温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

読んだ本 2016年1月

2016-01-31 | 雑読録
ひとり乾杯して呑み始め、巡らした視線が左の壁を見て「えっ!」と固まった。ほーほっほほほぉー、なんとも懐かしいじゃないか(いかん、一瞬自我が崩壊した!)。山梨の「笹一酒造」のロゴマークのずいぶんと立派な寄贈額じゃないか。たしか、中央線各駅停車で大月駅から二つ目の「笹子駅」から徒歩六百メートル、十分とかからないところにある「笹一酒造」。ふた昔前くらいか、旅をし始めたころに初めて見学した酒造である。電車で行ったということは雪が降り始めていたころで、きっと甲府か石和に向かう旅の途中の時間潰しだったのだろう . . . 本文を読む
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たい焼き、老舗 VS 古本屋

2016-01-27 | 食べある記
「天然のたい焼き」という言葉をご存じだろうか。わたしはまったく知らなかった。たい焼きの「焼き型」には、一匹ずつの型と、複数匹を一遍に焼きあげる型の二種類あるそうだ。たい焼きの通人たちは前者で焼いたたい焼きを「天然もの」、後者を「養殖もの」などと区別して呼ぶらしい。天然と養殖は、焼き方の違いで皮の焼きあがりが異なり、したがって火の通り方によって味も違うという。わたしはたい焼きの通でも甘党でもないのだが、最近、どういうわけか立て続けにたい焼きを食べてしまった . . . 本文を読む
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佐原の町並みを歩く(1)

2016-01-24 | ぶらり・フォト・エッセイ
佐原の古い町並みまで、この道の駅から徒歩で十五分くらいだから駐車料金を浮かせるために歩くことにした。国道脇に広がる畑のなかの道を抜け、成田線の線路を渡る。ところで「佐原」という地名だがどうしてもつい「さはら」と読んでしまい、なかなか「さわら」とは読みにくかった。なんでも古代より香取神宮の祭典に使用する土器「浅原(さわら)」を造って納めていたことに由来するそうだ。香取神宮に続く香取街道に出たら右に曲がり信号を渡ればそろそろ町並みが始まりだした . . . 本文を読む
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みそ煮込みうどんと女将

2016-01-20 | 食べある記
関東を北から東に縫う日本最大級の河川、「利根川」は別名「坂東太郎」と呼ぶ。その名を冠した、茨城をメインに北関東一帯に展開しているファミレス「ばんどう太郎」は、店舗ごとに割烹着を着た<女将>がいて丁寧な接客をしてくれると聞いた。短期で異動して店舗が変わってしまう店長とは違い、地元の女性や主婦を女将に任命するので長期な接客が見込める。なんでもノートに客の似顔絵や名前・特徴、食べる物や飲み物の好みをいちいち書き記しておくなどと緻密な努力をしているらしい。これが当たり、他のファミレスより単価が高いにもかかわらず繁盛しているという . . . 本文を読む
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犬吠埼温泉(3) 千葉・銚子

2016-01-17 | 温泉エッセイ
夕食はわたしの苦手な部屋食であった。酒のほうが進みだすと、ついつい出された料理をおつまみ程度にしか食べなくなる。「お口に合わなかったでしょうか」とかなどと言われて言い訳を考えるのも面倒なのだ。その点、適当に切り上げて腰をあげられる食事処のほうが気楽である。今宵は酒を多少加減して食に力を入れなければなるまい。前菜は姫栄螺蒸し煮、子持若布、蟹煮凍り、烏賊塩辛、鴨福砂焼、牛肉八幡巻である。造里は鰤、鮪、鯛、烏賊で、いかにも熱燗にぴったり合いそうだ . . . 本文を読む
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成田で浅酌

2016-01-13 | 食べある記
(店名は親しみがあるが、ちょっとなんとなく入りづらい店だな・・・)ようやく今日、延び延びになっていた成田の新勝寺に出張ってきて、飼い猫「海」の病気快癒のお礼参りができたのである。参詣をすませると前にいった店で浅酌でもしようかと暖簾をくぐったところ、予約客で満席だとすげなく断られた。申し訳ありませんが本日は予約客のみの営業とか貼り紙しとけよ。こちとら言わないが遠くから来たんだ、ちったあ近江商人を見習え、と思わず悪態をつきたくなる . . . 本文を読む
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犬吠埼温泉(2) 千葉・銚子

2016-01-10 | 温泉エッセイ
犬吠埼の丘から、海側へ急斜面の短い坂を下るとそこに宿があった。正面右手の壁を見て「ぎょうけい館」は「暁鶏館」だと知った。暁鶏・・・夜明けを告げる鶏・・・と書くのか。古い名前でわかるように、創業は明治七年(1874年)というから百四十年を超す老舗旅館である。東向きの全室オーシャンビューのため、初日の出の元日には予約がとりにくいらしい。時計をみると、いつものようにチェックイン時間のすこし前の到着である。「日の入りを観るツァーがありますが、どうなさいますか」宿のマイクロバスでご案内します、素晴らしい夕陽ですよというので、つい申し込んでしまった . . . 本文を読む
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横濱蕎麦事情(2)

2016-01-06 | 食べある記
笑われるかもしれないが、蕎麦好きが嵩じて蕎麦職人になろうと思ったことがある。浅草に蕎麦道場をやっている蕎麦屋があり数カ月で習得できると聞いて、まずは食べにいってみたら習うほどの蕎麦ではない。それに費用もかなり高かった。やはり仕事を辞めて、長野の須坂にある蕎麦屋に長期間弟子入りしようか。そう真剣に考えたのだが、結局その道に進むことはかなわなかった。冒頭に「訳あって」と書いたのがこれである。横浜の蕎麦屋だが、もう一軒行ってみることにした . . . 本文を読む
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犬吠埼温泉(1) 千葉・銚子

2016-01-03 | 温泉エッセイ
寝床を出ると、半纏を着てカメラ、タオル、煙草など一式を持って一階に降り、フロント前のガラス扉を開けて外に出た。目の前には漆黒の太平洋が広がっている。太古より、永遠の繰り返し。夕方になれば陽は沈み、また朝がくれば陽は昇る。「薄明(はくめい)」といって、地平線や水平線から太陽が昇る前から、大気に浮遊する塵に無数の光が散乱して明るくなりはじめる . . . 本文を読む
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謹賀新年 2016年

2016-01-01 | つぶやき
あけましておめでとうございます。謹んで皆さまのご健康とご多幸をお祈りいたします。昨年はおかげさまで、1,000,000アクセス(累積)を突破することができました。誠にありがとうございました。今年もなにとぞご愛顧のほどよろしくお願い申しあげます . . . 本文を読む
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