温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

読んだ本 2019年8月と9月

2019-09-29 | 雑読録
気にいった靴(ウォーキングシューズ)はいつも履きつぶしてしまうほうだ。靴がへたれてくるとそろそろ次を探すかと、御徒町に出掛けて安い靴屋を何軒も物色する。たまにジャケットの場合もある。(蓮玉庵にいってぬる燗で蕎麦でもたぐるか・・・」朝早くから一服もせずに歩きまわったが、これはという手ごろなモノがみつからず昼時になってしまった。しかしあそこだと煙草はなしだ。そうだ。前から気になっていたあの店に行ってみるか。上野には創業七十年の老舗「たる松」が二店舗あり、ガード下の本店のほうは何度か訪れているのだがこちらは初めてである . . . 本文を読む
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石和温泉(3)山梨・笛吹

2019-09-22 | 温泉エッセイ
早朝である。内風呂「大岩風呂 信玄」は、喉に良さそうなもうもうたる湯気に包まれていた。「ほぉー、こっちは岩風呂なんだ!」到着日の前日に入った風呂は深夜の午前一時で終わり、二時間の清掃時間を掛けて、午前三時から男女の風呂が入れ替わる。身体がまだ目覚め切れていないから、入浴前のルーティンである掛け湯を朝は入念に浴びる。朝の血圧の乱高下から身体を若干でも守り防ぐためである。脱衣所で、冷水を紙コップで一杯飲むのも朝の入浴前の習慣だ . . . 本文を読む
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石和温泉(2)山梨・笛吹

2019-09-15 | 温泉エッセイ
今やすっかり廃れた感がある慰安旅行だが、恒例行事だったころの行き先のひとつによく選ばれるのが石和温泉だった。他には熱海、越後湯沢、伊香保、草津など比較的交通の便がいいところが多かった。わたしもたしか二度ほど石和にきたと思うが、宿も温泉もまるで記憶にない。開湯が奈良時代とも鎌倉時代ともいわれる草津温泉、同じく奈良時代の開湯の熱海温泉。それに比べ、ブドウの果樹園から湧出したという石和温泉は、ついこの間の昭和三十六年(1961年)開湯という、温泉としては青二才までいかないひよっ子の歴史しかない . . . 本文を読む
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石和温泉(1)山梨・笛吹

2019-09-08 | 温泉エッセイ
「ホテルふじ」に到着した大型送迎バスから降りる客は、恥かしながらわたし独りだった。「当ホテルのチェックインは午後三時になっております・・・」早すぎるのはわかっているので、記帳を済ませたわたしは顔をあげると、支配人然とした貫録たっぷりの年配フロントマンに頷いた。「・・・ですが、お客様の部屋は用意が整っておりますのですぐにご案内できます」そう言いながら、貫録フロントマンが片頬に笑みを浮かべウィンクした(ような気がする) . . . 本文を読む
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横濱橋界隈、酔來軒のいかパッチン

2019-09-01 | 食べある記
思い切りランチタイムを過ぎた時刻を選んだせいだろう、見事に空いている。焼酎の水割りを頼み、貼り出されたメニューをゆっくり点検する。もちろん目当てはある。この店の一品料理「いかパッチン」だ。充分の間をとってから注文した。いかパッチン・・・とはいかにも奇抜なネーミングだが、熱烈なイカ好きでなくても酒呑みならついつい心惹かれてしまうだろう。わたしがまさにそうだった。そそられたのだ。(来た・・・) . . . 本文を読む
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