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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

人を募集する事に決定

2018-03-30 13:50:27 | マレーシアでニャー2018
三つ子の魂百までと昔の人は言ったけれど、それは本当にそうかもしれない。

と言うのは、いくら気を付けていても出来ない事は出来ないと思える事も多い。もちろん他人について言っているだけでなくて、自分もそうかもしれないと言うのもある。それがなぜか良い事じゃなく、悪い方の事でばかり目立つ。(良い方は気にしないだけか?)


それで、仕事などだと顕著にそれが出る場合がある。ここに登場するのは、以前からダメダメと言っている現場管理人だ。いくら何があっても、毎日注意されても治らないのは治らない。

何が1番治らないかと言うと、自分の周囲に起こっている物事に興味を持てないと言う点だ。業者さんから届いた部品をずっと置きっぱなしにしておいて取り付けるとか測るとかもしない。毎日そこに見えてるのに。しかもそれが取り付けられていない機械はもっと視線の近くにある。

言われて取り付けたとしても、長い事放って置いてホコリが着いている。蜘蛛の巣が張っている。それもそのままにして取り付けもちゃんとネジ探してきて取り付けずに乗せたままで放り出そうとする。まるで無関心。

QCから不具合の報告を受けても受けて終わり。調査も報告もしないで放っておく。夜勤でマシンの調子が悪いと報告されても朝になって見に行かない。テクニシャンがメンテをしても何をどうしたか聞きにも行かない。目の前を安全具を付けていない作業員が歩いても注意すらしない。明らかにおく場所が違っている物が見えていても何もしない。

彼の場合は極端な例かと思うが、皆、人なんてこんなものなのかも知れない。死ぬ思いするか、本当に死んで生まれ変わるでもしないと変われないのだろうか?


と言うわけで、話はその男の方に戻るが、そろそろ本当にこの現場管理人の事は諦めると決めた。人事に別の人を募集してもらうように依頼。今度は単に今の現場管理人を入れ替えるのではなくて、仕事の範囲から変えて別の体制にしようと考えている。

なぜなら、多分今レベルでマシな人は募集出来ないのじゃないかと思うから。以前何人も面接してわかったのは、あのレベルだと大体2種類の人しか来ない。1つは経験もスキルも無く、やる気だけアピールするタイプ。(そのやる気はアテにならないにしても) 2つめは特定のスキルと経験だけでやって行きたいタイプ。こう言う人はジョブスコープ以外の事はやりたくなくて、それ以外には無関心。

共通するのはどちらも近い将来にどうしたいかが言えない事。タイプ1は単に上司に嫌われないだけの適当量の仕事をするかやったフリするだけで、そこから先が無い。タイプ2はこれも適当に稼げればと言う感じ。

なかなかこの郊外の華やかさの無い工場地域でマシな人に来てもらうのは難しい。

日本じゃなくて、どこに住みたい?

2018-03-27 23:15:35 | マレーシアでニャー2018
昨日、辞めちゃえばと言われると書いたのだけれど、今のところ日本に行く気があまりしていない。仕事が面白いかって? 面白くもあり、くだらなくもあり。

でも、それと日本へと言うのとはちょっと繋がらない。日本へ行けば何がある? もし仕事探すって言ってもね、今更この程度のキャリアとも言えないキャリアでは仕事があるかはわからない。逆に家賃その他生活費は高いし、あまりメリットは無さそう。

それと、日本の環境は過酷だ。凍えそうな冬はあるし台風は来る。夏は暑いし地震もある。逆に四季があるから良いところもたくさんあるにしても、どう見ても過酷ではある。


それじゃ、どんなところに住みたいか?、と言う事になるけれども、条件なんか上げて行くと選択肢ってのは狭まるのではないかな、と考える。

まずは自然環境の良いところ。気候は温暖か熱帯が良い。寒いのはダメ。寒いと暖房なんかが面倒臭い。体温調節のために外部熱源が必要だなんて、全くもって面倒臭すぎる。そして台風とかは論外。雨は上から下に降るのは許されるけど、横に降ったりしたらおかしい。神さまが許さないって言っておく。

ビザが取りやすい事も大事。どこに住んでも自由とか、基本的な人権て言ってるくせに世の中にはビザ制度がどこの国にもあって、そこに住むのは許可制だったりするわけで、言ってる事とやってる事が違う。

社会環境としては、発展しよう発展しようとしている場所は良くない。発展てのが何かと言うと、心の底から豊かになるなんて悠長なところは実はあまりなくて、金儲け金儲けって事に絶対なっているので殺伐としていてダメ。

マレーシアなんかもその仲間の最右翼だと思う。国民全体が不動産みたいになっててお金ばかりに敏感な感じになっていて気持ちが疲れる。


この程度まででももう選択肢はかなり狭いかもしれない。

ああ、そうそう、安全てのも重要だ。もしそこに一生住む可能性があるのだったら安全はとても重要。マレーシア、強盗多いからセキュリティに使う金額も大きい。日本人には結構バカらしい事だけど。


どこか良いところ見つかるだろうか?

