桜庭一樹さんの「赤朽葉家の伝説」を読み終わりました。鳥取県の架空の村、紅緑村に君臨する旧家、赤朽葉家の女三代にわたる物語である。赤朽葉万葉、赤朽葉毛毬、赤朽葉瞳子の三部作(連作)構成である。未来視の能力を持つ祖母の万葉。暴走族レディースの頭として中国地方を制覇し、のちに偉大な漫画家になった母の毛毬、そして、平凡で特に取り柄がない毛毬の娘、瞳子。1950年代から平成にいたるまでの三代の物語が、製鉄業を生業にしていた赤朽葉家の移り変わりと重なる形で展開される。面白くて一気読みしてしまうけど、感動する話ではない。万葉が死に際に、「人を殺した」と言ったことから、瞳子が誰を殺したのか推理していく展開から推理小説と言えなくもないが、スリリングではなく、まったりしてます。私的には、千里眼奥様と呼ばれた万葉の時代と、激しく燃え尽きるように生きた毛毬の時代の話のほうが面白いと思いました。そこそこお薦めというところか。
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