社とは言え、彼らの方が何倍もレベルが高いのだと思う。

ちょっとうらやましい。そういうところからは押し掛けで来てはくれないんだよね。

来年も、再来年も、きなこと散歩に行けますように

2016-02-23 22:23:28 | マレーシアでニャー
最近、きなこ(♂)の体調が悪い。

その前はつぶあん(♀)がたて続けにいろいろ感染していたけれど、こっちは今はどうにか元気になった。なったと思ったら今度はきなこの方。この前は菌感染で身体の横に穴が開いていた。小さな傷口から菌が入ってしまったらしい。医者にもらったフランス製の薬を毎日シリンジで飲まされていたところ、次は下痢。下痢してお尻の穴を舐めるものだからお尻がただれてしまったし血便も出る。また医者に戻って虫下しと3種類の抗生剤をもらってきた。もう抗生剤は今夜で終わりなのにまだ良くなってない。

きなことつぶあん、3月1日でやっと1歳。前住んでいた家に来た彼らの母親が産んだ3匹のうちの2匹。引越しで母猫は行方不明、お婆ちゃんは引越せなかった、一緒に産まれたあとの1匹は最初から弱くてすぐに死んでしまった。近所に野良猫はたくさんいて、よく子供は産まれていたけれど一向に猫の数は増えていなかった。猫はそれほど強い生き物じゃない。だからきなことつぶあん、彼らも半野良猫として自由に外を歩いている事を思うと、2匹がこれまで生きてこられたのは毎日のご飯に不自由しなかった事以外は奇跡が作用したと言えなくもない。あと、約1週間で1歳。健康で乗り越えて欲しい。

それから来年の2歳の誕生日もいつものように自分と、奥さんと、つぶあんと、きなこで散歩に行けると良いなと思う。


ところで、「好きな猫の種類」と言うお題、これ、猫好きにはお題にならないんじゃないかな。

よく、猫の写真を載せたカレンダーが売られていたり、猫の写真集なんかもある。書店で見て、あっカワイイな、なんて思ってめくって見てしまうけれど、ちょっとしてから後悔する。なぜかって言うと、どんなにカワイイ猫がいたとしても、しても、してもね、うちの猫が一番カワイイんだから。

好きな猫の種類? そりゃ、うちの猫に決まってるじゃないか!

言葉で伝えるのは人類最大の課題か?

2016-02-22 13:52:17 | マレーシアでニャー
言葉は何のためにあるかと言うと、だいたいそれは「他人に伝える」ため。(の、はず。)

日本人は教育レベルが割合そろっているからそれほどそんな事を意識しなくても普通に生きていくには支障ない。(時々あるけど。) 外国の人ってのはまず、そこに問題がある。言語が違うと言う事を言っているのじゃなくて、「伝える」と言う事があまり訓練されていないようなのだ。


先週の土曜日の夜勤、工場のプロセスでちょっと不具合が出た。次の朝になって昼勤からその事が連絡された。けど、自分はこの日休み。連絡されたけれど、要領を得ない。要領を得ないなりに詳しい事を探り出さないといけない。それでもよくわからない。工場に行くわけにもいかないので仕方なしに調査を指示。

日曜は休みだから今朝(月曜日の朝)になってようやく全貌がわかる。


問題なのは、実際に起きた不具合ではなくて「連絡」の問題だ。彼らは他人に何かを”わかるように”伝えると言う訓練が全然できていない。証拠に同国人どうし、言葉が伝わる人間どうしでもきちんと細かいところまで伝わっていない。

こんな状態なので細かいニュアンスを含む内容なんてとても無理だろう。ただ、ある心理学者によれば世の中の問題の全ては対人関係の問題に集約されるそうで、となれば、この言葉で「伝える」と言うところに問題があると言うのは人類にとって最大の課題ってことになる。仕事のような機能的な活動でさへこの有様なのだから、どこの国もちゃんと訓練してお互いに伝え合わないと争いになるだろう。(もうなってる。)


