10個（11個）ある変通星の中で一番複雑な星が傷官とも言われています。
傷官で一冊の本が書けるとも言われているほどです。
（傷官）
・日干から生じられて、陰陽を異にするもの（陰陽 不配偶）
・感受性、直観力、特殊能力。目上に反抗、刑傷等の意味もある。
・女性の場合は、子供を意味する（自星から生じられたもの）。
・財を生じ、官星を尅する。
人間で例えれば、思春期の難しい年頃の星ともいえます。
感受性が強く気位も高いとてもデリケートな感受性の星…。
人は皆、目に見えないエネルギーをキャッチするアンテナを持っています。
普通の人のアンテナが10ｍの高さなら、天干に傷官を持つ命式のアンテナは30ｍの高さがあるかも知れない…
そして、その傷官が複数あれば、尚更のことである…。
また、傷官の十二運に帝旺や沐浴が付いていると、そのアンテナの感度は凄まじく、様々なものを高感度でキャッチします。
良いエネルギーをキャッチすれば芸術・技術等に天才的な才能を発揮しますが、悪いエネルギーをキャッチすると、事件や事故等に巻き込まれる場合も多く、負のエネルギーによって心に多くのダメージを受ける場合も多い様です。
傷官が良く働けば天才的な才能が開花し、悪く働けば様々な問題が生じやすい…ガラス細工の様な繊細な星の特徴です。
傷官を持つたお子さんは勘が鋭いです。
夫婦喧嘩などすれば、直ぐに見破ります。
小さな子供にとって、父母は天と地の様なものです。
その父母の関係が良くない場合、傷官を持つ子供から見ると、大地震が起こった様な不安感が生ずると思います。
本当に敏感で、心に過度なダメージを受けると思います。
本来、家庭は愛を教える場所です。
お父さんがお母さんを大切に愛し守り、お母さんもお父さんを尊敬して支える、愛が溢れる環境で育つと、傷官の良さが出ます。傷官は心の星ですので、家庭を現す財星と並ぶのを喜びます（推命的には）。
ホッとできる、安心できる場所が家庭（財星）です。
傷官を持ったお子さんが居ましたら、小さい頃は本当に愛して下さい。
頬ずりしたり、目を見て話したり、抱きしめることがとても重要です。
お子さんの心を受けとめてあげることがとても重要です。
心のダメージが蓄積すると、受験やその他、大きなプレッシャーを受けた時に、繊細な心が壊れる場合もありますね。
引き籠り等も、その一つかも知れません…。
傷官は青少年の多感で未熟な星…
小さい頃は、夫婦愛の溢れる家庭で十分な愛を受ける（財星）。
思春期になったら、人生の目的や価値を知る（印綬）。
この二つがポイントかも知れません。
「高木乗：傷官と心理学へ」
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