会社辞めちゃえば?

2018-03-26 22:21:57 | マレーシアでニャー2018
マレーシアでは仕事してると毎日いろいろある。

いろいろあってここに書きたい気もするが、逆にあまりにバカバカし過ぎて書くのも嫌になる事も実は多い。あまりにくだらないと言うか...

と言っていると、キャサリンさんが、それなら仕事辞めちゃえばとか言う。仕事辞めてどうやって食って行くんだい? それにうちには猫が2匹いて引っ越そうにも事前準備ってものが要るのだ。

物関係は世に言う断捨離とか、そう言うカッコいい言い方のがあるが、要するに処分すれば良い。マレーシアだとそこらへんに置いて行ってもゴミ多いから目立たない。車なんか平気で放ったらかしてあるし。税金は自分で郵便局に納めに行かなければただ乗れなくなるだけなのだ。

ともかく、仕事辞めるには入念に計画しないと猫の移動に準備時間が必要なのだ。準備している間にビザ切れになると大変って事なのだ。


とりあえず、気をとりなおして、今日のバカらしい事。

1) ........ やっぱり書くの止めた。くだらなすぎる。
じゃ、もう1つの話題へ。


2) ....................これも止めた。
あまりにバカっぽい。で、次へ。

3).........あっ、ダメだ。こんなの書いてたら自分が腐る。


もう、お休みなさい。

映画見てもしかしてこれがトラウマ?と思う

2018-03-25 23:43:45 | マレーシアでニャー2018
昨日、ずいぶんと前に公開された映画「奇跡の輝き(邦題)」を見た。ロビン・ウィリアムズのWhat dreams may come...が原題だったっけ? これずっと以前に1度見た事があったの忘れてて見始めたわけ。


で、今回はこの映画の事について言うってわけじゃなくて、ちょっとばかり自分の事。と言うのも、見始めてすぐのところである感じがしたから。感じと言うのは、言うなれば、違和感みたいなもの。

映画の冒頭のところで主人公の男が美しい女性に会う。美しいってのは自分の感想じゃなくて主人公がそう言ってる。確かに映像上もそうだったけど。

小学校の頃、算数の先生がよく自分が読んでいた小説の話を授業中にしてくれた。アンナカレーニナとか、ロシア物が多かったと思う。えらい興奮気味に内容を語るわけだけど、言ってた事はもう今、全然覚えてない。けどその先生の小説に出てくる女性は必ず「絶世の美女」ってなってたのだけ覚えている。お話の中にはなぜか美女が多い らしい。

ま、それはそれとして、違和感と言うのは、美女って事じゃなくて、主人公とその女性、すぐに気が合ってしまって2人で笑ってばかりいるわけ。それで、すぐに結婚しちゃう。違和感てのはその点なのだ。お話はその後子供が出来て亡くなって、主人公も亡くなったところから本題ってなっているから、冒頭の幸せシアワセは手短でも良かったのだと思う。

でも、そのシアワセ、シアワセのところで、ここからは映画って言うより自分の事なわけだけど、フッと、不安な感じが過ってしまったのだ。一瞬。そこで自分の心が映画とちょっと離れたのを感じたわけ。


あっ、自分てそうなんだって。

何の不安もない、一点の曇りも無い幸せの中に不安を感じてしまう。別の言い方をすると、完全な幸せを心から信じられない人間なんだなって。


よく人はトラウマと言う言葉を使ったりするけれど、ほとんどの場合、聞いていて自分の都合の良い解釈のためだけに使っていると思う。言い訳のため、できない理由のためとか。本当のトラウマじゃないなあと。

でも、この事でちょっと思ったのは、こう言うのももしかしてトラウマって言うのかな?と。何の不安要素も無いのに不安を感じる。こんなシアワセ長続きするわけない。自分にはこんなシアワセとか良い相手は似合わないとか。やればできるはずなのに何故か出来ないか、失敗すると思う。

全くそんな事思うべき理由なんて今の時点で何も無いのになぜかそう思ってしまう。

それで不安はどこにあるかって言うと、今じゃなくて過去にある。過去何てもう過ぎ去った時間の中にあるだけで今のこれとは全く関係ないのに。これ、トラウマって言うものだろうか? それに、これからもずっとそんな風にして、ある意味バカやって生きて行くんだろうか?

いろんな事、ダメかもしれない、ダメかもしれないと思って。

ムスリムがマレー食堂で昼間に飲酒?信じる?

2018-03-24 21:59:01 | マレーシアでニャー2018
昨日の午後、つまり金曜日、ムスリムの長い昼休みは2時半頃に終わる。

ああ、もう今週も終わりに近付いてしまったな。この短い午後、あれとこれと、ちょっといろいろやっておかないと、と思っていたところに、小さい会社だけど一応上のポジションに就いている中華系Yがやって来た。

何かただならぬ雰囲気を漂わせている。元から膨れ過ぎの頰がさらに少し膨らみ、いつも腫れぼったい瞼には力がこもって険しい。こう言う場合、大概は誰かが何か仕出かしたと言う事だ。これまでもそうだったから何となくわかる。果たして今回は何だろうか?、と思っていると、よくわからない事を言う。

パキスタン人作業員のNと言う男が昼に酒を飲んだと言う。

えっ?、彼はムスリムでしょう?

