90年代に一世を風靡していた小室哲哉容疑者が詐欺容疑で逮捕されました。自身の楽曲の著作権がないのにあるかのように装い,さらに差押え解除のためと欺いて売買代金の一部である5億円を受領したことが直接の容疑となっているようです。
調べに対し,小室容疑者は容疑を大筋で認めているようです。
小室哲哉プロデューサー逮捕へ、著作権巡り5億円詐取容疑(読売新聞) - goo ニュース
音楽著作権は複雑
小室哲哉容疑者といえば,私などはまさに「20代は小室ミュージック」で育った世代だけに,彼の逮捕というのは少なからぬ衝撃を覚えました。
とはいえ,2000年代に入り,小室ミュージックはめっきり減ってきており,近年,目立った活動はありませんでした。かわってつんくファミリーなどなどが取って代わってきましたが,そのつんくファミリーも低迷期に入り始めるなど,音楽業界も栄枯盛衰が激しい状態になっています。
そんな状態だけで,かつて長者番付に載っていた小室容疑者も,まさに「小室バブルの崩壊」をもろに受けてしまったのだろうと思います。
ただ,素直に音楽活動をやっていれば,小室バブルが崩壊しても十分著作権遺産で稼げたはずです。実際,名前は差し控えますが,そうして音楽活動に勤しみながら,悠々自適な生活をしているアーティストは多いです。
小室容疑者も,そうしていれば今ごろ何の問題もなかったはずなのですが,余計な事業に手を出してしまったために歯車が狂ってしまったのでしょう。この点は,本当に残念でなりません。
また,資金繰りが悪化したのであれば,「自己破産」をするということを考えれば,このような犯罪に手を染めなくてもよかったはずなのですが,自己破産ができない事情として,「プライド」と「破産が許されない裏金融からの借金」があったようです。やはり,怪しい金に手を出す前に,プライドを捨ててでも法的な処理をするべきでした。この点は,本当に悔やまれます(ただし,ここでは書くのを差し控えますが,実際は,小室容疑者はかなりブラックな世界に入り込んでしまい,抜けたくても抜けられない状態にあったらしいです。これ以上は,未確認情報なので,ここまで!)。
ただ,そもそも論ですが,小室容疑者が事業を大きくやろうとした背景に「ハイエナ」の存在があるようです。このハイエナがどういう人たちだったのかは,場合によっては今後の刑事裁判で明らかになるかもしれませんが,自分に近づいてくる人たちがどんな人か,っていうことを妄信的にならずにちょっと考えてみる,っていうことも必要だったといえます。この点も,小室容疑者が不幸というか軽率だったと言えるでしょう。
ところで,本件では,「音楽著作権」がキモになっています。これは,現在の慣例ではアーティストではなく会社が保有している場合が多いそうです。ただ,作詞,作曲には人格著作権もあるため,「会社が持っているから自由に改変ができる」という代物ではありません(森進一さんの「おふくろさん」事件を思い出してもらえると分かりやすいでしょう。)。この,著作権と人格著作権を混同してしまってトラブルになる事例もあります。
一方で,音楽著作権には「明確な公示方法」もありません。したがって,「本当に処分権があるのは誰か」というのは実は分かり難いのです。特に,海外で活動しているアーティストが絡んでくると,この点はもっと複雑になります。
音楽著作権については,現在,その大半をジャスラックで管理していますので,今後何らかの方法で著作権の現在所有者が誰なのかを把握できるようにすることが求められるかもしれません。
いずれにせよ,この事件,基本的には認めていますので,比較的短期間で裁判も終了すると思います。しかし,5億円となると,やはり相当期間の実刑になるでしょう。今回の件を真摯に反省し,社会復帰後は,0からやり直してほしいと思います。まだまだ良いセンスの曲が作れるはずです。
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http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/50337.html
http://blog.goo.ne.jp/hiroharikun/e/4880ad4ad12db1e40b361560b8945c66
http://imprezza-inada-1973.seesaa.net/article/109085999.html
http://selgae.exblog.jp/8870256/
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/c2779b5592a2dc711f66c9970c919257
http://niseotsuka.blog.shinobi.jp/Entry/1080/
http://aramahosi.cocolog-nifty.com/asaborake/2008/11/post-f7ba.html
http://shadow9.seesaa.net/article/109060945.html
http://ameblo.jp/breit/entry-10160178468.html
http://nagoyazin.cocolog-nifty.com/kazu/2008/11/post-d1ce.html
http://ameblo.jp/kakomonogatari/entry-10160191271.html
http://spadea.jugem.jp/?eid=2341
http://isata.seesaa.net/article/109083655.html
http://blog.goo.ne.jp/stardustkid0627/e/590911601fc470a74225f731517bb974
http://blog.livedoor.jp/ktu2003/archives/51498601.html
http://ameblo.jp/avanzare-version2/entry-10160516964.html
