人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

先生と呼ばれる人たち

2007年02月27日 | 生き方
 「世の中の役に立ちたい!」という想いで政治の世界に飛び込んで、「政治は職業じゃない、生き方だ!」という師匠の言葉はいつも頭の片隅にあります。
 でも、一方で、生活を考えるのもまた人の世の常です。

 議員ならずとも同じく「先生!」と呼ばれ、社会に役立つことで尊敬を集める職業に医師と弁護士があります。そんな人たちについて、偶然、同じ日の新聞に興味深い記事を見つけました。

 一つは、2月27日朝日新聞夕刊の一面の記事「ノキ弁どう?」。ノキ弁とは、軒先弁護士の略です。居候弁護士、イソ弁というのは聞いたことがありますが、ノキ弁とは何でしょう。固定給なしで、事務所に机だけを借りて、先輩弁護士と仕事を共同受注して、仕事を教わりながら一定割合を報酬として受け取る弁護士のことです。
 司法制度改革で、今年、司法修習を終える者は、昨年よりも千人も増えるそうです。既に弁護士の就職難が懸念されています。

 同じ日の読売新聞の2面には、医療費抑制政策に伴い医師の勤務時間延長と収入減少が続き、医師の士気低下が進んでいるという記事が出ていました。勤務医の平均年収は1300万円。これを高いと見ると低いと見るか。週2回の当直、3連泊勤務も珍しくないという過酷な勤務条件で体力的にも精神的にも追い詰められる医師が増えていると言います。

 人も羨む職業も、その実態は厳しいようです。「やっぱり、カネじゃないよな、やりがいだよな。」と自分に言い聞かせるのでした。