あれは,あれで良いのかなPART2

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台風18号でJR運休,動かないと怒られ,動かすと怒られ・・

2009年10月09日 00時07分28秒 | 災害・危機管理
台風18号が日本列島を縦断し,各地に大きな爪痕を残しました。
そんな中,JR東日本では多くの電車を相次いで運休等をしたため,朝の通勤客に大きな影響を与えました。
一方,私鉄各線はほぼ平常どおり運行したものの,JRの振替乗車客が殺到するなどして,ダイヤが相当混乱しました。

JR最大規模の運休…風速の規制強化が一因(読売新聞) - goo ニュース

事故ったら,もっと大変でしょ?

台風18号の直接の被害もさることながら,ちょうど首都圏では通勤時間帯だったことから,JRの運休は,確かに相当な影響があったと思います。また,電車が全部止まったならまだしも,私鉄は動いているわけですから,素人考えでは,「なんでJRは動かさないんだ!」などと文句を言いたくなる気持ちも分からないこともありません。実際,そんな苦情も結構あったようです。

しかし,何か事故が起こった場合,必ず言われるのが「なぜ,そんな状態で運行した!」っていうことです。JR東日本では,2年前に強風が原因の脱線事故が発生し,大惨事となりました。その教訓を受けて,風力計を多数設置し,風速25メートルを超えた区間は運休にするなど「同じ事故は繰り返さない」という思いで臨んでいるのです。
今回の台風は,風台風であったことなどから,あちこちで風速25メートルを超えました。だから,運休にしたまでのことです。いわば,「安全第一」を徹底したに過ぎません。
これを考えずにJRを批判するのことは,いわば「自分が乗っている電車が風で脱線する事故にあっても一切文句を言わないし,死んでも構わない。」っていうことになるでしょう。物事をあまりに単純にしか捉えていません。

もちろん,JRの対応が100%よいとはいいません。「安全第一」は維持するものの,一方で「できる限り安定した運行」を行うことも,公共交通機関としての役割です。したがって,今回の件を単に「仕方がない」として片づけるのではなく,「どうすれば風の影響を受けないようにするか」とか,「代替措置は何かないか」など,運行継続の可能性について引き続き検討を続けていき,一見矛盾するこの両者の問題を見事に解決できる手法を編み出してほしいものです。

いずれにせよ,本当に大変な台風でしたが,被害が最小限で済んだのがなによりでした。
だからこそ,「安全第一」のありがたみを感じられたのではないでしょうか?

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6 コメント

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安定した運行という (ともっち)
2009-10-10 08:47:31
観点から言えば、例えば、事故が起こった東北と首都圏では当然電車を止める風速の基準や状況は違うわけです。このあたり広域にわたる鉄道会社であっても、柔軟に対応すべきです。
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ともっちさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2009-10-10 10:49:22
おはようございます。
確かに,場所により風速の影響って大きく異なりますので,その辺りの基準を精査する必要があると思います。
ただ,逆にいうと,まだその精査ができていない段階なのかもしれません。だから,「一番厳しい基準」でとりあえず運行しているのかもしれませんね。
ある意味,精神的活動の自由に対する「違憲審査基準」みたいなものでしょう(違うか!!)
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風も土砂崩れも (てるりん)
2009-10-10 22:18:08
運休はともかく、2時間缶詰はイヤだな、って思いますが。とにかく、不便より安全第一ですね。

高速道路も同じような事例ありそうですね?
台風で近くの有料道路の路肩が崩落しました。これが暴風の前だったらしいのです。既に通行止めになっていたか、どうか分かりませんが、大惨事にならなくてよかったです。
私鉄も土砂崩れあったようですし。

うちは、主人の会社は台風が来る前日の昼前に休みが決まっていました。会社側もできる限りの対応をしてくれる(しっかりとしたマニュアルがある)企業が増えるといいのに。
振り回されたのは、幼稚園や学校でして、同じ公立なのに、基準が違うのです。幼稚園は4分差で休みになりました。学校は午後から授業になりました。しかし暴風警報が解除されてから、吹きかえしが結構ありました。
休みなら、1日休みってきっぱりと決めてくれたほうが、気分的に楽なのに。
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てるりんさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2009-10-11 02:08:23
こんばんは。
電車の缶詰はかなりきついですよね。JRもそれを極力回避するために間引き運転などを行うのですが,今回の台風では,それでもやはり何カ所かで発生してしまったようです。ここは要改善でしょう。
道路もおっしゃるとおり,交通規制が厳しすぎるときと緩すぎるときがあります。一歩間違えれば大惨事になりますから,これも「崩れやすい場所」などを把握して状況に応じて判断してもらいたいものです。

休暇や休校措置,ある程度統一されていれば混乱も少ないのでしょうが,判断する人のさじ加減で決まることが多いので,なかなか大変かもしれません。でも,このさじ加減って防災対策としてはどうなのかな?あるていど客観基準が必要なのかなって思います。
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事故が起きても構わない (tea)
2011-09-21 20:24:12
許容を超えて、乗客の希望により無理矢理走らせたり、飛ばしたりするときは、乗客に「一切の事故保障を求めない。事故に掛かる復旧費用は一部負担する。」旨の同意書に、捺印させれば良ろしいかと思います。
かつての鉱山列車に添乗するときは、実際に斯様な但し書きがありました。
そうすれば、どうしてもという方は「自己判断・自己責任」によって、思うが侭に移動できると思います。
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teaさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2011-09-21 22:15:39
こんばんは。
極論ではありますが,こうした自己責任の発想もありかと思います。
もちろん,鉄道会社も従業員の安全を確保する観点がありますから,現実的にはこうした運用は無理でしょうが,いずれにせよ,やみくもにクレーマー乗客にへつらうのではなく,「死んでもいいなら動かすぜ」というくらいの反論をしてもいいのかなあ,って思います。
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