あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

やっぱりタイ人恐怖症,退陣もありうるかも

2009年04月14日 02時05分31秒 | 外交・海外情報
タイで,反アピシット派(タクシン派)のデモが過激になり,バンコク内でも衝突が続いているようです。これを受けて,海外亡命中のタクシン元首相も「もっとやれ」といわんばかりにデモを煽っているようです。

デモ過激化、衝突続く=負傷者90人超-タイ(時事通信) - goo ニュース

ほほえみの国なのに・・

タイといえば,タクシン元首相がクーデターで退陣した後は,歴代首相はほとんどが「デモで退陣」という状態になっています。いうなれば,「まともな形で政権が変わっていない」ということです。
もちろん,この点は,日本人の尺度ですべて考えることはできませんが,「まず選挙制度を整備する」ということが大切なのかもしれません。
ちなみに,日本では,今やほとんど過激デモやクーデターが起こる可能性はありません。そもそも選挙すらいかない国民になりつつあるので,仕方ないのかもしれません。
ただ,タイまでは必要ないにしても,それなりの力強さを日本人も持つべきでしょう。そういう点では,タイ人も見習うべきなのかなあ,って思います。

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狐と狸の化かし合い,まずは北朝鮮の勝ち

2009年04月04日 23時03分50秒 | 外交・海外情報
北朝鮮の自称人工衛星打ち上げが4日11時過ぎに行われるのではないかということで,1日振り回される展開となりましたが,結局今日の打ち上げはなかったようです。
この騒動を受けて,防衛省は発射誤報を発表するなど,国内でも相当な混乱が発生しました。

ミサイル発射、5日以降に=初日は強風で見送りか-北朝鮮(時事通信) - goo ニュース

まずは情報戦に北朝鮮が勝った

このいわゆるミサイル問題,前提としてニュースの表面だけを捉えると,「なんか北朝鮮が危ないもの日本に落とすかもしれないなあ。」程度に思われがちですが,実際,そんな単純なものではありません。この一連のミサイル問題,実は,北朝鮮のみならず,日本,そして,アメリカや韓国,中国などの諸外国が,いわゆる外交カードや国内政治カードとしてどう使おうかといういわば「ゲーム」なのです。しかも,各国の思惑や切り札はすべて違いますので,いうなれば「7並べ」の6カ国競技(まさに競技!)をやっているというイメージなのです。
したがって,当然の話ですが,日本のニュースでも一から百まですべて情報を伝えているわけではありません。

その思惑ですが,他の国の動向を含めて考えると,かなり複雑なゲームになってしまいますので,とりあえず,日本と北朝鮮のみでおおざっぱに考えてみたいと思います。
まず,北朝鮮側としては,「経済援助と技術支援」が主眼にあります。また,軍事力もアメリカはもとより,日本の自衛隊より装備は古く,絶対数も少ないです。したがって,極論として,日本とさしで「20世紀型戦争」を行ったとしても,戦力面のみでいえば,日本が優位に戦えます(もちろん,憲法問題や戦術戦略については無視します。)。
そんな状態であることくらいは当然把握していますので,北朝鮮も日本に真っ向勝負を仕掛けるつもりはありません。今回のミサイル問題も,「破片を落とすだけで大問題に発展し,経済援助が遠くなる」ということは十分分かっていますから,結果的には何も落としたり落ちることはないでしょう。
ただ,日本の弱みを熟知しています。それは「憲法9条」であり,「日米安保」(これは両刃の刃です)であり,そして何よりも「外交下手」という弱点は完全に掌握されています。したがって,「揺さぶりや挑発」,そして,「ミサイル上空通過」っていう威嚇をすることで,日本を煽ります。日本が攻めてこないことは百も承知ですから,ギリギリまでやれるのです。いうなれば,くそガキが先生に対して,「ほーれ,殴ってみろよ,ほれ,殴れよ」と挑発するようなものです。
この挑発に日本がのったら,実は日本が国際社会から孤立します。アメリカがイラクを先制攻撃しても,かなり批判を受けましたから,大義名分なくして日本が攻撃したら,国連で日本が非難決議をうけかねません。
北朝鮮としては,「こうして威嚇続ければ,どこかで日本が折れる」という計算をしているはずなのです。