最近はFacebookでもTwitterでもいろいろ簡単に何かを伝える手段はある。多くの場合、写真などビジュアル的なものに頼っている。やはり言葉を使うのは難しいからかもしれない。Instagramなんかほとんど画像だけだし。そう考えると、これまでちょっとだけだけれど、文字を使って本を出しているけれど、もっとビジュアル的なものにした方が良いのかなあ、とも思う。

映画「進撃の巨人」(後編)

2016-02-21 23:59:59 | 映画って !
「進撃の巨人」、前編の評判が悪かったからマレーシアでは後編は入手できないかなと思っていたところ、DVDがちゃんと売られてた。

でも、ちょっとこれは失敗だった。裏面をよく見ると、オーディオは英語となっていた。けれど、さらに悪い事に、実はそれ英語版どころか中国語吹き替え版だった。英語にすら変更できない。何ていい加減な!救いは英語字幕があること。台詞が複雑なニュアンスをあまり含んでいないらしくて英語字幕でほとんど理解できる。

それにしても、マレーシアの中国語吹き替えは酷い。よくカンフー映画とかコメディ映画で台詞じゃなくて叫び声とか合いの手とか意味の無い声、そんなものが入るけれど、この映画の戦闘シーンにそれが平気で入る。「アヨッ」とか平気で入ってる。それだけでも相当に変なのに、あまり心を込めてやっていないと言うか、話が分かれば良い程度に考えているのか、映画的にけっこう台無しって感じになる。笑わせてるのか、みたいな。他の映画の吹き替えってどうなっているかわからないけれど、吹き替え版は見たくないと思わせるに充分だ。(もっとも中国語吹き替え版なんて見るわけないけれど。)


ところでこの映画、評判悪いと言うのを知っていて怖い物見たさで見ている。
前編はえっ、ここで終わっちゃうの? でもまあ、仕方ないかと思っていたけれど、後編、意外に複雑だった。よく考えれば前編は敵が巨人だけだったわけで、巨人には人格が無いような感じで要はシューティングゲーム。後編になってそのままシューティングゲームじゃ、そりゃおかしい。映画にならない。

そこで後編は前編に出てきた人間どうしがちゃんと争うように出来ていた。それも最もらしい(?)理由付けをされて。しかしながらそりゃ、ちょっとリスキーな考え方過ぎやしないか?、と思えもする。納得し辛い感じ。

たぶん、こんな事は他の人がけっこう書いているのじゃないかと思うのでここで止め。



巨人の誕生秘話が出てきたのだけれど、あれ?、聞いた事あるような..... そうだ、ゴジラってこの巨人と似た感じで大きくなったんじゃなかったっけ? ゴジラの元が人間だったら...なるなる。もう1個、巨人てのは中に元の人間が入っていて巨体をコントロールしている。あっ、これってガンダムの生肉版だ。

新しいアイデアは既存のそれを新しい場所に置いたようなもの、と言われるけれど、確かに。巨人を生み出す発想としてはなかなかユニークだなあ、と思う。犬とか猫とかゴキブリとかを最初に巨大化してコントロールできなかったから人間もさらに巨大化させて身体に赤と銀のペイントしてウルトラマン対怪獣、みたいなのもできるかも。

いろいろな可能性ってのがまだまだ世の中にはあるものだと感心。

アクセルワイヤー交換

2016-02-20 23:31:13 | Vespa? Yes, but LML !
最近、車ばかり乗っていたので久しぶりにサンバル君を動かすといろいろ、ちょっと渋い。

特にアクセル。先日、アクセルを開いたところ戻らなかったので、ワイヤーが切れたと思って駅前のベスパ屋でワイヤーを買った。でも、ワイヤーの先端のキャブレター側に玉が付いているタイプだったので取り付けられなかった。キャブレター側の玉は別に買わないといけなかったのだった。

仕方ないので渋くなったワイヤーのグリップ側に小さなビニル袋を切ったのを付けてオイルを流し込んでみた。ちょっと良くなって、戻るようになったけれど、完全には戻らなくてアイドリングが高めになってしまった。ちょっと走り難い。

