温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

読んだ本 2014年4月

2014-04-30 | 雑読録
冨岡製糸場が世界文化遺産に登録される見通しとなった。なんとも嬉しいニュースである。諮問機関から「パーフェクトに近い」という高い評価を受けたというからもう安心していいだろう。わたしは二年前に訪れたのだが、近辺には駐車場とトイレが少なかったので、大量の客を受け入れられるような整備が急務であろう。ところで、わたしの仕事場の移転が決まった。深川から品川へ、お盆のころに移転するのである。となれば深川で観る桜も最後となる。今年の桜はあっという間に散ってしまったが、よく探すとまあまあのが一本、会社の脇に見つかった . . . 本文を読む
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猿ヶ京温泉(3)

2014-04-27 | 温泉エッセイ
「今日は、宿側から最初の一杯をサービスさせていただきます」夕食の時間となり、隣の万葉亭の広い食事処にいき、部屋の名前が書かれた卓に座るとそう仲居に云われて軽く驚いた。そんなサービスは聞いていなかった。ありがたいがなぜなのだろう。「蔵の湯のシャワーに不具合があってご迷惑をおかけしましたので」「・・・では、芋の水割りをお願いします」温泉でシャワーなどまず使わないわたしにはまるで関係ない不具合だが、ここは謹んでというか喜んでその宿側の厚意を受け入れることにした . . . 本文を読む
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炒、飯、でっす!

2014-04-23 | 食べある記
「チャー、ハン、でっす!」わたしの注文をお婆ちゃんが元気に厨房に大声で通す。さすが江戸っ子、滑舌がはっきりしていて、しかも若々しい。なぜか「サンペイです」というギャグに一脈通じるものをわたしは感じて、微笑ましい。できれば身振りをつけてくれると爆笑できるのだが・・・と不埒なことを考えてしまう。深川のわたしの仕事場界隈の飲食店は火曜定休のところが多い。だから月に一度ほどはお婆ちゃんと年配の息子で切り盛りするこの店「中華しん」を利用している . . . 本文を読む
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猿ヶ京温泉(2)

2014-04-20 | 温泉エッセイ
三国街道沿いに建つこの旅籠の創業は江戸時代の享保の頃というから、八代将軍徳川吉宗の時代で、その当時は「丸一屋」と呼ばれていたそうである。享保は千七百十六年から三十年あたりだから、今から三百年以上前のことで、いかにも歴史の深い宿なのだ。ひばの内風呂を切り上げると、次に大理石造りの露天風呂に向かい身をゆっくり沈める。(歴史ある宿だからなあ、大理石はちょっと・・・)古材を使った建物の趣を考えると、大理石造りはいかにもそぐわない気がする。ここも、ひばの浴槽のほうがしっくりくる感じである . . . 本文を読む
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湯島天神~神田明神~柳森神社(1)

2014-04-16 | ぶらり・フォト・エッセイ
久しぶりに湯島天神から神田明神までぶらぶら歩いてみようと思い、三月の最後の土曜日に出かけてみた。前に一度歩いたことがあるが、思ったよりお手軽な散歩コースだったのだ。御徒町で降りて、人ごみを掻き分けるようにして湯島に向かう。駅からは松坂屋デパートの脇を抜け、焼肉の「叙々苑」とか高級干物の「湯島丸赤」の前を通る真っ直ぐな一本道である。ゆるやかな女坂を使って湯島天神に昇っていく。今年の合格祈願だろう、新しい絵馬がどっさりと重なっている . . . 本文を読む
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猿ヶ京温泉(1)

2014-04-13 | 温泉エッセイ
タクシーが国道から「旅籠屋丸一」の敷地に入り、料金を支払い車から降りると仲居さんが飛んできた。「いらっしゃいませ、本日のご宿泊でしょうか」そうだ、と答え名前を告げると、「お客さまはあちらの別館万葉亭のほうになります」という。指差す方向をみて、「おっ」と思う。大量の雪に閉ざされた広い庭の向こうに建物が見える。てっきり旅籠を思わせる本館かとばかり思っていたのだが、なかなかいい感じの建物である . . . 本文を読む
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カレーなる剽窃

2014-04-09 | 食べある記
昼のピークが過ぎていっぱいだった客も半数くらいに減ったころ、自動ドアが開いて老婆が一人店に入ってきた。もしかしたら空いている時間を見計らったのかもしれない。足を引き摺るようにしてゆっくり進むと、わたしが蕎麦を食べているテーブル席の隣、店の一番奥の空いたばかりの四人掛けの卓にちょこんと座った。「なににいたしましょう」「カレーライスをください」メニューも見ずに、お婆さんは店の主人に注文した。「へっ、カレーライス・・・ですか」「そぉさ、わたしゃここのカレーライスが一度食べて気にいってね。わざわざバスに乗ってやってきたのさ . . . 本文を読む
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白銀すぎる湯沢中央公園

2014-04-06 | ぶらり・フォト・エッセイ
送迎のマイクロバスに送られて駅で降ろしてもらったが、雪国の宿高半が一般的なチェックアウト時間の十時だったため、帰りの新幹線までに無聊の時間が三時間ほど生まれてしまった。ぽんしゅ館はまだ朝早いので具合が悪いし、もうすこし雪が少なければロープウェイで「アルプの里」で暇をつぶせるのだが、しょうがないのであまり行ったことのない東口界隈に行ってみることにした。駅のすぐ近くにある、「湊屋藤助」とか「上善水如」の銘柄で知られる「白瀧酒造」まで歩いた。どちらもわたしの好きな酒である。工場見学やショールームとかで試飲ができると聞いたことがある。工場の正面まで廻ってみたが、土曜日曜はやってないらしい。残念である。さて、どうしょうか。駅を通り抜ける途中で見たポスターを思いだした。鮮やかな赤い橋のある公園、たしか湯沢中央公園と書いてあった . . . 本文を読む
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読んだ本 2014年3月

2014-04-02 | 雑読録
上毛高原駅を出て、すぐ左手にみなかみ町観光センターがあるのだがそこで「生大福」と再会した。以前、谷川温泉の宿の売店でばら売りを二個買って、車のなかで食べたのだが滅茶苦茶に美味しかった大福である。大きさはピンポン玉をひと回り小さくしたぐらいの冷凍大福である。生クリームを上品な餡でくるみ、さらさらした肌触りの極上の餅が包んでいる。ひと口食べれば、三味が一体となって口中に広がり、あまりのたまらない美味しさに嫣然と笑みが浮かんでしまう。この大福、大袈裟でなく究極至高の味といっていい . . . 本文を読む
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