もう一つ,北朝鮮がここで知りたいのは「日本の実質防衛力」と「情報収集能力」です。特に,後者については,今ものすごく気にしています。いうなれば,「7並べのカード」を何枚見られているか,っていう点です。簡単にいえば,「切り札をどこまで知られているか」なのです。
したがって,こうして揺さぶりをかけることで,これらの情報をつかみたいという思惑もあるのです。

では,日本サイドはこれにどう対応したでしょうか。当然の話として,北朝鮮に折れるつもりは全くありません。一方で,日本だって,「北朝鮮が本気で攻めてこない」ことくらいは十分承知しています。また,当然,ミサイル一発ごときに自衛隊の全精力をつぎ込む必要は全くありませんので,今回の対応も「完全に公開されている戦力」だけで表面的にはやっているわけです。
したがって,防衛省としては,「この程度の戦闘力では俺を倒せん」というベジータのような態度で臨んでいるのです。
また,国内の工作員対策も取っています。したがって,報道では必ずしも正しい情報を提供していないのです。当然,それは国民に対しても同じことになってしまいますが,まあ,それはご愛敬と思うべきでしょう。

しかし,防衛省の失敗,それは今回の誤報問題などにより「情報伝達網がめちゃくちゃだった」ということが暴露されてしまったことです。この点については,別途記事を書きますが,これにより,北朝鮮サイドとしては,「日本の情報収集能力は弱い。ならば,こっちの奥の手はつかんでいない。」と判断した可能性が高いです。これだけでも,北朝鮮として煽った価値があったといえます(そもそも,誤報の真の原因は報道どおりなのかも怪しいです。かなりの確率で,ここもだましあいをしていると思われます。)。
さらに,北朝鮮としての収穫は,「情報伝達経路がめちゃくちゃなので,国内工作なら簡単に日本を混乱に落とせる。」ということです。日本政府としては,この点は早急に対応策を講じなければいけません。いまどき,20世紀型の戦争を仕掛けてくる国なんてありません。今の時代,戦争は「ゲリラ・テロル型」がメインなのですから。

一方で,この騒動に乗じた日本の内政カードがあります。それは,この北朝鮮カードを使って,ウィークポイントの一つである「憲法9条」を変えたいと考えています。誤解のないようにいいますと,決して戦争をやりたいという意味ではなく,集団的自衛権を円滑に行使できるようにしたいのです。
憲法改正をするためには,国会で3分の2以上の賛成を得ることと,国民投票で過半数の賛成を得る必要があります。そうすると,基本的には「国民世論として基本的に賛成」という方向に持っていかなければなりません。
今回の一連の騒動は,外交的にはアメリカと中国の方向いていますが,内政的には「国民世論の醸成」に向いているのです。例えば,本来は非公開で配備するべきパック3の配備をあえて公開するなどは,まさに「不安感を煽る」ことと「やっぱり軍事力が必要なんだ」と思わせるのにもってこいなのです。

今回のミサイル騒動,国と国との間での駆け引き,つまり「だましあい」なのです。そして,今日の動きを踏まえると,残念ながら「まずは北朝鮮に10ポイント」となってしまったといえます。

明日以降も,化かし合いはしばらく続きます。アメリカや中国,韓国がどんなカードを切ってくるかもポイントとなります。ただ,文中にも書きましたが,「必ずしもすべての国が日本有利にカードを切ってくれるとは限らない」という点に注意する必要があります。日本のカードの切り方を間違えると「すべて敵」という理不尽なオチにもなりかねません。

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パイレーツ オブ ソマリア

2009年03月14日 23時20分57秒 | 外交・海外情報
ソマリア沖を航行する日本船籍の船舶に対する海賊からの攻撃を警戒するため,自衛隊法に基づいて護衛艦2隻が派遣されました。
到着予定は4月中旬となりますが,政府はその間に海賊対処法を成立させ,それに基づく行為ができるようにしたいとの意向であるようです。