http://blog.goo.ne.jp/datian17town/e/a45f144e7101e5d27094527a3bc787e3
http://tadaimani.seesaa.net/article/109097483.html
http://giocatore.blog9.fc2.com/blog-entry-2054.html
http://hybrid-hills.at.webry.info/200811/article_5.html
http://blogs.dion.ne.jp/kibitantan/archives/7775825.html
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/52187757.html
http://nmatsu6.blog121.fc2.com/blog-entry-5646.html
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小室哲哉プロデューサー逮捕へ、著作権巡り5億円詐取容疑(読売新聞) - goo ニュース
音楽著作権は複雑
小室哲哉容疑者といえば,私などはまさに「20代は小室ミュージック」で育った世代だけに,彼の逮捕というのは少なからぬ衝撃を覚えました。
とはいえ,2000年代に入り,小室ミュージックはめっきり減ってきており,近年,目立った活動はありませんでした。かわってつんくファミリーなどなどが取って代わってきましたが,そのつんくファミリーも低迷期に入り始めるなど,音楽業界も栄枯盛衰が激しい状態になっています。
そんな状態だけで,かつて長者番付に載っていた小室容疑者も,まさに「小室バブルの崩壊」をもろに受けてしまったのだろうと思います。
ただ,素直に音楽活動をやっていれば,小室バブルが崩壊しても十分著作権遺産で稼げたはずです。実際,名前は差し控えますが,そうして音楽活動に勤しみながら,悠々自適な生活をしているアーティストは多いです。
小室容疑者も,そうしていれば今ごろ何の問題もなかったはずなのですが,余計な事業に手を出してしまったために歯車が狂ってしまったのでしょう。この点は,本当に残念でなりません。
また,資金繰りが悪化したのであれば,「自己破産」をするということを考えれば,このような犯罪に手を染めなくてもよかったはずなのですが,自己破産ができない事情として,「プライド」と「破産が許されない裏金融からの借金」があったようです。やはり,怪しい金に手を出す前に,プライドを捨ててでも法的な処理をするべきでした。この点は,本当に悔やまれます(ただし,ここでは書くのを差し控えますが,実際は,小室容疑者はかなりブラックな世界に入り込んでしまい,抜けたくても抜けられない状態にあったらしいです。これ以上は,未確認情報なので,ここまで!)。
ただ,そもそも論ですが,小室容疑者が事業を大きくやろうとした背景に「ハイエナ」の存在があるようです。このハイエナがどういう人たちだったのかは,場合によっては今後の刑事裁判で明らかになるかもしれませんが,自分に近づいてくる人たちがどんな人か,っていうことを妄信的にならずにちょっと考えてみる,っていうことも必要だったといえます。この点も,小室容疑者が不幸というか軽率だったと言えるでしょう。
ところで,本件では,「音楽著作権」がキモになっています。これは,現在の慣例ではアーティストではなく会社が保有している場合が多いそうです。ただ,作詞,作曲には人格著作権もあるため,「会社が持っているから自由に改変ができる」という代物ではありません(森進一さんの「おふくろさん」事件を思い出してもらえると分かりやすいでしょう。)。この,著作権と人格著作権を混同してしまってトラブルになる事例もあります。
一方で,音楽著作権には「明確な公示方法」もありません。したがって,「本当に処分権があるのは誰か」というのは実は分かり難いのです。特に,海外で活動しているアーティストが絡んでくると,この点はもっと複雑になります。
音楽著作権については,現在,その大半をジャスラックで管理していますので,今後何らかの方法で著作権の現在所有者が誰なのかを把握できるようにすることが求められるかもしれません。
いずれにせよ,この事件,基本的には認めていますので,比較的短期間で裁判も終了すると思います。しかし,5億円となると,やはり相当期間の実刑になるでしょう。今回の件を真摯に反省し,社会復帰後は,0からやり直してほしいと思います。まだまだ良いセンスの曲が作れるはずです。
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彼の生活が急に逆転してしまって、そこから抜け出せなかったのでしょうね?
いくらお金が入っても、無理な投資しなければ、こんなことにならなかったのに・・・。
ほんとお金って怖いです。
彼の場合,下手に事業に手を出さないでいれば,今でも趣味というか道楽レベルでも十分音楽活動ができていたと思います。
逆に言うと,お金が人生を変えてしまったという気もします。
どこかのCMではありませんが,「よーく考えよう,お金は大事だよ」っていうことばがむなしく響いてきますね。
昔~時代の音が小室ファミリー一色に染まっていた頃~そのラジオで聴いた名言(?)を思い出しました。
ラジオパーソナリティが、小室哲哉さんってどう思う?というフリに対し、そのゲストは
「小室といえば等、テツヤといえば武田」
と答えました。
たぶん井上陽水だったと思います。・・・たぶんね。
何事もほどほどにしないといけません。
小室といえば等,宇都宮といえば餃子,TMといえばレボルーション。
へそ曲がりな私は,こんなことばかり考えていました。
木根さんについては思いつかなかった(^_^;)。
やはり,人間基本は「額に汗して働く」ことが一番良いのでしょうね。
何かで一発大もうけ,っていうのは勝っても負けてもろくな目に遭わない,っていう象徴だったかもしれません。