温泉クンの旅日記

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北アルプスの山岳リゾート(2)

2023-01-22 | 温泉エッセイ
  <北アルプスの山岳リゾート(2)>

 部屋の電気ポットで湯を沸かし、ゆっくりお茶を飲んで一服する。(もちろん煙草は無しで)

 

 安曇野駅では送迎マイクロバスに一番乗りして、“一番降り”できる席を素早く確保した。

 

 その甲斐あって、ホテルに到着するとフロントに一番でたどりついた。ワクチン接種(5回)の証明書と身分証明書を呈示して、チェックイン手続きに入る。
 ベースとなる宿泊料金は12,600円である。そこから宿泊割引(信州割)5,000円と、ポイント1,600円で差引、ここで支払った料金は6,000円だ。
 代わりに受取ったのが、カードキーとホテルの各種案内、お土産に使える観光クーポン(紙)3,000円と交通クーポン(紙)1,000円である。いずれの紙クーポンも有効期限は明日だ。(交通クーポンのほうは早い者勝ち、なくなり次第終了らしい)
 ということで、紙クーポンを引けば実質の料金は2,000円! この”信州割”と“喫煙所あり“が、いつか行こうと長年ためらっていたわたしの背中をドンと押したっていうわけ。

(そうだ、今のうちにお土産を入手してしまおうか・・・)
 帰りに松本駅で買えばいいさ、などと悠長に考えていると痛い目にあう。一階に降り、ロビー横の売り場で、3点で2,800円の土産を購入した。お釣りはでないが、これは良しとする。買い物をしていると、団体バスが着いたのか、中国語らしい言葉を話すスーツケースを引いた大勢の客が横を通っていく。待てよ、たしか中国はまだコロナで渡航制限があるはずだから、台湾からの観光客かもしれない。

 時間がきて、そろそろ夕食会場に向かうことにした。海外客が多いので食事会場に部屋着はご法度、面倒だが着替えていかねばならない。
 会場は「和食処 花いずみ」、ということは“和食”だ。座敷の席に通された。
「旬彩会席」と名付けられた献立で、食前酒は柚子酒、前菜は旬彩盛合せである。

 

 日本酒もいいが、温泉で身体も温かいので鹿児島の芋焼酎の水割りを注文した。椀物は牡蠣真丈と冬菇(どんこ)椎茸、造里は、信州サーモンと他二種とあった。

 

 続いて、蓋物の鯛蕪蒸し 銀餡。

 

 焼物は、大町産岩魚柚子味噌焼。

 

 見える範囲の座敷の席もいっぱいになってきた。アンビエント安曇野には、197室あるホテル棟2棟の他に、温泉付きコテージも31棟あるので、その客もいるのかもしれない。
 近くの席に座った女性二人客が、膝掛けをリクエストしていた。たしかに、足元が冷える食事会場である。わたしも足裏が冷たくなってきた。厚めの靴下で来ればよかったな。

 火を使う、強肴の牛肉しゃぶしゃぶ。これで、少しは暖かくなりそうだ。

 

 揚物は、鰤、海老芋揚げ出汁。これも少しは温まる。

 

 卓の間を泳ぐように、いかにも気が効くふうな男性の仲居(?)がするすると寄ってきた。
 そして、なんと、わたしの焼酎の水割りのグラスをただの“冷水”と間違えて、ドバドバ水を注ぎやがった。
「あっ!」
 この野郎、なにをしやがる!
 思わず睨みつけると、さすがに気がついたようで、オロオロ状態に豹変して謝りだした。どうせ二杯目は殆ど呑みきっていたので、悪気なかったことだし「いいよ、いいから」と快く赦しちゃう。でも、でもね、酒呑みとしては・・・かなり赦しがたい感じ。

 最後の食事は「安曇野米に香物、信州合せ味噌汁」だが、追加料金で変更が可能といわれて、信州にきたならやっぱり蕎麦でしょうとばかり変更してもらった。
 ・500円を足すと、信州冷蕎麦と香物
 ・700円を足すと、信州サーモンいくら(鱒子)ごはん、香物、味噌汁
 ・1000円を足すと、岩魚釜飯、香物、味噌汁

 

 蕎麦の量がもの足りなかったので、水菓子の果物ゼリー掛けにも珍しく手が出てしまった。

 

 帰りに大浴場に寄ったら、入口にスリッパが大量に散乱しているのを見て入浴をあきらめた。

  ― 続く ―


   →「北アルプスの山岳リゾート(1)」の記事はこちら


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