護衛艦、緊張の海へ=不安胸に「頑張って」と家族-ソマリア沖海賊対策・広島(時事通信) - goo ニュース

見切り発車ですが,しっかり任務を遂行してほしい

当然の前提ですが,海賊といっても,「ドクロのマークに帆船で,船長が片目眼帯と左手がフック」なんていう船は一隻もありません。基本的には,海賊船はほとんど軍艦です。また,小型ボートタイプもありますが,当然大量の武器(ロケットランチャー系)を備えており,さらには,無人ボート爆弾搭載突撃型などというものもあります。
したがって,民間の船では全く歯が立ちませんし,そもそも「海賊がやってきた」と言うことに気が付くのも結構ギリギリな訳です。
こうした船の安全を守るべく,自衛隊が対応することは,憲法が想定しているような「戦争を前提」ではないため,むしろ自由に活動できればよいはずなのです。
しかし,日本では,どうしても憲法の規定をベースにした自衛隊法及び警察官職務執行法による行動しかできないため,任務は「最小限の防衛」に留まります。したがって,先制攻撃はできないことはもちろんのこと,緊急避難や正当防衛状態にならなければ,防御行為としての攻撃すらできず,基本的には相手の船(海賊)に危害を加えられない「威嚇射撃」に限られています。
また,自衛隊はあくまでも「日本を守る」ための組織であることなどから,今回の行為では他の国の船が攻撃されている場合であっても,手出しすることはできません。つまり,「見て見ぬ振りをする」しかありません。
さらに,自衛隊は,基本的に司法警察権がないため,海賊を逮捕することができません。そのために,司法警察権がある海上保安官が同乗し,もしもの時の身柄確保及びその後の手続を行うという極めて複雑な仕組みとなっています。
したがって,実際ソマリアに行く自衛隊員としては,「かなり歯がゆい任務」だと思っているのではないでしょうか。

政府は,これに対処するべく,海賊対処法案を今国会に提出しました。これにより,海賊行為を明確にすると共に,処罰根拠を新設するなどして「海賊の身柄拘束」をより行いやすくすると共に,武器使用権限を拡大し,停船のために武力行使も可能としています。
しかし,今,国会がめちゃくちゃな状態になっていることから,4月中の成立は困難ではないかといわれております。そうすると,任務開始後もしばらくは従前の自衛隊法等によるしかありません。

海賊行為を抑止することで,日本商船が安全に航行できるということになれば,日本の各商社も安心して取引が行えるということで,経済活動も活発になり得ます。つまり,若干極論ではありますが,護衛艦の任務が無事遂行されることは,日本の景気対策にもなりうるということになるのです。
あとは,法整備をまつだけです。
ただ,もっというと,実は,自衛隊に司法警察権限がないことから,「日本国内でのテロ行為」についても,結構混乱が生じうるのです。この点については,後日整理したいと思います。

「護衛艦の派遣が戦争につながる」という見解で反対されている方もいますが,個人的には「戦う相手は国ではなく,組織や個人である。」ということから戦争にはなり得ないと思います。もちろん,海賊の親分が国家だ,っていう例もないとは言えませんが,少なくとも「海賊への攻撃=宣戦布告」にはなり得ません。親分である国家それ自体に攻撃することは一切想定していないし,二隻の船だけでどこかの国に攻撃しにいったとしても,ほぼ確実に撃沈されるからです。
まずは日本商船の安全,そこを中心に考えるべきでしょう。

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小泉劇場を彷彿させたオバマ大統領就任式

2009年01月21日 22時49分33秒 | 外交・海外情報
アメリカ第44代大統領としてオバマ氏が就任しました。アメリカ初の黒人大統領ということで注目が集まりましたが,国民から評判はよく,200万人近くの人が就任式に集まったようです。
また,就任演説の中で,対話による外交や,国民もこの困難に立ち向かう努力をすることなどを述べていました。

