ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

許玉汝詩集P146~P147 「ハンマウム」キーホルダー

2021-11-11 21:51:34 | 詩・コラム


  「ハンマウム」キーホルダー
               

家を流され 田畑を流され 最愛の人を奪われ
悲しみだけが襲ってきた 悪夢のような日
東日本大震災が この国を踏みにじった日

みんな考えました
僕なんかに、私なんかに
いったい 何が出来るだろうかと

ある人は募金に駆けつけ
ある人は歌を作り 演奏会を開き
ある人は放射能除染活動にでかけ
ある人は<ハンマウム>ロゴを作り
彼はロゴでキーホルダーを作りました

「ハンマウム」キーホルダー
ラブラブ ハートマークの中に
<ハンマウム>の文字が息づいています

大阪で産声をあげたこのキーホルダーは
東北へ 福島へ 茨城へ 全国各地へ届けられ
みんなの 心と心を 繋いでくれました
そう 「ハンマウム」 ひとつの心に

僕なんかに じゃありません
あなただからできたのです
誰よりも想いが強かったあなただから

カバンにつけて歩きながら
見るたび、触るたび 被災地を想います
決して風化させてはならない痛みです

     (2012・2・24)

  *哲秀さんへ  

 

                
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許玉汝詩集 P16~P18「詩友に」(バイリンガル)

2021-11-11 19:35:40 | 詩・コラム

  

   「詩友に」
          

一番つらかったとき
あなたの暖かな声は
希望の歌になった

一番悲しかったとき
あなたのやさしい微笑みは
生きるための薬になった

自分の悲しみと痛みは
胸の一番深いところに閉じ込め
いつもニコニコ笑っている君よ

あなたの笑顔に導かれ
越えた山はどれほどだったろう
越えた峠はどれほどだったろう

時には兄弟のように
時には家族以上に
心の中に静かに留まりし君よ

「まぁ、ええやんか」が口癖
優柔不断なやつだとからかいながらも
いつもあなたに甘えていた自分がいる

一杯のお酒にうたた寝しながらも
あなたの脳裏に浮かぶのは
オモニだろうか?子供たちだろうか?

「寝言」、「目薬」、「一等」、「白いチョゴリ」
「口げんか」、「青い鳩」┅

どれほど多くの名詩が
私たちの胸に愛をくれたことか
私たちの胸に勇気をくれたことか

いつも人を恋しがり
つねにビールを片手に
60の良き日を迎えた君よ

すぎさった歳月も悪くないけど
これか歩む道がもっと素晴らしいことを
あなたは知っているのだろうか

人生の果てまで共に歩んでいこう
人情の詩人よ わたしの詩友よ

   2012年5月 訳






  「시우에게」


가장 어려울 때
그대의 따뜻한 목소리는
희망의 노래가 되였다

가장 슬플 때
그대의 인자한 미소는
소생의 보약이 되였다

자신의 슬픔과 아픔은
가슴속 깊은곳에 묻어두고
언제나 빙글벙글 웃는 그대여

그대의 다정한 미소에 이끌리여
넘어온 산은 얼마랴
넘어온 고개는 얼마랴

때로는 형제처럼
때로는 가족이상으로
마음속에 정히 자리잡은 그대여

<마,좋지 않소>가 입버릇
우유부단한 놈이라고 놀리면서도
언제나 그대에게 기대였었지

한잔술에 단잠을 자다가도
그대 머리속에 피뜩 떠오름은
어머님이실가? 아이들일가?

<잠꼬대>,<눈약>,<一等>,<하얀 저고리>
<입다툼>,<푸른 비둘기>┅

얼마나 많은 명시들이
우리 가슴에 사랑을 심어주었던가
우리 가슴에 용기를 심어주었던가

언제나 사람을 그리워하며
언제나 맥주를 즐겨마시며
60청춘을 맞은 그대여

지나간 세월도 좋거니와
이제부터 갈 길이 더 좋은줄
그대는 아시는가

인생의 끝까지 함께 가자꾸나
인정의 시인이여 나의 시우여

2009년 5월

  

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朴八陽の詩 3.病床(バイリンガル)(訳 上野 都)

2021-11-11 18:21:03 | 詩・コラム
박팔양의 시

3. 병들어 누워있는 그대를 생각하며

병들어 누워있는 그대를 생각하며
나는 나의 책상앞에 눈감고 앉아있다
밤, 쓸쓸한 밤, 정다운 사람을 그리는 밤
항상 외로운 그대의 베개머리에는
지금쯤 그대 위로할 그 누가 와서 있는가

병들어 누워있는 그대를 생각하며
나는 외롭게 지금 혼자 앉아있다
밤, 고요한 밤 바람소리 들리는 밤
가엾다 뜻과 같지 못한 세상일에
가슴 조이다가 병든 순진한 젊은 그대여!
(1933년)

3.病床(訳 上野都)

病み伏しているあなたを想いつつ
わたしは 机の前に目をとじて座っている
夜、静かな夜、優しい人を恋うる夜、
いつも寂しいあなたの枕元には
いまごろだれか来ていようか?あなたを慰めに

病み伏しているあなたを想いつつ
わたしはいま 独り寂しく座っている
夜、静かな夜、風の音が聞こえる夜、
不憫だが、意のままにならぬ世間ゆえ
気をもむに 病む純真な若いあなたよ。
               (1933年)

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朴八陽の詩 2.街路灯のしたに(バイリンガル)(訳 上野 都)

2021-11-11 12:24:37 | 詩・コラム
박팔양의 시

2. 가로등하 풍경

이역의 밤 가로등밑에 외로이 서있는
긴치마 그의 모양을 나는 본다
나는 나그네 보내려 말도 없이 서있는
그 녀인의 적막한 모양을 나는 본다

나는 부모도 집도 고향도
아무것도 없다고 하소연하던 그
외로워서 외로워서못살겠다고
밤 새워가며 하소연하던 그

고달픈 신세 하소연할 곳이 없어
하루밤 나그네를 붙들고 욹프
가슴에찬 수심 풀 길이 없어
들층가에 서서 슬픈 노래 부르던 그

그가 나그네를 보내는 이 밤에
바람은 슬프게 그의 옷자락에 나붓긴다
가로등밑에 끝 까지 우두커니 서있는
긴 그의 그림자 너무나 적막하고나

1931.11<신녀성>

街路樹のしたに

遠い異郷の夜 独り街路灯のしたに佇む
長いチマのその姿 わたしが見るに
旅立つ者を送ろうと ひっそりと立っている
そのひとの姿 もの悲しいばかり

わたしには父母も,故里も
何もないと哀しげに訴えたひと
淋しくて 淋しくて 生きてられないと
夜を通し 切々と語ったひと

辛い人生、訴えようにもあてもなく
一晩中 さすらい者を引きとめて泣き
胸にたまった愁いを晴らす手立てになく
窓辺に立ち 悲しい歌をうたったひと
  
そのひとが 旅の流れ者を送るその夜
風は 侘しくチマの裾を揺らすばかり。
 
      (訳 上野 都)
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