それで今日、出がけに駅前のベスパ屋に置いて行って交換してもらった。不思議と新品以上に軽くなった。ちょっとだけ遊びが多い感じ。そのうち調整してみよう。

メールで質問されました「何が悪いの?」

2016-02-19 13:06:14 | マレーシアでニャー
昨日の帰り間際、面白いメールが来た。

要約すると、自分たち(エンジニアとテクニシャン)はある機械のメンテナンスをしてOKだと結論を出したつもりだけれど、なぜその機械を動かす許可をくれなくて再度チェックしたのですか?、と言うもの。

いやはや、ここまでわかっていなかったとは!、と改めて(わかっていたけれど)ビックリ。でもまあ、こうして聞いてくるだけ進歩したかな?


さて、メンテナンスの仕事は確かに機械がちゃんと動くようにする事だ。ただ、そんなの当たり前。壊れて部品交換する位の仕事なら小学生でもできる。レゴと似たようなものなのだ。ほとんどの場合、誰ででもできる。それでOK、と言って済まされては使う側はたいへん困る。

じゃ、使ってる上で何か注意しながらやらなきゃいけないのか? 次に壊れそうな時には何か兆候があるのか? はたまた、次、いつ壊れるんだろう? だいたい壊れた原因は何だったんだ? みたいな事が問題になる。壊れて直すとなると生産はきっとまた止まる。材料は無駄になる、人件費も無駄になる、注文に応えられない可能性も大。

それに次に壊れたとき、以前と同じだったのかどうか、原因は同じなのか違うのか? そう言うのもとても重要なのだ。(バカみたいに当たり前の事だよね。) 少なくとも今の状態を写真に撮っておくとか、どこか測っておくとかしないと次回何がどう変ったのかわからない。が、それをそうすべきと思えないらしい。

そう言う事がマレーシアで大学出て何年も似たような仕事してきている人間が全然わかってない。だから報告書が書けない、記録が残せない、って事は解析もできないし予測もできない。信じられないかもしれないが、マレーシアの大学出なんてそんなものらしい。さすがとしか言いようがない。

日本では夏休みの宿題に朝顔の観察のようなのがあるけれど、彼らはきっとそんなのやってないのだろう。(後で聞いてみよう。) 茎が伸びたら何ミリ伸びたか書く、葉が出たらまた書く、花が咲いたらまた書く。そうするときっと来年も同じ朝顔なら似た様な事になって種を撒いてから何日位で花が咲くかがだいたいわかる。単にそれと同じ事をすれば良いのだけれど、そう言う発想が訓練されていない。


逆に日本人はあれはこうなってああなる、と予測し過ぎの感が無いではない。多くのことがこれはこんなものだ、になってしまって世の中つまらなくなってしまう。でもそうならない事も多いわけだけれど。

さて、どっちが人間として幸せなんだろう?

マレーシアは働いている人の半分が外国人らしい

2016-02-18 13:07:49 | マレーシアでニャー
今日は工場の自分のやってる部門は生産しない。その代わりに試験用のパーツを輸出するための箱を作ることにした。

輸出するにはいろいろ面倒な事があるようで、まず困るのが箱だ。木箱の場合、ISPN No.15と言う規定に沿って処理された木を使った箱か、1層が6mm以下の合板などの絶対に虫がいない材料を使ったものでなければいけないそうだ。

これは以前から分かっていたことで、エンジニアからあるサプライヤに用意できるか聞いていたが、出来てきた箱が普通の木箱で防虫処理もしていないものだった。もともと合板で作れば良いのだから買ってきて社内で作れば良いと言っていたのになぜかこうなった。で、仕方ないのですぐに板を買ってくるように言うが、購買任せだったり、購入経験が無いとかつまらない事で手間取っている。

仕方ないので隣の家具工場にお願いして大判のチップボードを2枚いただいてきた。合板でないのでちょっと弱いかもしれないが、補強すればどうにかなるだろう。と言うわけで、作業員の今日の仕事は箱を完成させるだけになった。他の事は何もしなくてOK。