酒を飲んだ、飲んだとそれだけ言う。世の中には酒を飲むムスリムもいるとは聞いているので絶対飲んでいないとは言えない。とりあえず、本人を探して聞いてみればわかるだろうと工場へ探しに行った。

Nは小柄で細い。顔にはヒゲがボワボワ。穏やかそうな顔とも言えるが多少情け無い顔とも言える。その弱々しさ、酒の溺れてグダグダしてるような男の顔だと言われれば信じてしまいそうな顔とも言える。

そこでY、人差し指をNの鼻に刺さんばかりに突き出して、オマエ、酒飲んだのか!? といきなり言う。Nは驚いて口を半開きにした。ボ、ボス、飲んでない。どこで飯を食った? 近くのマレー食堂でご飯を食べて、の、飲んでない。オマエ、本当の事言わないと酷いことになるぞ、とY。

ここで飲んでいたとして、本当の事言っても酷い事になる。どっちでも同じ事だ。

割って入って、どうしたか話してくれと言うと。少し落ち着きを取り戻して、普通にご飯を食べた後にセブンアップを飲んだだけだと言った。こんな返答すらY、気に食わない。さっき何も飲んでないと言ったじゃないかと食い付く。これからクリニックへ行って検査してもらうから来いと勝手に言い出してロビーへ連れて行ってしまった。

ロビーで追いついたのでYから話を聞こうと質問した。酒を飲んだと言うのはどこからの情報なのか? 答えない。通報元を守るためだと言い何も言わない。では検査に連れて行く根拠は何かと問う。どう言う証拠があるのか、どんな確信があっての事かと。言わない。

根拠無しに連れて行って検査を受けさせるなら、それは結果の良し悪しは別にして、人権問題ですよ。少なくとも通報があってその通報者は何を見てNが酒を飲んだと思ったか、それが示されなければおかしいでしょう!

それにはY答えず、もし事故が起きたら責任取れますか? 酒を飲んで仕事してたら危険じゃないですか! としか言わない。答えにならない答えしか言わない。

さらに突っ込んで、連れて行くと言うなら根拠示さないとおかしいでしょう、と。もうロビーでN本人を目の前に喧嘩のような状態。こっちは冷静に聴いてるだけだけれど。こうして何度も同じ事を言い合った挙句、Yはそれならその証言の根拠を示すと事務所に帰って行った。

15分以上待たされた後、ある、これも外国人作業員が連れて来られた。彼は長くやっている方なので敵対心その他相手を陥れようと言った意図から言っているとは思わない。一応、彼は見て酒を飲んでいると思ったと証言してくれたのでNをクリニックへ連れて行って検査させるのには同意した。

自分の反論は作業員Nを守ると言う意図ではなくて、根拠を示さず不当な態度で何の確証もない疑いから無謀な扱いをする事に対するものだ。冷静に、実はこうこう、こう言う証言が上がっていて安全のために確認しなければならないからと説明していればそれは問題無く検査を受けさせるのには同意する。

いけないのは確証の無い疑いだけで相手に対し怒る、脅す、そして強制的に検査させると言う点だ。これはいくら何でも人間が人間にとる態度ではない。


さて、そして、検査の結果どうだったかと言うと、白だった。アルコール検出されず。

そしてその後Yは何と言ったか?、何も無し。何も言ってこない。

まあね、いくら証言があったにしろ、ちょっと冷静になって考えればおかしいと思うのが普通のはずだ。ムスリムが、マレー食堂で、真昼間に、周りにもムスリムが多くいる状況で、酒を飲む?、これをたった1人の証言だけでカッカ来るほど怒る? おかしいだろう、それ。


これにはいくつかバックがあると思う。
1つは、外国人作業員に対する差別意識。相手を同じ人間として思っていない事。

2つ目は立場意識。マレーシアでは上下関係で上が強く、下は反論してはいけない風潮がある。上は立場を利用して強く命令する係なので下の下の特に外国人作業員だと権力を振りかざすにはもってこいの相手と認識されている。外国人はクビになったりすると借金を残して帰国となるか逃げて違法労働者になるかなので何も言えないのだ。一種のパワーハラスメントと言える。

3つ目は、中華系はマネジメントの方法として怒って強く命令したり言ったりするしか方法を知らない。前の中華系社長の会社でもそうだった。中間管理職は中華系ばかりで彼ら毎日怒る事が仕事になっていた。そうなるともう、何か達成するためでなく、怒るためにやっているとしか思えなくなってくる。