努力と責任感で「どんな嵐にも耐えよう」オバマ大統領の就任演説 全文翻訳 <特集・オバマのアメリカ>(gooニュース) - goo ニュース

痛みを伴う改革みたいなことだなあ

この就任演説や,オバマフィーバーを見て最初に感じたことは,「あの小泉総理の就任当初に似ているなあ」っていうことでした。あのときも,森前総理の支持率が一桁まで落ち込み,もはや自民党政権終焉か?という状態の中から救世主のように誕生し,一気に国民の支持を得ました。
その後の動きについては言うまでもありませんが,あのときの施政方針演説の際も,「自民党をぶっこわす」「痛みを伴う改革をする」などに国民も一気に賛同し,「カリスマ性」とか「リーダーシップがある」など高い評価を受けたものです。
今回のオバマ大統領の演説も,よくよく聞くと「困難を国民と共に立ち向かう」ということや「市民社会の約束と負担」など,アメリカ国民に対するそれなりの負担をかける改革を実行することをほのめかしています。これは,内容の良し悪しは別にして,「痛みを伴う改革」を行うつもりであろうと推測されます。
とすると,アメリカの状況は,まさに約10年前の日本の政治経済と同じ状況にあるといえるでしょう(一説には,逆に20年後の日本の姿であるとも言われていますが・・。)。
今回,アメリカ国民はオバマ大統領を好意的にとらえていますが,今後,国民負担を伴う改革に対し,どのような反応をするのか,注目です。

また,諸外国との対話外交を考えているようですが,目先の問題として,アメリカの北朝鮮政策がどうなるのか,日本としては心配です。オバマ大統領のトーンからすると,北朝鮮に対して強硬路線で攻めるつもりはないのではないかとも言えます。

とはいえ,オバマ大統領,順風満帆とはいえません。なぜなら,株価がご祝儀相場にならず,逆に下落してしまったからです。アメリカの経済問題はオバマ大統領をもってしてもすぐに解決しないのだろう,って投資家は踏んでいると思います。ってことは,投資家はアメリカの不景気はまだまだ根強いと踏んでいるのではないでしょうか。

日本としても,「よき同盟国」となるのか,「注文の多いうるさい国」になるのか,オバマ大統領の対日政策にも十分注意する必要があります。

さて,オバマ大統領,どんなアメリカを作るのでしょうか?

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オバマ大統領誕生は「デンジャラス」?

2008年11月07日 00時10分53秒 | 外交・海外情報
アメリカ大統領選挙は,民主党が圧勝し,オバマ大統領が次期大統領に就任する見込みとなりました。

「アメリカに変化がやってきた」 オバマ次期米大統領の勝利演説・全文翻訳 <特集・米大統領選>(gooニュース) - goo ニュース

郵政民営化選挙に似ていたなあ

アメリカ大統領選挙は,間接選挙になるため,厳密には「大統領投票人」を選ぶことになります。そして,多くの州は「総取り方式」となりますので,投票総数がそのまま選挙人数に比例するとは限りません。
今回,オバマ氏は過半数の270票を大幅に超える350票近くを獲得しました。ところが,単純に総得票数を比較すると,それほどの大差はなく,おおざっぱに言うと6:4程度の差しかありませんでした。
っていうことは,アメリカ国民の総意としては,「オバマ,マケインどっちもあり」という感じであったのではないでしょうか。
このような僅差の総数であったのに,圧勝できたという選挙,これは実は日本での前回の衆議院議員選挙に似ています。自民党はここで単独3分の2議席を獲得しましたが,総得票数を単純に比較すると,やはりおおざっぱで6:4程度の差しかなかったのです。これが小選挙区制の恐ろしさだ,と当時から論評されていましたが,選挙制度が違うアメリカでも,結果として同様のことが生じたのです。
そうすると,今後,オバマ大統領としては,「実は約半分が敵」という認識を持って国政を動かさなければ,今の自民党同様,「誤った認識から生じた傲慢」による自滅行為になりかねません。
オバマ氏のことですから,軽率な行為はしないとは思いますが,議会も民主党主導となる「オール与党体制」になっていますから,いつ何時,傲慢になるか分かりません。