なぜなら、また明日から通常の仕事に戻ることになっていて箱なんか作っている暇はないのだ。


マレーシア的にはエンジニアもテクニシャンも、たぶん多くのスタッフは会社の目的意識とか危機感とかを共有しないらしい。もし今日、箱を作らなかったらもうこんなに贅沢に作業員を使ってやることなんて絶対できなくて、もしかしたら彼ら自身でノコギリとか金槌を持ってやらなければならないのに。

また、輸出すると言うような通常と違う仕事をするときに何か調べるとか、特別な何かを用意するみたいな事、つまりやった事がない仕事と言うのは、これに限らずほとんど不可能だったりする。特にマレーシアでサラリーマンを職業に選ぶような人はこの傾向が顕著だ。


ところで、ニュースによればマレーシアの労働者の過半数が外国人になった(ここ)と書いてあった。うちの工場について言えば、過半数どころか大半が外国から来た人になっている。スタッフを合わせてもたぶん80%位は外国人だと思う。かれらはもちろんマレーシアの最低賃金で働いている。つまり、安く生産しようと思うと、もうマレーシア人は雇えなくて、外国人を連れてくる以外に方法は無いと言うこと。

今はスーパーマーケットでもレストランでもみんな外国人が働いている。前にも書いたけれど、台湾スナックのチェーン店で料理や給仕しているのはバングラデシュ人あたりだったりして、平気なの?、本当に台湾の料理が出てくるのかと疑ってしまうほど。(大丈夫だけれど) 今のマレーシアは本当にそんな感じなのだ。労働のウィンブルドン現象と呼んでも良さそうだ。

そう言う中で、それを管理することになるマレーシア人、それがこんな状態なのだから生産的に仕事を動かすのはかなりやっかいだ。かなり有名な会社でも普通の事務仕事すら満足に出来ないのを知っているのでなんと言って良いのか....と言う感じだ。

今朝の世間話と冷たい態度

2016-02-17 13:14:20 | マレーシアでニャー
今朝、いつものように8時過ぎに工場に到着すると、珍しくある中華系のスタッフの1人がこちらにやってきて話を始めた。そうしたい気持ちは話す端からわかっていた。

それは前日の生産会議での話に端を発する。


その人は生産管理の仕事をしている。ある製品は受注生産のような形になっているので少量多品種生産になる。たまに大口もあるが。その会議で、少量多品種を切替ながら生産するとトラブルが出易いから生産指示を品種ごとにまとめてくれと言うものだった。

だが、彼にはそれができる場合とできない場合がある。多くの場合それは無理だ。なぜなら納期がそれほど長くないので注文が入り次第に生産開始しなければならない。どうしても切替は多くなる。それを言い出したのは生産側とメンテナンス側。彼は営業からの要請があるのでいつでもそれができるわけでないと説明するしかなかった。

バックグラウンドには機械の調子が悪くなると言う現象がある。原材料を交換するとそれが悪さする。問題ない場合もあるがダメな場合もある。機械に問題があると彼らは結論付けている。そしてその議論はこちらにも回ってきた。日本の技術に言ってどうにかしてくれと。


自分は、悪いがここでは冷たい態度を取ることに。

なぜなら、自分はその担当じゃない。メンテナンスもエンジニアリングも自分の仕事の範疇にない。普通ならそれでもできる事なら何とかしてやる事にしているが、今回はあえてしない。隣を指差してここにエンジニアがいるでしょう、と。


そのエンジニアの仕事は、メンテナンスだと自ら言っている。メンテナンスの定義は何かと言うと、壊れたら治す、らしい。正直言って、アホか!と思っている。日本に助けを求める前にやる事は山ほどある。改造が必要なら改造する、スペアパーツがもっと必要ならパーツリストを更新して買って置く、今より短い期間でのメンテナンスが必要なら毎日短時間でもスケジュールを作ってやる、などなど。

そもそも壊れたら治してやる、機械が壊れるのは機械のせいだ的な考え方が気に入らない。それで生産管理に生産指示の出し方を変えろとは...


と、言っても能力が無いのは仕方ないと言えば仕方ない。そこが限界なのか?