と言うわけで、ちょっと面白い事件のあった週末だった。

ウンチしながら給料をもらう

2018-03-23 13:43:05 | マレーシアでニャー2018
またTwitterでの話だけど、ウンチは必ず会社でするって人がいるんだって。

その理由はウンチしてる時間も給料が出るからだと。うーん?(シャレじゃなくて)、ウンチとかオシッコは生理現象で必ず休憩時間に出せるってわけではないから仕方ないと言えば仕方ない。確かに給料はその時間も出るだろう。

タバコなんかはどうだろう? あれは嗜好品扱いだから仕事の時間にニコチンが切れてダメだから行ってきますとはいかない気もする。自分が吸わないからわからないけれど。お酒なんかだと、まあ絶対ダメだろうな。喉乾いたからお茶位は許されるかも。

それはそうだけれど、何か根本的におかしい気がする。

仕事中にウンチ行っても支障ないって事は、この人、一応ホワイトカラーなんだろうな。工場勤務だと余程下痢でもしてないと仕方ないねとはならなそうだから。ま、そう言う場合、無理しないで医務室で休むとか休暇にするだろうけど。

日本でも、マレーシアでもそうだけれど、ホワイトカラーであっても仕事は時間給ってのが今の時代の基本になっている。それで残業とかして稼ぎを増やすとか、逆にたくさん残業させて人は少なく仕事量は多くみたいな。どこまで行っても工場労働と同じような発想で管理されている。逆に言うと、出来高が低くても、いや、低ければ低いほど仕事時間が長いのが良いってなってる。

つまり、評価基準が時間しかないわけで、だからこうしてウンチ時間で仕事してない時間にお金もらうって発想も出てくるのだと思う。タバコ吸ってて休憩時刻1分過ぎたらお得なんだろうし。

根本的には時間がお金になるっとところなのだ。


自分のとこの工場では、銀行に行きたいって言うと、それは仕方ないですね。銀行は帰宅時刻には開いてないし、と行っても良いよにしている。けっこうな頻度でそれに近い事はある。時間給なので会社的には好ましくないのだけれど。これはある意味、合法サボりでもあるのはわかっている。

だって、なぜ昼休みに行かないの? 昼休みより多少長くなるにせよ、外出時間は短くできて仕事時間への侵食は節約できる。もちろん、それはウンチ時間と同じ発想だから。


でも、そう言う事にツベコベ言って管理するって方も前時代的だと感じている。食べたい時に自分で時間を空けて食べる。ウンチだって、タバコだってそうすれば良いんじゃないかと思う。自分がウンチしている間にも仕事自体が回るように仕掛けて置きさへすれば大した問題じゃないのだから。

むしろ時間で管理するって方が有害だと思う。日本では時間管理されていても自主的にその約束を反故にして勝手に仕事してたりしておかしな事になってるけど、マレーシアなんかだと、どんなに大きな問題が出ていても居ない時は仕方ない、時間外だから仕方ないとなる。日本の変さは仕事には助けになっていて個人には損失、マレーシアはその反対。どっちも時間管理の結果だ。

日本の裁量労働はこれも時間の事を考えているって意味で基本アイデアは全く違ってないだろう。根本的に時間で管理するのを止めて自由に自分で結果が出せるように働く時間も休日も何もかも決めるってした方が誰にも快適じゃないんだろうか? こんな事してるうちに21世紀も2割近く過ぎてしまったし。

罰与えてくれって? やーだよ。

2018-03-22 22:48:41 | マレーシアでニャー2018
制裁、罰、お仕置き、そんなおぞましい事、やりたくないのだ。

が、世の中にはそう言う事して統率したり規律を保持したりしたい、それが普通と思っている人は多い。そう言うやり方って有効なんだろうか? もしかしたらある場合には有効かも知れない。でも、自分はあまりそれを信じてはいない。

いきなり話が飛ぶけれど、シンガポール、明るい北朝鮮と呼ぶ人がいる。何かちょっとした事でも罰則がキツイのだ。国民を罰則によって統率しようとする国だ。チューインガムも売ってはいけないとか。どうも中華系の人はそう言う発想が強いらしく、もちろん中国はそうだし、シンガポール、台湾だって同じ感じだ。メンタリティが共通するんだろう。

もちろんマレーシアの中華系もそう言う匂いがある。それにマレーシアでは相手が他民族だからやりやすいかも知れない。

それで、なぜシンガポールの話だったかと言うと、そんな強権的な形で人をコントロールしようとしてどうなってるかと言いたかったわけ。シンガポールに行くとわかるけれど、表通りはとてもクリーンに保たれているけれど、裏に入ると、なーんだ、やっぱり汚いは汚いじゃない。どうしても昔ながらのやり方、好きなんだよね、

と。何年、何十年そんな力ずくで管理してても人の心の中までは変えられないらしいのだ。表でやらなくても裏の見えないところではちゃんとやるのだ。

厳しくすればするほど汚い部分は裏に隠される。

前にちょっといたマレーシアのトップ企業でも、中華系の中間管理職は毎朝作業員に向かって怒ってた。でも何も改善することが無かった。やっぱり見てないところでは同じなのだ。


