新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

五行と五常

2014年04月19日 | 五行
五常(ゴジョウ)とは、いつでも決して欠いてはいけない五つの行いのこと。
そして、五常を繰り返す行う事で五徳が身に付くと言われている。

木は仁、火は礼、土は信、金は義、水は智。

・五行の木には地上を覆って茂という性質があり、「仁」という徳が配当されている。木の徳(仁)の本体は測隠(ソクイン)であり、これは他人を思う心のこと。そして惻隠の心の働きは博施(ハクシ:広く施すこと)を意味する。つまり、木が地上を覆って生い茂るように、相手を思う心を広く施す徳が仁である。

・五行の火には暗闇を消し去り、明るく照らす性質があり、「礼」という徳が配当されている。火(礼)の本体は分別であり、これは万事にけじめをつけることを意味する。また分別(ふんべつ)とは、正しい道を実践することで、火が闇を消し去って物事をはっきりさせ、分別をもって正しい道を実践するものが「礼」である。

・五行の土には万物を保って地中に含み入れる性質があり、「信」という徳が配当されている。信の本体は不欺であり、この意味は自分に嘘をつかず、他人を欺かないことを意味する。そして信という徳の働きは附実、すなわち誠実であろうとすることで、自他共に欺かない誠実さを信という。

・五行の金はかたくて剛(ツヨ)く、そして鋭利な性質があり、義という徳が配当されている。また義の本体は合義(ゴウギ)で、これは時と目的と場所に適う正しい判断と行動のことで、人の道に合うことを意味している。そして、義の働きは裁断、すなわち是非を判断し、善悪を区別して裁くことで、法律や人道に合うように、是非や善悪を正しく判断して裁く徳を義という。

・五行の水には潤い流通する性質があり、それには「智」という徳が配当されている。智の本体は了智(リョウチ)であり、その意味は全てを悟り、全てを知ることを意味する。そして智の働きは明叡(メイエイ)で、その意味は道理に明るく聡明なことをいう。すなわち、潤い、すべてに流通する水の如く、万事を悟ってすべてを知ることで、道理に通じて聡明になる徳を智という。
(五行大義の本から)

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