今日は昨日の明日なのか

2016-02-16 13:17:31 | マレーシアでニャー
昨夜の花火には困った。

ほんの数軒(4軒ほど)先の家の前で江ノ島の花火大会の花火を持ってきて火をつけちゃったような事になっていて、今朝見たらその家の前は破裂した花火から出た紙くずだらけ。うちの前にもその紙くずが散った桜の花びらみたいに落ちていた。ついでに車停めの庇の上にも。火事にでもなったらどうするんだ!

この家には強盗事件以来ここしか無いから住んでいるのだけれど、もし次回自分で選べるとしたら安全は別にしてマレータウンに住みたい。マレータウンならちょっとはあるけれどこんなに大きすぎる花火を上げることはないし、毎夕刻アザーンが心地よく聞こえてくるはずだから。それに猫仲間もたくさんいる。



人間と言うのは、あまり変化が無いように願いつつ生きているのかなと思う。突拍子も無いような変化には付いていかれないと、少なくとも自覚はしているんじゃないだろうか。

今朝起きて空を見てみたら昨日は青かったけれど今日は緑、一昨日は黄色でと毎日変わっていたらちょっと難しい。幼稚園で子供に絵を描かせたとき、空の色を紫にする子、黄緑にする子、金色にする子がいても良い事になるけれど、それはちゃんと見て描いているのかテキトーに描いているのかわからなくなるかもしれない。

お茶を飲もうと思ってポットから注いだら水がドロドロになっていたら、ある日トマトが野菜じゃなくて凶暴な動物になっていたり、空の雲が固体になっていたりしたら....

他人がそれにどんな反応をするかわからないけれども、とりあえずうちの奥さんなんかはヒステリーになって大変なことになるだろう。実はさっき、昼食を食べにいつものマレー食堂に行った。いつものように重ねてある大皿を取って、その上に置かれた布巾で拭く。お櫃のフタを開けてご飯を皿に乗せ、次いで野菜、そして今日は鳥のから揚げ。

テーブルに持って行ってスプーンとフォークを探したが、いつものようにテーブルに置かれていない。ときどき手前のテーブルに無くて隣のテーブルに持って行かれていたり、そのさらに向こうのテーブルにあったりするので一通り眺めてみたが、なぜか無い。

もしかして洗い終わっていなくてまだキッチンにあるのかと思って聞いてみた。


そしたらさっき野菜を盛った台の少し上の置場にスプーン立てが移っていたのだった。そうとも思っていなかったので見えるところだったけれどスルーして来てしまったのだ。自分は空の色が緑に変わったりしたら、きっと付いていけないタイプなんだと思った。

正月その2

2016-02-15 23:44:05 | マレーシアでニャー
夜9時半、どこかで花火が上がっている。

今日は正月なんだって。この前中華正月が終わって安心したところなのに、なぜ今日も? それは同じ中華でも福建の正月だとか。一度で済ましてくれれば…と言いたいところだけれど、まあ仕方ない。

それで何が心配かと言うと、きなこ(♂)とつぶあん(♀)がまだ外から帰ってこないのだ。そのうち花火がバンバンなるとどこかで動けなくなって明日の朝まで帰れない。早く帰ってくるように。


11時半、近所でひときわ大きな花火。

ああ、中国人の家の近くには住みたくない。

ちょっとトロい位の人が良いような

2016-02-13 23:31:03 | マレーシアでニャー
マレーシアで仕事をしていると、どんな人と一緒に仕事をしたら良いかで、きっと誰もが悩みます。

経験上言えるのは、ちょっとトロいと思われる位に純でマジメな人が良いように感じます。逆に良くないのは、日本人的に最初に良さそうに思える人はけっこうダメです。日本人として良さそうに感じられる人は、最初はけっこう同調的な振る舞いをします。するとこちらは日本人の気持ちを理解できるんだなと安心してしまいますが、実際にこちらが思うほどにはそうでもないのです。

そう言う人は信頼して仕事を任せても中身があまり濃くないので逃げ腰です。結果、仕事の量もそう多くはこなせません。そしてある時気付かされます。ああ、こちらが想像していとほど理解してはいなかったのだと。がっくりする事間違い無しです。こうした事は生活上の付き合いではなくて、仕事をする上で、きっと誰もが経験するのではないでしょうか。