それで、実は当の作業員の中にももっと厳しくすべきと言うのがいたりする。面白い。やるべき事、あいつはちゃんとやってない。だから罰を与えるべきとか。おーい!オマエさん、まるで日本人だなぁ。シンガポールほどじゃないにしろ、何か事件があると規制しろ規制しろと言う、まるで日本人だね。

罰をと言われても、そりゃ簡単にはいそうしますとは言えない。だって管理職がそうするって言ったら、それ最後だよ。停職とかけっこう重いものになってしまう。会社としてするってなっちゃうから。ちょっとダダこねてサボってる程度だったらみんなで話し合いか何かしてどうにかしてくれよ。何か理由あるんだろうし。

嫌われ者の作り方

2018-03-21 13:51:34 | マレーシアでニャー2018
他人の事をあの人は「○○だ」と言うのは良くある。

ずっとずっと以前に書いた事があるけれど、例えばジゴロと言うの。あのリゾート地とかで女性を騙したりする人。あれなんかも「あの人はジゴロ」みたいに言う。けど、実際のところジゴロを職業にしている人もいるだろうけれど、ジゴロはその人がそうってより、ジゴロとして作られるのが多いのじゃないかと思う。

あまり詳しくはここで書かないけれど、ある条件とか環境が作られる事によって人はジゴロになる。これは実際にそう言うのを何回か見ているからそう感じるのだけど。古い話....


さっきまたガードマンのところでお昼をご馳走になった。今日はいつもそこに来るバングラデシュ人が休みだとかで1人分ご飯が余ったのだ。それはそうと、本題...

で、そこでガードマン、工場で働くある作業員の事を言った。彼はみんなに嫌われているよ。態度が傲慢で、と。それはこちらも知らない事じゃない。どっちかと言うと、良く知っている。理由も知っている。


理由って言うのは、彼が一緒に入ったはずの作業員にも関わらず別の仕事を与えられて、彼らに命令すると思われているから。実際に命令的な言葉を発するんだろう。が、彼が傲慢でそうなっているかと言うと、実はそうじゃない。彼には圧力がかかっていていろいろやらなきゃ、と言う思いが強いのだ。ある意味責任感がある。

が、別の方向から見るとそうなり兼ねない理由もある。これは警戒しているにしても、なかなか避けられない。それは、どこの社会でもありがちだけれど、上下関係を作ろうとしてしまう事。そして自分ばかりか組織と言うのを上下関係で成り立つ物と信じ切っている事。

だから自分が誰かに情報を伝える立場になるとそれを自分自身で命令していると勘違いしてしまう。これは外国人労働者だけでなく、マレーシア人も同じ。すぐに命令者になってしまいには軍隊の隊長になってしまう。

そうなるともう立派な嫌われ者の出来上がり。

面白いねえ....、って言ってる場合じゃないか!

マレーシアだって空気読め社会なのだよ

2018-03-20 13:30:30 | マレーシアでニャー2018
「日本人同士だと「これくらい常識」と言うコモンセンスみたいなのがあるけど、人によって微妙に違う上に、上下関係やら何やら複雑で人間関係上のトラブルになりやすい。マレーシアの常識って言ったら裸で街を歩かないとか小便をしない程度だから楽だ。」と言う人がいた。

一見そうかも知れない。

でも、あくまでも一見ってだけだよなあ....。マレーシアって日本とちょっと質は違うけれどかなりのハイコンテクストな国だと自分は見ている。コンテクスト無視出来るのは自分が外国人だからだろう。知らなかったごめんね、が通じる。それはある意味外国人には優しい部分だろう。でも、彼らの中はそう言う感じはしない。

どう言う事かと言うと、彼ら、日々のいろいろな出来事で波風立てないのが道徳みたいなのでだ。逆に言うと、流されるのだ。目上の人に流される。先輩に流される。上司の言葉に流される。いろいろ流されて生きてるのがわかる。

ただ、それを日本人のように圧力がかかっているとは言わない。圧力が無いわけじゃなくて、流されるべきところでちゃんと流されるから圧力を感じないようなのだ。


誰か権力のある人が、こんな不都合がありました。しかし、これをこうこう、こうするのは当たり前でしょ。常識だし、とてもシンプルな事で、誰でもそう出来るはずでしょう、と言う。で、流される。チャンチャン。

が、実際にはいろいろ複雑なちょっとした困難はあって、全然シンプルには行かない。言う方はシンプルだシンプルだと言い続ける。流される、流される。でも結局、正しいって事と間違いってのと2つに現実は分かれて行ってしまう。で、悪い人は悪いになる。

だって、コンテクスト上常識外れになるから。日本と同じ建前主義が発生する。常識はいつまでも常識って事になってるけど、明文化される事はない。常識だからそんな必要は無いと言う方は思う。

なので、マレーシアって、日本に劣らずハイコンテクスト社会だったりする。ま、自分は外国人だからどっちでも良いのだけど。(外国人特権)

用途限定用語「トースト」

2018-03-19 13:35:02 | マレーシアでニャー2018
今日書くのはどうでも良い事です。
(あれっ? どうでも良く無い事書いた事あったっけ?)

