温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

静岡割りで、静岡おでん(1)

2011-11-30 | 食べある記
ここは静岡の繁華街にある、おでん横丁である。午後五時を過ぎれば、すっかり陽も落ちて赤い提灯が恋しくなる季節である。ビール会社のコマーシャルで、このなかの一軒が使われてから「静岡おでん」の知名度が全国区になり、とくに金曜土曜の週末は観光客で大繁盛するようになったのだ。静岡おでん・・・は、わたしも早くからその存在を知っていたし機会もいっぱいあったのだが、食べるのは今日が初めてである。ちなみに地元では静岡は「しずおか」ではなく「しぞーか」と発音するそうだ。だから「しぞーかわりで、しぞーかおでん」となる。どうせまだわたしの東海道歩きは続くので、一軒くらい静岡になじみの店があってもいい . . . 本文を読む
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札幌、速足観光(3)

2011-11-27 | ぶらり・フォト・エッセイ
旅モードに自分がなると、身体の奥底から活力が溢れてくるのがわかる。足どりも軽くなる。眼に映る風景と耳にはいってくる土地の言葉や騒音に、心を鷲掴みにされているせいか不思議と時間通りに腹が減らない。喉の渇きもふだんほどではなくなってしまう。だが、もう少ししたら職場に戻らなくてはならない。仕事モードから旅モードへの切り替えは「パチッ」と指をならすくらい瞬時に行われるのだが、逆に旅から仕事へのモード変更は大型船を回頭させるように時間を要する。どこかしら、いやいやなのかもしれない。となれば、腹になにか詰め込んでおいたほうがいい . . . 本文を読む
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札幌、速足観光(2)

2011-11-23 | ぶらり・フォト・エッセイ
ポプラ並木から戻りながら、地図を取り出し検討する。(次はどこへ行くか・・・な)うむ、旧道庁に行ってみよう。そこから大通り公園、狸小路というコースがよさそうだ。札幌駅近くのガードを南下すれば、旧道庁に、さらに南下すれば大通公園にぶつかるようである。簡単で迷うこともなさそうだ。「旧道庁」・・・正式にいうと「北海道庁旧本庁舎」である。明治21年(1888年)に建築された、アメリカ風ネオ・バロック様式、明治期を代表する建物で、地元では「赤れんが」の愛称で親しまれているという。内部は公開されているそうだが、今回は時間がないので割愛する . . . 本文を読む
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札幌、速足観光(1)

2011-11-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
わたしにとって初めての札幌出張・・・ということで関係者のみんなが特別な計らいを考えてくれた。長めに昼休みをとってもらってかまわない。業務連絡の電話がもし東京からかかったら銀行へ行っていると答えておくからといってくれる。つまり、短時間だが観光してこいということだ。初めての北海道、と勘違いしているのかもしれないが、ここはありがたく受けることにした。長め・・・とは、昼休み一時間にもう一時間を足して、勝手に二時間と勘定する . . . 本文を読む
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東海道五十三次(15)

2011-11-16 | 街道を歩く
「あのぉ・・・すいません」大井川を渡ってしばらく歩いていると、前方から来た自転車がわたしの前を塞ぐように止めて話しかけてきた。キャップの下の顔がよく陽に焼けた中年男性である。「旧東海道って、この道でいいんでしょうか」「いえ、ここではなく、旧東海道はもっと下流方向だと思いますが」「そうですか。でも、この道をいけば東京まで行けるでしょうか」おや、この人も東海道を逆方向から旅しているのだろうか。ちょっと興味が湧く。聞けば岡山から東京まで、ママチャリで制覇する途中だそうである。そりゃまた凄い。同好の士か、とちょいと嬉しくなりこちらも日本橋から京都まで東海道を歩いている途中だ、と明かす . . . 本文を読む
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札幌の紅葉風景

2011-11-13 | ぶらり・フォト・エッセイ
首都圏の紅葉はまだ早い。十月末であるが、北海道はさすがに北の大地だ・・・青函トンネルを出たところから線路沿いで紅葉を、車窓からだがたっぷりと観賞できた。札幌の北大の広大なキャンパスを歩いてみる。入り口のところの樹も紅葉がすばらしい。歴史を感じさせる雰囲気の建物のそばの樹も見事に紅葉していた。その建物を廻りこむと、その壁には・・・。蔦紅葉(つたもみじ)である . . . 本文を読む
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すすきのの、かすそば

2011-11-09 | 食べある記
すすきので、二軒呑み歩いて外に出ると、夜の札幌はさすがに寒い。大袈裟かな・・・と思いながら持ってきたコートとマフラーが完全に役に立った。もう、たっぷり酔ったので宿に帰って寝たいところだったのに、もう一軒行こうと上司が言う。今朝は三時半に起き、東京発六時二十八分の新幹線・特急・特急と乗り継いで夕方に着いた。アルコールがもたらす眠気が強くわたしを襲う。しかし五分も歩けばホテルに着く。東京から横浜に帰るなら電車での乗り過ごしが心配だが、それもないのだ。つきあうことにした。「いいですよ、いきましょう . . . 本文を読む
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ラビスタ函館ベイ (2)

2011-11-06 | ぶらり・フォト・エッセイ
では、せっかくだ。目の前にある金森倉庫でも歩いてみるか。金森赤レンガ倉庫は、明治時代に長崎からやってきた渡邊熊四朗が金森洋物店を開業したところから歴史は始まる。熊四朗の生まれは大分県の豊後竹田というからずいぶんと遠くに来たものだ。屋号を森屋とし、商標は「森」の字に曲尺(かなしゃく)のような直角な線をつけた。倉庫に描かれている商標がこれである。主な施設を簡単に紹介すると、「金森洋物館」はアンティークなど輸入雑貨を扱うショップ、函館ヒストリープラザはビヤホールと函館浪漫館など、ベイ函館はイベントホールとレストランなど、金森ホールはコンサート、結婚式、パーティなどの用途に使われている . . . 本文を読む
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読んだ本 2011年10月

2011-11-02 | 雑読録
先週、札幌に出張してきた。突然に決まったのである。それは九月の下旬のこと。非常に大きな雨台風15号が9月21日(水)、進路の各地に甚大な被害をもたらしながら首都圏に近づいていた。会社は震災なみの帰宅困難者発生が予想されるため、午後一番で、遠距離から通勤しているスタッフを早めに帰すことを決めた。横浜は西から向かってきている台風の通り道のため、わたしも急いで仕事を切り上げていると上役が微笑しながら近づいてきて、 「悪いが、近々一緒に北海道に出張してもらいたいのだが・・・ . . . 本文を読む
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