新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星について…比肩・劫財(敗財)

2020年03月25日 | 四柱・その他
変通星は全部で10(11)個あります。
(偏グループ)・・・比肩・食神・偏財・偏官・偏印。
(正グループ)・・・劫財(敗財)・傷官・正財・正官・印綬。
劫財と敗財との違いは、日干が陰干の場合は劫財、陽干の場合は敗財となります。

◎ 比肩・・・自我が強く、生一本の性格。良い面では自分の意思を貫くことができ、ブレ難い。悪い面が出ると、人間関係が下手で、人との関係に紙一枚入れる。
比肩には分離という意味があり、一つの段階が終わり新しい生き方の出発の様な意味もある。
命式本体に比肩が強い方は故郷を離れて新天地で開拓という意味も出てくる。
また、この世が終わると、あの世の出発という様な意味もある。
サラリーマン等は、比肩が休囚する年に、リストラになる場合も多い。(休囚=死墓絶)
命式を見る場合は、命式全体を看る必要がありますが・・・、部分的な看方(部分推命)では、比肩 墓の時に、家族の中のお年寄りが亡くなったり入院したりする場合もあります。
墓は「墓庫」といって、入れ物という意味もあります。
その墓(入れ物)の蓋を開く鍵が「冲」ですので、墓を冲する冠帯(蓋)が来た年は、入れ物の蓋が開きやすい年ともいえます。
そして、入れ物には様々なものがあります。
お金を入れるのは金庫、病人を入れるのは病室、罪人を入れるのは牢屋、死人を入れるのはお墓。
どんな入れ物が開くかは、命式全体や、年齢等を見ながら判断する場合が必要です。
また、比肩に付く12運によっても雰囲気が違ってきます。
例えば、比肩 死と比肩 帝旺では、少々雰囲気が異なります。
そして、比肩の隣にどんな変通星が並んでいるかによっても、雰囲気や意味が異なってきます。
比肩を抑える官星が並べば、比肩の悪さが抑えられますし、比肩の気を抜く食神が並べば、食神が強められてラッキーさも出てきます。
ちょっと嫌なのが、強い比肩の隣に偏財が並ぶことかも知れません…。
比肩は偏財という吉星を強く剋しますからね…。
しかし、時柱に、それを中和する食傷が出れば、良い命式へと変化します。
陰陽五行の相生相剋の関係は面白いですね…。
自然界や人間界に全て応用できますね…。

◎ 比肩の仲間に劫財と敗財とがあります。
劫財は強気、敗財は少々人情的で弱気なところもあります。
そして、比肩が自我や生一本な性格なら、劫財や敗財は、表面的には人に合わせながら、内面には自我を持ちます。
そして、比肩が竹を割った様に真っすぐなら、劫財や敗財は針金を曲げた様なところもあり、比肩よりも劫財や敗財の方が欲が強いです。
劫財にはかっさらう様な意味もあります。
命式本体に強い劫財が太過し、行運に再び劫財 帝旺(沐浴)等が廻ると、賭博的な要素が強くなります。
上昇志向の強い劫財ですので、おとなしいが財を生ずる食神と並ぶと、「劫達」の形となって、特殊な財に恵まれる場合もあります。
しかし、劫財と正財とが並ぶと、大切な宝を剋す命式となります。

また、命式に敗財を持つ方は、人情に流される場合が多い様です。
頼まれると嫌と言えずに人情に流されて苦労する場合もあります。
敗財を持たれた方は、進んで奉仕をする気持ちを持つと良いかも知れません。
そして、人様から「ありがとう」と言われる様な仕事に就くと良いと思います。
人情的な敗財と、裏方を表す偏印とが並ぶと、縁の下の力持ち的な立場に就く場合もあります。
評価されにくい裏方ですが、「陰徳」を積んだと、捉え方を変えると運気は上昇します。
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