今朝、朝ごはんにパンを食べていて思った。
「トーストする」と言う言葉(動詞)、マレー語では「バカール」になる。バカールは肉を焼くのもバカール、家が焼けるのもバカール。つまり直火で焼くような場合がバカールだ。

対してトーストは何かと言うと、なぜか薄くスライスしたパンを焼く時しか使わない。丸いパンをオーブンで焼いてもトーストでは無い。同じ薄いパンでもピザのようなスライスしてないのもトーストするとは言わない。

動詞のトーストはエラく用途が狭い。

サッカーのボールを蹴るのはキック。他人のお尻を蹴飛ばすのもキック。道端の石ころを蹴るもキック。キックとトーストの差は大きいようだ。


以前台湾でやっていた時、通訳の女性の名前の一字はとても複雑な漢字だった。
(ここから先、何年か前に同じ事を書いた。仕方ない、ジジイは同じ事繰り返して言うものなのだ。)

中に金がたくさん入っていてぐちゃぐちゃした印象の漢字だった。案の定子供の時自分の名前が書けなくて親にクレーム付けたとか。が、その親、それは素晴らしい良い漢字なのだよと説明してくれたと言ってた。

何と、その一字だけで「王様の馬車を引く馬に付けた鈴」と言う、絶対他で使わないし日常で目にする事も無い物を表す漢字だったとか。良い意味の字とはわかるが、そんなの知るかい!、と言う感じの漢字だ。

これ、トーストに似ている。

そう言えば、昭和天皇が亡くなった時、初めて「崩御」と言う言葉を聞いた。何でも天皇、皇后、皇太后、太皇太后が亡くなる時だけ使う言葉とか。これはビックリ。一生でそう言う場面に遭遇する機会はそれほど無いのでそりゃ、聞いたこと無いはず。

トーストは毎日見られるけど。
どうでも良い話でした。



ところで、このトーストの話を思いついた時、パンは薄切りにしたけどトーストはしてなかった。単なるパン繋がり。

どうしてB級映画観るんだろう?

2018-03-18 23:58:00 | 映画って !
最近、ちょっとB級映画を見ている。

B級映画と言っても2種類位あるように思う。あまり製作費がもらえないけれど良い映画を作ろうと頑張るものと、最初からB級品質で作ってしまってさっさと公開しようとするもの。最近見ていたのは後者の方だと思う。

なぜなら、あまりに出来が悪い。

例えば、宇宙船で宇宙に出かけて行って時空を超えるのだけど失敗してある星に着陸。着陸すると怪物みたいなのがいて追いかけられる。何とそこには馬がいて助かる。後に同じ人間がそこにいるとわかる。そして実はそこは地球の未来だったと言うような。

地球だったとか言う前に、風景は地球のどこかの原野だし、宇宙服不要で馬がいる。そりゃ説明されるまでもなく地球だろ、おい!

それに誰かがレーザー銃を乱射して来るけれど、乱射と言うか、普通にパン、パンの連続で当たらない。だから主人公は死なない。死んだらダメなんでそう言う設定なんだろう。もし真面目に相手に当てようとするならパンパンじゃなくてスキャンするように連続して左右に乱射しとけば良いのに。敵が不真面目すぎるだろ、おい!

そう言う意味では日本映画の多くは大作と宣伝していてもB級だ。設定の段階で言い訳の効かない破綻がある。(面倒なのであまり個々に詳しくは書かない。)


さて、何故こんなに多くのB級諦め映画が作られるんだろう?

うーん、それでも商売として成り立つって事なんだろうなあ。ダメ作品作っていても誰かがそこそこ見に行く。製作費を超える収益がどうにかある程度は。


そもそも、映画を見に行くって、それが評価の高い作品だからってだけじゃないんだろうなあ。でも、映画ってB級でもA級でも劇場で観るとあまり値段変わらないんだよなああ? 日本の映画だと作品ダメでも人気のタレントさんが出てるから一定数の人が観るかも知れない。アメリカのB級だと絶対そんなの無いが、あれはどうして観られるんだろう?

