四柱推命の変通星の中に「敗財:はいざい」という星があります。
日干と同一の天干で陰陽が異なり、日干が陽干の場合を敗財、陰干の場合は劫財となります。
敗財も劫財も宝である財を剋す星(変通星)で、敗財は財が敗れるとも書きますし、劫財は財が力づくで去るとも書きます。
両方とも財を剋すのは同じですが剋し方が少し違うのですね…。
劫財は、強気に仕掛ける傾向があり、敗財は、弱気になって流される傾向がありますが、どちらも内面には我欲があり、その結果として財(宝)を剋す傾向があります。
それでは、財という宝とは何でしょうか…?
宝=大切なものですね…。
一般的には財とは財産(お金)ですね…。
また、大切な家庭も宝ですし、男性にとっては、妻(正財)は最も大切な宝とも言えます。
勿論、地位や名誉も宝ですし、健康も志も宝ということができます。
故に、命式中に、強い劫財や敗財があって、それを抑えたり中和したりする星が無い場合は、その大切な宝を失ってしまう傾向が強いというのですね…。
特に、命式本体の天干に、正財と劫財が並ぶ、あるいは正財と敗財とが並んでいるのは注意が必要です。
天干は表ですので、天干にその様な星(変通星)が並ぶと、それが表面化しやすいとも言えます。
宝とそれを壊す星の並びですので…
お金とそれを流す並び、家庭と家庭を壊す星の並びと捉えることも出来ます。
劫財は自分から積極的に仕掛けて失敗するのですから、致し方ない場合もありますが、敗財の場合は弱気になって人情に流されて…という場合が多いですね…。
嫌と言えず人情に流されて、保証人に…という場合もあります。
特に、劫財や敗財に荒れる十二運の沐浴や、冠帯・帝旺(羊刃)等が付く場合は注意が必要です。
劫財は強気の失敗ですが、敗財は人情に流されてですから、う~ん…というところもあります。
その人情が魅力でもあるのですが、内面には欲やスケベ心に魔が差すのかも知れません。
我欲があると、正しい判断ができなくなるのですね…。
商売を行っている方で、命式の年上に敗財を持つ方が時々おられます。
流派にもよりますが、当方の流派では年柱は50歳~65歳頃に最も影響を与えると言われています。
また、年柱は先祖や霊的なバックボーンとも言われていますので、この方の背景に財の問題を起こした何かがあるとも考えられます。
先祖が徳を積めば子孫はその恩恵を受けますが、先祖が穴を掘った場合は、その穴埋めを子孫が行う場合もあります。
年上に強い敗財が出ていて、それを抑える星が無い場合は、50歳~65歳の期間や、大運に強い比肩や敗財が巡る時期に様々な問題等が降りかかる場合もあります。
商売人の場合は財(お金)の事が多く、一般の勤め人の場合は人間関係で…という場合もあります。
故に、命式本体の天干に敗財がある方は、日頃から徳積みの生活をされると良いかも知れません…
陰徳善行を心がけると良いと思います。→ 参考資料「陰騭録」
命式天干に敗財を持つ方は、人助けが仕事になれば良いですね…。
頭が良ければ、お医者さんとか…。
タイガーマスク運動や、被災地のボランティア活動も良いと思います。
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