温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

蝶々の・・・

2012-06-29 | 俳句、なぁーんちゃって
暑い日には水の流れをみると、ほっとする。気分だけではなく、きっと周囲の気温が実際に下がっているのだろう。大王わさび農場の山葵田の上に架けられている木製の橋を歩いているとき、綺麗な蝶々をみかけた。それほど大きい蝶ではない。思い切り遠くから飛んできたのだろうか、ゆっくりと羽を休めているようで、近寄っても逃げない。その、あまりにも鮮やかな色合いにしばし暑さを忘れて見とれてしまった . . . 本文を読む
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越前そばにハズレなし

2012-06-27 | 食べある記
越前そばの名店、「森六」である。明治四年創業というから、なんと百三十年を超える超老舗だ。暖簾をくぐって引き戸を開けて入ると、案外小体な店内で、いきなり大きめの丸テーブルがひとつ、座敷にも丸い大きな座卓がひとつ。それぞれが詰めれば七、八人ぐらいは座れそうだ。靴を脱ぐのも面倒なので丸テーブルに座った。壁にある三種類しかないシンプルなメニューをしばらくみつめてから、鼻から決めてある越前(おろし)そばを注文した。しばし待たされて、越前そばとお茶がわりのそば湯が運ばれてきた。(おっとぉー!)置かれた越前そばをまじまじみてしまう . . . 本文を読む
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続・平山温泉(2) 熊本・山鹿

2012-06-24 | 温泉エッセイ
本館の個室での夕食を終えて離れに戻ると、ほろ酔いでまた温泉をワンセットこなす。テラスで、煙草を吸いながら呑み直す。虫の啼く声だけが辺りを支配している。静かである。見上げる夜空は、とても雲の流れが早い。薄い雲、厚い雲が、群れをなして滑るように動いている。気がつくと、雲に隠れていた月が中天で輝いていた。満月・・・だ。なにか、なにものにも代えがたい貴重な時間が、いまわたしをすっぽりと包みこみ、そしてゆっくりと流れている。(平山温泉に泊って、本当に良かった・・・)そう心から思った . . . 本文を読む
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山葵田を・・・

2012-06-22 | 俳句、なぁーんちゃって
不思議である・・・。いつもどおりの風なのに、広大な山葵田(わさびだ)をわたっていく風はどこか違うように感じる。いつもどおりの自分と違う、今日は旅人だからかもしれない。あるいは、きりりと辛い山葵田を洗う清冽な水の流れのせいかもしれない . . . 本文を読む
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やっぱ、焼肉だよね

2012-06-20 | 食べある記
働き始めたころ、焼肉屋で昼食を食べたとか言っている先輩たちがうらやましくてしょうがなかった。当時のわたしの収入では高嶺の花だったのだ。やがて年月が経ち、赤坂のオフィスで何年か働いたときに焼肉屋がぐっと身近なものになった。赤坂は意外と焼肉屋が多いのである。だから、客集めの競争のため昼食時にはランチが手ごろな料金で食べられた。週一回はいっていたのではないだろうか . . . 本文を読む
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続・平山温泉(1) 熊本・山鹿

2012-06-17 | 温泉エッセイ
熊本城で昼餉をとると、山鹿方面に一般道で向かった。九州最後、締めの温泉として平山温泉に日帰り入浴ではいるつもりである。できれば前回と違うところを試したい。そのあとは近くのインターから高速に乗り、佐賀を抜けて福岡県で一泊する予定である。福岡では、とくに目当てがないので温泉抜きでビジネスホテルに部屋をとって天神あたりで呑むつもりだ。できるだけ本州に近寄りたいので小倉までいければ最高だ。平山温泉をぐるりと廻って、比較的新しい施設をみつけて車をとめる。日帰り料金を払い、浴室へ向かった . . . 本文を読む
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浄土みつめて

2012-06-15 | 俳句、なぁーんちゃって
吉永小百合が出てくるJR東日本のCMが割と好きである。近頃、流れている宮古の「浄土ヶ浜」のを観て、震災からかなり復興したのだとホットしている。小型船で「青の洞窟」から帰ってくるとき、船の廻りを群れ飛ぶカモメにえびせんだろうか投げ与えているシーンの表情がとてもいい。野生のカモメのなかにも、群れから離れているヤツもいて、それがどうかするととても人懐っこかったりする . . . 本文を読む
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こうかいぼうのらーめん

2012-06-13 | 食べある記
昼時を思い切りずらしたこんな時間でも並んでいる。深川で人気のラーメン店「こうかいぼう」だ。ラーメン通ならきっと知っているに違いない。すぐ隣も同じようなラーメン店なのだが行列はまるでできない。一度行ってみようと思ってから既に五年は経っている。わたしは、とにかくしつこい。一度こうと決めたら必ず実行するのだ。ただ、慌てず急がな い。忘れているようにみえても、忘れることはない。ただ、旨いか不味いかわからぬラーメンのために並ぶのはまっぴらご免である。昼に来るたび、長蛇の列ができている。しかし、行列はラーメンの味を決して保証はしない . . . 本文を読む
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妙高山、雪景色

2012-06-10 | ぶらり・フォト・エッセイ
妙高高原に登っていくと、道の両側には雪がうず高く積もっていた。休暇村妙高である。建物の裏側に廻ってみるとスキー場になっているところに、五月というのにまだたっぷりの雪が残っている。燕が冷えた空をナイフで切り裂くように飛翔していた。そういえば燕温泉とか赤倉温泉が近いことを思いだす。山の景色が素晴らしい。真ん中の山がたぶん越後富士の異名を持つ妙高山だろう。(そろそろ『雪形(ゆきがた)』が見えはじめているぞ・・・ . . . 本文を読む
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添いとげるのか

2012-06-08 | 俳句、なぁーんちゃって
酒田にある山居倉庫の佇まいには、なんともいえぬ、胸にグッとくる雰囲気がある。それには、強い日射し、烈風から倉庫たちを寡黙に守っている欅樹(けやきぎ)の存在が大きい。ただの倉庫の建物なのに、欅並木があるためか、いつまでも見飽きない。いつまでも心に残ってしまう風景である。 . . . 本文を読む
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