よくわからないが、何かバランス良く成り立つポイントがあるのだろう。世の中上手く出来ている。

バカの仲間入りはするなと教える

2018-03-16 13:42:25 | マレーシアでニャー2018
キャサリンさんにいつもマレーシアのダメな所ばかり書いていると言われる。

うーん、仕方ない。(仕方ないで済ます。)



最近、作業員の代表何人かとメンテ担当テクニシャン、それに生産計画でWhatsAppのグループを作っている。それはもちろん情報のやりとりをスピーディにするため。オフィスなんかではメールでやり取りしているけれど、今時そんなの時間の無駄だしバングラデシュとかネパールから来てる作業員にはメッセンジャー系の方が便利に決まっている。


今日もある機械のモーターが回らないと作業員が書いて写真も送っていた。
しばらくしてテクニシャンから返信。詳細を伝えろと言う。
(ボケ!、そんな事言えるんだったら出稼ぎ作業員なんかやってるかい!)
作業員にも強者がいて、自分で見てくれと返信。

少ししてテクニシャン、行って見たらしい。
後からこう書いて来た。

誰が機械回したんだ! ちゃんと動くじゃ無いか! 問題無いぞ。

それに対して作業員、いや、あの時はランプ点灯したけど確かに回ってない。

なので現場管理人に見に行かせる。
問題無いと言う。
アホかオマエは!
毎日使ってる人間がダメって言ってて、別の人間も確認してダメなんだ。
きっと何かあるだろう。

そもそも何で何も知らない作業員がモーターって言ったらモーターだけ見るんだ?!
何か他に原因が隠れているはずだろ。

と、まあ、実際隠れてた。


マレーシア的にはその発生原因が他人だとそれを挙げつらって批判するのが多い。
で、自分がそれに関わっていないと安心する。
安心して批判する。

全くバカにもほどがあって、その隠れてる原因も含めてメンテの人間は自分がちゃんと動かせるように作業のために用意してないといけないと言う事をすぐ忘れる。作業員は生産のためにいるわけで、お膳立ては自分と言うのをこうした場合、思い出せない。つまり、気が回らない。

作業員は立場が弱いので言われると仕方ないと思ってしまう。作業員のせいじゃないのに。

なので、戦えと教える。一応、教えに従ってちゃんと戦ってくれるのがいるから心強い。そう、バカの仲間じゃないんだ君たちは。

パンおじさんAのバランスがとれ過ぎている事

2018-03-15 21:33:31 | マレーシアでニャー2018
今日はお昼はいつもと違って時々しか行かないインド食堂。

インド食堂は以前にもちょっと書いた事があったけれど、外観から見ておよそ食堂とはわからない。少なくとも日本人にはわからない店。最近バージョンアップして少し店らしくなるかな?、と思っていたけれど、店の中にレンガ積みの柱が出来た以外は何が違ったのか全然わからなかった。

まあ、でもそこで食べていると、中華系のおじさんが入ってきた。小柄で、昔はどこにでもいた風の所謂おじさん。その手には何個ものA4程度のビニール袋にパンが詰めて入った物がブラブラ。ポンっと1つのテーブルの上にそれを置く。その後はお店のレジの前にあるパン棚に使っているスチールラックの上のパンをまとめてレジの横に置いた。数か何か数えてポケットから出したノートに書く。

お客さんが会計してるのをしばらく待って店の主人に何かちょっと声をかける。お金を受け取る。多分、30リンギとかそんなもの。そしてさっきテーブルに置いたパンをラックにポンポンと素早く全部入れる。個袋に入ったパンを刺すようにパンとパンの間に入れて納得した様子で帰って行った。小型のバンか何かで。


そのおじさんの服装、制服でもないので私服だ。だからわかるけれど、裕福そうではない。おじさん、きっと他の店も回るんだろう。1日の売り上げってどの程度なのか?、ちょっと想像できないのだけれど、服装から見るとマレーシアでは多分下のクラスの収入じゃないかと思われる。


そこで、素朴な疑問。この人はなぜその程度の裕福さなんだろう?

パンの値段はせいぜい1リンギかそこらで、まあ、高い物じゃない。このお店ではおじさんの持ってきたパンはきっとほとんど売れ残らず買われる。おじさんは他のお店にも行って同じようにパンを売る。

おじさんの動ける時間以内に、車の走れる現実的なスピードで移動し、その範囲にある食堂とか小売店とか色々な店を全部回ってパンを売る。パンの仕入れ値は決まっているので粗利はその割合。おじさんは週に6日働く。これらの数字の掛け算でおじさんの収入が決まる。

そしておじさんは見た目の感じのおじさんになっている。おじさんの収入がかなり低いとすると、おじさんは廃業しているだろう。逆におじさんの収入がかなり大きいとちょっとわからない。革靴とスーツで配達に来て、車は流行りのBMWのSUV....ではないので多分それほどではないはず。

さて、素朴な疑問の本質は、その掛け算のどこか1点が大きく崩れておじさんがBMWのSUVに乗る事が無いらしいのはなぜなのかと言う点。もし地域内にビックリするほど多くの食堂があって、労働者もたくさんいる工業地帯でお客さんもたくさんいるとなれば、BMWになりそうな気がする。

このおじさんじゃなくて、別のどこかにおじさんBがいて、その人は同じ商売をしながらBMWだろうか?

わからないが、とりあえず、おじさんはバランスがとれすぎている気がしてならない。それは偶然そんなものなのか?、世の中だいたいそんな風になるような何かの仕組みってのがあるのだろうか?

