クリスマスの先週、夜の街はひとでごったがえしていた。忘年会だの歓送迎会だのクリスマスパーティだので、呑む店はみんな予約でいっぱいだった。おじさんたちの定番である居酒屋「養老の滝」でさえ、本日や予約がいっぱいでと断られたのにはびっくりした。その日は呑み屋難民となって、街をだいぶ放浪させられてしまった。わたしの働く業界ではまったく実感できないが、もしかしたら社会全体ではすこしづつ景気が戻りつつあるのかもしれない
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長崎市の南山手の高台に「グラバー園」があり、こちらも龍馬人気で来園者が大幅に増えたそうだ。港には外国の大型客船がはいっていて、その向こうには稲佐山がみえる。 明治維新の影の黒幕ともいわれているグラバーだ。この邸で夜な夜な大儲けをする商談やら日本をひっくり返すような密談をしていたのだろう。堅苦しい歴史の話はさておき、グラバー園には二か所ハートストーンが埋め込まれていて、それを見つけ出し触ると、恋が成就するとかなにかいいことがあるとかいう . . . 本文を読む
厳選吟味した素材に、手間を掛けた塩加減と熟成だけで、この極上をはるかに超えた美味が生まれるとのことだが、とうてい信じられない。店内を見回せば子どもが多いのだが、わたしだったら間違ってもこの店でこのサーモンだけは食べさせたくはない。この味知ったら人生が狂う。稼ぎのない未成年者禁止の危険なドンブリ指定、禁断のサーモンだ。味を覚えた子どもが、目の玉が飛び出る勘定をとられる東京銀座の寿司屋で「母ちゃ、このサーモン旨くねっし!」と、ひと噛みでほうりだす光景が目に浮かぶ . . . 本文を読む
長崎土産には、やっぱりカステラを買うことにした。だいたいカステラを貰って喜ばず、迷惑がるようなセレブはわたしのまわりにはいない。前に来た時に買った松翁軒(しょうおうけん)のカステラの評判が非常に良かったので、またそこで買おうと思う。松翁軒は創業三百年を超える老舗である。ただ、場所がわからない。記憶では眼鏡橋の近くだった。眼鏡橋のところにいつも屋台を出している、名物のアイスクリーム屋がある . . . 本文を読む
山梨県側から富士山を巻くように車を走らせる。上九一色村の森林を貫く道の両側は、ドキッとするような一面の雪景色だった。「白糸の滝」は、国の名勝及び天然記念物に指定されている。ここを訪れるのは、なんと四半世紀ぶりである。車をとめた駐車場の料金が三百円だったが、うっすらと下の五百円という文字が読み取れて、観光客が減っているので値下げしたのだろうか。土産物の売店が立ち並ぶ傍にある階段を降りていく。下に降りると、滝から目に見えないほどの微細な大量の飛沫が飛散していて、あたり一帯の温度を下げていた
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目を覚ますと、すこしだけ開けておいたカーテンの隙間から朝が微かに部屋のなかに訪れていた。勢いをつけて起きると、カーテンを思い切り引いた。おぉ、今日もいい天気である。旅先では天気がいいほうがまったくもって気分はいい。それにしても、昨日は夜景を見ながらの酒盛り・・・なんともリッチな一晩だった。(プアーな夕食だったけど)まずは朝風呂にいって、軽い二日酔いを洗い流して気分さっぱりするとしよう . . . 本文を読む
道真は梅がことのほか好きだったという。ちなみにこの天満宮のお神酒は梅酒だ。飛梅(とびうめ)は、太宰府天満宮の神木として知られる梅の木であるその梅は、道真のあとを慕って京の都から一夜にして飛んできたという。白梅で樹齢千年を超え、太宰府天満宮に植えられた梅のなかではいちばん先に咲き始めるとされている。梅つながりではないが、この大宰府天満宮の名物だが梅ヶ枝餅という
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さて、今日は一万円以下の格安料金、B&Bであるから、夕飯はない。このホテルでの夕飯はさすがにわたしの財布には厳しい。ましてやこの時間から高い入場料を払って、ハウステンボスで食事などそんなとんでもない贅沢はできない。佐世保駅に戻るように来るまで三十分も走れば食事できる手頃な店がみつかるだろうが、それだと、今アルコールの摂取は厳禁だし、食事中でもそうなる。いっそ、この素晴らしい景色を観ながら、呑んでしまうか . . . 本文を読む
またわたしの勤め先には人事異動の季節がやってきた。今回は大掛かりな異動で、なかに青天の霹靂ともいえる異動が含まれていて、余波はわたしにもいずれ影響しそうである。おかげで12月のスケジュールに毎週、歓送迎会が組み込まれてしまい残念ながらちょっと気楽に出かけられそうにない。歓迎会をするひとのなかには、子どもが5歳のころから異動が始まり延々と単身赴任を18年(すごい!)も続けているツワモノもいるのだ。いずれにしても年の瀬の異動は厳しいし慌しい . . . 本文を読む