温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

美瑛の女(ひと)

2011-07-31 | ぶらり・フォト・エッセイ
富良野から旭川方面に国道で向かう。「おっ、ぜるぶの丘だ・・・」ということは、ちょっと行き過ぎである。ここのすぐ手前の路を左折である。ここのぜるぶの丘も見どころのひとつだが、今回はパスだ。空き地でUターンして戻ると、右折して丘陵地へはいっていく。すこし走って、まず「ケンとメリーの樹」。1976年、スカイラインという車のコマーシャルにこのポプラのある場所が使われた。スカイラインのファンならこのころの型式を「ケンメリのスカG」と言って区別するのだ。正面にみえる大雪山連峰には、まだ活火山もある。その山は十勝岳で、桜島と同じ火山ランク。わたしは、いちどその轟き渡る噴火音を実際に聞いたこともあるのだ . . . 本文を読む
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森のカレー 北海道・富良野

2011-07-27 | 食べある記
「ライスカレーとカレーライスは、いったいどこがちがうンですか」「そんなこともお前知らないのかこのバカ。ライスカレーっていったらこんなものじゃなく、最初からめしの上にカレーがデレッとかかってて、福神漬けとラッキョウがついてて、スプーンは水のコップにつっ立って出てきて、ジャガイモ、人参がゴテゴテ入ってて、グリンピースが上に三つある。必ず三つだ。これはキメだ。それで、少し置いとくと上に膜がはって」喫茶「森の時計」で頼んだ<森のカレー>は、いかにもそのライスカレーの雰囲気であった。 . . . 本文を読む
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ファーム富田(2) 北海道・富良野 

2011-07-24 | ぶらり・フォト・エッセイ
お目当てのラベンダーが駄目でも、ここファーム富田では他の花も楽しめるのだ。それにしても園内は寂しすぎるほど空いている。なんとなく、初めてここを訪れたときを思いだしてしまう。(あれっ! なんだ、ラベンダー咲いているじゃないか!)でも、あんなところにラベンダー畑があったっけか。行ってみよう。近づくにつれて、ラベンダーでないことがわかる。ラベンダー・・・か、とカン違いしてしまったが、これは「サルビア・フランテンシス」という名前の花であった。どこか西洋料理みたいな、外人の名前みたいな花である . . . 本文を読む
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ファーム富田(1) 北海道・富良野

2011-07-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
富良野といえば、ラベンダーで有名な「ファーム富田」に寄らずには帰れない。この農園、なんといっても入場料をまったくとらないところが、凄いし嬉しい。いつもの駐車場に車を止めたが、思いのほかガラガラに空いている。やはり、福島の原発事故で外国客が激減しているのかもしれない。この前に来た時は中国と韓国の客人が観光バス何台もで大挙押し寄せていたのを覚えている。あいにく、ラベンダーはまだちょっとばかり早かった。早い時には六月下旬ぐらいから充分に楽しめるのだから、中旬でも一分咲きか二分咲きでもと秘かに期待していたのだが、これはちょっと無理である。香りだけ、楽しむしかないか。屈みこんで、指で鼻先に持ってくると、花こそないけれどもう立派なラベンダーの香りがくすぐってくれた . . . 本文を読む
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新富良野プリンスの、てるてる

2011-07-17 | ぶらり・フォト・エッセイ
部屋の中をざっと片付けて、さて出発だ。「忘れ物は・・・」ベッドの上、テーブルの上などあちこちを指差して確認する。「なし!」バスルーム、クローゼットも開けて確認。よし。荷物を持って部屋を出て、三歩いったところで踵を返し部屋に引き返す。「いけねぇ。あれを連れていかないと!」 テーブルの上に置いてある、てるてる坊主を大事にポケットにしまう。きっとホテルの部屋係りのひとがつくったのであろうが、布製なのだが折り方に秘密があるのかきっちりとテーブルの上に立って、小首を傾げて空を見上げているてるてる坊主なのだ . . . 本文を読む
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五島軒のイギリスカレー

2011-07-13 | 食べある記
函館で、昼食になにを食べようかと悩んだことはまずない。昼だったら五島軒のカレーと迷わずに決めているからだ。せっかくなので、いつも旧館の入り口のほうから店にはいる。この本店旧館の建物は北海道初の登録有形文化財である。創業は明治十二年(1879年)だから、もう百三十年を超える老舗レストランである。屋号は初代料理長だった五島英吉からとったものだ。ここからは函館のメインの観光地はすこぶる近い . . . 本文を読む
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ニングルテラス

2011-07-10 | ぶらり・フォト・エッセイ
前回ここを訪れたときは、昼下がりで、木洩れ陽があふれていた。ニングルテラスにいくなら夜もまたいいようだ。昼の正午から午後九時まで営業しているのだ。(やっぱり、カップルが多いな・・・・・・)カップルの次には若い家族連れが多い。幻想的である。わたしは、ドラマ「北の国から ‘98時代」でこのニングルテラスを知った。「森の時計」などの他の施設同様、ここも倉本總のプロデュースである。キャンドルを売っている「森のろうそく屋」で、雪子おばさん(竹下景子)が働いているシーンがあり、「富良野にはこんな場所があるんだ」と強く印象に残っている。森の木々のあいだに板張りの回廊をめぐらして、途中途中に、ログハウスのいろいろな店舗が点在している。ニングルとは、北海道の森に昔から住むといわれる身体の小さな妖精のことらしい . . . 本文を読む
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読んだ本 2011年6月

2011-07-06 | 雑読録
先月の六月、久しぶりに北海道へ行ってきた。往復とも大間・函館間のフェリーを利用、走行距離は約三千二百キロ。最終日には、青森県の三沢駅近くの宿から自宅のある神奈川県の横浜まで一気走りの七百四十キロ。ほぼ走りっぱなし。これはちょっとばかしきつかった。朝、宿の朝食を食べてすぐの七時半に出発、自宅到着はまだ明るい午後六時。夜八時ごろ到着と予定を大目にみていたが、平日なので地震の災害復旧など工事による車線規制はあちこちあったが、渋滞はなかったのが幸いした . . . 本文を読む
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Soh’s Bar

2011-07-03 | ぶらり・フォト・エッセイ
森のなかにひっそり佇むバー・・・。森のなかに瀟洒な喫茶店が突然現れただけでもアッと驚くのに、石造りの立派なバーが出現するわけだからまさに驚天動地である。北海道の富良野にある新富良野プリンスホテルの敷地にある森のなかで、いわゆるホテルのバーだ。ホテルのバーといえば、たいていは建物の最上階などにあって、眼下に広がる街の夜景をみながら飲むといったイメージだが、ここは明るいホテルの建物をいったん出て、暗い森のなかをてくてくと歩いていかねばならない。やっと辿りついて、「あいにくいっぱいでございます、ハイ」などという事態になったらかなわない。だからこのバー、予約制となっているのも腑に落ちる . . . 本文を読む
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