中国とマレーシア、随分違ってしまった

2018-03-14 13:29:45 | マレーシアでニャー2018
8年半前、マレーシアに来た。

あの時、リーマンショクの直後で大変な時代だったと思う。自分の事に一所懸命で良く分かってなかったと言うのが正直なところだけれど。

そして、とにかくマレーシアで仕事を始めた。日系企業の工場なのだ安い労働力を求めて進出しているから労働集約型の工場って事だ。そしてもちろん設計その他もマレーシア人に頼ってやっていた。いろいろあって、それで品質はどうかと言う事だけれども、どうにかこうにかってレベルだった。

作業も設計も品質管理も設備なんかもどれも素晴らしいと言う事は無かった。金型作る機械だけ良かった。及第点は取れるけどそれ以上にはならない感じ。

その時に話していた事が、中国とマレーシア、どっちが品質上だろうね?、と言う事。その時の印象では中国はまだ世界のゴミ工場で、多少マレーシアの方がどうにかなるかなと。


あれから8年半、世の中は随分と変わったと思う。今はどう見たって中国の方が何でもずっと上に見える。逆にマレーシアはあの時と変わっていない。もしかしたらマレーシアは落ちていそう。

マレーシアは何でも外国人労働者に任せてしまう。あの時にはまだお店にはマレーシア人の店員さんが多かったお店も今や外国人しかいないと思えるほど。だから工場などそれを上回るペースで外国人化が進んだ。外国人の質が悪いと言っているのでは無くて、外国人が入ってきた代わりに元はその地位だったマレーシア人が管理側に回ってしまったと言う意味。それが全体のレベルを落としている。


この8年半の間に中国もほんの少しだけ見る機会があったけれど、マレーシアとの違いはその少ない経験だけからも鮮明にわかる。マレーシアだって同じようにやればできない事じゃないはずだけれど、許さないのは個々の意識なんだろうと思う。

危険な気がする

2018-03-13 21:23:50 | マレーシアでニャー2018
つぶあん、下腹のシコリになっている所の1点から白い練乳状の液体が出てきた。今までこんな事は無かった。とても危険な感じだ。まさか...

そこで今日もクリニックへ。もしかしてガンか? ドクターの話では昨日から飲み始めた薬で脂肪の塊が柔らかくなって傷から出てきたとの事。それでも少し待って十分に柔らかくなったら切って中をクリーニングしてくれるそう。なのでこれから毎日手で絞ってやらないといけない。そのためもう1つ注射器で小穴を開けてもらった。

実は、ネットの情報でガンて事もあると書いてあったので恐れてはいた。そう言う思いは気持ちを悪い方へ悪い方へと導く。今はこうして元気でいるけれども、少しして苦しんで最期の時を迎えるのかも知れないな、などと。

これまでももう随分と多くの猫たちと付き合って来た。皆んな死別と言う事になる。こう言うのは何度経験しても慣れると言う事が無い。なのになぜまた?....

とりあえず、ドクター言うに、心配無いなので、一安心。帰りがけにつぶちゃん、まだ生きられるってよ、と声をかけてしまったが、本人(本猫)にはわからない。



昼ごはんを食べにいつものマレー食堂へ行くと、ガス屋が来ていた。黄色いボンベは日本のプロパンの半分程度の高さしか無い小さな物。食堂なので一般家庭より多く使うんだろう、交換は2個だ。

ガス屋の配達人、かっぷくの良いインド系。ボンベを2個荷台から下ろすと、2個上下に重ねた。するとそのままちょっと斜めに傾けたかと思うと片手で上段のボンベの取っ手のところに手のひらを当ててリズミカルにクルクル回し出した。2個で1セットになったボンベ、そのまま食堂の奥の方へゆるゆると進んで行く。

ガス男、ボンベのどこか1点だけ見ながらクルクル、クルクル。そのまま奥の見えないところへ入って行く。トラックにはボンベが山ほど積まれている様は単調だ。黄色いボンベ以外に何も乗っていない。乗っていないと言うよりギッシリで他の何物をも載せられる余地が無い。


ボンベ運びの手押し車、乗ってないのか?

多分乗ってない。乗せられないだろう。この状態では。誰かから教わったのかなあ?、あの転がし方? これが出来ないとこの仕事、大変だろうし、出来ないかも知れない。

マレーシアでは上司が彼のような作業員の利便性を考えてどうにかするって事はあまりない。階段だったら担いで上がれって事だろうし、100個運んで疲れるってのもきっと考慮されないだろう。トラックにボンベ載せて、はい行ってこい、だけだろう、きっと。

だって、マレーシアでは何やるか命令する人は山ほどいるけれど、どうやるか説明する人なんて皆無なのだ。

そりゃね、このガス男みたいにクルクルができれば良いだろうよ。でも、他のガス男ったら?、同じこと出来るんだろうか? もし出来ないとどうなるんだろう?

仕事って、特に日本なんかはそうだけれど、こう言う個人の技能に支えられていたりする事が多い。何かとりとめのない話になってきたのでここで終わるけれど、危険な気がするなあ。