そして,傲慢になったとき,これは日本にとって驚異となります。貿易関係については,いわゆる「保護主義」を基調とする民主党ですから,いつ何時「おい,日本,もっともの買え。」と押し売りしてこないとも限りません。そうなると,ウルグアイラウンドの時のように,不良米を押し売りされかねません(事実,アメリカは今年の年次要求で,「農薬規制の緩和」を主張しているため,アメリカ産の柑橘類のように農薬漬け農作物はもちろんのこと,残留農薬が含まれている肉類などを今以上に買わざるを得なくなるかもしれません。当然,中国産と違って,そのことはほとんど報じられないのは,現状を見ても十分推測できるでしょう。)。
そうなると,日本経済にも大きな影響を与えかねません。
だからこそ,ノッチではありませんが,オバマ大統領は,「デンジャラス」な状況にあるとも言えるのです。
もっというと,その頃に日本でも民主党政権が誕生していたとすると,「小沢総理になったおかげで,日本経済がおかしくなり,アメリカからいらんもの輸入して,国内混乱した」などとなり,民主党政権が短命で崩壊する,ということにもなりかねません。つまり,日本の民主党にとっても,アメリカの民主党政権は「デンジャラス」なのです。

Yes,we can」は,ノッチが使うようにオバマ大統領が口癖のように言ってましたが,アメリカで民主党が主導を取った今,日本の政治家も「Yes,we can」の心意気で,アメリカに媚び売らない政策を打ち出す必要があるといえるでしょう。

アメリカ大統領選挙,今はまだ対岸の火事のように見ていますが,いずれ何らかの形に日本にも大きな影響を及ぼします。おそらく,衆議院解散選挙においては,「対米関係」も一つの選挙争点になりうるでしょう。私たちとしても,日本の未来のため,ノッチの方ではなく,本物のオバマ大統領の動向をうかがっておく必要がありそうです。

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ハワイから見た日本2008

2008年09月04日 21時36分12秒 | 外交・海外情報
本当は帰国後にすぐ書こうと思ったのですが,それより先に福田総理が辞任表明をしてしまいましたので,野ざらしになってしまいました。
さて,8月下旬(ちょうどオリンピックが終わってから)からハワイにぼけぼけしに行ってきました。その間,海外から結構客観的に日本を見ることができましたので,日本がどう見えていたのか,また海外はどう動いていたのかを少々書きたいと思います。

1 オリンピック総集編って意外とやらない
  今回アメリカは成績不振ということもあってか,最終日のバレーボールと水泳は結構やっていましたが,あとはあまりダイジェスト放送をしていませんでした。
  ひょっとすると,そもそもダイジェスト放送という概念すらないのかもしれませんが。

2 アメリカのニュースは朝から晩まで「よ,大統領!」
  ニュースはノッチ,オバマ,ノッチ,オバマ,そしてたまにマケイン,こればっかりでした。
  そして,合間合間にハリケーン,そんな感じでした。

3 日本のニュースはなし
  伊藤さんがアフガンで殺害されたニュースは,アメリカではニュースとしてすら扱われていませんでした。
  日本語ニュースでこの訃報を知ったくらいです。
  当然,ゲリラ的集中豪雨の話は,全くありませんでした。

4 今のアメリカは日本に興味も関心もなし
  「日本は盟友」などと言っていますが,やはり大統領選挙が最優先で,日本のことはまったくアウトオブ眼中です。当然,北朝鮮問題についても,解決しようなんて言う気はさらさらありません。
  日本も人のことは言えませんが,やはり「選挙最優先」なのです。

5 意外とおもしろかった日本語新聞
  ハワイには,日刊サンと日刊ゲンダイが無料で配布されています。うち,日刊サンは結構普通のニュースを扱っていますが,日刊ゲンダイはかなり過激な内容でした。
  基本的には,「非自民,親民主」,「大手芸能プロ嫌い」,「地震予知絶対不能説」などに立っています。
  さすがに福田総理辞任までは予言していませんでしたが,「解散総選挙で民主党大敗の危機」の記事は,結構信憑性高いなあと思いながら面白く読まさせてもらいました。

6 アメリカ本土も景気不振
  バブルがはじけたようです。日本からの観光客が減ったように,本土からハワイへの観光客がやはり減少しているようです。
  変わって,韓国からの観光客が増えています。韓国経済が好調とは思えないのですが。
  ちなみに,ハワイにはいろいろな国の人が商売をやっていますが,韓国系の商店は一際商売上手というかかなりしつこい商売をしています。

以上,勝手に思ったことを並べてみました。
要するに,「どこの国も自分の国のことしか考えていない」ということです。まあ,当然といえば当然なのですが,毎日ブッシュ大統領がニュースに登場する日本って,やはりアメリカの一部なのかもしれませんね。

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エコサミット?エゴサミット?

