いや、そんな日が或る日、ひょっこり来ていたりしていて。その日もお天気は良さそうで。桜が咲いていて。公園に行くと花見客が花筵に座って見上げて歓声を上げている。200万年があっさり経過している。それでも地球は、何の変わらずに、しつこく、くるくる回り続けている。
人間達は、しかし、ずいぶんと進化を遂げていて、例えば恐竜がトンボになったほどに、小さくなっている。米粒大になっている。
というよりも伸縮自在になっているので、必要に応じてどれだけでも巨大化できるし、どれだけでも縮小できる。でも、普段はエネルギーを浪費させないでいられるように、米粒大に収まっている。食べ物も芥子の種くらいでいい。
もちろん大空へ飛ぶことも出来る、それもジェット機大になって。海底に潜ることも出来る、潜水艦になって。