温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

「関」のふく天丼、「門」の焼きカレー

2012-09-30 | 食べある記
関門海峡を挟んだ両側の街で、メシを食った。まずは下関での昼メシだ。レイによって、横浜から一気呵成で下関に到着。突っ走ること十六時間、仮眠が二回の二、三時間といったところだから、お決まりのヘロヘロ状態である。でも、今回の腹具合は意外とまあまあ、だいたい普通に食べられそうだった。唐戸市場に行くと、なんとまたも休業日。昼メシを予定していた二階の食堂も真っ暗であった。市場のなかのどでかいフクが「アンタ相変わらず間が悪いね」と言っているようだった . . . 本文を読む
コメント

記憶の湖(うみ)

2012-09-28 | 俳句、なぁーんちゃって
頭のどこかに記憶の湖があって、水中に無数の、大きさの違う想い出のふんわりとした丸い球が毬藻のようにゆらゆらと浮遊している。どうかすると水面(みなも)にさざなみがたって、ぽかりと浮かびあがる。嬉しいことに、浮かびあがるのはなぜか楽しかったことばかりだ。思わず顔をほころばすようなこととか、胸が温かくなるようなあれやこれやである . . . 本文を読む
コメント

酒田の街をぶらり

2012-09-26 | ぶらり・フォト・エッセイ
酒田には、元禄二年六月十三日 (1689年7月29日) に松尾芭蕉翁が奥の細道で訪れ句を詠んでいる。ではわたしも一句を、とはいかないのでせめて街を限られた時間だが歩くことにした。映画は洋画しか観ないのだが、邦画の「おくりびと」はなかなかいい映画だった。「おくりびと」のロケ地は山形の酒田、鶴岡、遊佐、上山である。もともと酒田と鶴岡は、誘致するほど映画やドラマのためのロケ地がたくさんあるのだ . . . 本文を読む
コメント

門司港驛、しばしの別れ

2012-09-23 | ぶらり・フォト・エッセイ
(おぉ! なんと今日は噴水が出ているぞ)前回に来た時には、何度か驛に行ったのだが一度も噴水は見られなかった・・・。この門司港驛は「門司港レトロ」の象徴的建造物であり、大正三年(1914年)築、国の重要文化財であるが、さすがに老朽化は止められない。古いが誠に美しい、ネオルネサンス様式の木造二階建ての門司港驛が、もうすぐ観られなくなる。完全な姿が観られるのはあと数日の9月28日までで、翌日の土曜日の29日から、約五年半という長い改修工事に入ってしまうからだ。 . . . 本文を読む
コメント

提灯に・・・

2012-09-21 | 俳句、なぁーんちゃって
秋の虫が鳴き始めると、ぐっと夜の帳がおりる時間が早くなる。そうなると、提灯の赤い色がぐぐっと胸に迫ってくる。焼鳥の匂いや、おでんやら煮込みの匂いが路地にたちこめて、後ろ髪をぐっと引っ掴むのだ。今日は疲れたしなあ、厭なことがあったしなあ、いいことあったしなあ、暑かったからなあ、寒かったからなあ・・・などと誰も責めないのに言い訳が浮かぶ。よしっ、軽くいくか、軽~くな . . . 本文を読む
コメント

久村の酒場(2)

2012-09-19 | 食べある記
ピザはそれほど大きくなく、一人前でもの足りないほどだからわたしには一品としてちょうどいい。生地もそれなりの弾力で、上に載ったチーズもなかなかいい味をしている。早めに危険な日本酒に切り替えたが、ホテルまでは五分とかからない。乗り過ごしの心配はまるでないからまあいいだろう。二杯目の日本酒「鯉川亀治好日」と、ここはやっぱり海鮮系も欲しいところなので岩ガキを注文した . . . 本文を読む
コメント

久村の酒場(1)

2012-09-16 | 食べある記
(よし、店はもうやっているようだ・・・)暖簾がかかっていて提灯も灯っている。日枝神社門前通りの久村の酒場である。同じ棟続きが酒屋になっている。ずっと一度行きたいと熱望していた酒場だ。歴史のありそうな佇まいだがそれもそのはずで、創業は慶応三年というから大政奉還の年である。現在の主人は六代目を数える。五時半ぴったりに、ちょっと胸をときめかせながら店に入った。入り口は狭かったが奥行きのある酒場である . . . 本文を読む
コメント

海の青

2012-09-14 | 俳句、なぁーんちゃって
同じ酒を呑むのでも、その器によって、気分がすごく変わる。ビール会社の名前が入ったコップで呑むのと、切子硝子のグラスで呑むのとでは、まったく同じ酒でもまったく味が違うように思える。たまには、いい杯で呑むのもいいものである。呑んでいる、その時間の流れさえ変わってきて、砂時計からきらきらと落ちる光る砂粒のような時の流れを味わえる . . . 本文を読む
コメント

酒田、相馬楼

2012-09-12 | ぶらり・フォト・エッセイ
鶴岡でラーメンを食べると、高速を使わなくても予定の時間に間に合いそうなので一般道で酒田に向かった。走っている途中で、メロン園をいくつもみかけて「この辺ではメロンもとれるのか」と、ちょっとびっくりする。「相馬楼」の駐車場に予定時刻の三十分前に車を入れることができた。すぐ手前の信号で止まったときに、間口がやけに広い妙な建物が右手にあり、よく見ると今夜の目的の酒場だったので探す手間がはぶけた。急いだのは相馬楼では毎日午後の二時から舞妓さんの踊りがあるのだ . . . 本文を読む
コメント

玉原ラベンダーパーク(2)

2012-09-09 | ぶらり・フォト・エッセイ
ラベンダー畑が続くゆるやかな坂を登って行く。登るほどにどんどん香りが強くなってくる。とてもたまらなくいい匂いである。ラベンダーには鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があり主にポプリやハーブティー、アロマセラピー、そして観賞用などに利用されるが、葉のみならず花も食用とされる。花は紫色が最もポピュラーである。ちなみに、ラベンダー色とは薄紫色を意味する。富良野のような平地と違って、高原だから風が強いのだろうラベンダーが一部なぎ倒されたようになっている . . . 本文を読む
コメント