2008年07月07日 22時05分33秒 | 外交・海外情報
日本で久々に開催される主要国首脳会談が洞爺湖で開催されました。
これから数日間にわたり、環境問題や食糧問題、原油問題などが話し合われます。
今回のサミットの特徴として、アフリカ諸国も参加し、深刻な現状などについて主張するとのことです。

22カ国、洞爺湖集結 サミット開幕(産経新聞) - goo ニュース

アメリカの顔色を伺うことだけはやめよう

サミットなんて所詮お飾りで実質は事務レベルで調整済みだとか、どの国も「時刻の選挙対策」のためのサミットだなどという悲観的な話はさておき、毎年一応行われており、時には実質的には国連決議よりも重たい話になることもあるサミットだけに、日本としても単なるホスト国としてのみならず、日本としていいたい事をはっきりアピールするべきでしょう。
特に、北朝鮮問題や京都議定書問題などは、アメリカに対しても言うべきことをしっかり伝えるべきですし、諸外国に対しても日本の立場を明確にしておくべきでしょう。

ところで、今回アフリカ諸国が参加しました。これ自体は一見すると主要国サミットと反するようにも見えますが、しかし「人類みな兄弟」ではありませんが、主要国だけのエゴですべてを決めてしまうのは問題がありますから、こういう場を設けたということ自体は一定の意味があったと思います。
ただ、今回のアフリカ諸国の主張を「聞いただけ」という形式的、アリバイ作り的な内容で終わらせないようにしてほしいものですし、そうさせないことが日本がホスト国たる立場としても大切だと思います。
とにかく、「サミットはサミット、実際の外交は外交」などとならないよう、ぜひとも有意義な内容にしてほしいと思います。決して、アメリカのやっていることの追認機関にだけはならないようにしてください。

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パンダの代償はナンダ?

2008年05月06日 22時56分53秒 | 外交・海外情報
中国の胡錦濤首席が来日し,5日間ほど日本に滞在する予定です。そして,今夜の非公式福田首相との夕食会において,パンダ2頭を貸与することを表明しました。
今後,天皇,皇后両陛下に謁見するほか,日中共同声明を発表するなどの予定になっています。

パンダ2頭貸与を表明 胡錦濤中国主席が来日(共同通信) - goo ニュース

パンダ2頭で年間2億円のレンタル代なり

中国は,ここ一番で「パンダ外交」を展開します。今回も,北京オリンピックの円滑な推進のため,懸念されるチベット問題や,餃子問題,東シナ海油田問題などを,パンダの力で「まあまあ一つよしなに」という形で日本に対応を迫るものと思います。
ただ,日本側も,パンダは1頭につき年間1億円のレンタル代(正確には研究費)を支払うため,何も及び腰になる必要はなく,はっきりとイエス,ノーを突きつければよいでしょう。特に,餃子問題については一歩も引く必要がありません。むしろ,ここで変な妥協をすれば,ますます「中国産は買わない」という消費者が日本で増えてくることが予想されるため,結果中国の日本に対する輸出量が減ることになりかねません。これは,中国にとっても損な話でしょう。
そして,何よりも,福田首相がこの日中会談をどのように対応したかということが,今後の日本の政局にも大きく影響することでしょう。
パンダ2頭で中国は何を得られるでしょうか。また,福田首相も政局面で何を得て,何を失うでしょうか。日中共に,パンダの代償が何になるのか,見物です。

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毎度お騒がせします・・妨害活動が止まらない

2008年04月27日 20時17分37秒 | 外交・海外情報
長野市内の聖火リレーが一応無事に終わりました。
しかし,聖火ランナーらに対する妨害行為などが相次ぎ,計6名が威力業務妨害罪で逮捕される他,中国人とチベット支援者らとの間での小競り合いが相次ぐなど,「平和の祭典」とはほど遠い結末に終わってしまいました。

聖火護送リレー 「平和の祭典」からはほど遠い(読売新聞) - goo ニュース

警備ランナーリレー?

