温泉クンの旅日記

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定山渓温泉 北海道・札幌

2011-08-24 | 温泉エッセイ
  <酔い醒ましに、定山渓>

 泊まった小樽の朝里川温泉の宿の温泉が、すこしだけパンチに欠けてイマイチであったので、定山渓(じょうざんけい)温泉に寄ってみることにする。もっとも単に呑み過ぎなだけで泉質のせいではないかもしれないが。

 道央の美瑛、富良野、そして小樽と観光メインにしてきたので、今日はできれば温泉メインにしたい。昨夜はいつもの芋焼酎の水割りのほかに、小樽で入手した冷酒の四合瓶をついつい調子に乗ってあけてしまったので、酔い醒ましもかねてである。朝里川の湯ではアルコールがまったく抜けていない。

 定山渓には、日帰り入浴が始まる三十分ほど前に着いてしまった。
 定山渓温泉は札幌から近いので「札幌の奥座敷」とも呼ばれ、交通の便もいい。
 この温泉は古くから蝦夷(アイヌ)に知られていて、慶応2年(1866年)に僧「美泉定山」が小さな小屋を作って温泉宿を開き、1918年に定山渓鉄道が通ったことで発展した。

 この温泉地、いまだに団体客目当てのオイシかったころの商売の姿勢が抜け切れていない宿も多いと聞くが、これは北海道の観光地はどこも大なり小なり同じ傾向だと感じる。

 時間つぶしに温泉街を歩く。

(ここはたしか・・・前に泊まったことがあるぞ)



 温泉街の中心にある月見橋で、豊平川沿いに並ぶホテルを眺めているうちに、みるみるうちに思いだす。

 定山渓温泉には一度、この豊平川を見下ろす宿に素泊まりをしたことがあった。きっと温泉街から離れた宿だったのだろう、この月見橋の存在は知らない。
 さっそくひと風呂浴びて夕方には、近くにある豊平峡温泉のインドカレーの店にいって、まず豊平峡温泉の源泉を楽しんで、タンドリーチキンをお土産にして部屋に戻り酒を呑んだ。
 翌朝も早い出発だったので、まるで定山渓温泉を歩かなかったのである。

 だから、この温泉が「河童」を売りにしているというのも遠く離れた有馬温泉で知ったのである。



 二見公園にある河童大王。うーむ。思わず合掌したくなるようなありがたさを感じるひともいるのだろうか。
 たしかに河童をモチーフとした像が多い。



 ところでこの温泉街、嬉しいことに猫をいっぱい見かけた。

 月見橋にあった河童。



 月見橋のそばにある、一見涼しげな、滝の湯。



 橋のたもとには、足湯を楽しめる「定山源泉公園」がある。





 さて、定山渓観光ホテルで朝の風呂をいただく。
 浴室は清掃も行き届いており、浴槽にも完全に新しい温泉が溢れている。



 川に面した小さめの露天風呂も、ひとりで独占するには充分な広さである。



 熱めの塩化物泉で、体内に残った酒毒が吹き出す汗とともにみるみるうちに抜けていくのがわかる。

 酒が抜けたら急に腹が減ってきた。


   →「有馬温泉の朝(1)」の記事はこちら
   →「有馬温泉の朝(2)」の記事はこちら


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