トロい人はどうかと言うと、最初は大丈夫なのかな?、と思わされるほど頼りなく感じられますが、たぶん、自分の頼りなさを知っているせいでしょうか、いろいろよく吸収するようです。仕事を任せるにしても、最初は丁寧に1つ1つ積み上げていくようにすればけっこう素晴らしい成果を出します。日本人と違って他人のマネをする訓練ができていない事を考えて少しづつ実例を見せながらやってもらったりするとすぐに成長が見られるようです。


実は、今週、ある試験をやっていたのですが、自分はほとんどタッチしないようにして外から眺めていました。試験担当は生産工場にしては珍しく、一応開発関係の仕事を、と言っても日本であるような研究所とかそう言うのじゃありませんが、しているマレーの人です。

試験の内容はそれほど難しいものではありませんが、試料やツールを試験しながら選んでアレンジしなければならず、その意味では良く考えなければなりませんし、報告は日本へも伝えられるので責任は重大です。彼はまだ30代、経験も少ない上にこんな事1人で任された事なんてありません。それに試験を実際に行う作業員を管理した事もなかったのです。

それでも、ちょっと手間取りましたがちゃんと報告書も作って送るところまで良くできました。時々、試験を効率的に行う方法や、データの見方、データの簡単な処理の仕方、相手が見てわかる報告のフォーマットなどをちょっとづつ助けただけで、試験の中身はけっこう良いものになっていました。

海外では、人を評価するのに日本的な感覚でしてはいけないようです。

マレーシア的に気が利かない

2016-02-12 13:12:49 | マレーシアでニャー
中華正月の休日中に工場の外国人労働者の1人がスリにやられて財布を持っていかれたと言っていた。

休暇明けの水曜日にスリにやられてその中の身分証明書のコピーが無くなったと聞いた。マレーシアではそれが合法かどうかわからないけれど雇い主がパスポートを保管していたりする。彼の場合も働いているこの会社に直接雇用されているのじゃなくてエージェントに雇用されているからコピーが無くなると自分でコンビニへ行ってコピーを作ることができないのだ。

その時に盗まれた物の事は詳しく言っていなかったのだけれど、今日になってATMカードなども盗まれた財布に入っていたと知った。本人に確認すると銀行に自分では連絡していないと言うから、会社の総務からエージェントに電話させて口座を止めたかを確認させた。今のATMカードは便利にもデビットカードの役目もするし、なぜかサインしなくても使えてしまうほど、クソ便利なのだ。

もう盗まれてから数日経っているのでもしかしたらガソリン位入れられてしまったかもしれない。こればかりは祈るしかない。


それにしても、全くバカな事に工場の総務、電話で確認させようとしたら「もうエージェントには連絡した」の一点張り。いつも言うけれど、これがマレーシアの仕事の仕方なのだ。連絡した、言った、そこまでが自分の仕事だと思っている。後の事は連絡された人の仕事。連絡した人が忘れてしまったとか忙しくて手が回らないとか、いろいろな事情で仕事を完成させれなかったとしても自分のせいじゃないと思っている。

穴の開いた紙袋みたいなものだ。入れるのは自分の仕事で、底が抜けて落ちてしまったら袋のせい。酷い時には穴が開いているのを知っていても物を入れ続ける。これがマレーシア的なのだ。だからいつまで経っても仕事が改良しない。改善しなければいけない事が全然改善しない。


外国から来ている労働者、1日12時間、週に6日間、契約終了まで3年とか5年とか。1日に寝る時間、食べる時間と働く時間を除いた自分自身で使える時間なんてごくわずか。有給休暇はあるにしても車があるわけではないし、家族や友人がいるわけでもない。同じ国から同時に来た人はいるにしてもマレーシアで初めて会った人たちだから友人と言うのではない、ただ一緒の部屋に寝泊りさせられている仲間だ。だからほとんど会社に依存して生きているようなもの。

だとすればもう少し面倒見てやっても良さそうなものじゃないか。だいたいにおいて、彼らが出来の悪い事務員の給料稼いでいるのだから。