今回の聖火リレー,これまでにないピリピリ状態でした。はっきり言うと,「迷惑なイベント」という感じすら覚えてしまいました。
本来ならば,このようなオリンピックのイベントを通じて世界平和に向けていくことが大切なのですが,残念ながら,それとはほど遠い結果でした。
聖火リレーが「中国とチベット双方の政治的道具」に使われてしまい,さらに沿道が中国一色に埋まってしまい,「ここはどこの国?」状態になってしまったのは,本当に残念という以外に表現が見つかりません。
これでは,「聖火リレー」というようり「中国の成果を示すリレー」というオチになってしまったような気がします。

一方,日本の警察の警備体制は万全でした。完全に菱形警備を維持しましたが,これは「すべての方向からの妨害に対処できる」というものであり,事実6人の妨害も完全に排除しました。しかし,それゆえに「肝心なランナーが見えない」ということになり,「警備ランナー」を観客が見に来た,という状態だったといえます。
とはいえ,サミット並みの警備だったことから,長野県警の警備費用はおそらく想定外のものになったと思われます。いわば「予算オーバー」です。当然,これも長野県民の税金から支払われます(もちろん,他の県警の応援があることや,国家行事ということから,それなりの交付金もあるとは思いますが。)。
長野県も「警備代の一部は中国に払ってほしい」と思っているのではないでしょうか。

何はともあれ,無事聖火リレーが終わりました。あとは,無事北京オリンピックが開催できることを願いましょう。アスリート達は今それに向けて必死に練習しているわけですから,アスリートとは全く関係ない部分で,つまらない政治的な理由から「モントリオールの二の舞」にだけはしてはいけません。
もちろん,一番努力が必要なのは中国であることは言うまでもありません。

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オリンピック開催も危ういかも?チベット自治区の暴動問題

2008年03月16日 23時33分15秒 | 外交・海外情報
チベット自治区で発生した暴動について,中国政府は軍隊を投入して自体の鎮圧に乗り込んだようです。しかし,報道統制がされており,ダライ・ラマ14世の発表と中国政府の発表との間に大幅な差異があり,現在この暴動ででの程度の犠牲がでているのか全く把握できない状況のようです。

チベット暴動、中国はダライ・ラマ派との「人民戦争」を宣言(ロイター) - goo ニュース

やっぱり中国の報道統制はすごい

餃子問題でも,中国政府の発表はあいまいでしたし,一部で取材規制を行っていたようなので,未だに「中国無責任説」を強く報じている状況にあります。また,中国捜査機関も正式見解は「目下調査中」ということで出していない状態です。
ところが,チベット自治区暴動問題については,平和的デモだったにもかかわらず,中国政府が「これは破壊活動である」と断定し,直ちに武力による鎮圧にかかったことから,話が一気におかしな方向に進んでしまったのです。
その挙げ句,報道統制により,都合が悪い部分については,一切海外に報じられなくしています。
しかし,この姿勢が海外メディアの逆鱗に触れているようで,徐々に「中国政府はおかしい」という報じ方がが世界中を駆けめぐり始めています。

今回のチベット自治区の問題,正直なところ,その歴史的背景をよく知らないため,どちらがよいのか悪いのか何ともコメントできません。
しかし,少なくとも,「中国政府は何かを隠したがっている」という点は皮肉にも世界中に伝わってしまいました。
そうなると,次の問題,それは「北京オリンピックの円滑な開催が可能か」という点です。国内のテロ対策を強化することはもちろんのこと,そもそも参加ボイコットの国が出てこないか懸念されるところです。ただ,一番心配な点は,「海外スポンサーの撤退」がないかという点でしょうか。これがなければ,北京オリンピックの資金繰りは一気におかしなことになります。
中国政府は,この暴動の戦後処理を誤ると,「オリンピック失敗」というものすごい大きな損失を受けるかもしれません。とにかく,まずは正確な情報を伝えることです。それをどう理屈付けるかが,権力者として最低限の仕事でしょう。

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